Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server動的クラスタの拡張度の構成 12c (12.2.1) E70079-01 |
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この章では、スケーリング操作の前にWebLogic Server 12.2.1ドメインからデータベースへ作成できる総接続数の制限を決定して容量超過を防ぐようにデータソース・インターセプタを構成、使用する方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
スケール・アップ操作中に、動的クラスタに新しい動的サーバー・インスタンスが起動されます。動的クラスタに対してターゲット指定されてデータソースがある場合、結果的にデータベースに対する追加の接続が作成される可能性があります。これらの追加のデータベース接続が作成されると、データベースの能力を超過する場合があります。データソース・インターセプタは、データベース容量を超過しないように、ドメインからデータベースへと作成される接続の総数を制限しようとします。
スケール・アップ操作時に、データソース・インターセプタは、追加の動的サーバー・インスタンスの動的クラスタへの追加時に、作成される可能性がある接続の最大数を決定します。この割当てを満たさない場合、インターセプタはスケール・アップ操作の進行を許可します。割当てを超過する場合、インターセプタはスケール・アップ操作を停止します。
データソース・インターセプタは、DatasourceInterceptorMBean
を使用して構成されます。
データソース・インターセプタを構成する場合、データベース容量は、可能な接続の総数との関係で指定されます。データソース・インターセプタ構成で指定される接続URLは、その接続先となるデータベースを識別します。ある総容量を持つ複数のデータベースが同じデータベース・マシンにマッピングされる可能性があります。データソース・インターセプタは、データベースURLのグループに応じて割当てを指定しますが、この割当てはそのドメインで作成できる総接続の最大数です。
スケール・アップされる動的クラスタに対してデータソースがターゲット指定されている場合、データソース・インターセプタは次のことを行います。
追加の動的サーバー・インスタンスの動的クラスタへの追加時にデータベースのグループ上に作成できる接続の予測最大数を決定します。
構成された割当てを超過しない場合、データソース・インターセプタはスケーリング操作の続行を許可します。
いずれかの構成された割当てを超過する場合、データソース・インターセプタにより例外が発生し、スケーリング操作は続行されません。
例8-1は、config.xml
ファイルにある、データソース・インターセプタのサンプル構成を示します。
例8-1 データソース・インターセプタのサンプル構成(CONFIG.XML内)
<interceptors> <interceptor xsi:type="datasource-interceptorType"> <name>datasource-interceptor-1</name> <priority>1073741823</priority> <connection-urls-pattern>jdbc:derby://host:1527/(.*) </connection-urls-pattern> <connection-quota>20</connection-quota> </interceptor> </interceptors>
例8-2は、WLSTを使用して新しいデータソース・インターセプタを作成、構成する方法を示しています。
例8-2 WLSTを使用したデータソース・インターセプタの作成
startEdit() cd('/Interceptors/wl_server') cmo.createDatasourceInterceptor('datasource-interceptor-1') cd('/Interceptors/wl_server/Interceptors/datasource-interceptor-1') cmo.setPriority(1073741823) cmo.setConnectionQuota(20) cmo.setConnectionUrlsPattern(jdbc:derby://host:1527/(.*)) activate() save()
データソース・インターセプタは、WebLogic Server管理コンソールを使用して作成および構成することもできます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、「データソース・インターセプタの作成」および「データソース・インターセプタの構成」を参照してください。