プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Site Studio Publisherの使用
12c (12.2.1)
E70066-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 概要

このガイドでは、Oracle Site Studio Publisherを使用してOracle Site Studio Webサイトを公開する方法について説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

1.1 Oracle Site Studio Publisherの理解

このガイドでは、Oracle Site Studio Publisherを使用してOracle Site Studio Webサイトを公開する方法について説明します。Oracle Site Studioを使用して、Oracle Content Serverで作成したWebサイトを保存します。ある時点で、Webサイトの静的なコピーを作成して、それをOracle Content Server環境から、Oracle Content Serverインスタンスが実行されていない純粋なWebサーバー環境に転送する必要がある場合があります。このプロセスを公開と呼びます。

Oracle Site Studio Publisherでは、Webサイトのすべてのリンクを横断(リンクされているすべてのページを訪問)して、各ページのコピーと各ページのすべてのリソース(イメージ、フラッシュ・ムービーなど)をダウンロードすることによって、動的なサイトの静的なスナップショットが作成されます。クエリーの内容、レイアウト・ページ、フラグメント、コントリビュータ・データファイルおよびネイティブ・ドキュメントなど、Webサイト全体がコピーされ、新しいサーバーに公開されます。

動的なサイトを最も効率的に使用すると、即時に更新が行われ、Webサイトの変更された領域のみが自動的に更新されます。Oracle Site Studio Webサイトは動的であり、数多くの変数を使用して作成されるため、影響を受けるWebサイトの領域を信頼できる一貫性のある方法で追跡して公開することは非常に困難です。Oracle Site Studio Publisherでは、様々な制御方法に基づいて、Webサイト上のページを選択的に処理する、または処理から除外することが可能です。すべてのアセットを毎回比較する必要がない場合は、静的なサイトを最新の状態に保つ方が容易であり、これによりサイトの所有者は処理を簡単に制御できるようになります。

Oracle Site Studio Publisherでは、使用可能なリンクの初期リストから処理が開始され、Oracle Site Studio Publisherで使用していたリンクの以前のバージョンとそれらが比較されます。コントロールとフィルタの使用によりリストを制御し、Oracle Site Studio Publisherがリストの特定の部分のみを使用するように制限することもできます。Oracle Site Studio Publisherが初めてWebサイトを調査するときに、すべてのリンクが調査されリストに追加されます。

Oracle Site Studio Publisherがリンクを調査して変更されていると判断した場合、リンクの内容を分析し、そのページのリンクの新しいセットを決定します。調査がスキップされるのは、変更が見つからなかった場合、またはコントロールとフィルタが特定のリンクのスキップを必要とし、リンクの以前のリストが比較のために使用された場合です。

1.2 Oracle Site Studio Publisherのインストール

Oracle Site Studio Publisherのインストールは簡単です。Oracle Content Server 11gでは、Oracle Site Studio Publisherコンポーネントはあらかじめインストールされており、コンテンツ・サーバーのUIから有効化できます。

Oracle Site Studio Publisherを有効化するには、次のタスクを実行します。

  1. 管理者資格証明を使用して、Oracle Content Serverの管理サーバー・ページにログインします。

  2. 「コンポーネント・マネージャ」を開きます。

  3. 「Webコンテンツ管理」セクションのOracle Site Studio Publisherの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  4. ページの下部にある「更新」をクリックします。

    選択内容を確認するダイアログ・ボックスが開きます。

  5. Oracle Site Studio Publisherの有効化を完了するには、サーバーを再起動する必要があります。

10g リリース3 Oracle Content ServerインスタンスへのOracle Site Studio Publisherコンポーネントのインストールおよび有効化については、Content Server 10g リリース3のマニュアルを参照してください。

1.3 Oracle Site Studio Publisherの起動

Oracle Site Studio Publisherは、Oracle Content Serverユーザー・インタフェースのOracle Site Studio管理セクションから実行されます。

Oracle Site Studio Publisherのインタフェースを表示するには、次のタスクを実行します。

  1. 管理者資格証明を使用して、Oracle Content Serverにログインします。

  2. レイアウトに応じて、「管理」トレイまたはページを開きます。

  3. Oracle Site Studio管理を選択します。

  4. Oracle Site Studio Publisherを選択します。

1.4 公開のガイドライン

WebサイトをOracle Oracle Content Serverの環境からWebサーバーに公開するために、サイトのすべてのコンテンツがOracle Site Studio Publisherによってコピーされます。ただし、サイトのコピーは完全かつ自己完結型である必要があります。つまり、コピーには元のサイトのすべてのリソースが含まれ、コピー内の各ページは、コピー自体に含まれているリソースのみを参照する必要があります。自己完結型のコピーを作成するために、Oracle Site Studio Publisherでは、静的なコピーが様々なホスティング・インスタンスでホストできるように、元のサイトの絶対(完全) URLが相対URLに書き直されます。

