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Oracle® Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・インストレーション・ノート
11gリリース1 (11.1.1.7.10)
E70083-01
 

 

Oracle® Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ

インストレーション・ノート

11gリリース1 (11.1.1.7.10)

E70083-01(原本部品番号:E51804-04)

2015年4月

このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナのインストール方法および既存のインストールの最新バージョン(11gリリース11.1.1.7.10-BIMAD-PS1)へのアップグレード方法について説明します。内容は次のとおりです。

1 概要

Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナをインストールするには、既存のOracle Business Intelligence Enterprise Edition環境に必要なパッチをダウンロードして適用します。インストール後のタスクを完了して、お使いの環境でBI Mobileアプリ・デザイナのコンポーネントを有効にします。

2 新規インストールの前提条件

パッチをインストールまたは削除する前に、次の要件を満たしていることを確認します。パッチをMy Oracle Support(https://support.oracle.com)からダウンロードします。

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionバージョン11.1.1.7.131017またはそれ以降。

    まだOracle Business Intelligence Enterprise Editionバージョン11.1.1.7.131017以降に更新していない場合は、利用可能な最新のパッチを適用してください。使用可能な最新のパッチについては、My Oracle Supportの『OBIEE 11g: 必須および推奨バンドル・パッチおよびパッチ・セット』(Doc ID 1488475.1)を参照してください。

    11.1.1.6.xからアップグレードするお客様、または最新のパッチ・レベルへのインプレース・アップグレードをすでに実行しているお客様は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のJBIPS機能の有効化に関する項の説明に従って、JBIPS機能を有効化してください。

  • My Oracle SupportからOracle BI Mobileアプリ・デザイナ・パッチ18794832をダウンロードします。

  • bugの修正を含むその他のパッチが使用可能な場合があります。使用可能な最新のパッチについては、https://support.oracle.com『Oracle BI Mobileアプリ・デザイナの使用可能な更新パッチの概要(Doc ID 1900151.1)』を確認してください。

3 Oracle BI Mobileアプリ・デザイナの初めてのインストール

Oracle BI Mobileアプリ・デザイナを初めてインストールする場合、以降の項に示す次のタスクを実行します。

3.1 パッチの適用

パッチを適用するには、次のタスクを実行します。

3.1.1 タスク1: Oracle BIEEシステムの停止

次の順序ですべてのコンポーネントを停止します。

  1. BI Systemのコンポーネント。

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/instances/<instance>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./opmnctl stopall

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\instances\<instance>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      opmnctl stopall

  2. WebLogic管理対象サーバー:

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./stopManagedWebLogic.sh bi_server1

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      stopManagedWebLogic.cmd bi_server1

  3. WebLogic管理サーバー

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./stopWebLogic.sh

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      stopWebLogic.cmd

3.1.2 タスク2: Oracle BI Mobileアプリ・デザイナOPatchの適用


注意:

標準的なOracle Fusion Middleware (FMW)のお客様は、このパッチを次のパスに適用する必要があります。

-MW_HOME /OracleBI1 (Oracle BIホーム)


OPatchを適用する手順は次のとおりです。

  1. パッチzipファイルをOracle BIホーム・ディレクトリに解凍します。

    たとえば、次のようになります。

    • Unixの場合、パッチ18794832を次のパスに抽出します。

      prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

    • Windowsの場合、パッチ18794832を次のパスに抽出します。

      c:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

  2. 現行ディレクトリを、パッチがあるディレクトリに設定します。

    次に例を示します。

    • UNIXの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがprod_mwhome/Oracle_BI1の場合、次のように入力します。

      $cd prod_mwhome/Oracle_BI1

    • Windowsの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがC:\prod_mwhome\Oracle_BI1の場合、次のように入力します。

      cd c:\prod_mwhome\Oracle_BI1

  3. コマンド・プロンプトで、ORACLE_HOME、PATHおよびJAVA_HOME環境変数を、オペレーティング・システムに応じて適切に設定します。

    次に例を示します。

    • Unixの場合: Cシェルから派生したコマンド・シェルを使用している場合、次のように入力して環境変数を設定します。

      setenv ORACLE_HOME $PWD
      setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH
      setenv JAVA_HOME $ORACLE_HOME/jdk
      setenv PATH $JAVA_HOME/bin:$PATH
      setenv PATH $ORACLE_HOME/OPatch:$PATH
      
    • Windowsの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがC:\prod_mwhome\Oracle_BI1の場合、次のように入力して環境変数を設定します。

      set ORACLE_HOME=C:\prod_mwhome\Oracle_BI1
      set PATH=%ORACLE_HOME%\bin;%PATH%
      set JAVA_HOME=%ORACLE_HOME%\jdk
      set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
      set PATH=%ORACLE_HOME%\OPatch;%PATH%
      
