プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理
12c (12.2.1)
E70018-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
 

A JMSリソース定義要素リファレンス

この付録では、次の各項で、Java EE JMSリソース定義要素およびプロパティについて説明します。

JMSコネクション・ファクトリの定義要素とプロパティ

この項では、JMSリソース定義を使用してアプリケーション・モジュール内の接続ファクトリを構成する場合に指定する要素について説明します(「Java EEリソース定義を使用したJMSリソースの定義」参照)。

次の例では、@JMSConnectionFactoryDefinitionアノテーションを使用して接続ファクトリを定義しています。

@JMSConnectionFactoryDefinition(
    name="java:global/jms/demoConnectionFactory",
    className= "javax.jms.ConnectionFactory",
    description="Sample description for Connection Factory",
    clientId="client_Id01",
    transactional=true,
    properties= {"UserName=myuser", "delivery-mode=Persistent", "load-balancing-enabled=true"}

JMSConnectionFactoryDefinitionアノテーションの詳細は、http://docs.oracle.com/javaee/7/api/javax/jms/JMSConnectionFactoryDefinition.htmlを参照してください。

表A-1は、@JMSConnectionFactoryDefinitionで使用できる要素を示しています。

JMSアプリケーション・モジュールの要素定義の詳細は、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-jms/1.4/weblogic-jms.xsdにあるweblogic-jms.xsdスキーマを参照してください。

表A-1 @JMSConnectionFactoryDefinition要素

@JMSConnectionFactoryDefinitionにある要素 JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

name

jndi-name

String

定義されるJMS接続ファクトリのJNDI名。

注意: これは必須要素です。

description

notes

String

接続ファクトリの説明。

clientId

client-id

String

接続に使用されるクライアントID。

transactional

transaction-params > xa-connection-factory-enabled

Boolean

接続がトランザクションに参加するかどうかを指定します。接続がトランザクションに参加しない場合、このプロパティをfalseに設定します。

デフォルト値はtrue

resourceAdapter

なし

String

リソース・アダプタの名前。

className

なし

String

この値は無視されます。

interfaceName

なし

String

この値は無視されます

maxPoolSize

なし

Int

この値は無視されます

minPoolSize

なし

Int

この値は無視されます。

user

なし

String

この値は無視されます。

password

なし

String

この値は無視されます。


JMS接続ファクトリ・プロパティ


注意:

この項で定義されるプロパティは、接続ファクトリ定義がアダプタを指定しない場合のみ適用されます。アダプタが指定されると、アダプタに対して一意であるプロパティが考慮されます。

表A-2は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で使用できるプロパティを示しています。

表A-2 @JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

name

name

String

接続ファクトリの名前。指定しない場合、名前は<module_name>_cfです。ここで、<module_name>は、リソースが定義されるJMSアプリケーション・モジュールの名前を表します。

jms-server-name

sub-deployment-name

String

リソースに対してターゲットとして指定されるJMSサーバー。アプリケーションで指定されたjms-server-nameがデプロイメントのスコープ中に存在しない場合、デプロイメントは失敗し、障害の理由を示す例外が発生します。

default-targeting-enabled

default-targeting-enabled

Boolean

jms-server-nameが指定されていない場合は、このプロパティをtrueに設定します。

jms-server-nameが指定されている場合、この値は無視されます。


表A-3は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるデフォルト・メッセージ配信プロパティを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: デフォルト配信に関する項を参照してください。

