Oracle® Fusion Middleware Oracle® Business Intelligence Mobile Security Toolkitによる署名付きiOSアプリケーションのエンタープライズへのデプロイ 11gリリース1 (11.1.1) E70088-01 |
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Oracle® Business Intelligence Mobile Security Toolkitによる署名付きiOSアプリケーションのエンタープライズへのデプロイ
11g リリース1 (11.1.1)
E70088-01(原本部品番号:E59495-03)
2015年10月
モバイル・デバイス管理(MDM)ベンダーまたはモバイル・アプリケーション管理(MAM)ベンダーと連携する場合、このドキュメントを使用してOracle BI Mobileアプリケーションのエンタープライズ・デプロイメントの準備をします。このドキュメントでは、Oracle BI Mobileからラッピング型のモバイル・アプリを作成する方法を示します。
このドキュメントは、Apple社の署名およびデプロイメント・プロセスに精通し、選択したMDM(モバイル・デバイス管理)ベンダーとともにアプリケーションをデプロイすることにも精通したApple Xcode 7.xを使用するiOSモバイル開発者を対象としています。
注意: 現在のバージョンのOracle BI MobileではiOS 8.0以上をサポートします。それより前のiOSはサポートされません。 |
Oracle Business Intelligence Mobile Security Toolkitを使用すると、署名付きのOracle BI Mobileアプリケーションを生成できます。このツールキットには、Apple社のXcodeとiOS SDKを利用してこのようなアプリケーションを構築するための手順と必要なコンテンツが含まれています。iOSアプリケーションの作成の詳細は、次を参照してください。
https://developer.apple.com/library/ios/referencelibrary/GettingStarted/RoadMapiOS/index.html
Oracle BI Mobile Security Toolkitは、Apple社のApp Storeで入手可能なOracle BI Mobileアプリケーションと同期をとるために定期的に更新されます。ツールキットの更新は、Oracle BI Mobileアプリケーションのリリースに合せて提供されます。これらの更新は継続的に提供されるため、ユーザーはApp StoreまたはOracle BI Mobile Security Toolkitを介してOracle BI Mobileアプリケーションを定期的に更新する必要があります。
注意: アプリケーションをApp Storeを介して更新してもSecurity Toolkitを介して更新しても、増分更新を提供する機能はサポートされません。Apple社のApp Storeを介してアクセスされる更新の場合、インストール済のアプリケーションは使用可能な最新バージョンに置き換えられます。Oracle BI Mobile Security Toolkitを介した更新の場合、サポート・ファイルおよびライブラリの完全に新しいパッケージが提供されます。 |
プロジェクト・ライブラリを更新し、アプリケーションをリビルドしただけで更新版のSecurity Toolkitを実行した場合にApple iOSシミュレータで問題が発生することが指摘されています。シミュレータにライブラリの更新が認識されていない可能性があります。ライブラリの更新とともにシミュレータを使用するには、プロジェクトの完全なリビルドを実行するか、シミュレータのコンテンツ設定を再設定します。
注意: これらのシミュレータの問題を回避するには、すべてのプロジェクトおよびライブラリ・ファイルを置き換え、完全に新しいバージョンのアプリケーションをビルドする必要があります。 |
図1に、組織のエンタープライズ・アプリケーション・ストアでのデプロイメント用にアプリケーションを作成するプロセスの概要を示します。
このプロセスの最初の4つのステップについて詳細に説明します。最後のステップでは、エンタープライズでの配布を担当するチームであるIT部門とMDMベンダーと協働する必要があります。この最後のステップは、組織によって異なります。
プロジェクトを作成する手順:
Xcodeメニューから「File」 > 「New」 > 「Project」の順に選択し、新規Xcodeプロジェクトを作成します。
テンプレートを選択するよう求められたら、「iOS」の下の「Application」を選択します。図2に示すように「Single View Application」を選択し、「Next」をクリックします。
プロジェクトの名前を指定し、その他のフィールドに組織の情報を入力します。「Company Identifier」および「Class Prefix」については、遵守する必要のある標準があるかIT部門に確認する必要があります。
「Devices」ドロップダウンでターゲットのデバイスを指定します。「Universal」が選択されていることを確認します。
注意: Oracle BI Mobileアプリケーションは、iPhoneおよびiPadクライアントをサポートするユニバーサル・アプリケーションであるため、「Universal」を選択することが重要です。後続の手順は、ユニバーサル・アプリケーションを構築するという前提に基づいています。 |
新規プロジェクトの宛先を選択します。記憶できる安全な場所を選択します。
Oracle BI Mobileコンテンツを新規プロジェクトに追加する手順:
新規Xcodeプロジェクトを作成したマシンに最新のセキュリティ・ツールキット・ファイルをダウンロードします。ファイルは次の場所にあります。
セキュリティ・ツールキットのzipからファイルを抽出します。
図3に示すように、次のファイルをプロジェクトにドラッグします。
OracleBIToolkit.framework
Settings.bundle
注意: Projectアイコンの上ではなく、アイコン上に必ずファイルをドロップしてください。 |
「Destination」オプションについては、図4に示すように「Copy items if needed」を選択し、他のオプションをデフォルトのままにして「Finish」をクリックします。
図5に示すように、既存のImages.xcassets