  4. コマンド・プロンプトで、ディレクトリを、抽出されたパッチのディレクトリに変更します。

    次に例を示します。

    • Unixの場合: パッチ18794832を次のパスに抽出した場合

      prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

      この場合、次のように入力します。

      $ cd prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

    • Windowsの場合: パッチ18794832を次のパスに抽出した場合

      C:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

      この場合、次のように入力します。

      cd C:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

  5. パッチを適用します。

    次のコマンドを使用して、パッチをORACLE_HOMEに適用します。

    opatch apply

    OPatchが起動すると、パッチを検証して、ORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアとの競合がないことを確認します。

    OPatchでは、競合を次の2種類に分類します。

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合。

      この場合、パッチのインストールを中止して、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているサブセット・パッチとの競合。

      この場合、新しいパッチにはORACLE_HOMEの既存のパッチの修正がすべて含まれているので、インストールを続行してください。

3.2 インストール後の手順の実行

OPatchの適用後、次の手順を実行します。

3.2.1 タスク1: Oracle BI Mobileアプリ・デザイナのデプロイ

WebLogic構成アシスタントを実行して、Oracle BI Mobileアプリ・デザイナをデプロイします。この手順は、初めてパッチをインストールするときにのみ必要です。

次のようにオペレーティング・システムに基づいて、ORACLE_HOME(デフォルト・フォルダ名はOracle_BI1)のbinディレクトリからOracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。

例:

  • Unixの場合: prod_mwhome/Oracle_BI1/common/binに移動して、

    次のコマンドを実行します

    ./config.sh

  • Windowsの場合: prod_mwhome\Oracle_BI1\common\binに移動して、

    次のコマンドを実行します

    config.cmd

構成アシスタント画面に対して次のように入力します。


注意:

bimad Webアプリケーションは、分析Webアプリケーションのターゲットと同じターゲットにデプロイする必要があります。デフォルトのターゲットは「bi_cluster」です。

  1. 「ようこそ」画面で、次の操作を行います。

    「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択します。

    wls_1.gifについては周囲のテキストで説明しています。
  2. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、次の操作を行います。

    拡張するドメイン(bifoundation_domainなど)を選択します。

    WebLogicドメイン・ディレクトリの選択
  3. 「拡張ソースの選択」画面で、次の操作を行います。

    「既存の拡張テンプレートを使用してドメインを拡張する」を選択します。

    「拡張ソースの選択」画面
  4. 「参照」をクリックし、<mw_home>/Oracle_BI1/common/templates/applications/oracle.bimad_template_11.1.1.jarを探して選択することにより、

    「テンプレートの場所」を指定します。

    テンプレートの選択
  5. 「JDBCデータ・ソースの構成」画面で、次の操作を行います。

    「次へ」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースの構成」画面
  6. 「JDBCデータ・ソースのテスト」画面で、次の操作を行います。

    「次へ」をクリックします。

    「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」
  7. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、次の操作を行います。

    「次へ」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースのテスト」画面
  8. 「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で、次の操作を行います。

    「次へ」をクリックします。

    JDBCコンポーネント・スキーマのテスト
  9. 「オプションの構成を選択」画面で、次の操作を行います。

    「次へ」をクリックします。

    「オプションの構成を選択」画面
  10. 「構成のサマリー」画面で、次の操作を行います。

    「拡張」をクリックします。

    構成のサマリー
  11. 「ドメインの拡張中」画面で、進捗状況が100%の場合、次の操作を行います。

    「完了」をクリックして終了します。

    「ドメインの拡張中」の「進行状況」画面

3.2.2 タスク2: Oracle BI Mobileアプリ・デザイナのセキュリティ構成の更新

この手順では、Pythonスクリプトを実行し、BI Mobileアプリ・デザイナに必要なセキュリティ権限を使用してシステムJAZNファイル(system-jazn-data.xml)を更新します。この手順は、初めてパッチを適用するときにのみ必要です。


注意:

システムでシングル・サインオンまたはOracle BI EE 10gスタイルの初期化ブロック(Init Block)セキュリティを使用する場合、追加セキュリティ構成が必要です。

これらについては、次を参照してください。

  • シングル・サインオンの構成に関する項

  • Oracle BI EE 10gスタイルの初期化ブロック・セキュリティの有効化に関する項

(Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ・ユーザーズ・ガイド内)。


  1. WebLogic管理サーバーを起動します。

    • UNIXの場合:

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/binに移動します。

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./startWebLogic.sh

    • Windowsの場合:

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/binに移動します。

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      startWebLogic.cmd

  2. WLSTスクリプトを実行して、Oracle Fusion Middlewareとの統合を有効化します。

    • Unixの場合: ディレクトリを、インストール・ディレクトリに変更します。

      cd prod_mwhome/Oracle_BI1/bifoundation/install

      さらに、次のように入力します。

      prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh addMADCodeGrants.py t3://<hostname>:7001 <WebLogic administrator name>

      例:

      prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh addMADCodeGrants.py t3://myserver1:7001 weblogic

    • Windowsの場合: ディレクトリを、インストール・ディレクトリに変更します。

      cd c:\prod_mwhome\Oracle_BI1\bifoundation\install

      さらに、次のように入力します。

      prod_mwhome\Oracle_BI1\common\bin\wlst.cmd addMADCodeGrants.py t3://<hostname>:7001 <WebLogic administrator name>

      例:

      prod_mwhome\Oracle_BI1\common\bin\wlst.cmd addMADCodeGrants.py t3://myserver1:7001 weblogic

3.2.3 タスク3: Map、TranslationおよびPluginsフォルダのコピー

パッチ・ダウンロードのbimad/repository/には"Admin"という名前のフォルダが含まれています。このフォルダには、"Map"、"Translation"および"Plugin"という3つのサブフォルダが含まれています。これらのフォルダはBI Mobileアプリ・デザイナ・リポジトリにコピーする必要があります。

  • Mapフォルダには、BI Mobileアプリ・デザイナ・マップ・コンポーネントの有効化に必要な構成ファイルが含まれています。

  • Translationフォルダには、BI Mobileアプリ・デザイナ・ユーザー・インタフェースの翻訳ファイルが含まれています。

  • Pluginsフォルダでは、プラグイン作成機能およびプラグイン・ギャラリを有効にします。

これらのフォルダをコピーするには、次のようにします。

  1. リポジトリで既存のTranslationディレクトリの名前を変更し、バックアップします。たとえば、<DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin/Translation_backupです

  2. パッチ・ダウンロードの場所(例: prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832/files/bimad/repository/Admin/)からMap、TranslationおよびPluginsディレクトリをコピーします

    これを次のように変更します。

    <DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin

3.2.4 タスク4: ロケール設定の更新

ロケール構成を更新し、BI MobileアプリでBIプレゼンテーション・サービスの「マイ・アカウント」設定で指定されたロケールが使用されようにします。

  1. usercontextmap.xmlファイルを開きます。/config/bipublisher/repository/Admin/Securityにあります。

  2. "ORACLE_AS_JPS"という見出しを検索します。

  3. 次に示すように<USER_BIPS_LOCALE>Locale</USER_BIPS_LOCALE>を挿入し、保存します。

     <userContextMap securityModel="ORACLE_AS_JPS">
         <USER_ACCESSIBILITY_MODE>enableSection508</USER_ACCESSIBILITY_MODE>
         <USER_UI_LOCALE>UILang</USER_UI_LOCALE>
         <USER_REPORT_LOCALE>BIPReportLocale</USER_REPORT_LOCALE>
         <USER_TIME_ZONE_ID>BIPReportTimeZoneId</USER_TIME_ZONE_ID>
         <USER_MY_FAVORITE_LIMIT>default</USER_MY_FAVORITE_LIMIT>
         <USER_MULTI_TAB_MODE>default</USER_MULTI_TAB_MODE>
         <USER_BIPS_LOCALE>Locale</USER_BIPS_LOCALE>
         <USER_EMAIL_ADDRESS>USER_EMAIL_ADDRESS</USER_EMAIL_ADDRESS>
       </userContextMap>
    

3.2.5 タスク5: BIプレゼンテーション・サービスでのBI Mobileアプリ・デザイナの有効化

BIプレゼンテーション・サービスのユーザー・インタフェースで、BIプレゼンテーション・サービスのinstanceconfig.xmlファイルを更新して、BI Mobileアプリ・デザイナを有効化します。

  1. 構成ファイルのinstanceconfig.xmlを開いて編集します。instanceconfig.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE\config\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obipsn

    例:

    \instances\instance1\config\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obips1

  2. 次の例に示すように、<EnableMAD>要素をファイルに追加します。

    <ServerInstance>
        .....
         <AdvancedReporting>
             <EnableMAD>true</EnableMAD>
             ...
        </AdvancedReporting>
      </ServerInstance>
    