表A-3 デフォルト・メッセージ配信のための@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のdefault-delivery-params要素 説明

default-delivery-mode

default-delivery-mode

String

定義される接続ファクトリを使用してプロデューサから送信されるすべてのメッセージに割り当てられる配信モード。

受け入れられる値: 「永続」または「非永続」

default-time-to-deliver

default-time-to-deliver

String

メッセージが生成されてからその宛先で表示できるようになるまでの遅延時間(ミリ秒)。

default-time-to-live

default-time-to-live

Long

メッセージの最大存在時間を示すミリ秒数。この値は、メッセージに優先度が明示的に定義されていない場合に使用されます。

default-priority

default-priority

Int

メッセージに優先度が明示的に定義されていない場合に使用するデフォルトの優先度。

default-redelivery-delay

default-redelivery-delay

Long

ロールバックまたは回復されたメッセージが再配信されるまでの遅延時間(ミリ秒)。

default-compression-threshold

default-compression-threshold

Int

シリアライズされたメッセージ本文のバイト数。任意のメッセージがこの制限を超過すると、JMSメッセージ・プロデューサまたまコンシューマによってそのメッセージが送信または受信されたときに、メッセージは圧縮されます。

default-unit-of-order

default-unit-of-order

String

この接続ファクトリのデフォルトの順序単位プロデューサ。

オプション:「システム生成」および「ユーザー生成」

send-timeout

send-timeout

Long

宛先に、送信されようとしているメッセージ用に利用できる領域が十分にない(割当てがない)場合に、送信側が待機する最長時間(ミリ秒)


表A-4は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるクライアント・パラメータを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: クライアントに関する項を参照してください。

表A-4 @JMSConnectionFactoryDefinitionクライアント・プロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のclient-params要素 説明

client-id-policy

client-id-policy

String

複数のJMS接続が同じクライアントIDを使用できるかどうかを指定します。

有効なオプションは、「制限付き」「制限なし」です。

subscription-sharing-policy

subscription-sharing-policy

String

接続上のサブスクリプション共有ポリシー。

有効なオプションは、「排他」「共有可能」です。

acknowledge-policy

acknowledge-policy

String

CLIENT_ACKNOWLEDGEモードを使用し、トランザクションが未処理のセッションに対するクライアント承認ポリシー。

有効なオプションは、「すべて」「前」です。

allow-close-in-onMessage

allow-close-in-onMessage

Boolean

close()メソッドをonMessage()メソッド呼出し内で発行できるようにするメッセージ・コンシューマを、接続ファクトリで作成するかどうかを指定します。

注意: このプロパティのデフォルト値は、JMS接続ファクトリ定義を使用して作成された接続ファクトリでは、falseです。接続ファクトリがJMSシステム・モジュール内、またはアプリケーションをスコープとするモジュール内に作成された場合、allow-close-in-onMessageのデフォルト値はtrueです。

messages-maximum

messages-maximum

Int

非同期セッション向けに存在でき、メッセージ・リスナーにまだ渡されていないメッセージの最大数。

multicast-overrun-policy

multicast-overrun-policy

String

未処理のマルチキャスト・メッセージ数がmessages-maximumで指定された値に達し、一部のメッセージを破棄する必要があるときに使用するポリシー。

有効なオプションは、KeepOldKeepNewです。

synchronous-prefetch-mode

synchronous-prefetch-mode

String

同期コンシューマが1回のサーバー・アクセスでメッセージ(つまり、サーバーからクライアントに送られるメッセージ)をプリフェッチするかどうかを指定します。

有効なオプションは、「有効」「無効」またはtopicSubscriberOnlyです。

reconnect-policy

reconnect-policy

String

サーバーとのネットワーク接続が失われた後、またはサーバーの再起動時に、明示的および暗黙的にリフレッシュされるJMSクライアントのタイプを指定します。

有効なオプションは、「none」producerまたは「all」です。

reconnect-blocking-millis

reconnect-blocking-millis

Long

同期JMSコールが、JMSクライアント上で進行中の再接続を諦める前に、コール元スレッドをブロックする時間の最大長(単位はミリ秒)。

total-reconnect-period-millis

total-reconnect-period-millis

Long

最初のネットワーク切断、または最後の同期呼出しの試行のうち、いずれか最近に起こった方の後に、JMSクライアント(特に非同期コンシューマ)が、再試行を放棄せずサーバーに再接続しようとし続ける最長時間(ミリ秒)。


