この章では、Oracle Data Integratorでエクスポートおよびインポート操作を管理する方法について説明します。また、インポートおよびエクスポートの概念についても説明します。
この章には次の項が含まれます:
この項では、Oracle Data Integratorでのエクスポートおよびインポート操作の基本概念について説明します。エクスポートおよびインポート操作を実行するには、この項で説明する概念を明確に理解する必要があります。
Oracle Data Integrator 12cでは、グローバルに一意なオブジェクト識別子の使用が導入されています。前のバージョンのODIとは異なり、ODI 12cでは、すべてのオブジェクトにGUIDを割り当てることで、複数の作業リポジトリにわたったオブジェクトの一意性が保証されています。後方互換性のために、引き続き内部識別子を利用できますが、内部識別子は、ODIを11g互換性モードで使用する場合にのみリポジトリ間で維持されます。
11g互換性モードの詳細は、第9章「互換性モードの使用」を参照してください。
ODIエンティティの作成時、JavaランダムUUID実装を使用して、オブジェクトにGUIDが自動的に割り当てられます。唯一の例外は、前のリリースからエクスポート・ファイルを12cにインポートする場合です。ODI 11gオブジェクトのインポート時に再作成可能な汎用一意IDが割り当てられるようにするためには、リポジトリ・アップグレード・プロセス時にグローバル・アップグレード・キーが必要となります。アップグレード・キーにより、ODIでは、1つの11gオブジェクトについて一貫して同じGUIDを計算できます。このキーにより、アップグレード前に連携して機能していたリポジトリのセットが一意に識別されます。インポート・アップグレード・キーは、12c以前のエクスポート・ファイルのインポート時に指定する必要があります。このインポート・アップグレード・キーは、グローバル・アップグレード・キーと同じ場合があります(通常は同じです)が、同じである必要はありません。
詳細は、『Oracle Data Integratorのアップグレード』のODIアップグレード・キーの選択に関する項を参照してください。
Oracle Data Integrator 12c (12.1.3)では、プレーンテキストでの保存が望ましくない機密データが含まれる可能性のあるODIオブジェクトをエクスポートする際に、エクスポート・キーが使用されるようになりました。すべてのODIエクスポート・ダイアログで、AES対称型ブロック双方向暗号化を使用した機密(暗号)データの暗号化に使用されるエクスポート・キーの入力が求められます。エクスポート・キーを入力しない場合、機密データは保存時にエクスポート・ファイルから削除されます。
エクスポート中に必要な機密データ暗号化のためのAES KEYは、8文字以上100文字以下である必要があります。少なくとも1つの特殊文字(@、#、$、%、+、/、=)または数字、および少なくとも1つの小文字または大文字のアルファベット文字が必要です。
エクスポート・キーの入力を求めるダイアログでは、「エクスポート・キーの保存」オプションも選択できます。このプロンプトを選択すると、使用したエクスポート・キーが(不明瞭化された状態で)現在のリポジトリに保存され、ODIに(表示されませんが)記憶されます。以降に実行するエクスポート操作で何度も同じキーを使用する場合は、これを選択すると便利です。ただし、「エクスポート・キー」フィールドに新しい内容の入力を始めると、エクスポートを取り消さないかぎり、このオプションは自動的に選択解除され、以前に記憶されたエクスポート・キーは失われます。
オブジェクトのインポート時に、ODIでは、エクスポート・キーを入力するか、暗号データなしでファイルをインポートするかを選択するよう求めるダイアログが表示されます。オブジェクトのエクスポート時に使用されたエクスポート・キーを入力するか、暗号化されていない機密データを含めずにファイルをインポートするかを選択する必要があります。
複数のファイルが異なるエクスポート・キーを使用してエクスポートされた場合、それらのファイルのインポートの実行時に、必要に応じてファイルごとにエクスポート・キーの入力を求められます。
ODIでは、デフォルトでAES-128暗号化が使用されます。マスター・リポジトリの作成/インポート時にAES-128またはAES-256 (該当する場合)を選択でき、またodi.confファイルでODI Studioにより使用されるバージョンを指定できます。
Oracle Data Integratorでは、すべてのオブジェクトが、オブジェクト間の依存関係とともにリレーショナル・データベース・スキーマ(リポジトリ)に格納されます。これらのオブジェクトが格納されたリポジトリ表では、内部IDおよびGUIDを使用した参照として依存関係が維持されます。ターゲット・データストアをマッピングにドラッグ・アンド・ドロップすると、このデータストアのGUIDへの参照が、参照先オブジェクトの内部IDおよび完全修飾名とともにマッピング・オブジェクトに格納されます。
このマッピングをエクスポートしてシノニム・モードで別の作業リポジトリにインポートする場合、同じGUIDを持つデータストアがこの別の作業リポジトリにすでに存在する必要があります。存在しない場合、マッピングに未解決の参照が含まれることになります。未解決の参照を解決するには、インポートしたオブジェクトを直接変更するか、欠落しているオブジェクトをインポートします。
このため、このデータストアを保持するモデルまたはサブモデルは、マッピングをインポートする前に、シノニム・モードでエクスポートおよびインポートされる必要があります。
スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能またはソリューションを使用すると、一連の依存オブジェクトをエクスポートおよびインポートできます。
エクスポート/インポートの実行時に依存関係を維持するには、ソリューションとバージョニングを組み合せて使用します。第18章「バージョン制御(レガシー・モード)の使用」を参照してください。
依存関係が自動的に決定されるため、スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能を使用することをお薦めします。
作業リポジトリのオブジェクトとマスター・リポジトリのオブジェクト間にも依存関係があります。作業リポジトリ・オブジェクトからマスター・リポジトリ・オブジェクトへの参照のほとんどが、コードまたは名前を使用して作成されています。これは、マスター・リポジトリのオブジェクトのコード(たとえば、マスターのOracleテクノロジのコードはORACLE)のみが作業リポジトリで参照されることを意味します。マッピング・フレームワークには、内部IDとGUIDを同様に使用するSnpMapRefなどの例外がいくつかあります。
作業リポジトリ内での依存関係はIDベースです。
適切な順序でオブジェクトをインポートすることが重要です。スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能を使用して、この依存関係を保持することもできます。表22-1に、シノニム・モードでマッピングをインポートするときのマッピングと他のオブジェクトの依存関係を示します。スマート・エクスポートでは、マッピングをエクスポートすると、この依存オブジェクトが自動的に含まれることに注意してください。
表22-1 作業リポジトリおよびマスター・リポジトリでのマッピングの依存関係
シノニム・モードでインポートする際の作業オブジェクトの他のオブジェクトへの依存関係 | マスター・リポジトリのオブジェクトへの依存関係 |
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Oracle Data Integratorでは、いくつかのモードを使用して、オブジェクト、トポロジまたはリポジトリをインポートできます。
この項の内容を慎重に検討して、使用するインポート・タイプを決定してください。
表22-2 インポート・タイプ
インポート・タイプ | 説明 |
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複製 |