  3. instanceconfig.xmlファイルを保存します。

3.2.6 タスク6: 管理対象サーバーおよびBIコンポーネントの起動

管理対象サーバーおよびBIコンポーネントを起動します。

  1. 管理対象サーバーを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./startManagedWebLogic.sh bi_server1

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      startManagedWebLogic.cmd bi_server1

  2. 次のアクションを実行して、BIシステム・コンポーネントを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/instances/<instance>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./opmnctl startall

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\instances\<instance>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      opmnctl startall

3.2.7 タスク7: Appsライブラリの設定

Appsライブラリは、ユーザーが公開されているアプリを自分のモバイル・デバイスから表示、管理およびサブスクライブする場所です。管理者の観点からすると、Appsライブラリは、ライブラリとして動作するように構成されたカタログ内のフォルダです。

Mobileアプリ・デザイナは、リモート・インスタンス上の構成済Appsライブラリに対するアプリの公開もサポートしています。リモートのAppsライブラリの設定手順を含む、Appsライブラリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・ユーザーズ・ガイド』の管理者の参照に関する項を参照してください。

次の手順を実行して、ローカル・インスタンス上のAppsライブラリを設定します。

3.2.7.1 カタログへの「Appsライブラリ」フォルダの作成

カタログ内で共有フォルダの下に、Appsライブラリのターゲット・フォルダとなるフォルダを作成します。

カタログ内でフォルダを作成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceにログインします。

  2. 「カタログ」ページで、「共有フォルダ」を選択します。

  3. カタログ・ツールバーで、「新規」をクリックし、「フォルダ」を選択します。

    図1 新規フォルダの作成

    図1については周囲のテキストで説明しています。
  4. 図1に示すように、フォルダ名を入力して「OK」をクリックします。

    図2 カタログ内でのAppsライブラリ・フォルダに対する名前の入力

    Appsライブラリ・フォルダの名前付け
  5. Appsライブラリ・フォルダに対する権限を設定します。アプリをフォルダに公開するアプリ・デザイナは、書込み権限を持っている必要があります。ライブラリのアプリを表示するアプリ・コンシューマは、読込み権限を持っている必要があります。

3.2.7.2 構成ファイルの設定

カタログ内にAppsライブラリとして動作するフォルダを登録するには、プロパティ・エントリをxmlp-server-config.xml構成ファイルに追加します。

構成ファイルを設定する手順は次のとおりです

  1. xmlp-server-config.xml ファイルを開きます。このファイルは、<DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin/Configurationの下にあります。

  2. xmlp-server-config.xmlに次のプロパティを追加します。

    プロパティ: APPS_LIBRARY_FOLDER_LOCAL

    説明: カタログ内でAppsライブラリとして動作するフォルダを指定します。前の手順で作成した共有フォルダの下にあるフォルダへのパスを入力します(パスに「共有ファルダ」を含めないでください)。

    サンプル構成ファイルのエントリ:

    <property name="APPS_LIBRARY_FOLDER_LOCAL" value="/Apps Library"/>

  3. WebLogic Server管理コンソールからbimad (BI Mobileアプリ・デザイナ)アプリケーションを再起動します。

3.3 インストールの検証

インストールを検証するには、Oracle Business Intelligence (http://<hostname>:<port_number>/analytics)にログインします。

ホーム・ページで、「モバイル・アプリケーション」が「作成」メニューのオプションであることを確認します。

「モバイル・アプリケーション」オプションが表示されない場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。

4 Oracle BI Mobileアプリ・デザイナのアップグレード

以前にOracle BI Mobileアプリ・デザイナをインストール済でこのリリースにアップグレードする場合、この項のタスクに従います。

4.1 Oracle BI EEシステムの停止

次の順序ですべてのコンポーネントを停止します。

  1. BI Systemのコンポーネント。

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/instances/<instance>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./opmnctl stopall

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\instances\<instance>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      opmnctl stopall

  2. WebLogic管理対象サーバー:

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./stopManagedWebLogic.sh bi_server1

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      stopManagedWebLogic.cmd bi_server1

  3. WebLogic管理サーバー

    • UNIXの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./stopWebLogic.sh

    • Windowsの場合:

      次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      stopWebLogic.cmd

4.2 Oracle BI Mobileアプリ・デザイナOpatchの適用


注意:

標準的なOracle Fusion Middleware (FMW)のお客様は、このパッチを次のパスに適用する必要があります。

-MW_HOME /OracleBI1 (Oracle BIホーム)


OPatchを適用する手順は次のとおりです。

  1. パッチzipファイルをOracle BIホーム・ディレクトリに解凍します。

    例:

    • Unixの場合、パッチ18794832を次のパスに抽出します。

      prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

    • Windowsの場合、パッチ18794832を次のパスに抽出します。

      c:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

  2. 現行ディレクトリを、パッチがあるディレクトリに設定します。

    例:

    • UNIXの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがprod_mwhome/Oracle_BI1の場合、次のように入力します。

      $cd prod_mwhome/Oracle_BI1

    • Windowsの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがC:\prod_mwhome\Oracle_BI1の場合、次のように入力します。

      cd c:\prod_mwhome\Oracle_BI1

  3. コマンド・プロンプトで、ORACLE_HOME、PATHおよびJAVA_HOME環境変数を、オペレーティング・システムに応じて適切に設定します。

    例:

    • Unixの場合: Cシェルから派生したコマンド・シェルを使用している場合、次のように入力して環境変数を設定します。

      setenv ORACLE_HOME $PWD
      setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH
      setenv JAVA_HOME $ORACLE_HOME/jdk
      setenv PATH $JAVA_HOME/bin:$PATH
      setenv PATH $ORACLE_HOME/OPatch:$PATH
      
    • Windowsの場合: Oracle BIホーム・ディレクトリがC:\prod_mwhome\Oracle_BI1の場合、次のように入力して環境変数を設定します。

      set ORACLE_HOME=C:\prod_mwhome\Oracle_BI1
      set PATH=%ORACLE_HOME%\bin;%PATH%
      set JAVA_HOME=%ORACLE_HOME%\jdk
      set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
      set PATH=%ORACLE_HOME%\OPatch;%PATH%
      
  4. コマンド・プロンプトで、ディレクトリを、抽出されたパッチのディレクトリに変更します。

    次に例を示します。

    • Unixの場合: パッチ18794832を次のパスに抽出した場合

      prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

      この場合、次のように入力します。

      $ cd prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832

    • Windowsの場合: パッチ18794832を次のパスに抽出した場合

      C:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

      この場合、次のように入力します。

      cd C:\prod_mwhome\Oracle_BI1\18794832

  5. パッチを適用します。

    次のコマンドを使用して、パッチをORACLE_HOMEに適用します。

    opatch apply

    OPatchが起動すると、パッチを検証して、ORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアとの競合がないことを確認します。

    OPatchでは、競合を次の2種類に分類します。

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合。

      この場合、パッチのインストールを中止して、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているサブセット・パッチとの競合。

      この場合、新しいパッチにはORACLE_HOMEの既存のパッチの修正がすべて含まれているので、インストールを続行してください。

4.3 Map、TranslationおよびPluginsフォルダのコピー

パッチ・ダウンロードには、新機能をサポートするためにBI Mobileアプリ・デザイナ・リポジトリにコピーする必要のある3つのフォルダがrepository/Admin下に含まれています。フォルダは次のとおりです。

  • Map - BI Mobileアプリ・デザイナ・マップ・コンポーネントの有効化に必要な構成ファイルが含まれています。

  • Translation - BI Mobileアプリ・デザイナ・ユーザー・インタフェースの翻訳ファイルが含まれています。

  • Plugins - このフォルダは空ですが、カスタム・プラグインの作成および管理をサポートするために必要です

これらのフォルダをコピーするには、次のようにします。

  1. リポジトリで既存のTranslationディレクトリの名前を変更し、バックアップします。たとえば、<DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin/Translation_backupです

  2. パッチ・ダウンロードの場所(例: prod_mwhome/Oracle_BI1/18794832/files/bimad/repository/Admin/)からMap、TranslationおよびPluginsディレクトリをコピーします

    コピー先

    <DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin

4.4 ロケール設定の更新

ロケール構成を更新し、BI MobileアプリでBIプレゼンテーション・サービスの「マイ・アカウント」設定で指定されたロケールが使用されようにします。

  1. usercontextmap.xmlファイルを開きます。/config/bipublisher/repository/Admin/Securityにあります。

  2. "ORACLE_AS_JPS"という見出しを検索します。

  3. 次に示すように<USER_BIPS_LOCALE>Locale</USER_BIPS_LOCALE>を挿入し、保存します。

     <userContextMap securityModel="ORACLE_AS_JPS">
         <USER_ACCESSIBILITY_MODE>enableSection508</USER_ACCESSIBILITY_MODE>
         <USER_UI_LOCALE>UILang</USER_UI_LOCALE>
         <USER_REPORT_LOCALE>BIPReportLocale</USER_REPORT_LOCALE>
         <USER_TIME_ZONE_ID>BIPReportTimeZoneId</USER_TIME_ZONE_ID>
         <USER_MY_FAVORITE_LIMIT>default</USER_MY_FAVORITE_LIMIT>
         <USER_MULTI_TAB_MODE>default</USER_MULTI_TAB_MODE>
         <USER_BIPS_LOCALE>Locale</USER_BIPS_LOCALE>
         <USER_EMAIL_ADDRESS>USER_EMAIL_ADDRESS</USER_EMAIL_ADDRESS>
       </userContextMap>
    