表A-5は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるトランザクション・パラメータを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: トランザクションに関する項を参照してください。

表A-5 @JMSConnectionFactoryDefinitionトランザクション・プロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のtransaction-params要素 説明

transaction-timeout

transaction-timeout

Long

接続ファクトリで作成された接続上のすべてのトランザクションのタイムアウト値(秒)。

このプロパティは、transactional要素がtrueに設定された場合のみ設定します。


表A-6は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるフロー制御パラメータを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: フロー制御に関する項を参照してください。

表A-6 @JMSConnectionFactoryDefinitionフロー制御プロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のflow-control-params要素 説明

flow-minimum

flow-minimum

Int

しきい値の条件に達したプロデューサで許可される秒当たりの最大メッセージ数。プロデューサがフロー制御されている場合、秒当たりFlowMaximumに指定されたメッセージ数よりも処理を高速化できません。

flow-maximum

flow-maximum

Int

しきい値の条件に達したプロデューサで許可される秒当たりの最小メッセージ数。これはプロデューサのフロー制限の下限値。つまり、フロー制限がFlowMinimumに達したプロデューサの処理速度はWebLogic JMSによりそれ以上落とされません。

flow-interval

flow-interval

Int

プロデューサがフローをFlowMaximumのメッセージ数からFlowMinimumに、あるいはその反対に調節するときの調節期間の秒数。

flow-steps

flow-steps

Int

プロデューサが「最大フロー」のメッセージ数から「最小フロー」に、またはその反対にフローを調整するときに使用するステップ数。

flow-control-enabled

flow-control-enabled

Boolean

接続ファクトリを使用して作成されたプロデューサでフローを制御できるかどうかを指定します。

one-way-send-mode

one-way-send-mode

String

通常の非永続な非トランザクション・メッセージングのパフォーマンスを向上させるために、この接続ファクトリを使用して作成されたメッセージ・プロデューサに、一方向のメッセージ送信を許可するかどうかを指定します。

有効なオプションは、「有効」「無効」またはtopicOnlyです。

one-way-send-window-size

one-way-send-window-size

Int

One-Way Send Modeが、キュー・センダーやトピック・パブリッシャによる一方向送信を許可するように設定されている場合に、ウィンドウごとの送信されるメッセージの最大数。ウィンドウ・サイズでは、さらなる一方向送信を続行できるようになる前に、プロデューサを規定するため双方向メッセージが必要な場合が決定されます。


表A-7は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるロード・バランシング・パラメータを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: ロード・バランシングに関する項を参照してください。

表A-7 @JMSConnectionFactoryDefinitionロード・バランシング・プロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のload-balancing-params要素 説明

load-balancing-enabled

load-balancing-enabled

Boolean

接続ファクトリを介して作成された非匿名プロデューサが、分散宛先内で呼出し単位でロード・バランシングされるようにするかどうかを指定します。

server-affinity-enabled

server-affinity-enabled

Boolean

サーバー・インスタンスで、分散宛先の複数のメンバー宛先にまたがってコンシューマまたはプロデューサのロード・バランシングを実行するときに、同じサーバー・インスタンス内で動作する他の物理宛先にまたがるロード・バランシングを最初に試行するかどうかを指定します。


表A-8は、@JMSConnectionFactoryDefinitionproperties要素で指定できるセキュリティ・パラメータを示しています。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプJMS接続ファクトリ: 構成: セキュリティに関する項を参照してください。

表A-8 @JMSConnectionFactoryDefinitionロード・バランシング・プロパティ

@JMSConnectionFactoryDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のsecurity-params要素 説明

attach-jmsx-user-id

attach-jmsx-user-id

Boolean

接続ファクトリを介して作成された非匿名プロデューサが、分散宛先内で呼出し単位でロード・バランシングされるようにするかどうかを指定します。


JMS宛先定義要素とプロパティ

この項では、JMSリソース定義を使用してアプリケーション・モジュール内のJMS宛先リソースを構成する場合に指定する要素について説明します(「Java EEリソース定義を使用したJMSリソースの定義」参照)。