このモードでは、(新しいGUIDおよび内部IDが付いた)新規オブジェクトをターゲット・リポジトリに作成し、エクスポート・ファイルのすべての要素を挿入します。 レガシー互換性モードのリポジトリでは、この新しいオブジェクトのIDは、作成されるリポジトリ(ターゲット・リポジトリ)のIDに基づきます。これは、通常の12cリポジトリには適用されません。 エクスポートに含まれるオブジェクト間の依存関係(親/子関係など)は、新規の親IDに一致するように再計算されます。エクスポートに含まれないオブジェクトへの参照は再計算されません。 このモードは、「新しい」要素を挿入するためのモードであることに注意してください。 「複製」モードは、オブジェクトをターゲット・リポジトリに複製するために使用します。あるリポジトリから別のリポジトリにオブジェクトを転送する場合は、オブジェクトの新しいバーションが出荷される可能性や、更新を行う可能性を考慮して、3つのシノニム・モードを使用するほうが適切です。 このインポート・タイプは、マスター・リポジトリをインポートする場合は使用できません。既存のリポジトリのエクスポートを使用して新しいマスター・リポジトリを作成するには、マスター・リポジトリ・インポート・ウィザードを使用します。 |
シノニム・モードINSERT |
同じオブジェクト(GUIDが同じ)をターゲット・リポジトリに挿入しようとします。元のオブジェクトGUIDは保持されます。 同じタイプと同じ内部IDのオブジェクトがすでに存在している場合は、何も挿入されません。 エクスポートに含まれるオブジェクト間の依存関係(親/子関係など)は保持されます。エクスポートに含まれないオブジェクトへの参照は再計算されません。 着信属性のいずれかが参照制約に違反している場合、インポート操作は中断され、エラー・メッセージが表示されます。 セッションをインポートできるのは、このモードのみです。 |
シノニム・モードUPDATE |
リポジトリ内の同じオブジェクト(GUIDが同じ)を変更しようとします。 このインポート・タイプでは、ターゲット・リポジトリにすでに存在しているオブジェクトが、エクスポート・ファイルの内容で更新されます。 オブジェクトが存在しない場合、オブジェクトはインポートされません。これは、子オブジェクトにも適用されます。したがって、ソースで新しい子オブジェクトを追加して、シノニム・モードUPDATEを使って親オブジェクトをエクスポートし、ターゲットにインポートする場合、新しい子オブジェクトはターゲットに追加されません。 このインポート・タイプでは、リポジトリ存在するがエクスポート・ファイルに存在しない子オブジェクトは削除されません。たとえば、変数があるプロジェクトがターゲット・リポジトリにあり、このプロジェクトを変数がないものに置換する場合、このモードでは、プロジェクト名などは更新されますが、プロジェクト内の変数は削除されません。このような場合は、「シノニム・モードINSERT_UPDATE」を使用する必要があります。 |
例1: (パッケージのシナリオ) 同じシナリオが、ソースとターゲットのリポジトリに存在します。 ソース・リポジトリ: SCENARIO_1 (096bb382-5413-442f-97c5-aedbc3aa8caf) - ODIBEEP_SCEN_STEP_1 (579c3271-ab52-45e8-bad2-826d9ba3c056) - ODIBEEP_SCEN_TASK_1 (4a0e1924-dfbc-49e6-a91b-e7fe8698de42) ターゲット・リポジトリ: SCENARIO_1 (096bb382-5413-442f-97c5-aedbc3aa8caf) - ODIBEEP_SCEN_STEP_1 (579c3271-ab52-45e8-bad2-826d9ba3c056) - ODIBEEP_SCEN_TASK_1 (4a0e1924-dfbc-49e6-a91b-e7fe8698de42) ソース・リポジトリで、パッケージにもう1つのステップが追加され、シナリオが生成されます。 ソース・リポジトリ: SCENARIO_1 (096bb382-5413-442f-97c5-aedbc3aa8caf) - ODIBEEP_SCEN_STEP_1 (26da9aa1-f213-4c38-964e-5ea0d5c3d744) 注意: 再生成によって、新しいGUIDが割り当てられます。 - ODIBEEP_SCEN_TASK_1 (a3621fa7-ebb5-46ed-928d-3f4bafcf47a3) 注意: 再生成によって、新しいGUIDが割り当てられます。 - ODIDELETESCEN_SCEN_STEP_2 (5c356613-ea73-4b39-8269-890af79c944c) - ODIDELETESCEN_SCEN_TASK_2 (6d2fbb37-4498-40aa-80f6-829a86c8d70a) シノニム・モードUPDATEを使用してソースをエクスポートし、ターゲットにインポートした場合の結果。 SCENARIO_1 (096bb382-5413-442f-97c5-aedbc3aa8caf) - ODIBEEP_SCEN_STEP_1 (579c3271-ab52-45e8-bad2-826d9ba3c056) - ODIBEEP_SCEN_TASK_1 (4a0e1924-dfbc-49e6-a91b-e7fe8698de42) 既存のステップとタスクは、シナリオの再生成中に新しいグローバルIDを割り当てられるため、更新されません。シノニム・モードUPDATEを使用するとき新しいオブジェクトは挿入されないため、新しいステップとタスクは追加されません。したがって、ステップ/タスクを追加してシナリオを再生成するとき、シノニム・モードUPDATEを使用してターゲットにインポートすると、目的の結果は得られません。シナリオの性質から、リポジトリ間でシナリオを移動するには、シノニム・モードINSERT_UPDATEを使用する必要があります。 |
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例2: ソース・リポジトリ: TABLE_1 (863b3cc1-3a3c-4011-b3bc-0ce236e41f22) - COL_1_RENAMED (210a73ef-4919-4eab-9e39-a3153300f8b0) - COL_NEW (0cca9009-cb11-4e4d-892e-01014b0a1592) ターゲット・リポジトリ: TABLE_1 (863b3cc1-3a3c-4011-b3bc-0ce236e41f22) - COL_1 (210a73ef-4919-4eab-9e39-a3153300f8b0) - COL_DEL (0cca9009-cb11-4e4d-892e-01014b0a1592) シノニム・モードUPDATEを使用してソースをエクスポートし、ターゲットにインポートした場合の結果: TABLE_1 (863b3cc1-3a3c-4011-b3bc-0ce236e41f22) - COL_1_RENAMED (210a73ef-4919-4eab-9e39-a3153300f8b0) - COL_DEL (0cca9009-cb11-4e4d-892e-01014b0a1592) 次の点に注意してください。
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シノニム・モードINSERT_UPDATE |
ターゲット・リポジトリにGUIDが同一のODIオブジェクトが存在しない場合、このインポート・タイプでは、エクスポート・ファイルの内容で新規オブジェクトが作成されます。すでに存在しているオブジェクト(GUIDが同一)は更新され、新規オブジェクトは挿入されます。 既存の子オブジェクトは更新され、存在しない子オブジェクトは挿入されます。さらに、リポジトリ内に存在するがエクスポート・ファイルに存在しない子オブジェクトは削除されます。 エクスポートに含まれるオブジェクト間の依存関係(親/子関係など)は保持されます。エクスポートに含まれないオブジェクトへの参照は再計算されません。 子コンポーネントを含まずにエクスポートが実行された場合、このインポート・タイプはお薦めできません。このインポート・モードでは、既存のオブジェクトのサブコンポーネントがすべて削除されます。 |
置換のインポート |
このインポート・タイプでは、ターゲット・リポジトリにすでに存在しているオブジェクトが、インポート・ファイルで指定したタイプと同じオブジェクト・タイプのオブジェクトに置換されます。 このインポート・タイプでのサポート対象は、シナリオ、ナレッジ・モジュール、アクションおよびアクション・グループのみで、すべての子オブジェクトが、インポートしたオブジェクトの子オブジェクトに置換されます。 「置換のインポート」モードを使用する際は、次のことに注意してください。 マッピングで使用されるKMなど、別のODIコンポーネントでオブジェクトが現在使用されている場合、この関係はインポートの影響を受けず、マッピングではプロジェクト内のこの新しいKMが自動的に使用されます。 警告:
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この項では、インポートおよびエクスポート操作のヒントを説明します。
リポジトリID
ODI 11gオブジェクトをインポートする場合は、アップグレード・キーを使用して、レガシー内部IDに基づいたGUIDを計算します。ODI Studioからインポートする場合、インポートの開始時に、インポート・ファイルが12c以前のファイルであることが判別されたときに、アップグレード・キーが尋ねられます。インポートが対話形式でない場合(つまり、コマンド行から実行する場合)、インポートでアップグレード・キーが必要であるが指定されていない場合は、エラーがスローされます。詳細は、第9章「互換性モードの使用」を参照してください。
インポート時に、オブジェクトがGUIDにより照合されます。一致が見つかった場合、そのオブジェクトはターゲット・リポジトリの一致したオブジェクトの内部IDを使用します。一致が見つからなかった場合の動作は、次のとおりです。
ターゲット・リポジトリがレガシーID互換でない場合は、新しいIDが割り当てられます。
ターゲット・リポジトリがレガシーID互換の場合は、インポート・ファイルのソース・オブジェクトのIDが使用されます。
インポートがDUPLICATION
モードである場合、新しい内部IDが常に割り当てられます。
エクスポート/インポート・レポート
エクスポートまたはインポートの操作が完了するたびにレポートが表示されます。このレポートを慎重に調べて、インポート・プロセスで発生したエラーを確認することをお薦めします。
このレポートには、実行したエクスポートまたはインポート操作に応じて、たとえば、次のような詳細が提供されます:
インポート・タイプ
インポートしたオブジェクト:インポートしたオブジェクトごとに、オブジェクト・タイプ、元のオブジェクト名、インポートで使用したオブジェクト名、元のID、およびインポート後に再計算された新しいID/GUIDが表示されます。
削除したオブジェクト:削除したオブジェクトごとに、オブジェクト・タイプ、オブジェクト名、および元のID/GUIDが表示されます。
作成した欠落参照: インポート後に検出された欠落参照のリストが表示されます。
修正した欠落参照: インポート中に修正した欠落参照のリストが表示されます。
スマート・エクスポートまたはスマート・インポート操作の完了後に表示されるレポートには、たとえば、無視されたオブジェクト、マージされたオブジェクト、上書きされたオブジェクトなど、エクスポートまたはインポート時のオブジェクトに対する処理内容が表示されます。
インポート・レポートは、.xml
ファイルまたは.html
ファイルとして保存できます。インポート・レポートを保存するには、「保存」をクリックします。
欠落参照
欠落参照を回避するために、スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能またはソリューションを使用して依存関係を管理してください。詳細は、「スマート・エクスポートおよびスマート・インポート」および「ラベルの使用」を参照してください。
インポート・タイプ
インポート・タイプは慎重に選択してください。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
Oracle Data Integratorオブジェクトのエクスポートおよびインポートは、異なるリポジトリ間でのオブジェクトの転送を意味します。
Oracle Data Integratorオブジェクトをエクスポートするときは、XMLエクスポート・ファイルが作成されます。「オブジェクト間の関係」で説明するように、ODIオブジェクトには依存関係があります。この依存関係はXMLエクスポート・ファイルにエクスポートされます。
このXMLファイルの内容は、使用するエクスポート方法によって異なります。
どちらを選択するかは目的によって決まります。部分的なエクスポートが必要な場合は、子コンポーネントを伴わないエクスポートを使用します。
複数のODIオブジェクトのエクスポート機能は、オブジェクトの同じセットを定期的にエクスポートする場合に便利です。
エクスポートを実行した後は、要件に適したインポート戦略を選択することが非常に重要です。
スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能は、軽量で一貫したエクスポートおよびインポートのメカニズムです。この機能は、単一または複数のODIオブジェクトのエクスポートおよびインポートをサポートします。エクスポートまたはインポート時に発生する一般的な多くの問題を回避するために、この機能を使用することをお薦めします。
この項には次のトピックが含まれます:
これは、オブジェクトをエクスポートする際の最も一般的なオプションです。このオプションでは、現在のオブジェクトとともにそのすべてのサブコンポーネントもエクスポートできます。
オブジェクトを子コンポーネントとともにエクスポートすると、すべてのコンテナ依存オブジェクト(直接の親/子関係があるオブジェクト)もエクスポートされます。参照先オブジェクトはエクスポートされません。
たとえば、プロジェクトとその子コンポーネントをエクスポートする場合、エクスポートには、プロジェクト定義とともに、そのプロジェクトに含まれるすべてのオブジェクト(フォルダ、マッピング、プロシージャ、パッケージ、ナレッジ・モジュール、変数、順序、関数など)が含まれます。ただし、「オブジェクト間の関係」ですでに説明したように、データストアや属性など、プロジェクトの外部にある参照先の依存オブジェクトはエクスポートに含まれません。これらのオブジェクトの数値内部ID参照がエクスポートされます。また、エクスポート・ファイル内の特別なSnpFKXRef
オブジェクトを使用して、参照先オブジェクトのGUIDもエクスポートされます。
このオプションは、インポート・プロセスの制御が必要な特殊な状況の場合に便利です。このオプションでは、オブジェクトの最上位レベルの定義のみがエクスポートされ、そのサブオブジェクトはエクスポートされません。
たとえば、子を伴わずにモデルをエクスポートした場合、このモデルを新規リポジトリにインポートすると、インポートにはモデル定義のみが含まれ、基礎となるサブモデルやデータストアは含まれません。
数千のマッピングを含む大規模なプロジェクトから、一部のマッピングのみを別の作業リポジトリにエクスポートする場合は、プロジェクト全体をエクスポートしてからインポートするか、または、次に説明するように部分的なエクスポート/インポートを手動で実行できます。
プロジェクトのサブ項目で参照されるすべてのモデルをエクスポートし、シノニム・モードで新規リポジトリにインポートしてモデルのGUIDを保持します。
子を伴わずにプロジェクトをエクスポートし、シノニム・モードでインポートします。これにより、新規リポジトリに空のプロジェクトが作成されます(GUIDはソースと同じ)。
任意の第1レベルのフォルダを子を伴わずにエクスポートし、シノニム・モードでインポートします。空のフォルダが新規リポジトリに作成されます。
エクスポートするすべてのオブジェクトで参照されるマーカー、ナレッジ・モジュール、変数、順序などをすべてエクスポートし、シノニム・モードでインポートします。シノニム・モードまたは複製モードの詳細は「インポート・モード」を参照し、ナレッジ・モジュールをシノニム・モードでインポートする際の特別な注意についてはオブジェクトGUIDおよび内部IDへの影響に関する項を参照してください。
最後に、目的のマッピングをエクスポートし、シノニム・モードで新規リポジトリにインポートします。
1つのOracle Data Integratorオブジェクトをエクスポートすることは、1つの単独のODIオブジェクトをあるリポジトリから別のリポジトリに転送することを意味します。
Oracle Data Integratorからオブジェクトをエクスポートするには:
適切なOracle Data Integratorナビゲータで、エクスポートするオブジェクトを選択します。
オブジェクトを右クリックし、「エクスポート」を選択します。
このメニュー項目が表示されない場合、このタイプのオブジェクトにエクスポート機能はありません。
「エクスポート」ダイアログで、表22-3の説明に従ってエクスポート・パラメータを設定します。
表22-3 オブジェクトのエクスポート・パラメータ
プロパティ | 説明 |
---|---|
エクスポート・ディレクトリ |
エクスポート・ファイルが作成されるディレクトリ。 |
エクスポート名 |
エクスポートに付けられる名前。 |
子コンポーネント・エクスポート |
