Oracle Data Integratorリリース・ノート
12c (12.2.1)
E69959-01(原本部品番号:E57996-01)
2015年10月
このドキュメントではOracle Data Integratorに関する既知の問題とインストール後パッチについて説明します。内容は次のとおりです。
ReadMeファイルは、ディストリビューションに含まれています。これはzipの最上位ディレクトリにあります。ReadMeファイルには、このリリースについての情報が記載されています(機能、前提条件、インストール/アンインストール手順)。ODI 12.2.1をインストールするには、ReadMeファイルを使用する必要があります。先に進む前に、ReadMeファイル全体をお読みください。
この項の内容は次のとおりです。
アクセシビリティの設定は、アクセシビリティの設定がADFレベルで管理されていないコンポーネントにのみ適用できます。[20584947]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
999は禁止されているマスター・リポジトリIDで、使用できません。[21083009]
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントでは、ドメインで使用されるすべてのスキーマオプションが選択されている場合、ODIのスーパーバイザ資格証明はドメインに含まれていないため、最初のインスタンスにあらかじめ移入されません。複数のODIスキーマがある場合、アップグレード・アシスタントは最初の資格証明のセットを使用してユーザー・エントリに移入します。[20323393]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
ODIで使用されていないプリファレンスは、デフォルトではJDeveloper IDEから取得され、これらの機能が「ODI Studio」→「ツール」→「プリファレンス」に表示されます。[21656747]
新たに作成した属性付きのデータストアを、新たに作成したデータストアのタブを閉じずに複製した場合、属性はコピーされません。
回避策として、新たに作成した属性付きデータストアを保存して閉じてから、「選択の複製」を選択します。[21572433]
クライアント・ライブラリ・パッケージを使用してマップのシナリオを生成しようとすると、次のエラーが表示されます。
java.lang.NoClassDefFoundError: groovy/lang/Binding
回避策として、MW_HOME/oracle_common/modules/groovy-all-2.3.7.jar
をローカルにコピーし、jarファイルをクラスパスに追加します。[21510593]
utf-8でエンコードされたファイルに基づいたHive表の非ASCII文字が適切に表示されません。回避策として、-J-Dfile.encoding=utf8
を指定してODI Studioを起動し、Hive表の非ASCII文字を表示します。[19632983]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
LKM Hive to File Directを使用してマッピングを実行すると失敗し、次のエラーが表示されます。
ODI-1227: Task Unload Hive data-LKM Hive to File Direct- fails on the source connection HIVE_DATA_SERVER
これは、Hiveの不具合(HIVE-5672およびHIVE-6410)によるものです。この不具合により、HDFSに書き込むと、INSERT OVERWRITE文が失敗します。これらのHiveの不具合はすでに修整されており、最新バージョンのCDHおよびHortonworksにアップグレードすると問題は解決することに注意してください。[21529011]
OdiOSCommandを使用するKMの多くは、OUT_FILE
/ERR_FILE
パラメータを使用して出力をログ・ファイルにリダイレクトします。このようなファイルのディレクトリは、KMオプションTEMP_DIR
に基づいており、このデフォルト値はSystem.getProperty("java.io.tmpdir")
です。これにより、Oozie上のODIでOozieジョブ一時ディレクトリが使用され、ジョブが成功したかどうかに関係なく、ジョブの完了時にクリーンアップされます。この結果、実行後ログ・ファイルが使用できません。
回避策として、Oozieでの実行時にKMオプションTEMP_DIR
を特定の一時ディレクトリに上書きします。[21232650]
OdiLogRetriever.properties
ファイルに問題があり、oozie.coord.application.path
値が追加されず、次のエラーが表示されます。[21410186]
E0504: App directory doesn't exist
CDHのバージョンが5.4.1より前の場合、SQOOPを使用したKMは、Oozieで実行すると失敗します。
回避策として、KMオプションEXTRA_HADOOP_CONF_PROPERTIES
を--skip-dist-cache
に設定します。この問題の別の回避策は、すべてのSQOOP jarをFileNotFoundException
で報告されたディレクトリのHDFSにアップロードすることです。次に例を示します。[21232570]
