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ユニット間、ユニット内およびチャートフィールド継承設定の検証

ページ名

定義名

用途

ユニット間/ユニット内 - 設定の検証ページ

IU_AUDIT

アプリケーション エンジンのオーディット プログラムを実行して、目的のクエリーを指定しオーディット データをレビューします。

ユニット間およびユニット内設定の検証は、最初にユニット間およびユニット内処理をシステムにインストールする場合、また次のイベントが発生した場合に非常に重要です。

  • 新しいビジネス ユニットを追加する場合。

  • 勘定科目チャートを変更または再構築する場合。

  • 子会社を企業の勘定科目チャートに移行する場合。

  • ユニット間/ユニット内取引コードを追加または削除する場合。

これらまたはこれらに類似するイベントが発生した場合、通常は検証を実行してユニット間およびユニット内設定データが不足していないかどうかを表示します。ユニット間およびユニット内設定検証は不注意によるエラーを補足するために定期的に実行し、また主なメンテナンス アクティビティの実行後にも実行することをお勧めします。

PeopleSoft アプリケーション エンジン プロセス (IU_AUDIT) を使用して、不足している設定データを特定し、このデータを好みに応じて印刷、ソート、フィルタできる Microsoft Excel ワークシートにダウンロードするクエリーを実行します。

アプリケーション エンジン プログラムでは、最初にユニット間およびユニット内設定データを検証して、不足している設定データを特定します。次のオーディット テーブルに結果が入力されます。

オーディット テーブル

オーディットのタイプ

オーディットで特定された不足データのサマリ

IU_AUDIT_BU

ビジネス ユニット オーディット

ユニット間またはユニット内テンプレートが必要であるにもかかわらず定義されていないビジネス ユニットを特定します。また、ユニット間貸借一致方法がペアの場合に定義されていないビジネス ユニットのペアをリストします。

IU_AUDIT_TR

ユニット間/ユニット内テンプレート オーディット

不足しているユニット間およびユニット内テンプレート、取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプを特定します。

IU_AUDIT_CF

チャートフィールド値のオーディット

一般会計ビジネス ユニットのペアまたは指定されたユニット間/ユニット内テンプレートの取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプの組み合わせについて、不足しているチャートフィールドの値を特定します。

IU_AUDIT_INH

チャートフィールド継承オーディット

不足しているチャートフィールド継承グループの特定と、それに対応するインストールした製品に基づく SQL 定義も (不足している場合は) 特定します。また、不足している銀行口座チャートフィールド継承 SQL 定義もリストします。

次に、アプリケーション エンジン プログラムはユーザーが選択したクエリーを実行してオーディット データを抽出し、それを Microsoft Excel ワークシートに書き込みます。クエリーごとに別の Excel ワークシートが作成され、レポート リポジトリに転記されます。

アプリケーション エンジン プログラムのラン コントロール ページには、実行可能なクエリーの名前が表示されます。

設定検証クエリーは、アドホック ベースでの使用に役立ちます。たとえば、ビジネス ユニット US001 と FRAE1 を含む伝票を入力し、ユニット間設定がないため転記プロセスが失敗するとします。この場合、アプリケーション エンジン プログラムを実行し、各ビジネス ユニットに設定されているデータを表示するためのクエリーを選択します。欠落しているデータがある場合は設定ページに移動して修正を行います。

注: ユニット間ペア方式を使用している場合は、関連するユニット間/ユニット内マス メンテナンス機能を使用して、オーディット エラーの修正をしやすくします。

ユニット間/ユニット内およびチャートフィールド継承設定を検証するには、Microsoft Excel 97 以降のバージョンがインストールされている必要があります。ワークシートが 64,000 行を超える場合は、Excel にエラー メッセージが表示されます。このエラー メッセージが表示された場合は、リストされたエラーの一部を修正してアプリケーション エンジン プロセス (IU_AUDIT) を再実行する必要があります。

設定の検証ページ (IU_AUDIT) を使用して、アプリケーション エンジン オーディット プログラムを実行し、目的のクエリーを指定してオーディット データをレビューします。

画像: 設定の検証ページ

次の例では、設定の検証ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

設定の検証ページ

注: 後続のオーディットで同じエラーが複数回発生しないようにするには、次の順序で一度にオーディットの実行を開始して、次のオーディットを実行する前にエラーを修正します。

  1. ビジネス ユニット オーディット—ユニット間またはユニット内テンプレートが必要であるにもかかわらず定義されていないビジネス ユニットを特定します。また、ユニット間貸借一致方法がペアの場合に定義されていないビジネス ユニットのペアをリストします。

