Dgraphノードのクラスタ

一般的なBDDクラスタ・デプロイメントには、Dgraphの実行専用のマシンのセットが含まれています。このマシンのセットは、Dgraphクラスタと呼ばれます。

DgraphクラスタはDgraphのセットで、Big Data Discoveryのデータ・セット用のリクエストを連携処理します。Studioから届くリクエストは、Dgraphノード間でルーティングおよびロード・バランシングされます。これらのDgraphノードの1つは、すべての書込み操作(更新、構成変更)を処理しますが、残りのDgraphは読取り専用として動作します。クラスタにあるすべてのDgraphノードでは、共有記憶域にある索引を利用します。

リーダーDgraphノードとフォロワDgraphノードでは、処理可能な問合せのタイプは異なります。ただし、Big Data Discoveryのエンド・ユーザーには透過的です。リーダーDgraphノードとフォロワDgraphノードのロールの割当ては、BDDクラスタによって自動的に実行されます。

Dgraphノードは、Dgraphを実行するBDDクラスタ・デプロイメントのノードです。Dgraphは、検索、絞込み計算、ガイド付きナビゲーション、およびStudioですべてを監視および使用できる他の多くの機能を提供する主要計算モジュールです。

BDDクラスタ・デプロイメントでは、Dgraphノードのクラスタを1つのみ持つことができます。WebLogic ServerでStudioおよびDgraph Gatewayを実行するBDDのすべてのノードは、Dgraphノードの1つの同じクラスタと通信します。本番環境で特定の数のDgraphノードが推奨されていても、Dgraphクラスタは任意の数のノードを持つことができます。詳細は、インストレーションおよびデプロイメント・ガイドを参照してください。

Dgraphクラスタ・ロール

Dgraphクラスタによって、次のことが行われます。
  • Oracle Big Data Discoveryによる問合せ処理における可用性の強化。Dgraphノードのクラスタで、いずれかのDgraphノードで障害が発生すると、問合せは引き続き他のDgraphノードで処理されます。
  • スループットの増大。デプロイメント時に、1つ以上のDgraphノードを同じDgraphクラスタに追加できます。これにより、問合せの負荷をノード全体で分散できます。その際、記憶域要件を同率で増加させる必要はありません。