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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース12.1.2.4.0 for Linux x86-64
E67387-01
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5 Oracle Database Applianceのインストール後のタスク

この章では、ソフトウェアのデプロイ後、システムが稼働する前に実行する必要がある次の管理タスクについて説明します。

Oracleインストール所有者のパスワードの変更

システムを保護するため、インストール後に、デフォルトの管理アカウント・パスワードを変更する必要があります。デプロイ時に、rootユーザーのパスワードを変更しておく必要があります。デプロイ後に、Oracle Grid Infrastructureインストール所有者(grid)およびOracle Databaseインストール所有者(oracle)のデフォルト・パスワード(welcome1)を、企業のユーザー・セキュリティ・プロトコルに従ったパスワードに変更します。また、デプロイメント中に初期データベースを作成した場合は、SYS、SYSTEM、DBSNMPユーザーおよびその他のロールのような、オープンなデータベース・アカウントのデフォルト・パスワードを変更します。SYSユーザーおよびSYSTEMユーザーのデフォルトのパスワードは、welcome1です。


注意:

両方のノードでアカウントのパスワードを変更する必要があります。両方のノードのパスワードは同じである必要があります。


関連項目:

データベース・システムを保護するために必要な構成とベスト・プラクティスに関する情報は、『Oracle Database Applianceセキュリティ・ガイド』『Oracle Database概要』『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

IPMIユーザー名およびパスワードの変更

Oracle Clusterwareは、失敗したノードをクラスの残りの部分から分離できる業界標準のプロトコルであるIntelligent Platform Management Interface (IPMI)をサポートしています。IPMIでは、Oracle Clusterwareまたはオペレーティング・システムとの連携がなくても問題モードを再起動できます。

IPMIの構成は、Oracle Database Applianceのカスタム・デプロイ実行時のオプションです。カスタム・デプロイを完了し、IPMIを構成した場合、次の手順に従ってユーザー名およびパスワードを変更します。

  1. ユーザーgridとしてログインします。

  2. コマンドcrsctl set css ipmiadmin usernameを入力します。 usernameはIPMI管理者アカウントの新しい名前です。要求に応じて、新しいパスワードを指定します。まず最初にIPMI v1.5を有効化する必要があります。次に例を示します。

    $ ipmitool -I open sunoem cli "set /SP/services/ipmi v1_5_sessions=enabled"
    $ /u01/app/12.1.0.2/grid/bin/crsctl set css ipmiadmin racadm
    $ IPMI BMC password:CRS-4229: The IPMI information change was successful $ ipmitool -I open sunoem cli "set /SP/services/ipmi v1_5_sessions=disabled"
    $ IPMI BMC password:
    CRS-4229: The IPMI information change was successful
    

注意:

Oracle Database Appliance上のソフトウェア・デプロイメントが完了するまで、デフォルト・パスワードを変更しないでください。デプロイメントが完了する前にパスワードを変更すると、構成エラーが発生する可能性があります。

Oracle Auto Service Requestの構成

Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)は、特定のハードウェア障害に関するサービス・リクエストを自動的に生成するセキュアなサポート機能です。Oracle ASRを使用すると、迅速な診断および優先度サービス・リクエスト処理を介してシステムの可用性を向上させることができます。Oracle Database Appliance上にOracle ASRを構成し、専用のASRマネージャを使用したり、アプライアンスと同じネットワーク内の別のサーバー上に構成されたOracle ASRマネージャを使用できます。

Oracle ASRをサポートするには、Oracle Database ApplianceハードウェアをMy Oracle SupportのサポートID (SI)に関連付ける必要があります。詳細は、Oracle Auto Service Requestインストレーションおよびオペレーション・ガイドのMy Oracle SupportでのASRシステムの検証に関する項を参照してください。

カスタム構成オプションを選択することで、初期デプロイメント中にOracle ASRを構成することができます。oakcli configure asrコマンドを使用して、デプロイ後に(「Typical」または「Custom」のいずれかで)Oracle ASRを構成することもできます。このコマンドによって入力が促され、必要なすべての情報を入力した後で、Oracle ASR構成を完了します。

Oracle ASRを構成するには、My Oracle Supportアカウントのユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。Oracleへのインターネット・アクセスにプロキシ・サーバーが必要な場合、プロキシ・サーバーの名前も入力する必要があります。Simple Network Management Protocol (SNMP)バージョン2またはSNMPバージョン3を使用するために、Oracle ASRをオプションで構成することもできます。

稼働中のOracle ASRが構成されているかを確認するには、oakcli test asrコマンドを実行します。oakcli show asrコマンドで、ご使用のOracle ASRの構成を確認します。