  2. ユニット間/ユニット内テンプレート オーディット—不足しているユニット間およびユニット内テンプレート、取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプを特定します。

  3. チャートフィールド値サマリ オーディット—不足しているセットID/チャートフィールドの値を特定します。各セットID/チャートフィールドの値は一度のみリストされます。

  4. チャートフィールド値詳細オーディット—GL BU (一般会計ビジネス ユニット) のペアまたは指定されたユニット間/ユニット内テンプレートの取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプの組み合わせについて、不足しているセットID/チャートフィールドの値を特定します。

  5. チャートフィールド継承オーディット—不足しているチャートフィールド継承グループの特定と、それに対応するインストールした製品に基づく SQL 定義も (不足している場合は) 特定します。

  6. 銀行チャートフィールド継承オーディット—不足している外部銀行口座チャートフィールド継承 SQL 定義を特定します。

クエリー結果の説明は、次のとおりです。

選択したユニット間貸借一致方法に基づいて適用されないクエリー列は空白です。たとえば、[開始 GL ユニット] 列と [終了 GL ユニット] 列は、ユニット間貸借一致方法がペアでない場合は空白です。

フィールドまたはコントロール

定義

ビジネス ユニット オーディット

このクエリーを選択すると、次が検証されます。

  • ユニット間設定、直接および間接方式—各ビジネス ユニットに、一般会計ビジネス ユニット定義で定義したユニット間テンプレートがあるか検証します。消去ユニットは除外します。

  • ユニット間設定、ペア方式—各ビジネス ユニットの組み合わせがユニット間ペア定義にあるか検証します。

  • ユニット内設定—ユニットの元帳に基づいて、[ユニット内貸借一致入力] オプションを選択した元帳グループにビジネス ユニットが関連付けられており、元帳グループがそのビジネス ユニットのレコード グループ FS_04 で指定したセットID で有効な場合、一般会計ビジネス ユニット定義で定義したユニット内テンプレートがビジネス ユニットにあるか検証します。消去ユニットは除外します。

ビジネス ユニット オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 開始 GL ユニット

  • 終了 GL ユニット

  • ビジネス ユニット (GL)

  • ユニット間テンプレートなし?(Y=はい)

  • ユニット内テンプレートなし?(Y=はい)

  • GL BU ペアなし?(Y=はい)

ユニット間/ユニット内テンプレート オーディット

このクエリーを選択すると、次が検証されます。

  • ユニット間設定、直接方式—各ビジネス ユニットに定義したユニット間テンプレートが、そのビジネス ユニットのレコード グループ FS_59 で指定したセットID で有効であるか検証します。また、使用可能な全ての取引コード、勘定残高グループ (アクティブな勘定残高グループが定義されている場合) および入力タイプの組み合わせがユニット間テンプレートで定義されているかも検証します。

  • ユニット間設定、間接方式—各ビジネス ユニット (制御ビジネス ユニットと呼ばれます) について、他の各ビジネス ユニットに定義したユニット間テンプレートが、その制御ビジネス ユニットのレコード グループ FS_59 で指定したセットID で有効であるか検証します。また、使用可能な全ての取引コード、勘定残高グループ (アクティブな勘定残高グループが定義されている場合) および入力タイプの組み合わせが、上記で特定された各ユニット間テンプレートで定義されているかも検証します。

  • ユニット間設定、ペア方式—使用可能な全ての取引コード、勘定残高グループ (アクティブな勘定残高グループが定義されている場合) および入力タイプの組み合わせが、ユニット間ペア テーブルで定義されている各 BU ペアに定義されているかも検証します。

  • ユニット内設定—ユニットの元帳に基づいて、[ユニット内貸借一致入力] オプションを選択した元帳グループにビジネス ユニットが関連付けられており、元帳グループがそのビジネス ユニットのレコード グループ FS_04 で指定したセットID で有効な場合、ビジネス ユニットのユニット内テンプレートがそのビジネス ユニットのレコード グループ FS_59 で指定したセットID で有効であるか検証します。また、使用可能な全ての取引コード、勘定残高グループ (アクティブな勘定残高グループが定義されている場合) および入力タイプの組み合わせがユニット内テンプレートで定義されているかも検証します。

ユニット間/ユニット内テンプレート オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 開始 GL ユニット

  • 終了 GL ユニット

  • ビジネス ユニット

  • セット コントロール値

  • テンプレート セットID (FS_59 レコード グループから)