4.5 bimad.logファイルの作成

BI Mobileアプリ・デザイナの最初のリリースでは、ログ・メッセージはbipublisher.logファイルに書き込まれていました。このバージョン2のリリース(11.1.1.7.10-BIMAD-PS1)では、BI Mobileアプリ・デザイナは独自のログbimad.logを作成します。ただし、以前のバージョンからアップグレードする場合、システムでbimad.logファイルを作成する手動手順を実行する必要があります。この手順を実行しない場合、BI Mobileアプリ・デザイナのログ・メッセージは引き続きbipublisher.logに書き込まれます。

アップグレードした環境でbimad.logファイルを作成するには、次のようにlogging.xmlファイルを更新します。

  1. Oracle WebLogic Serverの停止

  2. BI Foundationドメイン・ホームのlogging.xmlファイルに移動します。次に例を示します。

    mw_home/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/fmwconfig/servers/bi_server1
    
  3. ファイルの<log_handlers>セクションを見つけ、次のエントリを追加します。

       <log_handler name='bimad-handler' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'>
        <property name='path' value='${domain.home}/servers/${weblogic.Name}/logs/bimad/bimad.log'/>
        <property name='maxFileSize' value='10000000'/>
        <property name='maxLogSize' value='100000000'/>
       </log_handler> 
    
  4. ファイルの<loggers>セクションを見つけ、次のエントリを追加します。

      <logger name='oracle.bimad' level='WARNING:1' useParentHandlers='false'>    <handler name='bimad-handler'/>
       </logger>
    
  5. logging.xmlファイルを保存し、Oracle WebLogic Serverを再起動します。

4.6 管理対象サーバーおよびBIコンポーネントの起動

管理対象サーバーおよびBIコンポーネントを起動します。

  1. 管理対象サーバーを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./startManagedWebLogic.sh bi_server1

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      startManagedWebLogic.cmd bi_server1

  2. 次のアクションを実行して、BIシステム・コンポーネントを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/instances/<instance>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./opmnctl startall

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\instances\<instance>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      opmnctl startall

4.7 WebLogic Serverでのbimadアプリケーションの更新

Oracle WebLogic Serverでbimadアプリケーションを更新するには、次のようにします。

  1. Oracle WebLogic Serverの管理コンソールを開きます。

  2. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. コンソールの左のペインで 「デプロイメント」を選択します。すべてのデプロイ済のエンタープライズ・アプリケーションとアプリケーション・モジュールを示す表が右ペインに表示されます。

  4. 表でbimadアプリケーションを選択します。

    bimadアプリケーションを選択します
  5. 「更新」をクリックします。

    bimadアプリケーションの更新
  6. 「終了」をクリックします(ソース・パスを変更しないでください)。

  7. 管理コンソールの「チェンジ・センター」「変更のアクティブ化」をクリックし、「構成の解放」をクリックします。

5 Mobileアプリ・デザイナのアンインストール

このパッチのインストール後に問題が発生した場合は、次のようにパッチを削除します。

前提条件: パッチのアンイストール時と同じ前提条件に従うようにしてください。これには、環境変数(ORACLE_HOMEなど)の設定やアンイストール前のOUIインベントリの検証が含まれます。

5.1 タスク1: WebLogic管理コンソールからMobileアプリ・デザイナ・アプリケーションを削除

Mobileアプリ・デザイナ・アプリケーションを削除する手順は次のとおりです。

  1. ブラウザで、WebLogic管理コンソールに移動します。

  2. 「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」の左ペインで「デプロイメント」をクリックします。

  4. 「デプロイメント」表で、bimadアプリケーションを選択します。

  5. 表の上部にある「削除」をクリックします。

  6. 「チェンジ・センター」で、「構成の解放」をクリックします。

5.2 タスク2: セキュリティ構成を削除

更新をシステムJAZNファイル(system-jazn-data.xml)にバックアウトする手順は次のとおりです。

  1. WebLogic管理サーバーを起動します。

    • UNIXの場合:

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/binに移動します。

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./startWebLogic.sh

    • Windowsの場合: prod_mwhome\Oracle_BI1\common\binに移動して、

      次のコマンドを実行します

      config.cmd

  2. WLSTスクリプトを実行して、Mobileアプリ・デザイナ用に追加された権限をバックアウトします。

    • UNIXの場合:

