bdd-adminスクリプトをbackupコマンドとともに実行することによって、クラスタのデータおよびメタデータをバックアップできます。
一時的なデータ(Studioでの状態など)は、バックアップに含まれないことに注意してください。この情報は、クラスタを復元すると失われます。
./bdd-admin.sh backup [option <arg>] <file>
次のオプションを指定できます。
オプション | 説明 |
---|---|
-o, --offline | コールド・バックアップを実行します。クラスタが停止している場合、このオプションを使用します。このオプションが指定されない場合、スクリプトはホット・バックアップを実行します。
ホット・バックアップとコールド・バックアップの詳細は、後述の説明を参照してください。 |
-r, --repeat <num> | 検証が失敗した場合にスクリプトがバックアップ・プロセスを繰り返す回数。これは、ホット・バックアップでのみ使用されます。
このオプションが指定されない場合、スクリプトはクラスタのバックアップの試行を1回のみ行います。失敗した場合、これを再実行する必要があります。 検証の詳細は、後述の説明を参照してください。 |
-v, --verbose | デバッグ・メッセージを有効にします。 |
どのオプションも指定しない場合、スクリプトは、ホット・バックアップの実行の試行を1回行い、デバッグ・メッセージを出力しません。
<file>引数を指定する必要があります。これは、スクリプトによるクラスタのバックアップ先となるtarファイルへの絶対パスを定義します。このファイルは存在してはならず、その親ディレクトリは書込み可能である必要があります。
クラスタのバックアップの詳細は、「Big Data Discoveryのバックアップ」を参照してください。
ホット・バックアップがクラスタの実行中に実行されるため、データベース、索引およびサンプル・ファイルのバックアップのデータに一貫性がなくなる可能性があります。たとえば、データベースのバックアップ後に索引に何かが追加されると、2つの場所に異なるデータが含まれていることになります。
このことを回避するために、backupは、3つのすべてのバックアップのデータに一貫性があることを検証します。一貫性がない場合、操作は失敗します。
デフォルトでは、backupはデータのバックアップと検証を1回のみ行います。ただし、-r <num>オプションを指定することによって、このプロセスを繰り返すように構成できます。<num>は、バックアップおよび検証ステップを繰り返す回数です。これにより、バックアップ操作が成功する可能性が高くなります。
./bdd-admin.sh backup -v /tmp/bdd_backup1.tar
./bdd-admin.sh backup -o /tmp/bdd_backup2.tar