このオプションを選択すると、エクスポート対象のオブジェクトにリンクされたオブジェクトもエクスポートされます。これらのオブジェクトは、ツリー内でエクスポートされたオブジェクトの下に表示されるオブジェクトです。このオプションは選択されたままにしておくことをお薦めします。詳細は、「子コンポーネントを伴うオブジェクトのエクスポート」を参照してください。 ロード計画をエクスポートする場合は、このオプションを選択してもシナリオはエクスポートされません。 |
既存のファイルを警告なしで置換します |
このオプションを選択すると、既存のファイルがエクスポートのファイルで置換されます。エクスポート・ファイルと同じ名前のファイルがすでに存在している場合、そのファイルはエクスポート・ファイルによって上書きされます。 |
暗号化 |
これらのフィールドでは、エクスポート済オブジェクトに含まれる機密データの暗号化に使用されるエクスポート・キーを入力できます。詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。 |
エクスポート・キー |
エクスポート中に必要な任意の機密データを暗号化するためのAES KEYを指定します。 エクスポート・キー文字列は最小8文字および最長100文字です。少なくとも1つの特殊文字(@、#、$、%、+、/、=)または数字、および少なくとも1つの小文字または大文字のアルファベット文字が必要です。 |
エクスポート・キーの確認 |
エクスポート・キーを再入力します。 |
エクスポート・キーの保存 |
選択した場合、将来のエクスポートに備えてエクスポート・キーは保存されます。 |
拡張オプション |
この一連のオプションを使用すると、XML出力ファイル形式をパラメータ化できます。デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。 |
XMLバージョン |
エクスポート・ファイルに指定されるXMLバージョン。XMLファイル・ヘッダーのパラメータxml versionの値です。
|
文字セット |
エクスポート・ファイルに指定するエンコーディング。XMLファイル・ヘッダーのパラメータencodingの値です。
|
Java文字セット |
ファイル生成に使用されるJava文字セット。 |
少なくとも「エクスポート名」は指定する必要があります。
「OK」をクリックします。
オブジェクトがXMLファイルとして指定した場所にエクスポートされます。
「複数オブジェクトをエクスポート」アクションを使用して、一度に1つ以上のオブジェクトをエクスポートできます。これにより、複数のODIオブジェクトを単一のzipファイルまたはディレクトリにエクスポートしたり、オブジェクトの既存のリストを再利用してエクスポートすることができます。
複数のオブジェクトをエクスポートおよびインポートするためのさらに強力なメカニズムとして、ソリューション、およびスマート・エクスポートおよびスマート・インポートがあります。詳細は、「ラベルの使用」または「スマート・エクスポートおよびスマート・インポート」を参照してください。
複数のオブジェクトを一度にエクスポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、「複数オブジェクトをエクスポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「複数オブジェクトをエクスポート」ダイアログで、表22-3の説明に従ってエクスポート・パラメータを指定します。
オブジェクトは、.xml
ファイルにして直接ディレクトリにエクスポートするか、.xml
ファイルが含まれるzipファイルにしてエクスポートします。zipファイルを生成する場合は、「ZIPファイルとして保存」を選択し、「ZIPファイル名」フィールドにzipファイルの名前を入力します。
エクスポートするオブジェクトのリストを次のように指定します。
Oracle Data Integratorのナビゲータから複数のオブジェクトをエクスポート・リストにドラッグ・アンド・ドロップします。異なるナビゲータから複数のオブジェクトを一度にエクスポートできることに注意してください。
「オブジェクトのリストをロード」をクリックして、以前に保存したオブジェクトのリストをロードします。これは、オブジェクトの同じリストを定期的にエクスポートする場合に便利です。
オブジェクトの現在のリストを保存するには、「エクスポート・リストを保存」をクリックしてファイル名を指定します。ファイルがすでに存在している場合は、警告なしに上書きされます。
「OK」をクリックしてエクスポートを開始します。
複数のオブジェクトを一度にインポートするには、ラベルまたはスマート・インポートを使用する必要があります。詳細は、「ラベルの使用」または「スマート・エクスポートおよびスマート・インポート」を参照してください。
インポートおよびエクスポートによって、オブジェクト(マッピング、ナレッジ・モジュール、モデルなど)をあるリポジトリから別のリポジトリに転送できます。
ナレッジ・モジュールをインポートする場合は、インポート戦略を慎重に選択してください(ナレッジ・モジュールの有効範囲に応じてインポート戦略が異なる可能性があります)。詳細は、「プロジェクトおよびグローバル・ナレッジ・モジュール」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
ODIオブジェクトのインポート
Oracle Data Integratorのオブジェクトをインポートするには:
ナビゲータで、オブジェクトのインポート先となるオブジェクトまたはオブジェクト・ノードを選択します。
オブジェクトを右クリックし、「インポート」を選択して、インポートするオブジェクトのタイプを選択します。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
「インポート・タイプ」の値を選択します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
「ファイル・インポート・ディレクトリ」を入力します。
インポートするファイル(1つまたは複数)をリストから選択します。
「OK」をクリックします。
XML形式のファイルが作業リポジトリにインポートされ、インポートしたオブジェクトがOracle Data Integratorのナビゲータに表示されます。
オブジェクトのインポート先となる親またはノードは、使用するインポート・タイプによって異なります。「複製」モードを使用すると、オブジェクトは、インポート・オプションが選択された場所にインポートされます。シノニム・モードでのインポートの場合、オブジェクトは、インポート・ファイルでオブジェクトの親IDによって指定された親の下にインポートされます。
12c環境への11gオブジェクトのインポート
バージョニング可能な11gオブジェクトは、12c ODI環境にインポートできます。
次のオブジェクトはバージョンとしてチェック・インでき、インポートできます。
プロジェクト、フォルダ
パッケージ、シナリオ
インタフェース、プロシージャ、ナレッジ・モジュール
順序、ユーザー関数、変数
モデル、モデル・フォルダ
ラベル
ロード計画
オブジェクトのインポート時に、アップグレード・キーを定義する必要があります。ODIは、このキーを使用して、オブジェクトの一意のGUIDを生成します。
注意: 11gインタフェースは、SYNONYM INSERTモードまたはDUPLICATIONモードでのみ12cリポジトリにインポートできます。これは、インタフェースがマッピングに変換されるときに複雑な変換が行われるためです。 |
関連項目: リポジトリのアップグレードおよびアップグレード・キーの詳細は、『Oracle Data Integratorのアップグレード』のODIアップグレード・キーの選択に関する項を参照してください。 |
プロジェクトKMのインポート
Oracle Data Integratorプロジェクトにナレッジ・モジュールをインポートするには:
デザイナ・ナビゲータで、KMをインポートするプロジェクトを選択します。
プロジェクトを右クリックし、「インポート」→「ナレッジ・モジュールのインポート」の順に選択します。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
「インポート・タイプ」を「複製」に設定します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
「ファイル・インポート・ディレクトリ」を入力します。
インポートするナレッジ・モジュール・ファイル(1つまたは複数)をリストから選択します。
「OK」をクリックします。
