bdd-adminスクリプトをrestoreコマンドとともに実行することによって、バックアップtarファイルからクラスタを復元できます。
一部の構成設定を復元することもできますが、すべてを復元できるわけではありません。詳細は、次を参照してください。
./bdd-admin.sh restore [option] <file>
次のオプションを指定できます。
オプション | 説明 |
---|---|
-v, --verbose | デバッグ・メッセージを有効にします。 |
<file>引数を指定する必要があります。これは、復元元となるtarファイルへの絶対パスを定義します。これは、backupコマンドによって作成されたtarファイルである必要があります。
さらに、このファイルにバックアップされたクラスタと現在のクラスタのBDDのメジャー・バージョンは同じである必要があります。また、データベースのタイプ(OracleまたはMySQL)も同じである必要があります(restoreはHypersonicデータベースをサポートしていません。)。両方のクラスタには異なるトポロジを指定できます。
クラスタの復元の詳細は、「Big Data Discoveryの復元」を参照してください。
現在のクラスタはバックアップ・クラスタとは異なるトポロジを持つ可能性があるため、restoreは構成ファイルを完全には復元できません。かわりに、構成ファイルの一部を現在のクラスタのものとマージし、その他は変更しません。
次の表では、スクリプトが各構成ファイルに対して行う変更について説明します。
ファイル | 変更 |
---|---|
bdd.conf | スクリプトはbdd.confをまったくマージしません。復元されたクラスタのバージョンは、現在のクラスタのバージョンと同じになります。 |
portal-ext.properties、esconfig.properties | スクリプトは、現在のバージョンではないこれらのファイルのバックアップ・バージョンからプロパティを追加します。他の設定は変更しません。 |
edp.properties | スクリプトは、クラスタ・トポロジに影響を与えないすべての設定を復元します。他のすべてのデータ処理構成ファイルは完全に復元されます。 |
./bdd-admin.sh restore /tmp/bdd_backup1.tar