Big Data Discoveryを管理するために、Enterprise Managerとbdd-adminスクリプトの2つのツールが存在します。このトピックでは、これらの管理ツールを紹介し、それぞれを使用するタイミングについて説明します。
Enterprise Managerプラグインによって、Big Data Discoveryコンポーネントをモニター、診断および管理できます。プラグインには、3つのターゲット(Big Data Discoveryクラスタ全体のターゲット、StudioのターゲットおよびDgraphのターゲット)があります。
プラグインによる管理タスクの実行の詳細は、「Big Data Discovery用のEnterprise Managerの使用」を参照してください。
bdd-adminスクリプトによって、コマンド行から、Dgraph、HDFSエージェント、StudioおよびDgraph Gatewayの多数の管理タスクを実行できます。
スクリプトによる管理タスクの実行の詳細は、「bdd-adminスクリプト」を参照してください。
この表は、スクリプトまたはEnterprise Managerプラグインを使用して実行できる管理タスクを示しています。次のガイドラインを使用します。
この表では、これらのツールを比較しています。
管理タスク | Enterprise Manager | bdd-admin | 説明 |
---|---|---|---|
Big Data Discoveryの起動および停止(すべてのコンポーネント) | いいえ | はい |
Enterprise Manager: Big Data Discoveryがすでに稼働している後でのみ、使用できます。 スクリプト: Big Data Discoveryをインストールした後で、スクリプトを使用して、スタック全体(Dgraph、Dgraph HDFSエージェント、Studio、Dgraph Gateway)を起動および停止します。 |
Dgraphの起動および停止 | はい | はい | 両方のツールともDgraphターゲットを起動および停止できます。また、Dgraph HDFSエージェントは、同時に起動および停止できることに注意してください。 |
Dgraph GatewayおよびStudioの起動および停止 | はい | はい | 両方のツールはDgraph GatewayとStudioの両方を起動および停止します。両方を同時に停止および起動する必要があります。 |
Hadoopノードの起動および停止(データ処理に使用) | いいえ | いいえ | いずれのツールもCDHおよびHDPノードを起動および停止できません。 |
クラスタ内のノードの追加および削除(Dgraphノード、Studioノード、CDHまたはHDPノード) | いいえ | いいえ | いずれのツールも、BDDデプロイメント内のノードを追加および削除できません。 |
Dgraphログの検索 | はい | はい |
bdd.confを使用して、DgraphとHDFSエージェントの出力ファイルの場所、およびDgraph Gatewayのログ・レベルを指定できます。 bdd-adminスクリプトを使用して、拡張ロギング機能のステータスを有効化、無効化およびチェックし、Dgraphのログ・ロールを実行できます。 |
ノード・ステータスのモニタリング | はい | はい |
Enterprise Manager: ノード・ステータス・インジケータによって、ノードが稼働または停止しているかどうかを確認できます。 スクリプト: bdd-adminスクリプトを使用して、Dgraph、HDFSエージェント、StudioおよびDgraph Gatewayの現在のステータスを確認できます。 |
サービスの作成および削除 | いいえ | いいえ |
bdd-adminスクリプトまたはEnterprise Managerを使用して、サービスを作成または削除できません。 |
自動起動の有効化および無効化 | いいえ | はい | bdd.confを使用して、リブート後に自動的に再起動するようにクラスタ全体を有効化できます。 |
構成のリフレッシュ | いいえ | はい |
Enterprise Manager: 構成をリフレッシュするオプションはありません。 スクリプト: bdd-adminスクリプトを使用して、bdd.confの更新されたバージョンをBDDクラスタ・デプロイメントのすべてのサーバーにコピーできます。 |
管理操作の実行 | はい | はい | Enterprise Managerおよびbdd-adminスクリプトによって、Dgraphの管理操作を使用できます。 |