ナレッジ・モジュールが作業リポジトリにインポートされ、プロジェクトの「ナレッジ・モジュール」ノードの下に表示されます。
置換モードでのKMのインポート
通常、ナレッジ・モジュールは、「複製」モードで新規プロジェクトにインポートされます。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
グローバルKMまたはプロジェクトのKMを別のKMで置換し、その新しいKMをすべてのマッピングで自動的に使用する場合は、「置換のインポート」モードを使用する必要があります。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
ナレッジ・モジュールを置換モードでインポートするには:
置換するナレッジ・モジュール・ファイルを選択します。
ナレッジ・モジュールを右クリックし、「置換のインポート」を選択します。
「オブジェクトの置換」ダイアログで、ナレッジ・モジュール・エクスポート・ファイルを指定します。
「OK」をクリックします。
現在のナレッジ・モジュールが新規ナレッジ・モジュールで置換されます。
警告: Oracle Data Integratorでナレッジ・モジュールを別のナレッジ・モジュールで置換すると、古いモジュールのオプションと一致するオプション名を使用して新規モジュールのオプションが設定されます。新規オプションは、デフォルト値に設定されます。 マッピングでこれらの新規オプションの値を確認するとともに、新規KMを使用してマッピングの設計と実行も確認することをお薦めします。 詳細は、「インポート・モード」の「置換のインポート」モードの説明を参照してください。 |
グローバル・ナレッジ・モジュールのインポート
Oracle Data Integratorにグローバル・ナレッジ・モジュールをインポートするには:
ナビゲータの「グローバル・オブジェクト」アコーディオンで「グローバル・ナレッジ・モジュール」ノードを選択します。
右クリックして「ナレッジ・モジュールのインポート」を選択します。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
「インポート・タイプ」の値を選択します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
「ファイル・インポート・ディレクトリ」を入力します。
インポートするファイル(1つまたは複数)をリストから選択します。
「OK」をクリックします。
要求されたら、このオブジェクトがエクスポートされたときに使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
すべてのプロジェクトにグローバルKMが表示されます。
壊れているリンク、IDの競合など、エクスポートまたはインポート時に発生する一般的な多くの問題を回避するために、スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能を使用することをお薦めします。スマート・エクスポートおよびスマート・インポート機能は、様々な優れた機能を提供する軽量で一貫したエクスポートおよびインポートのメカニズムです。
スマート・エクスポートは、オブジェクトとそのオブジェクト依存関係すべてを自動的にエクスポートします。一貫したリポジトリのサブセットを作成している間、すべてのオブジェクト依存関係はOracle Data Integratorによって自動的に管理されるため、スマート・エクスポートは、一貫した軽量のオブジェクト・セットをリポジトリ間で移動する場合や、変更された一連のオブジェクトのみを含める場合(たとえば、パッチを適用する場合)に特に便利です。
スマート・インポートでは、次が提供されています:
インポート対象オブジェクトとリポジトリ内にすでにあるオブジェクト間の自動化されたカスタマイズ可能なオブジェクト照合ルール
一致するオブジェクトがリポジトリにあった場合にインポート対象オブジェクトに適用する一連のアクション
スマート・インポート時に検出された壊れているリンクや競合ごとにデフォルトで使用するラベルを提示する、プロアクティブな問題検出と解決策
スマート・エクスポートを実行するには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、「スマート・エクスポート」を選択します。
注意: このオプションは、作業リポジトリに接続している場合にのみ使用可能です。 |
「OK」をクリックします。
「スマート・エクスポート」ダイアログで、エクスポート・パラメータを次のように指定します:
「エクスポート名」フィールドに、エクスポートの名前を入力します(必須)。デフォルトはSmartExport.xml
です。
オブジェクトは、ディレクトリの単一の.xml
ファイルに直接にエクスポートされるか、単一の.xml
ファイルを格納したzipファイルとしてエクスポートされます。zipファイルを生成する場合は、「ZIPファイルとして保存」を選択し、「ZIPファイル名」フィールドにzipファイルの名前を入力します。
オプションで、機密データの暗号化に使用するエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
オプションで、「エンコーディング・オプション」セクションでXML出力ファイル形式をカスタマイズします。デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。
プロパティ | 説明 |
---|---|
XML文字セット | エクスポート・ファイルに指定するエンコーディング。XMLファイル・ヘッダーのパラメータencodingの値です。
|
Java文字セット | ファイル生成に使用されるJava文字セット。 |
「依存関係」セクションで、Oracle Data Integratorのナビゲータから左側の「選択したオブジェクト」リストに、スマート・エクスポートに追加するオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップします。異なるナビゲータから複数のオブジェクトを一度にエクスポートできることに注意してください。
エクスポート対象オブジェクトが、サポートするために必要な関連するすべての親オブジェクトおよび子オブジェクトとともにツリーに表示されます。
必要に応じて、この手順を繰り返します。
注意:
|
オプションで、エクスポートするオブジェクトのリストを変更します。単一のオブジェクトの削除、すべてのオブジェクトの削除、リリース・タグによるオブジェクトの追加、およびショートカットの追加を実行できます。詳細は、「エクスポートするオブジェクトのリストの変更」を参照してください。
ショートカットなどの相互参照オブジェクトがある場合は、右側の「依存関係」リストに表示されます。親オブジェクトは「使用」ノードに表示されなくなり、子オブジェクトは「使用者」ノードに表示されなくなります。
「エクスポート」をクリックして、エクスポート・プロセスを開始します。
スマート・エクスポートにより、「選択したオブジェクト」リストのすべてのオブジェクトが含まれている単一のファイルが生成されます。このエクスポート・ファイルは、スマート・インポートの入力ファイルとして使用できます。詳細は、「スマート・インポートの実行」を参照してください。
スマート・エクスポートの結果は、スマート・エクスポート・レポートで確認できます。
「スマート・エクスポート」ツールバー
「スマート・エクスポート」ツールバーでは、エクスポートするオブジェクトを管理したり、依存関係を表示するためのツールが提供されます。図22-4は、様々なツールバー・コンポーネントの詳細を示しています。
表22-4 「スマート・エクスポート」ツールバー
アイコン | 名前 | 説明 |
---|---|---|
検索 |
「選択したオブジェクト」リストまたは「依存関係」リストでオブジェクトを検索します。 |
|
すべて展開 |
「選択したオブジェクト」リストまたは「依存関係」リストのすべてのツリー・ノードを展開します。 |
|
すべて縮小 |
「選択したオブジェクト」リストまたは「依存関係」リストのすべてのツリー・ノードを閉じます。 |
|
すべてクリア |
リストからすべてのオブジェクトを削除します。警告: リリース・タグとマテリアライズの選択も削除されます。 |
|
リリース・タグによりオブジェクトを追加 |
「選択したオブジェクト」リストにすでにあるオブジェクトと同じリリース・タグのオブジェクトをすべて追加します。 |
エクスポートするオブジェクトのリストの変更
エクスポートするオブジェクトのリストを変更する場合は、次のアクションを実行できます:
リストから1つのオブジェクトを削除する
