ACSLS 8.4 のインストールの詳細は、『StorageTek Automated Cartridge System Library Software 8.4 インストールガイド』に記載されています。ACSLS 8.4 をインストールするには、この大まかな手順に従ってください。
ACSLS 8.4 を各サーバーの /opt
ディレクトリにダウンロードします。
ダウンロードした zip ファイルを unzip します。
acslspool
が現在のノードにマウントされていることを確認します
# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT acslspool 1.60G 47.4G 1.60G /export/home rpool 6.97G 60.0G 4.58M /rpool rpool/ROOT 4.39G 60.0G 31K legacy rpool/ROOT/solaris 4.39G 60.0G 3.17G / rpool/ROOT/solaris/var 1.22G 60.0G 1.21G /var rpool/VARSHARE 95.5K 60.0G 95.5K /var/share rpool/dump 1.55G 60.0G 1.50G - rpool/swap 1.03G 60.0G 1.00G - node2:# clrg resume acsls-rg
ACSLS インストールディレクトリに移動して、パッケージのインストールスクリプトを実行します。
# cd /opt/ACSLS_8.4.0 # ./pkg_install.sh
このノードの /etc/passwd
を調べます。ユーザー acsss
、acssa
、および acsdb
に割り当てられたユーザー ID 番号とグループ ID 番号を書き留めます。
# tail -3 /etc/passwd # grep acsls /etc/group
隣接するノードにインストールするときは、2 番目のノードで割り当てられたユーザー ID 番号が、ここに一覧表示されている対応する ID 番号と一致することを確認します。
ACSLS 環境を入手して、パッケージのインストールスクリプトを実行します。
# . /var/tmp/acsls/.acsls_env
# cd $ACS_HOME/install
# ./install.sh
注記:
インストールスクリプトがデータベースのバックアップディレクトリを求めるプロンプトを表示したら、共有ディスクアレイにマウントされているディレクトリを指定してください。ACSLS インストールディレクトリ ($installDir
) の下にあるパスを使用します。たとえば、/export/home
に ACSLS をインストールする場合、データベースのバックアップファイルには /export/home/backup
を使用します。接続ライブラリが接続されていることを確認します。
# su - acsss $ testlmutcp <library ip address>
ライブラリ構成ルーチンを実行します。
$ acsss_config
ACSLS 8.4 に対するパッチ更新がないか確認します。パッチが存在する場合は、指示に従ってダウンロードおよびインストールします。
現在のノードから acslspool
をエクスポートします。
$ exit # cd / # zpool export acslspool
ユーザーまたは操作が現在 ACSLS ファイルシステムでアクティブな場合、この操作は失敗します。
STKacsls
パッケージ内のほとんどのファイルは共有ディスクアレイ (これらのファイルがすでにインストールされている場所) に解凍されますが、ACSLS ユーザーは各ノードに追加され、多数のシステムファイル (SMF の起動スクリプトと停止スクリプト、cron ジョブ) を各ノードにインストールする必要があるため、隣接するノードに引き続き ACSLS 8.4 をインストールする必要があります。
隣接するノードにログインし、acslspool をインポートします。
# zpool import acslspool
この操作が失敗する場合、zpool import -f acslspool
を試行してください。
ACSLS パッケージのインストールディレクトリに移動して、パッケージをインストールします。
# cd /opt/ACSLS_8.4.0 # ./pkg_install.sh
一部の ACSLS ファイルは (共有ドライブ上の) インストールディレクトリにすでに存在することがインストールルーチンによって示されます。それらを上書きすることを選択できます。
ユーザー acsss
、acssa
、および acsdb
のためにこのノードで割り当てられたユーザー ID とグループ ID を調べます。
# tail -3 /etc/passwd # grep acsls /etc/group
これらの番号が最初のノードで割り当てられた番号と一致することを確認します。デフォルトでは、GID は 100 ですが、GID 100 がすでに使用中の場合はこの番号は変わります。
UID および GID の番号が 2 つのノード間で一致することが重要です。これらの番号が 2 番目のノードで異なる場合、2 番目のノードの UID および GID の番号が最初のノードの番号と一致するように、/etc/passwd
ファイルを編集します。
次に、$ACS_HOME
内のファイルのグループ ID が acsls
のグループ所有権を持っていることを確認します。ない場合は、STKacsls
パッケージをアンインストールして再インストールする必要があります。
# pkgrm STKacsls # pkgadd STKacsls
ACSLS 環境を継承して、インストールシェルスクリプトを実行します。
# . /var/tmp/acsls/.acsls_env
# cd $ACS_HOME/install
# ./install.sh
注記 1: インストールスクリプトがデータベースのバックアップディレクトリを求めるプロンプトを表示したら、共有ディスクアレイにマウントされているディレクトリを指定してください。ACSLS インストールディレクトリ ($installDir
) の下にあるパスを使用します。たとえば、/export/home
に ACSLS をインストールする場合、データベースのバックアップファイルには /export/home/backup
を使用します。
注記 2: 2 番目のノードで install.sh
を実行するときは、ACSLS GUI を再インストールする必要はありません。GUI の Acsls GUI
ドメインがすでに存在することがインストールスクリプトによって示されたときは、GUI を再インストールするためのプロンプトに対しては単に「no」と応答して、GUI を削除するためのプロンプトには必ず「no」と応答してください。
ACSLS 8.4 へのパッチが最初のノードに追加された場合は、このノード上でパッチのインストールを繰り返します。
接続ライブラリが接続されていることを確認します。
# su - acsss $ testlmutcp <library ip address>
ライブラリ構成ルーチンを実行します。
$ acsss_config
HA サーバーとライブラリとの間の冗長性を有効にするには、図2-1 各サーバーノード上の 2 つの Ethernet ポートに接続されている単一の HBCr ライブラリインタフェースカードまたは図2-2 冗長電子装置を備えたライブラリ上のデュアル HBC 構成を参照してください。acsss_config
(オプション 8) の実行時には、必ず、各 ACS への 2 つの接続を定義して、各接続のライブラリ IP アドレスを入力してください。