10 ソフトウェアコンポーネントのインストール、アップグレード、および削除

この章では、ACSLS HA に関連したさまざまなコンポーネントをアップグレードまたは削除するときに従う手順について説明します。

ACSLS パッチのインストール

STKacsls パッケージに対応したパッチをインストールするには:

  1. クラスタ制御を一時停止します。

    # clrg suspend acsls-rg
    
  2. /opt ディレクトリにパッチをダウンロードし、パッケージを unzip します。

  3. /opt/ACSLS_8.x.x ディレクトリに移動し、パッチの README.txt ファイルの指示に従います。

  4. ACSLS 操作を無効にし、隣接するノードに制御を切り替えます。

    # su - acsss
    $ acsss shutdown
    $ exit
    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # acsAgt nodeSwitch
    
  5. 新しいノード上で ACSLS パッチをインストールします。

  6. 更新された ACSLS 構造に ACSLS HA の変更を適用します。

    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # ./copyUtils.sh
    
  7. ACSLS サービスを有効にします。

    # su - acsss
    # acsss enable
    
  8. acsls-rg リソースグループのクラスタ制御を再開します。

    # clrg resume acsls-rg
    

ACSLS パッケージの削除

ACSLS をアップグレードする際に、ACSLS パッケージの削除が必要な場合があります。そのために、クラスタ制御を無効にし、両方のノード上で ACSLS サービスを停止してから、各ノード上でパッケージを削除する必要があります。次の手順を使用します。

  1. クラスタ制御を一時停止します。

    node1:# clrg suspend acsls-rg
    
  2. アクティブなノード上で、ACSLS を停止します。

    node1:# su - acsss
    node1:$ acsss shutdown
    node1:$ exit
    node1:#
    
  3. 共有ディスクアレイ上のファイルシステムをエクスポートします。

    node1:# cd /
    node1:# zpool export acslspool
    

    ユーザー acsss でログインしている場合は、この操作に失敗します。

  4. 代替ノードにログインし、共有ディスクアレイをインポートします。

    node1:# ssh <alternate node>
    node2:# zpool import acslspool
    
  5. ACSLS を停止します。

    node2:# su - acsss
    node2:$ acsss shutdown
    node2:$ exit
    node2:#
    
  6. STKacsls パッケージを削除します。

    node2:# pkgrm STKacsls
    
  7. 元のノードに戻り、STKacsls パッケージを削除します。

    node2:# exit
    node1:# pkgrm STKacsls
    

ACSLS アップグレードリリースのインストール

新しい ACSLS リリースをインストールする前に、両方のノード上で STKacsls パッケージを削除する必要があります。上のセクションで説明した手順を参照してください。新しいパッケージをインストールするには、この手順に従います。

  1. /opt ディレクトリに STKacsls パッケージをダウンロードし、パッケージを unzip します。代替ノード上で、この手順を繰り返します。

  2. Solaris Cluster が一時停止されている状態で、共有ディスクアレイ (acslspool) が現在のノードにマウントされていることを確認します。

    node1:# zpool list
    

    acslspool がマウントされていない場合は、代替ノードにログインします。どちらのノードにもマウントされていない場合は、acslspool をインポートします。

  3. /opt/ACSLS_8.x.x ディレクトリに移動し、README.txt ファイルの指示に従います。

  4. acslspool をエクスポートします。

    node1:# zpool export acslspool
    

    ユーザー acsss でログインしている場合は、この操作に失敗します。

  5. 代替ノードにログインし、手順 1 から 3 を繰り返します。

  6. /opt/ACSLSHA/util ディレクトリに移動し、copyUtils.sh を実行します。

    node2:# cd /opt/ACSLSHA/util
    node2:# ./copyUtils.sh
    
  7. ACSLS ライブラリ制御を起動します。

    node2:# su - acsss
    node2:$ acsss enable
    node2:$ exit
    node2:#
    
  8. acsls リソースグループのクラスタ制御を再開します。

    node2:# clrg resume acsls-rg
    

ACSLS HA の再インストールまたはアップグレードのインストール

SUNWscacsls パッケージを再インストールするには、ACSLS ライブラリの動作を停止して acsls-rg リソースグループをオフラインにすることが必要です。

  1. ACSLS を停止します。

    # su - acsss
    $ acsss shutdown
    $ exit
    #
    
  2. カスタマイズされたすべての変更を ha_list.txt および pingpong_interval に保存します。

    # cd $ACS_HOME/acslsha
    # cp ha_list.txt ha_list.save
    # cp pingpong_interval pingpong_interval.save
    
  3. acsls-rg リソースグループをオフラインにします。

    # clrg offline acsls-rg
    

    このアクションにより、acslspool が ZFS ファイルシステムからアンマウントされます。

  4. acsls-rg リソースグループの構成を解除します。

    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # ./acsAgt unconfigure
    
  5. 更新された SUNWscacsls パッケージを両方のノードにダウンロードして unzip します。

  6. acslspool を 2 つのノードのいずれかに再マウントします。

    # zpool import -f acslspool
    
  7. ACSLS を開始して、適切に機能することを確認します。

    # su - acsss
    $ acsss enable
    $ exit
    #
    
  8. copyUtils.sh ユーティリティーを実行します。

    # cd /opt/ACSLSHA/uti
    # ./copyUtils.sh
    
  9. 手順 2 で保存したカスタマイズされたファイルをすべて復元します。

    # cd $ACS_HOME/acslsha
    # cp ha_list.save ha_list.txt
    # cp pingpong_interval.save pingpong_interval
    
  10. acsls-rg リソースグループを構成します。

    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # ./acsAgt configure
    

    このアクションによって、ACSLS が停止および再起動されます。

数分以内に、clrg status コマンドによって、acsls-rg リソースグループがオンラインに戻り、ACSLS が動作可能であることが表示されます。

Solaris Cluster のアップグレード

Solaris Cluster を削除またはアップグレードする前に、ACSLS を停止して acsls-rg リソースグループの構成を解除します。

# su - acsss
$ acsss shutdown
$ exit
# cd /opt/ACSLSHA/util
# ./acsAgt unconfigure

具体的なアップグレード手順については、最新の Solaris Cluster ドキュメントを参照してください。Solaris Cluster をアップグレードする一般的なコマンドは、次のとおりです。

# scinstall -u

Solaris Cluster のインストールが更新されたら、acsls-rg リソースグループを構成します。

# cd /opt/ACSLSHA/util
# ./acsAgt configure

Solaris Cluster の削除

  1. ACSLS および acsls-rg リソースグループを停止します。

    # su - acsss
    $ acsss shutdown
    $ exit
    # cd /opt/ACSLSHA/util
    # ./acsAgt unconfigure
    
  2. 両方のノードを非クラスタモードでリブートします。

    # reboot -- -x
    
  3. 両方のノードが起動したら、どちらか一方のノードからログインして、Solaris Cluster パッケージを削除します。

    # scinstall -r