「選択したオブジェクト」リストから削除できるのは、スマート・エクスポートに明示的に追加したオブジェクト(太字のオブジェクト)のみです。
1つのオブジェクトを削除するには:
「選択したオブジェクト」リストで、削除するオブジェクトを選択します。
右クリックして「オブジェクトの削除」を選択します。
オブジェクトおよびその依存関係が「選択したオブジェクト」リストから削除され、スマート・エクスポートの対象外となります。
注意: 削除するオブジェクトがエクスポートする別のオブジェクトの依存オブジェクトである場合、そのオブジェクトはリストに残りますが太字ではなくなります。 |
リストからすべてのオブジェクトを削除する
「選択したオブジェクト」リストからすべてのオブジェクトを削除するには、「スマート・エクスポート」ツールバーの「すべてクリア」を選択します。
注意: このアクションを実行すると、リリース・タグとマテリアライズの選択も削除されます。 |
リリース・タグを使用してオブジェクトを追加する
特定のリリースのフォルダまたはモデル・フォルダを追加するには:
「スマート・エクスポート」ツールバーの「リリース・タグによりオブジェクトを追加」を選択します。
「リリース・タグ選択」ダイアログが開きます。
「リリース・タグ選択」ダイアログで、「リリース・タグ」リストからリリース・タグを選択します。このリリース・タグのすべてのオブジェクトがスマート・エクスポートに追加されます。これらのオブジェクトをスマート・エクスポートに個別に追加する必要はありません。
「リリース・タグ選択」ダイアログに、スマート・エクスポートにすでに追加されているリリース・タグのリストが表示されます。
「OK」をクリックし、選択したリリース・タグのオブジェクトをスマート・エクスポートに追加します。
「選択したオブジェクト」リストのオブジェクト名の後にリリース・タグの名前が表示されます。
注意: リリース・タグがある「選択したオブジェクト」リストにフォルダまたはモデル・フォルダを追加する場合は、「確認」ダイアログで「OK」をクリックして、指定のリリースの全オブジェクトをスマート・エクスポートに自動的に追加するように選択できます。 |
ショートカットを追加する
スマート・エクスポートにショートカットを追加する場合は、ショートカットのマテリアライズを選択できます。スマート・エクスポートに追加したショートカットをマテリアライズしないように選択すると、ショートカットおよびそのすべての依存オブジェクト(ベース・オブジェクトなど)がエクスポートされます。ショートカットをマテリアライズするように選択すると、ショートカットがマテリアライズされ、ショートカットを介して参照されるベース・オブジェクトは対象外となります。
注意: ODI 11gオブジェクトのスマート・インポートを実行する場合は、オブジェクトの新しいGUIDの生成に使用されるアップグレード・キーを指定する必要があります。ODI Studioでは、12c以前のエクスポート・ファイルのインポートが検出された場合、このアップグレード・キーの入力が要求されます。詳細は、第9章「互換性モードの使用」を参照してください。 |
スマート・インポートを実行するには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「インポート...」を選択します。
「選択項目のインポート」ダイアログで、「スマート・インポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
スマート・インポート・ウィザードが開きます。
「ステップ1 - ファイルの選択」(最初の画面)で、インポート設定を次のように指定します:
「ファイルの選択」フィールドに、インポートするスマート・エクスポート・ファイルの場所を入力します。
オプションで、「レスポンス・ファイル」フィールドからレスポンス・ファイルを選択し、すべてのフィールドをプリセットして前のスマート・インポート・ウィザードを再実行するようにします。
注意: レスポンス・ファイルからのアクションは、Oracle Data Integratorでインポート中の競合が検出された場合のみ使用されます。競合がない場合、デフォルトのアクションが使用されます。 |
「次」をクリックして、スマート・インポート・ウィザードの次のステップに移動します。
エクスポート・キーを使用してエクスポートされたファイルに機密(暗号)データが含まれている場合、「次」をクリックすると、「エクスポート・キーの入力」ダイアログが表示されます。暗号化された暗号データをインポートに含める場合は、エクスポート・キーを入力します。また、「暗号データなしでファイルをインポート」を有効にし、エクスポート・キーのフィールドを空のままにすると、非暗号データのみがインポートされます。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
Oracle Data Integratorにより、インポートする潜在的な各オブジェクトと一致するオブジェクトがリポジトリに含まれているかどうかを検証する照合プロセスが起動されます。
「ステップ2 - インポート・アクション」(2番目の画面)で、照合プロセスの結果を確認し、発生した問題を修正します。この画面の1行目に、検出された問題の件数が表示されます。
スマート・インポート・ウィザードにより、各フィールドのデフォルト値が提示されることに注意してください。
「オブジェクト一致の詳細」セクションで「インポート・オブジェクト」列のノードを展開し、このスマート・インポートでインポートできるオブジェクトに移動します。
「アクション」列で、インポート操作時にオブジェクトに対して実行するアクションを選択します。表22-5に、使用可能な値を示します。
表22-5 インポート時のアクション
アクション | 説明 |
---|---|
マージ |
コンテナの場合は、ターゲット・コンテナをソース・コンテナで上書きし、マージするために子をループすることを意味します。それぞれの子には異なるアクションを指定できます。インポート・ファイルに存在しない子のFCOは削除されません。「マージ」アクションは、データストアに対しても使用でき、データストアはSCOレベルでマージされます。 |
上書き |
ターゲット・オブジェクトをソース・オブジェクトで上書きします。インポート後に残っている子オブジェクトは、ソース・オブジェクトからインポートされた子オブジェクトです。これは、すべての子オブジェクトにあてはまります(あるプロジェクトで別のプロジェクトを上書きすると、そのプロジェクトのすべてのフォルダが置換され、余分なフォルダは削除されます)。 |
コピーの作成 |
名前/ID/コードが同じ既存のオブジェクトとの競合を回避するために、必要なフィールド名の変更やフィールドの変更を含めてソース・オブジェクトを作成します。このアクションにより、インポートされるオブジェクトとの間の一貫性および関係が維持されます。 |
再使用 |
オブジェクトはインポートしませんが、そのオブジェクトに関連するすべてのオブジェクトをインポートし、ターゲット・オブジェクトにリンクする機能があります。基本的に、このアクションは一致するターゲット・オブジェクトでソース・オブジェクトを上書きすることに相当します。 |
無視 |
ソース・オブジェクトを処理しません。 |
「リポジトリ・オブジェクト」列で、必要なリポジトリ・オブジェクトを選択します。これは、インポート・オブジェクトに最も一致するリポジトリ・オブジェクトです。
照合プロセスで問題(壊れているリンク、コードの競合など)が検出された場合は、「問題」列に警告アイコンが表示されます。問題の詳細は、問題の詳細セクションに表示されます。
注意: クリティカルな問題をすべて修正するまで、「次」ボタンは使用できません。 |
問題の詳細セクションの表には、照合プロセスで検出された問題のリストが表示されます。問題を修正するには、「アクション」列で、実行するアクションを選択します。表22-6で、実行可能なアクションについて説明します。
表22-6 問題を修正するために実行可能なアクション
アクション | 説明 |
---|---|
無視 |
クリティカルな問題に対しては使用できません |
変更 |
名前またはコードの衝突が検出されている場合は、「修正」フィールドに新しい値を指定します。 注意: ODIで「別のコンテキストがすでにデフォルト・コンテキストとして設定されています。」というメッセージが表示される場合、「修正」の値を0に設定します。 |
変更しない |
値が変更された問題の場合は、一致しているターゲット・オブジェクトの値が保持されます。 |
リンクの修正 |
壊れているリンクの場合は、「修正」フィールドで「検索」をクリックします。 |
