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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementプロジェクトの移行
12c (12.2.1)
E69948-01
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1 概要

この章では、移行ユーティリティについて説明し、12c Oracle BPM Suiteの簡単な概要を示します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 このガイドの読み方

このマニュアルは、次のタスクを実行するために必要な情報を提供します。

1.2 BPM移行の経路について

このトピックでは、BPM 10gR3とBPM 12cの間のBPM移行の経路をまとめます。

このガイドでは、BPMバージョン10gR3からBPMバージョン12cへのBPM Studioプロジェクトの移行に特に焦点を当てて説明します。Oracle BPM Studioは、Oracle JDeveloper環境で実行するプラグインとして提供され、これを使用すると、ビジネス・プロセスのモデル化と実装が可能です。

BPM 12c以外のターゲットへの移行については、このドキュメントの範囲外となります。

BPM 10gR3以前のリリースからBPM 12cに移行するには、まずBPM 10gR3に移行してからBPM 12cに移行する必要があります。

BPM 11gからBPM 12cへのプロジェクトの移行を実現するには、12cバージョンのBPM StudioでBPM 11gプロジェクトを開きます。

BPM 11gからBPM 12cへのライブ・データおよび進行中のプロセスの移行方法については、このドキュメントの範囲外となります。

Oracle Supportに連絡して移行のサポートを受けるには、「はじめに」を参照してください。

1.3 BPM移行の概要

このトピックでは、プロジェクト移行の機能およびアプローチについて概説します。

BPM 10gR3とBPM 12cとの間には、アーキテクチャ、ツール、アプリケーション、機能および内部実装の面で違いがあります。

一部の10gR3要素は変更なしで12cに正常に移行できますが、12cの新しい構成概念を含む全体を交換するなど、ある程度の手動操作が必要になる要素もあります。

1.4 BPM移行ユーティリティの概要

このトピックでは、BPM移行ユーティリティ、その機能、およびそれにより作成される出力アーティファクトの概要を示します。

BPM移行ユーティリティは、Antに基づいたユーティリティで、BPM 10gR3プロジェクトをBPM 12cプロジェクトに移行します。BPM移行ユーティリティで作成される内容は次のとおりです。

  • BPM 12cの.expファイル

    Oracle BPM StudioまたはOracle Business Process Composerにインポート可能な、エクスポート済のBPM 12c BPMプロジェクト

  • 移行レポート

    各コンポーネントの移行の詳細が含まれます。移行されなかったコンポーネント、警告およびエラーがリストされます。

BPM移行ユーティリティにより、すべてのマップ可能なプロジェクト・プリファレンス、プロセス設計、互換性のあるカタログ・コンポーネントおよび組織が移行されます。BPM 10gR3の元のプロジェクトと同じ名前と構造を持つBPM 12cプロジェクトが生成されます。

使用方法および必要な引数の詳細は、「BPM移行ユーティリティを使用したプロジェクトの移行」を参照してください。

BPM 10gr3プロジェクトのBPM 12cへの移行は、次の内容で構成されます。

1.5 BPM 12cアプリケーション

Oracle BPM Suite 12cは、プロセスとタスクのモデル化や実装を行い、それらを実行して管理する次のアプリケーションを備えています。