インストーラの動作

次の図は、インストーラの動作を表します。

注意: この図は、インストーラがクラスタ内の様々なノードにBDDコンポーネントをどのように配布するかを示しています。次の図は、保有できるノード数を表すことを目的にしていません。様々なBDDコンポーネントの同一ノードでの併置のオプションを含む、各種インストール構成については、「デプロイメント構成とその図」を参照してください。

この図は、Big Data Discoveryの各部分がデプロイメント・スクリプトによってインストールおよびデプロイされる様子を示しています。

インストーラの実行時、次が実行されます。
  1. bdd.confおよびHadoopクライアント・ライブラリが読み取られて検証されます。
  2. 通常(非サイレント)モードで実行されている場合、Cloudera Manager/Ambariのユーザー名やパスワードなど、実行時に必要な値を求めるメッセージが表示されます。
  3. Cloudera Manager/Ambariに、特定のHadoopノードのホスト名やポート番号など、Hadoopクラスタの情報を問い合せます。
  4. bdd.confに定義された構成に従って、クラスタ内の各ノードにインストール・パッケージを配布します。
  5. HDFS fat jarが生成されます。
  6. bdd.confFORCEプロパティがTRUEに設定されている場合、各ノードからORACLE_HOMEディレクトリを削除します。
  7. 各ノードがすべての要件を満たしていることを確認します。
  8. コンポーネントをインストールします。
    • 管理サーバー・ノードとすべての管理対象ノードにWebLogic Server (StudioおよびDgraph Gatewayを含む)をインストールします。
    • DgraphインスタンスをホストするすべてのノードにDgraphおよびHDFSエージェントをインストールします。
    • すべてのYARN NodeManagerノードにデータ処理をインストールします。
    • すべての管理対象サーバー・ノードおよびDgraphノードにデータ処理CLIをインストールします。
    • すべてのBDDノードにHadoop fat jarを配布します。
    • Kerberosが有効になっている場合、keytabファイルをすべてのBDDノードに配布します。
    • すべての管理対象サーバー・ノード、DgraphノードおよびYARNノード(図に示していません)にbdd-adminスクリプトをインストールします。
  9. データ処理をデプロイします。
    • すべてのYARNノードにデータ処理をデプロイします。
    • そのように構成されている場合、Hive表ディテクタを実行するcronジョブをデプロイして、起動します。
    • すべての管理対象サーバー・ノードおよびDgraphノードにデータ処理CLIをデプロイします。
  10. WebLogic Serverをデプロイします。
    • WebLogicドメインと管理対象サーバーを作成します。
    • WebLogicドメイン内にDgraph GatewayとStudioをアプリケーションとしてデプロイします。
    • すべての管理対象サーバーにWebLogicをサービスとしてデプロイします。
    • すべての管理対象サーバーを起動します。
  11. DgraphおよびDgraph HDFSエージェントをデプロイします。
    • すべてのDgraphノードに両コンポーネントをサービスとしてデプロイします。
    • Dgraph索引ファイルを作成するように構成されている場合、空のDgraph索引ファイルをNFSに作成します。
    • DgraphおよびDgraph HDFSエージェントを起動します。
  12. BDDデプロイメント・クラスタ全体が稼働していることを確認します。