注意: Oracle Data Integratorには、問題ごとにデフォルトで使用するラベルが用意されています。ただし、インポート・アクションに対する選択によっては、実際のインポート・プロセスでも欠落参照となる可能性があります。 |
「修正」列で、修正を指定します。たとえば、壊れているリンクの場合は、「検索」をクリックし、「壊れたリンク・ターゲット・オブジェクト選択」ダイアログでターゲット・オブジェクトを選択します。
注意: |
「次」をクリックして、スマート・インポート・ウィザードの次のステップに移動します。
「ステップ3 - サマリー」(3番目の画面)で、インポート・ファイル名および発生した問題を確認します。
「ファイルの選択」フィールドで、インポート・ファイル名を確認します。
スマート・インポートに未解決の警告が存在する場合は、この画面に表示されます。クリティカルな問題は、この画面には表示されません。修正するには、「戻る」をクリックします。
オプションで、「レスポンス・ファイルの保存」を選択して、別のインポートで再使用できるレスポンス・ファイルを作成し、すべてのフィールドをプリセットしてこのスマート・インポート・ウィザードを再実行できるようにします。
「終了」をクリックし、スマート・インポートを起動して、スマート・インポート・ウィザードを終了します。
スマート・インポートの結果は、スマート・インポート・レポートで確認できます。
リポジトリ・レベルでは、マスター・リポジトリや作業リポジトリをエクスポートおよびインポートできます。
マスター・リポジトリのエクスポート/インポート手順を実行すると、リポジトリ全体(トポロジ・ドメインおよびセキュリティ・ドメインを含む)をあるリポジトリから別のリポジトリに転送できます。
この操作は、エクスポートしたオブジェクトを既存のリポジトリにインポートする際、または新規マスター・リポジトリを作成する際に、トポロジ・ナビゲータで実行できます。
トポロジ・ナビゲータでのマスター・リポジトリのエクスポート
マスター・リポジトリのエクスポート時にエクスポートされるオブジェクトは、オブジェクト、メソッド、プロファイル、ユーザー、言語、バージョン(オプションが選択されている場合)、ソリューション(オプションが選択されている場合)、オープン・ツール、パスワード・ポリシー、エンティティ、リンク、フィールド、ルックアップ、テクノロジ、データ型、データ型の変換、論理エージェント、コンテキストおよび子オブジェクトです。
マスター・リポジトリをエクスポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、「マスター・リポジトリをエクスポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「マスター・リポジトリのエクスポート」ダイアログで、表22-3「オブジェクトのエクスポート・パラメータ」の説明に従ってエクスポート・パラメータを設定します。
マスター・リポジトリおよびそのトポロジとセキュリティ設定は、.xml
ファイルとしてディレクトリに直接エクスポートされるか、または.xml
ファイルを含むzipファイルとしてエクスポートされます。zipファイルを生成する場合は、「ZIPファイルにエクスポート」を選択し、「ZIPファイル名」フィールドにzipファイルの名前を入力します。
リポジトリに格納されているオブジェクトのすべての格納済バージョンをエクスポートする場合は、「バージョンのエクスポート」を選択します。エクスポートするリポジトリのサイズを削減し、無関係なプロジェクト作業の転送を回避するには、このオプションの選択を解除できます。
リポジトリに格納されているすべての格納済ソリューションをエクスポートする場合は、「ソリューションのエクスポート」を選択します。同じ理由により、このオプションの選択を解除することもできます。
「OK」をクリックします。
指定したエクスポート・ディレクトリにエクスポート・ファイルが作成されます。
マスター・リポジトリのインポート
エクスポートされたマスター・リポジトリのオブジェクトを既存のマスター・リポジトリにインポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「インポート...」を選択します。
「選択項目のインポート」ダイアログで、「マスター・リポジトリをインポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
インポート・モードを選択します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
ファイルをフォルダからインポートするか、ZIPファイルからインポートするかを選択します。
ファイル・インポート・フォルダまたはzipファイルを入力します。
「OK」をクリックします。
要求されたら、このオブジェクトがエクスポートされたときに使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
これで、インポートしたオブジェクトがマスター・リポジトリに格納されます。
注意: ソース・リポジトリとターゲット・リポジトリが同じ内部IDを持ち、リポジトリ・タイムスタンプが異なる場合、インポートは許可されません。12cリポジトリは一意のグローバルIDを持つため、このことは11g互換リポジトリでのみ発生する可能性があります。ターゲット11g互換リポジトリに、ソース・リポジトリと同じ内部IDがある場合は、リポジトリを再番号付けできます。この操作の実行には注意が必要です。リスクの詳細は「内部識別子(ID)について」を、リポジトリを再番号付けする方法の詳細は「リポジトリの再番号付け」を参照してください。 |
以前のマスター・エクスポートを使用した新規マスター・リポジトリの作成
別のマスター・リポジトリのエクスポートを使用して新規マスター・リポジトリを作成するには:
「ファイル」→「新規」を選択して新規ギャラリを開きます。
新規ギャラリの「カテゴリ」ツリーで、「ODI」を選択します。
項目リストから、「マスター・リポジトリ・インポート・ウィザード」を選択します。
「OK」をクリックします。
マスター・リポジトリ・インポート・ウィザードが表示されます。
「データベース接続」で、次のようにパラメータを指定します。
ログイン: マスター・リポジトリに対して作成した表の所有者のユーザーID/ログイン。
JDBCドライバ: リポジトリをホストするテクノロジへのアクセスに使用するドライバ。
JDBC URL: リポジトリをホストするデータ・サーバーの完全なパス。
「JDBCドライバ」パラメータと「URL」パラメータは同期化され、デフォルト値はテクノロジによって異なります。
ユーザー: 表の所有者のユーザーID/ログイン。
パスワード: このユーザーのパスワード。
DBAユーザー: データベース管理者のユーザー名
DBAパスワード: このユーザーのパスワード
「リポジトリ構成」で、次のようにパラメータを指定します。
ID (レガシーID互換リポジトリのみをインポート): ODI 11gリポジトリをインポートする場合は、リポジトリのIDを指定する必要があります。レガシーID互換でないリポジトリをインポートする場合は、IDを指定する必要はありません。
ZIPファイルを使用: 圧縮されたエクスポート・ファイルを使用する場合は、「ZIPファイルを使用」ボックスを選択し、「ZIPファイルのエクスポート」フィールドでマスター・リポジトリのエクスポートを含むファイルを選択します。
エクスポート・パス: 圧縮されていないエクスポートを使用する場合は、「エクスポート・パス」フィールドでエクスポートを含むディレクトリを選択します。
テクノロジ: リポジトリの基礎となるテクノロジをリストから選択します。
「テスト接続」をクリックして、マスター・リポジトリへの接続をテストします。
「情報」ダイアログが開き、接続が確立されたかどうかが通知されます。
「次へ」をクリックします。
パスワード記憶域の詳細を指定します。
エクスポートに定義された構成を使用する場合は、「エクスポートに指定されたパスワード記憶域構成の使用」を選択します。
エクスポートに定義された構成を使用しない場合は、「新規パスワード記憶域構成の使用」を選択し、次のオプションを選択します。
パスワードをOracle Data Integratorリポジトリに格納する場合は、「内部パスワード記憶域」を選択します。
JPS資格証明ストア・フレームワーク(CSF)を使用してデータ・サーバーおよびコンテキスト・パスワードを格納する場合は、「外部パスワード記憶域」を選択します。『Oracle Data Integratorの管理』のMBeanサーバー・パラメータに関する項の説明に従って、資格証明ストアにアクセスするためのMBeanサーバー・パラメータを指定します。