フォルダを削除し、zipファイルに含まれているものと置き換えます。
「プロジェクトへのOracle BI Mobile Frameworkの追加」のステップ2で抽出したファイルからImages.xcassets
フォルダをプロジェクト・フォルダにドラッグします。図7を参照してください。
注意: プロジェクト内の他の場所ではなく、Projectアイコン上に必ずフォルダをドロップしてください。 |
図8に示すように「Added folders」オプションで「Create Groups」を選択します。その他のオプションはデフォルトのままにし、「Finish」をクリックします。
プロジェクト・プロパティを変更する手順:
新規プロジェクトの「General」セクションで、図9に示すようにプロジェクトに追加した新規イメージ・アセットを指すよう「App Icons and Launch Images」セクションを編集します。
注意: このステップを完了する場合、「Use Asset Catalog」を選択し、前の項で追加したアセット・カタログを選択する必要がある場合があります。(これは、プロジェクトのデフォルトに基づいて異なります。) |
「Use Asset Catalog」を選択すると、Xcodeで前の項で追加したアセット・カタログに既存の起動イメージがインポートされます。図10を参照してください。
前の項で追加したアセット・カタログおよびイメージが正しく選択されていることを確認します。
「Launch Screen File」フィールドのテキストを削除します。「App Icons and Launch Images」セクションは図11のようになります。
「General」セクションで方向を選択します。iPadとiPhoneの両方に各方向を選択します。
Portrait
Upside Down
Landscape Left
Landscape Right
新規プロジェクトの「General」セクションで「Deployment Target」がOracle BI MobileアプリケーションがサポートされるiOSのバージョンに設定されていることを確認します。
注意: 8.0未満のオプションを選択しないでください。Apple App Store ( |
新規プロジェクトの「Info」セクションでNSAppTransportSecurityという名前の新規ディクショナリ・タイプを追加します。図13を参照し、新規プロパティで次を追加します。
Key: NSAllowsArbitraryLoads
Type: Boolean
Value: Yes
この新規ディクショナリ・タイプによって非SSLサーバーに接続できます。SSLサーバーにのみ接続する場合、このステップは省略できます。また、ホワイト・リストに固有のドメインが必要な場合、このステップを代替方法として実行できます。例外の作成方法の詳細は、https://developer.apple.com/library/prerelease/ios/technotes/App-Transport-Security-Technote/index.html
のApple Tech Noteを参照してください
オプションで、新規プロジェクトの「Info」セクションでUIRequiresFullScreenという新規Booleanタイプを値Yesで追加し、分割画面およびマルチタスキングを無効にします。図14を参照してください。
新規プロジェクトの「Info」セクションで「URL Types」を展開します。プラス記号(+)をクリックし、新規URLタイプを追加します。図15を参照し、次のように値を追加してフィールドを完成させます。
Identifier: com.oracle.obimobile
URL Schemes: oraclebimobile
新規URLタイプの残りのオプションは空白またはデフォルトのままにします。
新規プロジェクトの「Build Settings」セクションで、図16に示すように「Other Linker Flags」を検索し、パラメータ-all_load
を追加します
注意: このパラメータを追加するには、まずプロパティの横の空の領域をダブルクリックします。次にダイアログで新規パラメータを追加します。 |
新規プロジェクトの「Build Phases」セクションの「Link Binary With Libraries」で、次のフレームワークが含まれていることを確認し、図17に示すように各StatusがRequiredに設定されていることを確認します。
MessageUI.framework
libsqllite3.dylib
MobileCoreServices.framework
OracleBIToolkit.framework
新規プロジェクトの「Capabilities」セクションで、図18に示すように「Background Modes」を「ON」に設定し、「Background fetch」を選択します。
新規プロジェクトの「Build Phases」セクションの「Copy Bundle Resources」で、図19に示すようにプラス記号(+)をクリックし、リストから「OracleBIToolkit.framework
」を選択します。
新規プロジェクトの「General」セクションで次のようにします。
新規プロジェクトの「General」セクションの「Deployment Info」で、図22に示すように「Main Interface」ドロップダウンから「Frameworks/OracleBIToolkit.framework/OracleBI
」を選択または入力します。
デフォルト・アプリケーション・コードを変更する手順:
プロジェクトで<classprefix>AppDelegate.h
という名前のファイルを選択し、次のコード行を追加または変更します。
#import <OracleBIToolkit/OracleBIToolkit.h>
を追加します
AppDelegate
がOBIApplicationDelegate
を継承するようにします
インタフェース内のコードをコメントアウトするか、削除します。
変更した<classprefix>AppDelegate.h
は図23のようになり、例1に示すコード行を含みます(変更内容は太字で示しています)。
例1 <classprefix>AppDelegate.h
の変更
#import <UIKit/UIKit.h> #import <CoreData/CoreData.h> #import <OBIMobile/OBIMobile.h> @interface <classprefix>AppDelegate : OBIApplicationDelegate /* CODE COMMENTED OUT*/ @end
