この付録では、Oracle Forms and Reportsのインストールにおける一般的な問題の解決方法を説明します。この章の内容は、次のとおりです。
インストール中にエラーが発生した場合は、次のことを行ってください。
構成を正常に完了するためには、Windows DOSシェルの場合は、管理者権限で実行し、Unixシェルの場合は、インストールの実行と同一のユーザー(たとえば、oracle)が所有する必要があります。この手順に従わない場合、構成はサイレントに失敗します。
Oracle Fusion Middlewareのリリース・ノートで最新情報を確認します。最新版のリリース・ノートは、Oracle Technology NetworkのOracle Fusion Middlewareのドキュメント・ページから入手できます。
ご使用の製品リリースに対応したドキュメント・ライブラリを選択して、リリース・ノートを参照します。
コンピュータが、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントで指定されている要件を満たしていることを確認します。
ご使用のリリースに該当するドキュメントを選択します。
いずれかのインストール画面で間違った情報を入力した場合は、「戻る」をクリックするか、画面左側のナビゲーション・ペインを使用してその画面まで戻ります。
インストーラでファイルのコピーまたはリンクが行われているときにエラーが発生した場合は、次の手順を実行します。
エラーをメモしてインストール・ログ・ファイルを確認します。
第4章「Oracle Forms and Reportsのアンインストール」の手順に従って、失敗したインストールを削除します。
エラーの原因となった問題を修正します。
インストールを再開します。
この項には、Oracle Forms and Reportsインストーラおよび構成ツールの実行時に作成されるログ・ファイルの情報が含まれます。ログ・ファイルには、インストールや構成に関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報が記載されています。
インストーラによって、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.loc
ファイルでその場所を検索できます。
Linuxの場合: /etc/oraInst.loc
HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc
Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
次のインストール・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリに書き込まれます。
install
date-time-stamp
.log
これはメインのログ・ファイルです。
install
date-time-stamp
.out
このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。
installActions
date-time-stamp
.log
このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。
installProfile
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。
oraInstall
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。
-printtime
パラメータを使用してインストーラを起動すると、同じディレクトリに、timeTaken
date-time-stamp
.log
ファイルとtime
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。
timeTaken
date-time-stamp
.log
このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。
time
date-time-stamp
.log
このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。
-printmemory
パラメータを使用してインストーラを起動すると、memory
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。
構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すように、-log
オプションを付けて構成ツールを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
% ./config.sh -log=log_filename
Windowsオペレーティング・システムの場合:
G:\ config.cmd -log=log_filename
log_filename を絶対パスで指定すると、ログ・ファイルはその場所に作成されます。パスを指定しないでファイル名のみを指定した場合、ログ・ファイルはORACLE_HOME
/common/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\common\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に作成されます。
startManagedWebLogic.cmd
によって使用される環境変数(PATHやCLASSPATHなど)の文字数が規定よりも長い場合、管理対象サーバーを起動するとOracle Reportsでエラーが発生します。
この問題を回避するには、9文字以上のすべてのディレクトリ名を8文字以下のWindows形式に変換してください。たとえば、C:\Oracle11g\Middleware
というパスを使用する環境変数を定義する場合は、このパスをC:\Oracle~1\Middle~1
に変換できます。
また、現行の場所より短いディレクトリ・パスの場所にOracle WebLogic Serverを再インストールすることもできます。
Windowsシステムでの環境変数の文字数制限については、MicrosoftサポートWebサイトの記事830473(http://support.microsoft.com/kb/830473
)を参照するか、またはオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support (以前のOracleMetaLink)で解決方法を検索してください。
https://support.oracle.com/
問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。