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Oracle® Fusion Middleware Oracle Traffic Directorリリース・ノート
12c (12.2.1)
E70063-01
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Oracle® Fusion Middleware

Oracle Traffic Directorリリース・ノート

12c (12.2.1)

E70063-01(原本部品番号:E52353-03)

2015年12月

このドキュメントでは、Oracle Traffic Director 12.2.1の新機能と既知の問題についての情報を説明します。内容は次のとおりです。

1 このリリースでの新機能

Oracle Traffic Director 12.2.1の新機能は次のとおりです。詳細は、Oracle Traffic Directorの管理を参照してください。

  • Oracle Traffic Directorの管理は12.2.1で完全に変わり、WLS管理インフラストラクチャに基づきます

  • カスタム・ヘルス・チェックのサポート。外部ヘルス・チェック実行可能ファイルに関する項を参照してください

  • 帯域幅の制限のサポート。オリジン・サーバーのトラフィック制御に関する項を参照してください

  • 優先順位付きバックエンド接続のサポート。バック・エンド・サーバーへのリクエストに優先順位を付けることができます。詳細は、優先順位付きバックエンド接続の管理に関する項を参照してください

  • オリジン・サーバー・プールのメンテナンス・モードのサポート。オリジン・サーバーおよびオリジン・サーバー・プールのメンテナンスに関する項を参照してください

  • 転送プロキシを介したオリジン・サーバーへの接続のサポート。オリジン・サーバー・プールでの転送プロキシのサポートに関する項を参照してください

  • 12.2.1で使用されるセキュリティ・ライブラリはNZで、証明書/鍵ストアはOracle Walletです。NSSはサポートされなくなりました

  • テストから本番(T2P)のサポート。これによってテスト環境を本番環境に移行したり、その逆を行えます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Traffic Director向けT2Pユーティリティを参照してください

  • WebLogic Serverマルチテナントとの統合

2 既知の問題

この項には、Oracle Traffic Director 12.2.1の既知の問題および考えられる回避策に関する情報が記載されています。

2.1 AIX.PPC64のOTD 12.2.1に対するFIPSモードのサポート

AIXのOTDインスタンスでFIPSモードが有効な場合、OTDインスタンスの起動が次のエラーで失敗します。

nzos_SetFipsMode is returning NZ error 29231 which is NZERROR_TK_CE_INIT = 29231 
/* Crypto engine failed to initialize */

RSAサード・パーティの問題でFIPS初期化が失敗するため、OTDサーバーは起動しません。

この問題のソリューションは、次の処置を行うことです。

  1. 次の例に示すように、短い書込み保護されたディレクトリから${MW_HOME}内のライブラリ・フォルダへの短いシンボリック・リンクを作成します。

    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/otd/lib /usr/lib1 
    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/oracle_common/lib /usr/lib2 
    ln -s /usr/otd_user/12cOTD/mw_home/lib/ /usr/lib3
    

    ここで、MW_HOME/usr/otd_user/12cOTD/mw_homeで、/usrは最も短いセキュアなフォルダです

  2. OTDインスタンスの名前が"test"のこの例で、次の場所にあるスクリプトを編集します

    ${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/OTD/instances/otd_test_Machine-0/bin/startserv
    

    SERVER_LIB_PATHを変更します

    SERVER_LIB_PATH="${SERVER_LIB_DIR}:${ORACLE_HOME}/lib:${ORACLE_HOME}/oracle_common/lib"
    

    次のように変更します

    SERVER_LIB_PATH=/usr/lib1:/usr/lib2:/usr/lib3
    

2.2 フェイルオーバーの開始後構成の更新が失敗する

Linuxで、otd_startFailoverコマンドが1回以上正常に発行された場合、その後の構成の更新はすべて失敗します。これは、otd_startFailoverコマンドによって対応するインスタンスのconfigディレクトリ下にkeepalived.confファイルが作成されるためです。otd_startFailoverコマンドは(sudoを使用して)特権ユーザーとして実行する必要があるため、これで作成されたkeepalived.confは特権ユーザーによって所有されます。したがって、構成の更新がアクティブ化されると、ノード・マネージャはインスタンスを更新できません。

