| Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSリソース・アダプタの管理 12c (12.2.1) E70024-01 |
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この章では、リソース・プロバイダの使用方法と構成方法について説明します。リソース・プロバイダでは、JMS RAによるWebLogic JMSプロバイダへの接続を可能にするJNDIプロパティを定義します。
この章には次の項が含まれます:
JMS RAは、resourceProviderDefintionsという名前のresource-adapter config-propertyを使用してJNDIプロパティを定義します。このプロパティはWebLogic JMSをアクセスするためにJMS RAによって使用されます。複数のリソース・プロバイダを構成できます。
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注意: resourceProviderDefinitionsを記述している場合、WebLogic Server JNDIのURLにカンマが使用されているときは、エスケープ文字「%」が必要になります。カンマはプロパティを区切るためのデリミタとしても使用されます。
たとえば、URLが この問題を回避するには、「%」を使用してこのカンマをエスケープします。たとえば、 |
次の手順に従って、リソース・プロバイダを構成します。
resourceProviderDefinitionsをconfig-property-nameとして指定します。
<config-property-name>resourceProviderDefinitions</config-property-name>
java.lang.Stringをconfig-property-typeとして指定します。
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
次の名前/値ペアのパターンを使用して、リソース・プロバイダ用の特定のJNDIプロパティを定義します。
(RP_NAME: jndiEnv=property1=(value1,property2=value2,...))
ここで、
RP_NAMEはリソース・プロバイダのJNDIプロパティを定義するために使用される一意の名前であり、<connection-definition>要素と<adminobject>要素のrpResourceLocation config-propertyで使用されます。詳細は「アウトバウンドJMSメッセージの送信」を参照してください。
property1=value1,property2=value2,...は、名前/値ペアのカンマ区切りのリストで、リソース・プロバイダのJNDIプロパティを定義します。
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注意: 定義された各リソース・プロバイダ(RP_NAME値)は、ra.xmlファイル内で一意である必要があります。 |
構成例については、「リソース・プロバイダの構成例」を参照してください。
JMS RAはgroupDefinitionsプロパティを使用して、リソース・プロバイダを構成するための高度な方法を提供します。これにより、接続ファクトリおよびadminobjectsの柔軟なアドレス解決が提供される一方で、互換性のあるメッセージング・オブジェクトのセットを作成できます。groupDefinitionsは次のコンポーネントに依存します。
グループ: 接続ファクトリおよび関連付けられた宛先adminobjectsなどの互換性のあるメッセージング・オブジェクトのセット。
マクロ: rpResourceLocation構成プロパティにかわって、接続ファクトリおよびadminobjects内で使用されるグループ・コンポーネント。
groupDefinitionsを構成するには、次の手順に従います。
groupDefinitionsをconfig-property-nameとして指定します。
<config-property-name>groupDefinitions</config-property-name>
java.lang.Stringをconfig-property-typeとして指定します。
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
グループを定義するには、次のパターンを使用します。
<config-property-value> GROUP_NAME: macro </config-property-value
ここで、
GROUP_NAMEは、グループ構成を表すために使用される一意の名前です。
macroは、互換性のあるメッセージング・オブジェクトのセットを定義する、名前/値ペアのカンマ区切りのリストです。JMS RAでは、rpResourceLocation構成プロパティのかわりに、接続ファクトリおよびadminobjects内で、これらのペアが使用されます。
構成例については、「リソース・プロバイダの構成例」を参照してください。
次の項では、リソース・プロバイダの構成例を示します。2つのリソース・プロバイダ(rp1とrp2)が構成されます。2つのグループ(GroupAとGroupB)が構成されます。
例8-1 リソース・プロバイダの構成例
. . .
<config-property>
<config-property-name>resourceProviderDefinitions</config-property-name>
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
// Example Configuration for two resource providers: rp1 and rp2
<config-property-value>
(rp1: jndiEnv=(java.naming.factory.initial=
weblogic.jms.WrappedInitialContextFactory,
java.naming.provider.url=t3://@@@HOST@@@:7002,
java.naming.security.principal=wxyzUser1,
java.naming.security.credentials=wxyzPass1))
(rp2: jndiEnv=(java.naming.factory.initial=
weblogic.jms.WrappedInitialContextFactory,
java.naming.provider.url=t3://anotherhost:8002,
java.naming.security.principal=wxyzUser1,
java.naming.security.credentials=wxyzPass1))
</config-property-value>
. . .
</config-property>
<config-property>
<config-property-name>groupDefinitions</config-property-name>
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
<config-property-value>
(GroupA: connectorName=rp1,
cf=myCF,
xacf=myXACF,
topic1=myT1,
topic2=myT2,
queue1=myQ1,
queue2=myQ12)
(GroupB: connectorName=rp2,
cf=example/cf,
xacf=example/xacf,
queue1=queue1,
queue2=queue2)
</config-property-value>
</config-property>
. . .