パスワード記憶域の詳細は、『Oracle Data Integratorの管理』の外部パスワード記憶域の設定に関する項を参照してください。
マスター・リポジトリ・インポート・ウィザードで「終了」をクリックして、入力内容を確認します。
エクスポート・キーを使用してエクスポートされたマスター・リポジトリのエクスポート済ファイルに機密(暗号)データが含まれている場合、「次」をクリックすると、「エクスポート・キーの入力」ダイアログが表示されます。暗号化された暗号データをインポートに含める場合は、エクスポート・キーを入力します。
マスター・リポジトリ・インポートのファイルが暗号データなしでエクスポートされた場合、または「暗号データなしでファイルをインポート」を有効にしてエクスポート・キーのフィールドを空のままにした場合、ODI SUPERVISOR
ユーザーの新しいパスワードを作成するための新しいダイアログが表示されます。新しいパスワードを作成する必要があります。
エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
新規リポジトリが作成され、エクスポートしたコンポーネントがこのマスター・リポジトリにインポートされます。
トポロジまたはセキュリティ設定をエクスポートしてからインポートすると、異なるマスター・リポジトリ間でドメインを転送できます。
トポロジおよびセキュリティ設定のエクスポート
次のドメインをエクスポートできます。
トポロジ: トポロジ全体(論理アーキテクチャと物理アーキテクチャ。ローカル・リポジトリ、データ・サーバー、ホスト、エージェント、一般アクション、テクノロジ、データ型、論理スキーマおよびコンテキストを含みます)。
論理トポロジ: テクノロジ(接続、データ型または言語情報)、論理エージェント、論理スキーマ、アクションおよびアクション・グループ。
セキュリティ: オブジェクト、メソッド、ユーザー、プロファイル、権限、パスワード・ポリシーおよびホスト。
実行環境: テクノロジ、データ・サーバー、コンテキスト、一般アクション、ロード・バランス・エージェント、物理スキーマおよびエージェント。
トポロジ/セキュリティをエクスポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、次のいずれかを選択します:
トポロジのエクスポート
論理トポロジのエクスポート
セキュリティ設定のエクスポート
実行環境のエクスポート
「OK」をクリックします。
「エクスポート」ダイアログで、表22-3「オブジェクトのエクスポート・パラメータ」の説明に従ってエクスポート・パラメータを指定します。
トポロジおよびセキュリティ設定は、.xml
ファイルとしてディレクトリに直接エクスポートされるか、または.xmlファイルを含むzipファイルとしてエクスポートされます。zipファイルを生成する場合は、「ZIPファイルにエクスポート」を選択し、「ZIPファイル名」フィールドにzipファイルの名前を入力します。
「OK」をクリックします。
指定したエクスポート・ディレクトリにエクスポート・ファイルが作成されます。
トポロジおよびセキュリティ設定のインポート
トポロジ・エクスポートをインポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「インポート...」を選択します。
「選択項目のインポート」ダイアログで、次のいずれかを選択します:
トポロジのインポート
論理トポロジのインポート
セキュリティ設定のインポート
実行環境のインポート
「OK」をクリックします。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
インポート・モードを選択します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
トポロジ・エクスポートをフォルダからインポートするか、Zipファイルからインポートするかを選択します。
「ファイル・インポート・ディレクトリ」を入力します。
「OK」をクリックします。
要求されたら、このオブジェクトがエクスポートされたときに使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
指定したファイルがマスター・リポジトリにインポートされます。
作業リポジトリをインポートまたはエクスポートすると、すべての作業リポジトリのオブジェクトをあるリポジトリから別のリポジトリに転送できます。
作業リポジトリのエクスポート
作業リポジトリをエクスポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、「作業リポジトリのエクスポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「エクスポート」ダイアログで、表22-3「オブジェクトのエクスポート・パラメータ」の説明に従ってエクスポート・パラメータを設定します。
作業リポジトリおよびそのモデルとプロジェクトは、.xml
ファイルとしてディレクトリに直接エクスポートされるか、または.xml
ファイルを含むzipファイルとしてエクスポートされます。zipファイルを生成する場合は、「ZIPファイルにエクスポート」を選択し、「ZIPファイル名」フィールドにzipファイルの名前を入力します。
「OK」をクリックします。
指定したエクスポート・ディレクトリにエクスポート・ファイルが作成されます。
作業リポジトリのインポート
作業リポジトリをインポートするには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「インポート...」を選択します。
「選択項目のインポート」ダイアログで、「作業リポジトリのインポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「インポート」ダイアログで、次の手順を実行します。
インポート・モードを選択します。詳細は、「インポート・モード」を参照してください。
作業リポジトリをフォルダからインポートするか、Zipファイルからインポートするかを選択します。
「ファイル・インポート・ディレクトリ」を入力します。
「OK」をクリックします。
要求されたら、このオブジェクトがエクスポートされたときに使用されたエクスポート・キーを入力します。エクスポート・キーを入力しない場合、暗号化された機密(暗号)データはインポート済オブジェクトから削除されます。エクスポート・キーの詳細は、「エクスポート・キー」を参照してください。
指定したファイルが作業リポジトリにインポートされます。
この機能を使用すると、任意のディレクトリに技術環境の詳細を含むカンマ区切り(.csv
)ファイルを生成できます。エクスポートには、作業環境の説明が含まれています。使用中のODIバージョンに関する情報、マスター・リポジトリと作業リポジトリ、およびエージェントとテクノロジに関する情報が含まれます。このエクスポートは、トラブルシューティングまたはサポート問題のときに必要になる場合があります。
このファイルの形式はカスタマイズできます。
技術環境ファイルを生成するには:
デザイナ、トポロジ、セキュリティまたはオペレータ・ナビゲータのツールバー・メニューから「エクスポート」を選択します。
「選択項目のエクスポート」ダイアログで、「技術環境のエクスポート」を選択します。
「OK」をクリックします。
「技術環境」ダイアログで、表22-7の説明に従ってエクスポート・パラメータを指定します。
表22-7 技術環境のエクスポート・パラメータ
プロパティ | 説明 |
---|---|
エクスポート・ディレクトリ |
エクスポート・ファイルが作成されるディレクトリ。 |
ファイル名 |
|
拡張オプション |
この一連のオプションを使用すると、XML出力ファイル形式をパラメータ化できます。デフォルト値のままにしておくことをお薦めします。 |
文字セット |
エクスポート・ファイルに指定するエンコーディング。XMLファイル・ヘッダーのパラメータencodingの値です。
|
フィールド・コード |
生成される各レコードの最初のフィールドには、行に存在する情報の種類を識別するためのコードが含まれます。これらのコードは、必要に応じてカスタマイズできます。
|
レコード・セパレータ、フィールド・セパレータ |
これらのセパレータは、ファイル内のレコード(行)、および1レコード内のフィールドを区切る文字を定義します。 |
「OK」をクリックします。
ログ・データは、アーカイブ目的でエクスポートおよびインポートできます。詳細は、『Oracle Data Integratorの管理』のログ・データのエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。