      ディレクトリを、インストール・ディレクトリに変更します。

      cd prod_mwhome/Oracle_BI1/bifoundation/install

      さらに、次のように入力します。

      prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh removeMADCodeGrants.py t3://<hostname>:7001 <WebLogic administrator name>

      例:

      prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh removeMADCodeGrants.py t3://myserver1:7001 weblogic

    • Windowsの場合:

      Windowsの場合: ディレクトリを、インストール・ディレクトリに変更します。

      cd c:\prod_mwhome\Oracle_BI1\bifoundation\install

      さらに、次のように入力します。

      prod_mwhome\Oracle_BI1\common\bin\wlst.cmd removeMADCodeGrants.py t3://<hostname>:7001 <WebLogic administrator name>

      例:

      prod_mwhome\Oracle_BI1\common\bin\wlst.cmd removeMADCodeGrants.py t3://myserver1:7001 weblogic

  3. 管理対象サーバーを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./startManagedWebLogic.sh bi_server1

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\user_projects\domains\<domain_name>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      startManagedWebLogic.cmd bi_server1

  4. 次のアクションを実行して、BIシステム・コンポーネントを起動します。

    • Unixの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome/instances/<instance>/bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      ./opmnctl startall

    • Windowsの場合、次の場所に移動します。

      prod_mwhome\instances\<instance>\bin

      コマンド・プロンプトで次のように入力します。

      opmnctl startall

5.3 タスク3: OPatchを実行してパッチをアンイストール

OPatchコマンドを使用して、Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ・パッチをアンイストールします。

  1. パッチを解凍したディレクトリに変更します。

  2. 次のOPatchコマンドを実行します。

    opatch rollback -id 18794832

6 トラブルシューティング

6.1 bimadアプリケーションが起動しない

インストールおよびデプロイメントの後にbimadアプリケーションの起動に失敗する原因として、次の2つが考えられます。

6.1.1 bimadアプリケーションが分析と同じターゲットにデプロイされていない

bimad Webアプリケーションは、分析Webアプリケーションのターゲットと同じターゲットにデプロイする必要があります。デフォルトのターゲットは「bi_cluster」です。

bimadアプリケーションを分析Webアプリケーションと同じターゲットにデプロイしなかった場合、次のようにデプロイメントを変更します。

  1. ブラウザで、WebLogic管理コンソールに移動します。

  2. 「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」の左ペインで「デプロイメント」をクリックします。

  4. 「デプロイメント」表で、bimadアプリケーションを選択します。

  5. 「ターゲット」タブを選択します。

  6. 「ターゲットの変更」をクリックして、ターゲット・サーバーを更新します。

  7. 「チェンジ・センター」で、「構成の解放」をクリックします。

6.1.2 Oracle BI JBIPSがデプロイされていない

bimadアプリケーションが起動しない場合、次のエラーが表示されます。

[Extension-Name: oracle.bi.jbips.commons, exact-match: false], 
[Extension-Name: oracle.bi.jbips.soap, exact-match: false]

Oracle BI JBIPS 11.1.1.7.0をデプロイする必要があります。

『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の開始点がリリース11.1.1.6.0である場合のパッチ適用後のタスクに関する項に記載されているJBIPS機能の有効化に関する項の手順に従ってください。

6.2 Oracle Business Intelligenceホーム・ページからMobileアプリ・デザイナのオプションを利用できない

Oracle Business Intelligenceホーム・ページにログインして、Mobileアプリ・デザイナのオプションが表示されない場合は、インストール後の手順(第3.2.5項「タスク5: BIプレゼンテーション・サービスでのBI Mobileアプリ・デザイナの有効化」)に従っていることを確認してください。

6.3 Mobileアプリ・デザイナを開いたときにログインが必要になる

Mobileアプリ・デザイナにアクセスしたときにログイン資格証明の入力が求められる場合は、コード権限付与がシステムJAZNファイルに正常に追加されていません。

コード権限付与を検証する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic管理サーバーを起動します。

    UNIXの場合:

    prod_mwhome/user_projects/domains/<domain_name>/binに移動します。

    コマンド・プロンプトで次のように入力します。

    ./startWebLogic.sh

  2. WLSTスクリプトを実行して、Mobileアプリ・デザイナのコード権限付与を検証します。

    cd prod_mwhome/Oracle_BI1/bifoundation/install

    prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh validateMADApplication.py t3://<hostname>:7001 <WebLogic administrator name>

    例:

    prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin/wlst.sh validateMADApplication.py t3://myserver1:7001 weblogic

