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Oracle® Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・リリース・ノート
11gリリース11.1.1.9
E70087-01
 

 

Oracle® Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ

リリース・ノート

11gリリース11.1.1.9

E70087-01(原本部品番号:E54310-04)

2015年4月

このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ11gリリース11.1.1.9.0の要件、サポートされるコンポーネントおよび既知の問題について説明します

内容は次のとおりです。

1 要件およびサポートされるコンポーネント

この項では、BI Mobileアプリ・デザイナのシステム要件およびサポートされるコンポーネントについて説明します。

表1に、Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ、リリース11.1.1.9.0についてテスト済のバージョンをリストします。

表1 テスト済Oracle BI Mobileアプリ・デザイナ・コンポーネントのバージョン

要件/コンポーネント テスト済バージョン

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition

11.1.1.9.0

設計時ブラウザ

  • Chrome 19以上

  • Safari 5.x

  • FireFox 13以上

  • Internet Explorer 8、9.x(標準モードのみ)

モバイル・デバイス

  • Apple iPad

  • Apple iPad Mini

  • Apple iPhone

  • Samsung Galaxy S 4

  • Samsung Galaxy Tab 2

  • Google Nexus 4、7、10

  • Windows Surface

モバイル・ブラウザ

  • Safari (iOS上)

  • Chrome (Android上)

  • Internet Explorer 11 (Windows上)


2 既知の問題

このリリースのOracle BI Mobileアプリ・デザイナの既知の問題を次に示します。

2.1 ストップライト・フォーマットを適用している場合、件数および重複を除いた件数は数値以外でサポートされない

この問題は11.1.1.9.0で修正されています。

コンポーネントにストップライト・フォーマットを適用している場合、数値以外のメジャー・フィールドを選択し、「件数」または「重複を除いた件数」式を選択して適用すると、「パラメータのデータ型が無効です。システム管理者に確認してください。」というエラーが表示されます。

この問題の回避策はありません。

2.2 アプリの作成を取り消すと、不完全なドラフト・アプリがMy Folders/Draftsフォルダに残る

この問題は11.1.1.9.0で修正されています。

モバイル・アプリ作成ウィザード内からアプリ作成プロセスを取り消すと、ドラフト・アプリはMy Folders/Draftsフォルダに残ります。これらのドラフトは、BIホーム・ページの「最近」リストに表示されます。

この問題を回避するには、Draftsフォルダでドラフトを手動で削除します。

2.3 パラメータ・タイプ・チェック・ボックスで「すべて選択」を使用できない

この問題は11.1.1.9.0で修正されています。

チェック・ボックスとして表示されるパラメータでは、「すべて選択」オプションは使用できません。

この問題を回避するには、すべてを選択する場合すべてのボックスを手動で選択します。

2.4 Internet Explorer 10は互換モードではサポートされない

Internet Explorer 10ブラウザを互換モードで実行する場合、Oracle BI Mobileアプリ・ライブラリを開けません。この問題を回避するには、互換モードを無効にするか、表1にリストしたHTML5準拠の別のブラウザを使用します。

2.5 一部の設計時ユーザー・インタフェース要素は英語でのみ表示される

アプリ・デザイナのユーザー・インタフェースの一部の要素(ボタン・ラベル、メニュー、プロパティ・ラベル、ダイアログなど)は、ユーザー・インタフェースのロケール・プリファレンス設定に関係なく英語でのみ表示可能です。これは設計時のみの問題で、実行時のアプリまたはデータの翻訳には影響しないことに注意してください。

2.6 bimad.logファイルを作成する手動手順がアップグレードに必要

BI Mobileアプリ・デザイナの最初のリリースでは、ログ・メッセージはbipublisher.logファイルに書き込まれていました。V2リリース(11.1.1.7.10-BIMAD-PS1)より、BI Mobileアプリ・デザイナで独自のログbimad.logが作成されます。ただし、以前のバージョンからアップグレードする場合、システムでbimad.logファイルを作成する手動手順を実行する必要があります。この手順を実行しない場合、BI Mobileアプリ・デザイナのログ・メッセージは、引き続きbipublisher.logに書き込まれます。

アップグレードした環境でbimad.logファイルを作成するには、次のようにしてlogging.xmlファイルを更新します。

  1. Oracle WebLogic Serverの停止

  2. BI Foundationドメイン・ホームのlogging.xmlファイルに移動します。次に例を示します。

    mw_home/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/fmwconfig/servers/bi_server1
    
