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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理
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1 Oracle Fusion Middlewareの概要

Oracle Fusion Middlewareは、アプリケーション開発ツールや統合ソリューションから、ID管理、コラボレーションおよびビジネス・インテリジェンス・レポートに至るまでの幅広い製品群を含む包括的なファミリです。この章では、Oracle Fusion Middlewareの概要について説明します。

次の項目について説明します。

このマニュアルやその他のマニュアルに記載されている用語の定義については、「用語集」を参照してください。

1.1 Oracle Fusion Middlewareとは

Oracle Fusion Middlewareは、標準ベースのソフトウェア製品の集合であり、その範囲は、Java EEや開発者向けツールから、統合サービス、アイデンティティ管理、ビジネス・インテリジェンスおよびコラボレーションといったツールやサービスにまで及びます。Oracle Fusion Middlewareは、開発、デプロイおよび管理において完全なサポートを提供します。

Oracle Fusion Middlewareの概念の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの理解』を参照してください。

1.2 Oracle Fusion Middlewareコンポーネント

Oracle Fusion Middlewareには、次のようなコンポーネントが用意されています。

  • Oracle WebLogic Serverは、エンタープライズ対応のJavaアプリケーション・サーバーです。堅牢、セキュア、高可用でスケーラブルな環境におけるミッション・クリティカルなアプリケーションのデプロイメントをサポートします。Oracle WebLogic Serverは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいたアプリケーションを構築する上で理想的な基盤です。

    詳細は、「Oracle WebLogic Serverの理解」.を参照してください。

  • Oracle SOA Suiteは、コンポジット・アプリケーションの設計、デプロイおよび管理用のサービス指向アーキテクチャのサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントの完全なセットです。Oracle SOA Suiteにより、サービスの作成と管理を行って、複合アプリケーションとビジネス・プロセスに編成できます。コンポジットにより、複数のテクノロジ・コンポーネントを1つのSOAコンポジット・アプリケーションに容易にアセンブルできます。

    詳細は、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理を参照してください。

  • Oracle HTTP Serverは、Java EEアプリケーション用Webリスナー、またWeb上の静的および動的なページやアプリケーションをホスティングするフレームワークを提供します。Apache HTTP Serverの実績あるテクノロジに基づき、Oracle HTTP Serverには、ロード・バランシング、管理および構成を容易にする重要な拡張が含まれます。

    詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。

  • Oracle Web Services Managerは、アクセス制御(認証と認可)、信頼できるメッセージング、メッセージ送信の最適化メカニズム(MTOM)、WSアドレス、Webサービス管理など、Webサービスの各操作を管理するポリシーを集中的に定義および管理する方法を提供します。ポリシーは、複数のWebサービスに添付できるため、既存のWebサービスへの変更が不要になります。

    詳細は、Webサービスの管理を参照してください。

  • Oracle Platform Securityは、エンタープライズ製品開発チーム、システム・インテグレータおよび独立ソフトウェア・ベンダー(ISV)に、Java Standard Edition (Java SE)およびJava Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションに対して、標準ベースでポータブルなエンタープライズ級統合セキュリティ・フレームワークを提供します。

    Oracle Platform Securityは、セキュリティおよびID管理の実装の煩雑さから開発者を解放する、標準ベースのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)形式の抽象化レイヤーを提供します。Oracle Platform Securityにより、開発者は暗号化鍵管理、ユーザー・リポジトリのインタフェース、またはその他のID管理インフラストラクチャの詳細を認識する必要はなくなります。Oracle Platform Securityを使用する場合、社内開発アプリケーション、サード・パーティのアプリケーションおよび統合されたアプリケーションは、エンタープライズ間で同じ均一セキュリティ、ID管理および監査サービスから恩恵を受けます。

    詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』を参照してください。

  • Oracle Data Integratorには、複雑なデータ・ウェアハウスを構築、デプロイおよび管理するため、あるいはSOAまたはビジネス・インテリジェンス環境のデータ集中型アーキテクチャの一部として、完全に統一されたソリューションが用意されています。さらに、データ統合のあらゆる要素(データの移動、データの同期化、データ品質、データ管理、データ・サービス)を組み合せて、複雑なシステムにおいて情報の迅速さ、正確さおよび一貫性を保証します。

    詳細は、『Oracle Data Integratorの管理』を参照してください。

  • Oracle WebCenter Portalは、標準ベースの、サービス指向アーキテクチャの上に構築された、統合された一連のコンポーネントであり、ソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コラボレイティブ・コミュニティおよびコンポジット・アプリケーションを作成できます。Oracle WebCenter Portalは、機能豊富なインターネット・アプリケーション、統合されたマルチチャネルのポータル・フレームワークの柔軟性と力、およびコンテンツ、コラボレーション、プレゼンスおよびソーシャル・ネットワーキング機能を実現する一連のツールとサービスを開発するために、動的なユーザー・インタフェース・テクノロジを結合します。これらのコンポーネントを基に、Oracle WebCenter Portalは、個人およびグループがより効果的に作業およびコラボレーションできる構成可能な作業環境とともに、WebCenter Portalと呼ばれる、すぐに利用できる、エンタープライズ対応のカスタマイズ可能なアプリケーションも提供します。

    詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』を参照してください。

  • Oracle WebCenter Contentは、コンテンツの管理のために設計されたアプリケーションの統合スイートです。Oracle WebCenter Contentには、コンテンツ・リポジトリの管理に使用されるOracle WebCenter Content Serverが含まれます。Oracle WebCenter Contentを使用すると、企業は企業全体においてあらゆる種類のコンテンツを統合、管理および活用できます。マーケティング、ブランド管理、Webプレゼンス、販売、人事およびエンジニアリングなどの企業のすべての業務分野で、同じツールを共有して共通のリポジトリ内の同じ情報に容易にアクセスできます。

    詳細は、『Oracle WebCenter Contentの理解』を参照してください。

  • Oracle Business Intelligenceは、ビジネス・インテリジェンス要件に対応する完全な統合ソリューションです。Oracle Business Intelligenceには、Oracle BI Enterprise Edition、Oracle Business Intelligence PublisherおよびOracle Real-Time Decisionsがあります。

    詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。