検証スクリプトによって、「BI Mobileアプリ・デザイナのデプロイメントが見つかりません。インストール・プロセスを再確認してください。」が返された場合、

「タスク2: Oracle BI Mobileアプリ・デザイナのセキュリティ構成の更新」を繰り返してください。

検証スクリプトによって、「BI Mobileアプリ・デザイナのデプロイメントが見つかりました。」が返された場合、

Oracleサポート・サービスに問い合せてください。

6.4 addMADCodeGrants.pyスクリプトが失敗する

addMADCodeGrants.pyスクリプトが失敗した場合、次のパスの下にあるwlst.shを使用していることを確認してください。

prod_mwhome/Oracle_BI1/common/bin

次のパスの下にあるものは使用しないでください。

prod_mwhome/wlserver_10.3/common/bin

6.5 マップ・コンポーネントを挿入するとエラーになる

アプリへのマップ・コンポーネントの挿入でエラーが表示される場合、次のようにします。

マップ・コンポーネントを適切に構成する必要があります。第3.2.3項「タスク3: Map、TranslationおよびPluginsフォルダのコピー」を参照してください。

6.6 BIEEバンドル・パッチへのアップグレード後にBIホーム・ページからMobileアプリ・デザイナのオプションが表示されなくなる

Oracle BI Mobileアプリ・デザイナを11.1.1.7.1環境にインストールし、次に、それ以降にリリースされたOracle BIEEバンドル・パッチ(11.1.1.7.140114など)にアップグレードする場合、第3.2.5項「タスク5: BIプレゼンテーション・サービスでのBI Mobileアプリ・デザイナの有効化」の説明に従って、instanceconfig.xmlで<EnableMAD>が「true」に設定されていることを確認してください。

6.7 アップグレードの実行後Mobileアプリ・デザイナが更新されていない

アップグレード手順の実行後Oracle BI EEにログインし、BI Mobileアプリ・デザイナが新しいバージョンに更新されていない場合、次のようにします。

  • 第4.7項「WebLogic Serverでのbimadアプリケーションの更新」の説明のようにOracle WebLogic Serverコンソールからアプリケーションを手動で更新したことを確認します。

  • 以前のバージョンのMobileアプリ・デザイナで作成された、キャッシュされている一時JSPファイルを手動で削除します。

    キャッシュされている一時JSPファイルを削除するには、次のようにします。

    1. bimad一時ディレクトリを見つけます。bimad一時ディレクトリは通常次の場所にあります。

      [Middleware Home]/user_projects/domains/bifoundation_domain/servers/bi_server1/tmp/_WL_user/bimad_11.1.1/
      
    2. tmp/_WL_user/bimad_11.1.1/フォルダの下にあるすべてのファイルおよびフォルダを削除します。

6.8 OPatchの実行時に次のパッチ競合エラー・メッセージが表示されるのはなぜか?

適用したパッチが、以前に適用したパッチと競合する場合、OPatchの実行時に次のエラー・メッセージが表示される可能性があります。

パッチ<PreviousPatch#>が現在インストール中のパッチ(<NewPatch#>)と競合します。

続行する場合、パッチ<PreviousPatch#>はロールバックされ、新しいパッチ(<NewPatch#>)がインストールされます。

新しいパッチ(<NewPatch#>)と競合するパッチ(<PreviousPatch#>)のマージが必要な場合、Oracleサポート・サービスに連絡し、マージされたパッチをリクエストしてください。

このエラーは、あるパッチが以前に適用されたファイルを更新しようとすると返されます。この競合が発生した場合、(1) 以前のパッチをロールバックして新しいパッチを使用するか(このアクションは以前のパッチが重要でなかった場合に適切である可能性があります)、(2) 新しいパッチとそれに競合するパッチから構成される「マージされたパッチ」をリクエストすることができます。マージされたパッチをリクエストする場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

6.9 OPatchの適用時にOUI-67078警告メッセージが表示されるのはなぜか?

この警告は、適用されているパッチが、すでにデプロイメント上にあるパッチのスーパーセットであり、既存のパッチがロールバックされることを意味します。次のスニペットは、この警告のコンテキストを示しています。

The following warnings have occurred during OPatch execution:
1) OUI-67078:Interim patch [77777777] is a superset of the patch(es) [77777777] in OH C:\Oracle\Middleware\EPM_ORACLE_HOME
-----------------------------------------------------------------------------------
OPatch Session completed with warnings.  

7 既知の問題

このリリースの既知の問題と回避策の最新のリストについては、『Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・リリース・ノート』を参照してください。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


インストレーション・ノート、11g リリース1 (11.1.1.7.10)

E70083-01

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