次の例は、@JMSDestinationDefinitionアノテーションを使用して宛先を定義しています。

@JMSDestinationDefinition(
    name="java:global/jms/demoDestination",
    interfaceName="javax.jms.Queue",   
    className= "javax.jms.Queue",
    description="Sample description for Queue",
    destinationName="myQueue",
    properties= {"default-unit-of-order=true", "time-to-deliver=Persistent", "attach-sender=always"}

JMSDestinationDefinitionアノテーションの詳細は、http://docs.oracle.com/javaee/7/api/javax/jms/JMSDestinationDefinition.htmlを参照してください。

表A-9は、@JMSDestinationDefinitionで使用できる要素を示しています。

JMSアプリケーション・モジュールの要素定義の詳細は、http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-jms/1.4/weblogic-jms.xsdにあるweblogic-jms.xsdスキーマを参照してください。

表A-9 @JMSDestinationDefinition要素

@JMSDestinationDefinition内の要素 JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

name

jndi-name

String

定義されるJMS宛先リソースのJNDI名。

注意: これは必須要素です。

interfaceName

uniform-distributed-queue

または

uniform-distributed-topic

String

JMS宛先インタフェースの完全修飾名。有効なオプションは、javax.jms.Queueまたはjavax.jms.Topicです。

JMS宛先定義は、interfaceNameに指定された値に基づいて、タイプがuniform-distributed-queueまたはuniform-distributed-topicのエンティティを使用してJMSモジュールに変換されます。

注意: これは必須要素です。

description

notes

String

定義されるJMS宛先の説明。

destinationName

name

String

キューまたはトピックのランタイムMBean名。指定しない場合、宛先名は<module_name>_<queue/topic>です。ここで、<module_name>は、リソースが定義されるJMSアプリケーション・モジュールの名前を表します。

className

なし

-

この値は無視されます。

resourceAdapter

なし

-

この値は無視されます


表A-10は、@JMSDestinationDefinitionproperties要素を使用して定義できるプロパティを示しています。

表A-10 @JMSDestinationDefinitionプロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

jms-server-name

sub-deployment-name

String

リソースに対してターゲットとして指定されるJMSサーバー。アプリケーションで指定されたjms-server-nameがデプロイメントのスコープ中に存在しない場合、デプロイメントは失敗し、障害の理由を示す例外が発生します。

default-targeting-enabled

default-targeting-enabled

Boolean

jms-server-nameが指定されていない場合は、このプロパティをtrueに設定します。

jms-server-nameが指定されている場合、この値は無視されます。


表A-11は、宛先のバイト/メッセージしきい値の上限と下限を定義するプロパティを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: しきい値と割当てに関する項を参照してください。

表A-11 @JMSDestinationDefinitionしきい値プロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のthresholds要素 説明

bytes-high

bytes-high

Long

ロギングやフロー制御イベントを発生させる上限しきい値(この宛先内の合計バイト数)。

bytes-low

bytes-low

Long

ロギングやフロー制御イベントを発生させる下限しきい値(この宛先内の合計バイト数)。

messages-high

messages-high

Long

ロギングやフロー制御イベントを発生させる上限しきい値(この宛先内の合計メッセージ数)。

messages-low

messages-low

Long

ロギングやフロー制御イベントを発生させる下限しきい値(この宛先内の合計メッセージ数)。


表A-12は、宛先のメッセージ配信オーバーライドを定義するプロパティを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: オーバーライドに関する項を参照してください。

