この章では、スタンドアロン・クライアントからOracle Infrastructure Webサービスを起動する方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Fusion Middlewareがローカルでインストールされていない環境から、CLASSPATHにOracle Fusion Middlewareクラスのセット全体を設定してOracle Infrastructure Webサービスを起動するときは、そのWebサービスの起動にスタンドアロン・クライアントのJARファイルを使用できます。
スタンドアロン・クライアントのJARは、Oracle Infrastructure Webサービスの基本的なクライアント側機能と、OWSMセキュリティ・ポリシーをサポートします。
クライアント・アプリケーションでスタンドアロン・クライアントのJARファイルを使用するには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperなどの任意のIDEを使用してJava SEクライアントを作成します。
ファイルORACLE_HOME
/oracle_common/modules/clients/com.oracle.webservices.fmw.client_12.1.3.jar
を、Oracle Fusion Middlewareをホストするコンピュータからクライアント・コンピュータにコピーします。ORACLE_HOME
は、Oracle Fusion Middlewareのインストール時にOracleホームに指定したディレクトリです。
たとえば、ファイルを、クライアント・アプリケーションによって使用される他のクラスを格納したディレクトリにコピーできます。
JARファイルを、使用しているCLASSPATHに追加します。
Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシーの環境を構成します。この手順は省略可能で、Webサービス・クライアントにOWSMセキュリティ・ポリシーをアタッチする場合にのみ必要です。
必要な構成手順は、アタッチするポリシーのタイプによって異なります。次の例を参照してください。
注意: 構成の要件の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のOPSSを使用するJava SEアプリケーションの構成に関する説明を参照してください。 |
oracle/wss_http_token_client_policy
セキュリティ・ポリシーを使用して基本認証をサポートするには、次の手順を実行します。
jps-config-jse.xml
およびaudit-store.xml
ファイルを、domain_home
/config/fmwconfig
ディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_home
は、ドメインの名前および位置です。
手順aでファイルのコピー先にした場所にウォレット(cwallet.sso
)を作成します。このウォレットで、oracle.wsm.security
というマップと、クライアント・アプリケーションが使用する資格証明のキー名(weblogic-csf-key
など)を定義します。
ファイルcwallet.sso
の場所を、構成ファイルjps-config-jse.xml
の要素<serviceInstance
に指定します。詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のウォレット・ベースの資格証明ストアに関する説明を参照してください。
Javaコマンドラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。
-Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する説明を参照してください。
SSLポリシーをサポートするには、次の手順を実行します。
jps-config-jse.xml
およびaudit-store.xml
ファイルを、domain_home
/config/fmwconfig
ディレクトリからWebサービス・クライアントにアクセス可能な場所にコピーします。domain_home
は、ドメインの名前および位置です。
Javaコマンドラインで、手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義する次のプロパティを渡します。
手順1でコピーしたJPS構成ファイルを定義します。
-Doracle.security.jps.config=<pathToConfigFile>
詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のシナリオ3: Java SEアプリケーションの保護に関する説明を参照してください。
信頼できる証明書を格納するトラスト・ストアを定義します。
-Djavax.net.ssl.trustStore=<trustStore>
詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のLDAPへの一方向SSL接続に関する説明で、Java SEアプリケーションを使用する場合のWebLogic Serverの設定方法を参照してください。
トラスト・ストアのパスワードを定義します。
-Djavax.net.ssl.trustStorePassword=<password>