hdfs dfs -mkdir -p /opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars hdfs dfs -copyFromLocal /opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars/* /opt/cloudera/parcels/CDH-5.3.0-1.cdh5.3.0.p0.30/jars
TeradataおよびSQL Serverでは副問合せにORDER BYを使用できません。[20873100、20816875]
定数式を指定する場合、Pigでは暗黙的な型変換は提供されないため、定数のデータ型は属性のデータ型と完全に一致する必要があります。たとえば、属性がDOUBLEとして定義されている場合、この属性の定数式は999ではなく、999.0に設定する必要があります。[20808984]
Pigを使用してマッピングを処理し、Pigステージング領域に集計コンポーネントがある場合、SQLベースのテクノロジの同様のマッピングとは異なるHaving句の設定をする必要があります。[20723728]
Pigステージングで集計コンポーネントを使用する場合、集計関数でSUM(source.col1 + source.col2)
などの複合式は指定できません。このような集計は複合集計と呼ばれ、Pig Latinではサポートされません。複合式が必要な場合、集計コンポーネントの前に式コンポーネントをマッピングに追加する必要があります。[20302859]
マッピング・エディタで、選択のためにインポートしたテンプレートIKMが正しく表示されない場合があります。インポートしたIKMを表示するには、ターゲットの統合タイプをデフォルト(「制御追加」)から「増分更新」または「なし」のいずれかに変更する必要があります。[20583432]
Sparkプロジェクトでソース・ファイルがファイル・テクノロジを使用する場合、ODIで日付が文字列データ型に変換されます。これによって日付の比較が失敗することがあります。[20029929]
マッピングを実行すると、作業ビューの作成タスクで失敗し、次のエラーが表示される場合があります。
ODI-1228: Task Create work view-LKM File to Oracle (EXTERNAL TABLE)- fails on the target connection SVR2_ORACLE. Caused By: java.sql.SQLSyntaxErrorException: ORA-00955: name is already used by an existing object
これは、Oracle DBで指定された最大長に合せて作業表名が切り捨てられている場合に起こります。この問題を解決するには、「物理マッピング」タブで「一意の一時オブジェクト名を使用」オプションを選択します。[20142371]
Oracleをソースとし、OracleをターゲットとしてDistinctコンポーネントを使用してマッピングを作成し、DISTINCTノードで「XKM SQL Distinct」を選択すると、マッピングが失敗し、次のエラーが表示されます。
The physical node DISTINCT_ cannot be supported by technology Oracle on execution unit src_UNIT of mapping Mapping New_Mapping[11] owning folder=ODIOGG.First Folder
この問題を解決するには、トポロジ情報をアップグレードし、「個別演算子をサポート」をTrue
に設定します。[20234590]
UNION Pig演算子では、一意の特性を指定するために次の修飾子が使用されます。[20368827]
未指定 – 出力にDISTINCT操作を実行します。
DISTINCT – 入力にDISTINCT操作を実行し、出力には実行しません
ALL – 入力または出力へのDISTINCT操作を実行しません
複合ファイル・データサーバーを作成すると、ログ・レベル(ll)およびログ・ファイル(lf)プロパティは「プロパティ」タブに表示されません。[20377218]
Hiveデータ型であるBinaryTypeはSpark 1.1でサポートされません。LKM Hive to SparkをSpark 1.1で使用すると、次のエラーがSpark実行ログに表示されます。[20260906、20391714]
HIVE ValueError: not supported type: <type 'bytearray'>
次のHive複合データ型はサポートされていません。
MapType
UnionType
ArrayType
これらの複合データ型を使用すると、不明の問題が発生します。[20141453、20391743]
Pigでマッピングの実行が失敗し、Unable to store alias
エラーが表示される場合、Pigサーバーのpig.optimizer.rules.disabled
プロパティをFilterLogicExpressionSimplifier
に設定する必要があります。[20520865]
デフォルトでは、リポジトリにロードされたすべてのKMは、変更されているかどうかにかかわらず、リポジトリ・アップグレード中に置換されます。リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。
KMのアップグレードを回避する方法は次のとおりです。
SAP KMがある場合は、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。新しいSAP KMには、新しいODI SAPコンポーネントが必要です。古いODI SAPコンポーネントとともに新しいSAP KMを使用すると、SAPマッピングはすべて失敗します。
