Dgraphについて

Dgraphは、データ構造とアルゴリズムを使用して、問合せへのリアルタイムのレスポンスを発行します。

Dgraphには、収集したデータを索引に格納します。Dgraphは、Studioからクライアント・リクエストを受信し、索引の問合せを行い、結果を返します。Dgraphはステートレスです。この設計のため、リクエストごとに完全な問合せが送信される必要があります。ステートレスな設計によって、ロード・バランシングおよび冗長性のためにDgraphを追加することが容易になります。Dgraphのインスタンスは、他のインスタンスの問合せに独立して応答できます。

Big Data Discoveryクラスタには、2つ以上のDgraphインスタンスを含めることができます。これらは、エンド・ユーザーの問合せリクエストを処理し、共有記憶域に索引を格納します。Dgraphsの1つはリーダーです。更新や構成変更などのすべての書込み操作を処理します。残りのDgraphsは、読取り専用のフォロワとして機能します。Dgraph Gatewayは、Dgraphノードへのリクエストのルーティングを実行します。問合せキャッシュ、ビジネス・ロジック、およびDgraphノードのクラスタ・サービスを処理します。

Dgraphインスタンスでは、実行するためにHadoop環境は不要です。これらは、多くの場合、スタンドアロンで高性能のハードウェア・サーバー上にホストされます。Dgraph Gatewayは、Studioと一緒に、WebLogic ServerにホストされるJavaベースのアプリケーションです。Dgraphsのデプロイメントは、インストール時に実行されます。詳細は、インストレーションおよびデプロイメント・ガイドを参照してください。

Dgraphトレース・ユーティリティ

Dgraphトレース・ユーティリティは、Oracle Supportによって使用されるDgraph診断プログラムです。Dgraphのトラブルシューティングに役立つDgraphトレース・データが格納されます。Dgraphの起動時に開始され、すべてのDgraph操作を追跡します。Dgraphをシャットダウンすると停止します。トレース・データを保存およびダウンロードして、Oracle Supportと共有できます。

BDD管理ツール

Big Data Discoveryを管理するために、Enterprise Managerプラグインとbdd-adminスクリプトの2つのツールが存在します。Dgraphおよび管理ツールの詳細は、『Oracle Big Data Discovery管理者ガイド』を参照してください。

Dgraph HDFSエージェント

Dgraph HDFSエージェントは、データをDgraphにロードします。Avroファイルをデータ処理ワークフローから読み取り、データ・ロード用にフォーマットします。次に、これらをDgraphに送信します。Dgraph HDFSエージェントの詳細は、『Oracle Big Data Discoveryデータ処理ガイド』を参照してください。