  • ユニット間テンプレート

  • ユニット内テンプレート

  • 取引コード

  • 勘定残高グループ

  • 入力タイプ

開始 GL ユニット、終了 GL ユニットおよびビジネス ユニットは、どのテンプレートをオーディットするかを決定する制御値です。

セット コントロール値は、テンプレート セットID の取得に使用します。選択したユニット間貸借一致方法によって異なります。

システム取引にマッピングされている取引コードのみがリストされます。

複数のアクティブな勘定残高グループが定義されている場合、それらは GLJ システム取引にマッピングされている取引コードにのみリストされます。

ユニット間/ユニット内テンプレート、取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプは階層です。より上位レベルの値がないか無効であると、その下位レベルの値は検証されないため、下位レベルの列にアスタリスクが付きます。たとえば、ユニット間テンプレートがセットID にない場合、取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプの列にアスタリスクが付きます。同様に、ユニット間テンプレートに取引コードがない場合、勘定残高グループおよび入力タイプの列にアスタリスクが付きます。上位レベルの値を修正すると、必要な下位レベルの値を検証するためにオーディットが再実行されます。

チャートフィールド値サマリ オーディットおよびチャートフィールド値詳細オーディット

これらの 2 つのオーディットは似たタスクを実行します。

チャートフィールド値サマリ オーディットは、IU_AUDIT_CF オーディット テーブルのデータを要約します。ここには、不足している各セットID/チャートフィールド値が一度リストされます。

チャートフィールド値詳細オーディットは、IU_AUDIT_CF オーディット テーブルの詳細データをリストします。ここには、各取引コード、勘定残高グループおよび入力タイプの組み合わせで不足している、各セットID/チャートフィールド値がリストされます。

これらのクエリーを選択すると、次が検証されます。

  • ユニット間設定、直接方式—定義されている各一般会計ビジネス ユニット/ユニット間テンプレートの組み合わせについて、そのビジネス ユニットのレコード グループ FS_59 で指定したセットID を取得します。取得したセットID と処理したユニット間テンプレートを使用し、チャートフィールドのレコード グループで指定したセットID を取得するための SetControlValue としてビジネス ユニットを使用して、テンプレートの各チャートフィールドの値を検証します。

  • ユニット間設定、間接方式—各ビジネス ユニット (制御ビジネス ユニットと呼ばれます) について、レコード グループ FS_59 で指定したセットID を取得します。取得したセットID を使用して、他のビジネス ユニットに定義したユニット間テンプレートを検証します。各テンプレートについて、チャートフィールドのレコード グループで指定したセットID を取得するために SetControlValue として制御ビジネス ユニットを使用して、各チャートフィールドの値を検証します。

  • ユニット内テンプレート—定義されている各ビジネス ユニットおよびユニット内テンプレートの組み合わせについて、そのビジネス ユニットのレコード グループ FS_59 で指定したセットID を取得します。取得したセットID と処理したユニット内テンプレートを使用し、チャートフィールドのレコード グループで指定したセットID を取得するための SetControlValue としてビジネス ユニットを使用して、テンプレートの各チャートフィールドの値を検証します。

  • ユニット間ペア— ユニット間ペア テーブルで定義した各ビジネス ユニットのペアについて、入力された各チャートフィールドの値が、開始 GL ユニットまたは終了 GL ユニットの値をセット コントロール値 (このセクションの最後のトピック「ユニット間ペア オーディット テーブル A」で詳しく説明) として使用するチャートフィールドのレコード グループで指定したセットIDで有効であるか検証します。

チャートフィールド値サマリ オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 開始 GL ユニット

  • 終了 GL ユニット

  • ビジネス ユニット

  • テンプレート セットID (FS_59 レコード グループから)

  • ユニット間テンプレート

  • ユニット内テンプレート

  • セット コントロール値

  • チャートフィールド セットID

  • チャートフィールド

  • 無効なチャートフィールド値

チャートフィールド値詳細オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 開始 GL ユニット

  • 終了 GL ユニット

  • ビジネス ユニット

  • テンプレート セットID

  • ユニット間テンプレート

  • ユニット内テンプレート

  • 取引コード

  • 勘定残高グループ

  • 入力タイプ

  • セット コントロール値

  • チャートフィールド セットID

  • チャートフィールド

  • 無効なチャートフィールド値

セット コントロール値は、チャートフィールド セットID の取得に使用します。制御 GL ビジネス ユニットの値と同じです。

チャートフィールド セットIDは、チャートフィールドのレコード グループから取得されます。

無効なチャートフィールド値はチャートフィールド セットID で検出されません。

チャートフィールド継承オーディット

このクエリーを選択すると、次が検証されます。

  • 有効な元帳グループ (ユニット ページの元帳で 1 つ以上のビジネス ユニットに関連付けられている元帳グループ) が定義されている各セットID について、必要な全てのチャートフィールド継承グループが、このセクションの最後のトピック「チャートフィールド継承 オーディット テーブル B」で詳しく説明しているように、インストールした製品に基づいて定義されているか検証します。

