ACSLS HA 8.4 は、Solaris 11.2 下の 2 ノードシステムで動作する ACSLS アプリケーションを、Solaris Cluster 4.2 の制御下にある IPMP および ZFS と統合したものです。
ACSLS サービスがアクティブノードで実行されていることを確認するには、ユーザー acsss
として次のコマンドを使用します。
# su - acsss $ acsss status
1 つ以上のサービスが無効になっている場合、$
acsss enable
を使用して有効にします。
ステータスの表示によって、1 つ以上の ACSLS サービスが保守モードになっていることが明らかになった場合、コマンド $ acsss l-status
を実行します。
障害があるサービスのログファイルへのパスを探して、サービスが保守モードになっている理由を説明するヒントをそのログで確認します。
1 つ以上の ACSLS サービスが保守モードになっている場合、acsss
コマンドを使用してそのサービスを無効にしてから有効にすることでクリアできます。
$ acsss shutdown $ acsss enable
root
として # svcadm clear <service name>
を使用して、個々のサービスをクリアします。
根本的な障害を修正するまで、サービスはクリアされません。
問題の原因を明らかにする手段として、特定の動作ログも確認するべきです。これらの大部分は、$ACS_HOME/log
ディレクトリにあります。
確認するべきプライマリログは acsss_event.log
です。このログには、ACSLS の操作全体に関するほとんどのイベントが記録されます。
問題が ACSLS GUI または論理ライブラリの操作に関係している場合、関連するログは $ACS_HOME/log/sslm
ディレクトリにあります。
ACSLS GUI および WebLogic の場合、AcslsDomain.log
、AdminServer.log
、および gui_trace.logs
を探してください。
WebLogic に関するインストールの問題は、weblogic.log
にあります。
論理ライブラリの問題の場合、論理ライブラリの構成後に、slim_event.logs
と smce_stderr.log
を調べます。
acsls-storage
リソースがアクティブなクラスタノードに対してオンラインになっていることを確認します。
# clrs status acsls-storage
acsls-storage
リソースがオンラインではない場合、アクティブノードでリソースが ZFS にマウントされているかどうかを確認します。
# zpool status
acslspool
がアクティブノードでマウントされていない場合、スタンバイノードでマウントされているかどうかを確認します。
# ssh standby hostname zpool status
共有ディスクリソースがスタンバイノードでマウントされている場合、クラスタの制御をそのノードに切り替えます。
# clrg switch -n standby hostname acsls-rg
acslspool
がアクティブノードでマウントされておらず、acsls-storage
リソースがオフラインになっている場合、アクティブノードで acslspool
を表示できるかどうかを確認します。
# zpool import (no argument)
注記:
acsls-storage
がオフラインになっている場合にのみ、この操作は機能します。オフラインにするには、コマンド clrs disable acsls-storage
を使用します。アクティブノードから acslspool
を表示できる場合、インポートを試行します。
# zpool import -f acslspool
import
操作が成功する場合、acsls-storage
リソースを Solaris Cluster に対してオンラインにします。
# clrs enable acsls-storage
アクティブノードで acslspool
を表示できない場合、共有ドライブへの物理接続をトラブルシューティングする必要があります。
論理ホスト名が Solaris Cluster に登録されていることを確認します。
# clrslh list
アクティブノードを判別します。
# clrg status | grep -i Online
アクティブノードに ping できることを確認します。
# ping <node name>
logical-host
名前リソースがアクティブノードに対してオンラインになっていることを確認します。
# clrslh status
論理ホストがオンラインではない場合、有効にしてください。
# clrs enable <logical host>
パブリックグループに割り当てられた IP インタフェースの状態を確認します。
# ipadm
出力の表示で、パブリック ipmp
グループの各メンバーの ok 状態を確認します。
パブリックグループ (ipmp0
) 内のインタフェースごとに、その物理的な状態を確認します。
# dladm show-phys
論理ホストが、パブリック ipmp
グループ内にある 2 つのインタフェースのいずれか (手順 5 で確認) に plumb されていることを確認します。
# arp <logical-hostname> # ifconfig net0 # ifconfig net4
この例では、net0 と net4 がパブリック ipmp
グループに割り当てられたことを想定しています。
2 つのインタフェースのうちいずれかの MAC アドレスは、論理ホスト名に割り当てられた MAC アドレスと一致します。