  3. ファイルの<log_handlers>セクションを見つけ、次のエントリを追加します。

       <log_handler name='bimad-handler' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'>
        <property name='path' value='${domain.home}/servers/${weblogic.Name}/logs/bimad/bimad.log'/>
        <property name='maxFileSize' value='10000000'/>
        <property name='maxLogSize' value='100000000'/>
       </log_handler> 
    
  4. ファイルの<loggers>セクションを見つけ、次のエントリを追加します。

      <logger name='oracle.bimad' level='WARNING:1' useParentHandlers='false'>    <handler name='bimad-handler'/>
       </logger>
    
  5. logging.xmlファイルを保存し、Oracle WebLogic Serverを再起動します。

2.7 11.1.1.9.0へのアップグレード後、マップ・カスタマイズを再適用する必要がある

この問題は、カスタム・マップをMapsフォルダに追加していた場合、またはマップ構成ファイルmap-config.xmlを編集していた場合のみ該当します。

11.1.1.9.0にアップグレードすると、パッチ適用アシスタントによって次の場所のMapフォルダが置き換えられます。

<DOMAIN_HOME>/config/bipublisher/repository/Admin/Map

したがって、map-config.xmlファイルを更新していた場合、更新を再適用する必要があります。

11.1.1.7で追加したカスタム・マップ(geoJSONファイル)を11.1.1.9.0のMapフォルダにコピーする必要もあります。


重要:

11.1.1.9.0でmap-config.xmlファイルは変更されました。以前のmap-config.xmlファイルを11.1.1.9.0のMapフォルダにコピーしないでください。カスタムの編集を再適用する必要があります。

マップ構成ファイルの変更内容の詳細は、Oracle Fusion Middleware Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・ユーザーズ・ガイドの新機能に関する項を参照してください。

2.8 アップグレード後Mobileアプリ・デザイナが更新されていない

Oracle BI Mobileアプリ・デザイナをアップグレードした後アプリケーションのバージョンが更新されていない場合、Oracle WebLogic Serverコンソールから手動でアプリケーションをリフレッシュするか、キャッシュされているJSPファイルを削除する必要があります。

手動でBI Mobileアプリ・デザイナをリフレッシュするには、次のようにします。

  1. Oracle WebLogic Serverの管理コンソールを開きます。

  2. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. コンソールの左のペインで 「デプロイメント」を選択します。すべてのデプロイ済のエンタープライズ・アプリケーションとアプリケーション・モジュールを示す表が右ペインに表示されます。

  4. 表で、bimadを選択します。

  5. 「更新」をクリックします。

  6. 「終了」をクリックします(ソース・パスを変更しないでください)。

  7. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。

以前のバージョンのMobileアプリ・デザイナで作成された、キャッシュされている一時JSPファイルを手動で削除するには、次のようにします。

  1. bimad一時ディレクトリを見つけます。bimad一時ディレクトリは通常次の場所にあります。

    [Middleware Home]/user_projects/domains/bifoundation_domain/servers/bi_server1/tmp/_WL_user/bimad_11.1.1/
    
  2. tmp/_WL_user/bimad_11.1.1/フォルダの下にあるすべてのファイルおよびフォルダを削除します。

2.9 データ制限を超えたというエラーでアプリが失敗する

パッチ20620160を適用した後、またはリリース11.1.1.9.0にアップグレードした後に、以前はエラーなく実行できたアプリで次の例外が発生する場合があります。

実行しようとしているレポートは、このサーバーに設定されたデータ制限を超えています。

BI Mobileアプリ・デザイナでは、システムをメモリー不足のエラーから保護するために当初Oracle BI Publisher用に導入されたプロパティ・セットであるメモリー・ガードがサポートされます。更新によってシステムにデフォルト設定が導入されるため、データ・セット・サイズがデフォルト設定値を超える場合、データ制限エラーが発生します。

この問題を回避するには、次のようにして許容データ制限を大きくします。

  1. BI Mobileアプリ・デザイナ・アプリケーションをURLから直接起動します。

    http://<host>:<port>/mobile/

  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「システム・メンテナンス」「ランタイム構成」をクリックします。

  4. プロパティ「オンライン・レポート用の最大レポート・データ・サイズ」の値を大きくします。

これらの設定はOracle BI Publisherと共有されることに注意してください。ここで設定を更新すると、BI Publisherの設定も更新されます。

3 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Business Intelligence Mobileアプリ・デザイナ・リリース・ノート, 11gリリース11.1.1.9

E70087-01

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