  • また、フィールド リストとフィールド上書きリスト「SQL 定義」が、次の SQL 定義ネーミング規則を想定した必要な各セットID/継承グループの組み合わせにあるかを検証します。

    • フィールド リスト SQL 定義—FS_CFI_FLST_<SETID>_<CF_INHERIT_GRP> (例: FS_CFI_FLST_SHARE_APEA)

    • フィールド上書きリスト SQL 定義—FS_CFI_FOVR_<SETID>_<CF_INHERIT_GRP> (例: FS_CFI_FOVR_SHARE_APEA)

チャートフィールド継承オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 元帳グループ セットID

  • 継承グループ

  • CF 継承グループなし

  • リスト SQL オブジェクトなし

  • 上書き SQL オブジェクトなし

銀行チャートフィールド継承オーディット

銀行テーブルに定義されているセットID/外部の銀行口座の各組み合わせについて、次の SQL 定義ネーミング規則を想定したフィールド リストとフィールド上書きリスト「SQL 定義」があるかを検証します。

  • フィールド リスト SQL 定義—BK_CFI_FLST_<SETID>_<BANK_CD>_<BANK_ACCT_KEY>_<BANK_ACCT_LED_TYPE> (例: BK_CFI_FLST_SHARE_USBNK_CAN_H)

  • フィールド上書きリスト SQL 定義—BK_CFI_FOVR_<SETID>_<BANK_CD>_<BANK_ACCT_KEY>_<BANK_ACCT_LED_TYPE> (例: BK_CFI_FOVR_SHARE_USBNK_CAN_H)

銀行チャートフィールド継承オーディット クエリーでは、次の列を含む Microsoft Excel ワークシートが作成されます。

  • 銀行セットID

  • 銀行

  • 銀行口座

  • 銀行口座タイプ

  • 摘要

  • リスト SQL オブジェクトなし

  • 上書き SQL オブジェクトなし

検証実行

このボタンをクリックすると、アプリケーション エンジン プロセス (IU_AUDIT) が開始し、オーディット結果を作成して選択したクエリーが実行されます。

検証結果

選択すると、クエリーの結果が Excel ワークシートに表示されます。

プロセス モニター

選択すると、アプリケーション エンジン プロセス (IU_AUDIT) の進捗が表示されます。

ユニット間ペア オーディット テーブル A

前のセクションのチャートフィールド値のオーディット情報について、次のテーブルを使用します。

入力タイプ

所有権ユニット

セット コントロール値

売掛金、収益、商品原価

該当なし

開始 GL ユニット値

買掛金、経費、未払金、顧客出荷

該当なし

終了 GL ユニット値

未着

ソース

開始 GL ユニット値

未着

移動先

終了 GL ユニット値

チャートフィールド継承オーディット テーブル B

前のセクションのチャートフィールド継承オーディット情報について、次のテーブルを使用します。

導入プロダクト

継承グループ換算値

継承グループ説明

経費管理

EXCA

経費管理勘定科目

 

EXPY

経費給与相殺

 

EXVN

経費消費税回収不能額

一般会計

GLVI

GL 仕訳消費税入力他

 

GLVN

GL 仕訳消費税回収不能額

 

GLVO

GL 仕訳消費税出力

買掛金管理

APCA

買掛金ヘッダー レベル入力

 

APEA

買掛金配布レベル入力

 

APVN

買掛金消費税回収不能額

プロモーション マネジメント

TDAC

プロモーション マネジメント勘定科目

購買管理

POCA

購買管理勘定科目

 

POEA

購買経費勘定科目

 

POVN

購買消費税回収不能額

売掛金管理

ARRE

売掛金評価替

 

ARBI

売掛金と請求管理

財務管理

TRVI

財務管理消費税入力他

 

TRVN

財務管理消費税回収不能額

 

TRVO

財務管理消費税出力