次の手順によってこの問題を解決できます。

  1. otd_startFailoverコマンドが発行されたら、対応するインスタンスに対するkeepalived.confのファイルの権限を変更し、そのインスタンスのconfigディレクトリ下の他の構成ファイルと同じ所有者にする必要があります。

  2. あるいは、otd_startFailover WLSTコマンドのかわりに起動できるWLSTスクリプトを使用して自動的に行えます。次のサンプル・スクリプトを参照してください。

    # Starts failover for an instance and changes ownership on keepaloved.conf
    # This script can only be run with root privileges 
    # Usage:
    # sudo wlst.sh start_failover.py --domain-home=<wls_domain_dir> --instance=<instance_name>"
    # Mandatory options - domain-home, instance
    import os
    import os.path
    import getopt
    
    from java.nio.file import Files
    from java.io import File
    
    # Constants
    DOMAIN_HOME = "domain-home"
    INSTANCE_NAME = "instance"
    
    valid_props = [DOMAIN_HOME, INSTANCE_NAME]
    
    def main():
        args = process_args(valid_props, usage)
        try:
            try:
                otd_startFailover(args)
            except Exception, ex :
                handleError(ex)
        finally:
            change_keepalived_conf_ownership(args[DOMAIN_HOME], args[INSTANCE_NAME])
    
    def change_keepalived_conf_ownership(domain_home, instance_name):    instance_root = domain_home + "/config/fmwconfig/components/OTD/instances/"    instance_config_dir = instance_root + instance_name + "/config/"    keepalived_conf = instance_config_dir + "keepalived.conf"    if os.path.exists(keepalived_conf):        server_xml = instance_config_dir + "server.xml"         owner = Files.getOwner(File(server_xml).toPath(), [])        Files.setOwner(File(keepalived_conf).toPath(), owner)
    
    def usage():
        print "Usage: sudo wlst.sh start_failover.py --help|-h"
        print "    or sudo wlst.sh start_failover.py --domain-home=<wls_domain_dir> --instance=<instance_name>"
    
    def process_args(all_props, usage):
        try:
            prop_names = ["help"]
            for prop_name in all_props:
                prop_names.append(prop_name + "=")
    
            # Parse the command line arguments using getopt.getopt which will return options (--option)
            # and arguments (any arguments).
            # It also validates whether any irrelavant options/arguments are specified apart from the ones
            # that are specified in getopt and throws the error appropriately
            # For more information on getopt look at http://docs.python.org/2/library/getopt.html
            opts, args = getopt.getopt(sys.argv[1:], "h", prop_names)
    
        except getopt.GetoptError, err:
            # This occurs when invalid options/arguments are specified. So print the help information and exit
            if (usage != None):
                usage()
                handle_error(err)
            sys.exit(1)
    
        props = {}
    
        # Take the appropriate action based on the options specified and also override the default props with user specified props    for key, value in opts: 
           if key in ["--help", "-h"]:
                usage()
                sys.exit(1)
            else:
                # Override the instance properties with the user specified properties.
                # Note that key contains values with "--" prefix, for example --option.
                # So we need to remove the prefix using key[2:]            props[key[2:]] = value    return props
    
    # If the function argument is a java.lang.Exception then print the exception stack trace and exit
    # else just print the error message to stderr and exitdef handle_error(error):
        if isinstance(error, JavaException):
            error.printStackTrace()
        else :
            sys.stderr.write(str(error) + "\n")
        sys.exit(1)
    
    # Execution starts here ...
    if __name__ == "main":
        main()
    

注意:

スクリプトは、start_failover.pyという名前で任意の場所に保存できます。スクリプトは次のように起動します。
wlst.sh <Path to start_failover.py> --domain-home=<wls_domain_dir> --instance=<instance_name>.

3 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Fusion Middleware Oracle Traffic Directorリリース・ノート, 12c (12.2.1)

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