表A-12 @JMSDestinationDefinitionメッセージ配信オーバーライド・プロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のdelivery-params-overrides要素 説明

delivery-mode

delivery-mode

String

メッセージ・プロデューサによって指定された配信モードに関わりなく、宛先に届くすべてのメッセージに割り当てられる配信モード。

有効なオプションは、「永続」または「非永続」です。

time-to-deliver

time-to-deliver

String

メッセージが生成されてからそのターゲット分散宛先で表示できるようになるまでの配信遅延時間(ミリ秒単位またはスケジュールとして)。

time-to-live

time-to-live

Long

メッセージ・プロデューサによって指定されたTimeToLive値に関係なく、宛先に届くすべてのメッセージに割り当てられる存続時間。

priority

priority

Int

メッセージ・プロデューサによって指定された優先度に関わりなく、宛先に届くすべてのメッセージに割り当てられる優先度。

redelivery-delay

redelivery-delay

Long

コンシューマや接続ファクトリによって指定された再配信遅延に関わりなく、ロールバックまたは回復されたメッセージが再配信されるまでの遅延(ミリ秒単位)。

詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: 再配信に関する項を参照してください。


表A-13は、宛先のメッセージ配信障害パラメータを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: 再配信に関する項を参照してください。

表A-13 @JMSDestinationDefinitionメッセージ配信障害プロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のdelivery-failure-params要素 説明

redelivery-limit

redelivery-limit

Int

メッセージがエラー宛先に移動する前に再配信を試行できる回数。

expiration-policy

expiration-policy

String

宛先で期限切れメッセージに遭遇したときに使用するメッセージの有効期限ポリシー。

有効なオプションは、「破棄」または「ログ」または「リダイレクト」です。

expiration-logging-policy

expiration-logging-policy

String

「有効期限ポリシー」が「ログ」に設定されている場合に、メッセージに関するどのような情報を記録するかを指定します。


表A-14は、分散宛先のメッセージ・ライフサイクルのロギング・オプションを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: ロギングに関する項を参照してください。

表A-14 @JMSDestinationDefinitionメッセージ・ロギング・プロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等のmessage-logging-params要素 説明

message-logging-enabled

message-logging-enabled

Boolean

モジュールで、メッセージのライフサイクルに関する情報をロギングするかどうかを指定します。

message-logging-format

message-logging-format

String

メッセージに関するどの情報を記録するかを定義します。

このプロパティは、次の例に示すように定義されます。

@JMSDestinationDefinition(name = "java:global/jms/testDestination",
    interfaceName = "javax.jms.Queue",
    destinationName = "testDestination",
properties={"message-logging-format=%header%,%properties%"})

このプロパティの有効値の詳細は、『Oracle WebLogic Server MBeanリファレンス』にある、MessageLoggingParamsBeanMessageLoggingFormat属性の説明を参照してください。


表A-15は、分散宛先用の高度な構成オプションを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: 一般に関する項の、詳細構成オプションを参照してください。

表A-15 @JMSDestinationDefinition詳細構成オプション

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

load-balancing-policy

load-balancing-policy

String

この宛先のメンバーにメッセージが配信される方法を指定します。

有効なオプションは、「ラウンドロビン」「ランダム」です。

production-paused-at-startup

production-paused-at-startup

Boolean

起動時に宛先で新しいメッセージの生成を休止するかどうかを指定します。

insertion-paused-at-startup

insertion-paused-at-startup

Boolean

起動時に宛先で新しいメッセージの挿入を休止するかどうかを指定します。

consumption-paused-at-startup

consumption-paused-at-startup

Boolean

起動時に宛先で消費を休止するかどうかを指定します。

default-unit-of-order

default-unit-of-order

Boolean

ドメイン、JMSサーバー、宛先名に基づいて、システムで生成される順序単位名をWebLogic Serverが作成するかどうかを指定します。

unit-of-order-routing

unit-of-order-routing

String

順序単位の一部であるメッセージの宛先として分散宛先メンバーが選択される方法を指定します。

有効なオプションは、「ハッシュ」「パス・サービス」です。

attach-sender

attach-sender

String

この宛先に届くメッセージに送信側ユーザーの資格証明が添付されている必要があるかどうかを指定します。

有効なオプションは、「サポート」「常時」および「なし」です。

jms-create-destination-identifier

jms-create-destination-identifier

String

宛先の参照名または分散宛先のメンバーの参照名。JNDIを利用せずにjavax.jms.Session createQueueまたはcreateTopicを使用して宛先を検索する方法を提供します。