注意: <classprefix> は、「ストーリーボードベースのプロジェクトを使用したアプリケーションの構築」のステップ5で使用されたクラス接頭辞の名前を表します。クラス接頭辞を指定しなかった場合、ファイルは単にAppDelegate.h という名前になり、コードではAppDelegate で参照されます。 |
<classprefix>AppDelegate.m
内のすべてのコードをコメントアウトし、次のコードに置き換えます。
例2 <classprefix>AppDelegate.m
の変更
#import "<classprefix>AppDelegate.h" @implementation <classprefix>AppDelegate @end /* CODE COMMENTED OUT*/
注意: <classprefix> は、「ストーリーボードベースのプロジェクトを使用したアプリケーションの構築」のステップ5で使用されたクラス接頭辞の名前を表します。クラス接頭辞を指定しなかった場合、ファイルは単にAppDelegate.m という名前になり、コードではAppDelegate で参照されます。 |
プロジェクトを実行し、テストする準備ができました。
プロジェクトを実行およびテストする手順:
注意: デプロイメントまたはMDMツールとの統合の前に必ずアプリケーションを十分にテストしてください。 |
Xcodeの「Product」メニューから、シミュレータまたはiOSデバイスで新規プロジェクトを実行およびテストします。
Apple社主導の認証プロセスを完了し、アプリケーションの配布の準備をします。このプロセスには、次の手順があります。
アプリケーションの認証を受け、iOS Developer Enterprise Program内でプロビジョニングします。
Xcodeでプロジェクトに署名し、構築します。
注意: Apple社のiOS Developer Enterprise Program内で認証プロセスを完了した後でのみアプリケーションをデプロイできます。詳細は、http://www.apple.com/business/accelerator/deploy/ でエンタープライズ・アプリの配布に関する情報を参照し、IT部門またはエンタープライズでの配布を担当するチームに確認してください。 |
ここで説明する項目は、次のとおりです。
組織の多くは、エンド・ユーザーによるサーバー構成に関連する作業をなくしたいと考えています。エンタープライズ・アプリケーション・ストアにデプロイされるラッピング型アプリケーションを作成する利点の1つは、コードを変更でき、エンド・ユーザーによるサーバー構成の問題を回避できることです。
ストーリーボードベースのプロジェクトのコードを変更する手順:
プロジェクトで<classprefix>AppDelegate.m
という名前のファイルを選択し、次のメソッドを追加します。
- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions { // To add a server you can do the following: [super createServer:@"<Provide server name>" host:@"<Provide host>" port:<9704> enableSSL:NO enableSSO:NO saveCredential:YES username:@"<Provide username or blank (user will be prompted)>" password:@"<Provide password or blank (user will be prompted)>" analyticsContextPath:nil bipContextPath:nil madContextPath:nil vaContextPath:nil deviceLocale:YES setAsDefaultServer:YES]; // To modify an existing server do the following: [super modifyServer:@"<Provide server name>" host:@"<Provide host>" port:<9704> enableSSL:NO enableSSO:NO saveCredential:YES username:@"<username>" password:@"<password>" analyticsContextPath:nil bipContextPath:nil madContextPath:nil vaContextPath:nil deviceLocale:YES setAsDefaultServer:NO]; // To delete an existing server do the following: [super removeServer:@"<Provide server name>" // Override point for customization after application launch. return ([super application:application didFinishLaunchingWithOptions:launchOptions]); }
注意: 前述の<>内の太字の文字列を構成に基づいた実際の値に置き換えます。 |
デバイスでアプリケーションは29言語に翻訳されています。ただし、シミュレータでの言語のテストが必要な場合は、次の手順を使用します。
サポートされる言語をプロジェクトに追加する手順:
図25に示すようにプロジェクト・ナビゲータでプロジェクト(ターゲットではない)を選択し、「Info」をクリックします。
図26に示すように「Localizations」セクションの「Language」列でプラス記号(+)をクリックします。
ドロップダウン・メニューから、追加する言語を選択します。サポートされる言語のリストは、「サポートされる言語およびコード」を参照してください。
「Choose Files」ダイアログで、図27に示すように言語のすべてのリソース・ファイルを選択します。
「終了」をクリックします。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
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