Dgraphについて

Dgraphは、データ・セットの検索分析処理を実行するBig Data Discoveryのコンポーネントです。これは、ユーザーがデータ・セットに対して行うリクエストを扱います。

Dgraphは、データ構造とアルゴリズムを使用して、分析処理とデータ・サマリーのクライアント・リクエストにリアルタイムに応答します。Dgraphは、ソース・データがBig Data Discoveryにロードされた後で作成された索引を格納します。索引が格納された後、Dgraphは、Studioを介してクライアント・リクエストを受信し、索引の問合せを行い、結果を返します。

Oracle Big Data Discoveryクラスタには、共有記憶域の索引にアクセスしているエンド・ユーザー問合せリクエストを処理する1つ以上のDgraphプロセスがあります。Big Data Discoveryクラスタ内のDgraphの1つはリーダーであるため、すべての書込み操作(更新、構成変更)を処理しますが、残りのDgraphは読取り専用のフォロワとして動作します。

Dgraphトレース・ユーティリティ

Dgraphトレース・ユーティリティは、Oracleサポートで使用されるDgraph診断プログラムです。Dgraphトレース・データを格納し、これはDgraphのトラブルシューティングに役立ちます。Dgraphが起動すると起動し、Dgraphのすべての操作を追跡します。Dgraphが停止すると停止します。トレース・データを保存およびダウンロードして、Oracleサポートと共有できます。

トレース・ユーティリティは、*.ebbファイルで収集されたDgraphターゲット・トレース・データを格納し、これはDgraphクラッシュの分析に役立ちます。ファイルは、Oracleサポートによる使用を目的としています。ファイルは、$DGRAPH_HOME/binディレクトリに保存されます。「Dgraphのトレース・データの保存」で説明されているように、トレース・データを手動で保存することもできます。

また、「Dgraphトレース・ファイルのダウンロード」で説明されているように、*.ebbファイルをダウンロードできます。