Oracle Site Studio Publisherでは、特定のページに含まれているリンクとリソースが次の手順で識別および評価されます。

  • HTMLを処理する場合は、リンクが含まれている可能性があるタグ内の属性(例: Aタグ内のHREF属性やIMGタグ内のSRC属性)が検索され、これらのイメージがダウンロードされます。リンクが絶対リンクの場合、コピー先のサイトのリンクは、元のイメージではなく、ダウンロードしたイメージを(相対URLを介して)参照するように更新されます。

  • JavaScriptを処理する場合は、新規イメージのロードまたはページの表示内容の変更に一般的に使用される特定のJavaScriptコマンドが検索されます。これらの特定のコマンドが検出されると、JavaScriptが調査され、各コマンドが解釈されます。ただし、認識されないJavaScriptコマンドがあると、参照先のページが組み込まれない場合や、イメージのダウンロードに失敗する場合があります。

ページのURLにURLパラメータを追加する場合は、注意が必要です。デフォルトで、Oracle Site Studio Publisherでは、動的ページの一種が生成される追加のページ・パラメータは、静的ページに名前を付けるときには使用されません。追加されたパラメータはすべて無視されるため、ノード参照にURLパラメータを追加してOracle Site Studioのページをカスタマイズしないでください(つまり、Oracle Site Studioを使用して定義されていないノード・パラメータは、ページの名前付けで使用されません)。

1.5 Oracle Site Studioのページのカスタマイズに関するガイドライン

Oracle Site Studioで生成されたJavaScriptをカスタマイズする場合、または独自のコンポーネントを作成する場合は、スクリプトで参照されるすべてのイメージ、ムービーなどに対して、必ず 相対URLを使用してください。リソースへのパスの作成に連結文字列は使用しないでください。これによって、Oracle Site Studio Publisherによる外部参照の適切な識別および評価が容易になります。

動的リストに含まれるアイテムまたはJavaScriptパターンを使用するアイテム、および公開済ページのネーミング規則に特に注意してください。

公開済ページに対するリンク内のJavaScriptの使用

公開済Webページで使用するリンクでJavaScriptパターンを指定する必要がある場合があります。Oracle Site Studio PublisherでJavaScript参照とリンクを識別および評価するには、公開済バージョンでこれらの参照が相対参照に変換されるように、特定のパターンを使用する必要があります。

Oracle Site Studio Publisherでは、Webページの埋込みJavaScriptで特定のパターンが検索されます。これらのパターンが検出されると、JavaScriptが調査され、コマンドが解釈されます。

  • Oracle Site Studio Publisherでは、新規イメージのロードまたはページの表示内容の変更に一般的に使用される汎用JavaScriptパターンが評価されます。

  • Oracle Site Studio Publisherでは、特定のSite Studio固有のJavaScriptパターンも評価されます。


注意:

認識されないJavaScriptコマンドがあると、参照先のページが組み込まれない場合や、イメージのダウンロードに失敗する場合があります。

次に示すすべてのパターンで、二重引用符(")および一重引用符(')は、同等とみなされます。クローラにより、引用符内の有効なURLの照合が試行されます。

汎用JavaScriptパターン

JavaScriptフラグメント 横断対象のリンク 置換
"http://www.example.com/test.html" http://www.example.com/test.html なし
something.src = "foo.gif"; foo.gif なし
top.location.href = "other.html"; other.html なし
foo.open("test.html"); test.html なし
frame.replace("something.html"); something.html なし

Oracle Site Studio固有のJavaScriptパターン

JavaScriptフラグメント 横断対象のリンク 置換
var g_httpCgiUrl = "...";
注意1を参照
var ssAssetsPath = "..."
注意1を参照
var ssUrlPrefix = "..."
注意1を参照
link(XXX) ?IdcService=SS_GET_PAGE&ssDocName=XX 注意2を参照
nodelink(YYY) ?IdcService=SS_GET_PAGE&nodeId=YYY 注意2を参照

注意:

  1. これらのJavaScriptコールのパラメータ(ファイルまたはディレクトリの参照)は、公開済バージョンで相対参照に変換されます。

  2. 階層パスは、サイトおよびノードの「URLページ名」と「URLディレクトリ名」プロパティを使用して作成されます。プロパティが定義されていない場合は、アンダースコア付きのノード・ラベルが使用されます。

1.6 システム要件

Oracle Site Studio Publisherアプリケーションでは、Javaバージョン5 (JRE 1.5)以上が必要です。