saf-export-policy

saf-export-policy

String

ユーザーがストア・アンド・フォワードを使用する宛先にメッセージを送信できるかどうかを指定します。

有効なオプションは、「すべて」「なし」です。

messaging-performance-preference

messaging-performance-preference

Int

このパラメータは、コンシューマへの配信のために(配信があった場合)、利用できるメッセージ一式を作成するために宛先が待機する時間の長さを決定します。

unit-of-work-handling-policy

unit-of-work-handling-policy

String

この宛先で、作業単位(UOW)機能を有効化するかどうかを指定します。

有効なオプションは、PassThroughSingleMessageDeliveryです。

incomplete-work-expiration-time

incomplete-work-expiration-time

Int

未完了のUOW内の未配信メッセージが期限切れになるまでの最長時間(ミリ秒)を指定します。

maximum-message-size

maximum-message-size

Int

宛先でプロデューサから受信するメッセージの最大サイズ。

詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: しきい値と割当てに関する項の、最大メッセージ・サイズの説明を参照してください。


表A-16は、共通分散キューに固有のプロパティを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。


注意:

これらのプロパティは、@JMSDestinationDefinitioninterfaceName要素がjavax.jms.Queueに設定されている場合のみ適用できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散キュー: 構成: 全般に関する項を参照してください。

表A-16 キュー宛先のための@JMSDestinationDefinitionプロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

forward-delay

forward-delay

Int

コンシューマを持たない共通分散キュー・メンバーが、コンシューマを持つ他の共通分散キュー・メンバーにメッセージを転送するまでに待機する秒数。

reset-delivery-count-on-forward

reset-delivery-count-on-forward

Boolean

分散キュー・メンバー間でのメッセージ転送時に配信回数をリセットするかどうかを指定します。


表A-17は、共通分散トピックに固有のプロパティを示しています。これらのパラメータは、@JMSDestinationDefinitionproperties要素で定義できます。


注意:

これらのプロパティは、@JMSDestinationDefinitioninterfaceName要素がjavax.jms.Topicに設定されている場合のみ適用できます。

これらのプロパティの詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの、共通分散トピック: 構成: 是パンに関する項および共通分散トピック: マルチキャストに関する項を参照してください。

表A-17 キュー宛先のための@JMSDestinationDefinitionプロパティ

@JMSDestinationDefinitionプロパティ JMSアプリケーション・モジュールにある同等の要素 説明

forwarding-policy

forwarding-policy

String

送信されたメッセージをすべてのメンバーに転送するかどうかを指定する共通分散トピックのメッセージ転送ポリシー。

有効なオプションは、「パーティション化」「レプリケート」です。

宛先がJMS宛先定義を使用して作成された場合、このプロパティのデフォルト値は「パーティション化」です。宛先が他の方法で作成された場合、デフォルト値は「レプリケート」です。

注意: 共通分散トピックが「レプリケート」に設定された転送ポリシーを持っている場合、リソース・グループまたはリソース・グループ・テンプレートにJMSモジュールをデプロイできません。このため、JMS宛先定義を含むアプリケーション・モジュールを、リソース・グループとリソース・グループ・テンプレートにデプロイする場合、デフォルトの転送ポリシー(「パーティション化」)を使用してください。

multicast-address

multicast-address

String

トピックが、マルチキャスト・コンシューマにメッセージを送信するために使用できるアドレス。

multicast-time-to-live

multicast-time-to-live

Int

マルチキャストの存続時間の値。メッセージがコンシューマに到達するまでに通過できるルーターの数を指定します。

multicast-port

multicast-port

Int

トピックが、マルチキャスト・コンシューマにメッセージを送信するために使用されるポート。