DPログ・レベル

このトピックでは、DP log4j.propertiesファイルで設定できるログ・レベルについて説明します。

データ処理ロガーは、ログ・レベルを指定することで、ログ・ファイルに記載された情報のタイプで構成されます。タイプを指定すると、DPロガーは、そのタイプのすべてのメッセージと、それより重大度が高いメッセージを返します。たとえば、メッセージ・タイプをWARNに設定した場合は、タイプFATALおよびERRORのメッセージも返されます。

DP log4j.propertiesファイルには、ロギング・レベルを設定できる次の4つのパッケージがリストされます。
  • log4j.rootLogger
  • log4j.logger.org.eclipse.jetty
  • log4j.logger.org.apache.spark.repl.SparkIMain$exprTyper
  • log4j.logger.org.apache.spark.repl.SparkILoop$SparkILoopInterpreter
ログ・レベルの変更方法は2つあります。
  • テキスト・エディタでプロパティ・ファイルを開き、4つのパッケージのいずれかのレベルを変更することにより手動で行います。この方法では、次の表のJavaログ・レベルを使用します。
  • set-log-levelsコマンドでbdd-adminスクリプトを使用して動的に行います。この方法では、log4j.rootLoggerパッケージでのみODLログ・レベル(次の表)を使用します。
この例では、ログ・レベル設定の手動変更方法を示します。
log4j.rootLogger = FATAL, console, edpMain

例では、メイン・ロガーのログ・レベルがFATALに設定されます。

ロギング・レベル

ログ・レベル(重大度の高い順)は次のとおりです。
Javaのログ・レベル ODLのログ・レベル 意味
OFF 該当なし 上限ランクで、ロギングを無効化するために使用されます。
FATAL INCIDENT_ERROR 製品の不具合によって発生し、Oracleサポートに報告する必要のある深刻な問題を示します。一般に、これらのメッセージでは、通常のプログラム実行の妨げになるような、非常に重要なイベントを説明します。
ERROR ERROR 管理者による緊急処置が必要ですが、製品の不具合が原因ではない、重大な問題を示します。
WARN WARNING 管理者が確認する必要のある潜在的な問題を示します。
INFO NOTIFICATION メッセージを情報として提供するメッセージ・レベルです。通常、このレベルは、プライマリ・サブコンポーネントまたは機能のアクティブ化や非アクティブ化などの、主要なライフサイクル・イベントを示します。これはデフォルトのレベルです。
DEBUG TRACE パブリックAPIエントリや終了ポイントなど、管理者にとって重要なイベントに関するデバッグ情報。DPジョブのパフォーマンスが低下するため、本番環境ではこのレベルを使用しないでください。

これらのレベルを選択することによって、関係のない大量のメッセージに圧倒されることなく、関心のあるイベントを適切な精度でモニターできるようになります。最初に開発環境でアプリケーションを設定するときは、DEBUGレベルを使用してほとんどのメッセージを取得し、本番環境ではそれほど詳細ではないレベルに変更することもできます。

ログ・レベルの動的な変更

set-log-levelsコマンドでbdd-adminスクリプトを使用して、log4j.rootLoggerパッケージのログ・レベルを変更できます。このコマンドは、ODLレベルの1つを受け取り、それを同等のJavaレベルに変換してからプロパティ・ファイルに書き込みます。このコマンドでは、他の3つのパッケージの設定を変更できません。次に例を示します。
./bdd-admin.sh set-log-levels -l INCIDENT_ERROR -c dp

いつでもget-log-levelsコマンドでbdd-adminスクリプトを使用して、log4j.rootLoggerパッケージの設定を取得できます。

両方のコマンドの使用方法情報は、『管理者ガイド』を参照してください。