回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。SAP KMをアップグレードするには、各ODI SAPアダプタの『Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』に示されているアップグレード手順に従います。
カスタムKMがある場合、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードすると、カスタマイズ内容は失われます。
回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。リポジトリのアップグレード後に、アップグレードするKMのみを手動で置換してください。
Javadoc生成の不具合により、41個の内部クラスが12.1.2、12.1.3および12.1.3.0.1のパブリックなSDK API Javadocに誤って公開されていました。これらのクラスは内部使用のためのもので、12.2.1のパブリックなSDK APIから削除されています。12.2.1 Javadocから削除されたクラスを次にリストします。これらのクラスをプログラムで使用している場合、プログラムを修正し、使用しないようにしてください。[21700125]
AdapterException
ComponentDefinitionParser
ComponentRegistryHelper
ExecutionUnit.GenerationType
FCONamedObject
FCOPropertyOwner
FCORoot
IMapReferenceOwner
IMappingObject.SyncState
IModelObjectChange
IModelObjectChange.ChangeType
IObjectAdapterFactory
LocationAdapterBase
MapAttribute.ConnectionTypeInfo
MapAttribute.ConnectionTypeSelector
MapAttribute.DefaultConnectionTypeSelector
MapComponent
MapComponentOwner
MapComponentType.uidef
MapPhysicalDesign.ContextualComponentTreeNode
MapPhysicalDesign.ExecutionUnitConfiguration
MapPhysicalDesign.ExecutionUnitGraph
MapPhysicalDesign.ExecutionUnitGraphNode
MapPhysicalDesign.MapPhysicalDesignConfig
MapPhysicalDesign.NodeConfiguration
MapPhysicalDesign.PushDirection
MapPhysicalNode.RMCStackPropertyManager
MapRootContainer
MappingGenericTechnology.MappingLanguage
MappingGenericTechnology.MappingLanguageElement
MappingGenericTechnology.MappingSubLanguage
NamedObject
OdiComponent
OdiInterface.IPersistenceComparable
PropertyOwner
ResourceLoader
ResourceLoader.ResourceCandidate
ReusableMappingComponent.RMCConnectorPointDelegate
Root
RootIssue.TextPos
TargetLoadOrderException
Oracle Data Integrator 12c (12.2.1)をインストールした後、次の操作を実行する必要があります。
ODIリポジトリ・スキーマのバックアップを作成します。
アップグレード・アシスタントを使用して、インストールに関連するすべてのODIリポジトリをアップグレードします。アップグレード手順の詳細は、アップグレードのドキュメントを参照してください。
警告: ODIリポジトリをアップグレードした後は、パッチを削除しても元に戻すことができません。将来に何かの理由でこのパッチを削除した場合にそれを復元できるように、既存のODIリポジトリの適切なバックアップを作成してください。 |
このパッチでの新しいドメインの設定については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成』の手順に従ってください。
ODIクライアントを起動するすべてのインストールで、JDevキャッシュを削除する必要があります。
UNIXプラットフォームの場合
ホーム・ディレクトリでsystem12.2.1.0.0
を見つけてそれを削除します。
例: rm -rf $HOME/.odi/system12.2.1.0.0
Windowsプラットフォームの場合:
ホーム・ディレクトリでsystem12.2.1.0.0
を見つけてそれを削除します。
例: delete C:\Users\<username>\AppData\Roaming\odi
ODI Studioを起動します。
インストール・タイプに応じて、スタンドアロン・エージェントまたはすべてのサーバー(AdminServerとすべての管理対象サーバー)を起動します。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
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