Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Server 12.2.1の管理 12c (12.2.1) E69945-01 |
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この章では、Coherenceクラスタをモニターする方法について説明します。Oracle Coherenceは、頻繁に使用されるデータへの高速かつ信頼性の高いアクセスを提供することにより、企業がミッションクリティカルなアプリケーションを計画的に拡張することを可能にするOracle Fusion Middlewareのコンポーネントです。
Oracle Coherenceでは、複数のサーバー間でメモリーのデータを自動的かつ動的にパーティション化することにより、サーバーの障害時にも継続的なデータの可用性およびトランザクションの整合性が確保されます。Oracle Coherenceは、共有インフラストラクチャとして、データの場所とローカル処理能力を結合し、リアルタイム・データ分析、インメモリ・グリッド計算、トランザクションおよびイベントの並列処理を実行します。
この章の内容は次のとおりです。
この項では、管理対象Coherenceクラスタを作成する方法、およびスタンドアロンCoherenceクラスタを追加する方法を説明します。管理対象Coherenceクラスタは、WebLogicドメインの一部である管理対象Coherenceサーバーから構成されます。スタンドアロンCoherenceクラスタは、WebLogicドメインの一部ではないCoherenceサーバーから構成されます。
この項では、次のタスクを取り上げます。
新しい管理対象Coherenceクラスタを作成するには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「Coherenceクラスタ」を選択します。
「管理対象」を選択します。
「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されている管理対象Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。
「作成」をクリックします。
次の各ページで、新しい構成済クラスタの構成オプションを定義します。
「作成」をクリックします。
「プロパティ」ページで、新しい管理対象Coherenceクラスタの一般的なクラスタ・プロパティを定義します。
名前: クラスタの一意の名前を入力します。
クラスタリング・モード: 「WebLogic Server内の構成」を選択した場合は、クラスタ・ネットワークの伝送のため、ユニキャストまたはマルチキャストのいずれかを選択します。
クラスタ・リスニング・ポート: 「WebLogic Server内の構成」を選択した場合は、クラスタのリスニング・ポートを入力します。Coherenceクラスタ・メンバーはこのポートを使用して、クラスタの検出と結合またはクラスタの作成を行います。デフォルト・ポートは7574です。
マルチキャスト・リスニング・アドレス: 「WebLogic Server内の構成」を選択し、マルチキャストを使用する場合は、クラスタのマルチキャスト・リスナーのIPアドレスを入力します。
カスタム構成ファイルの名前: 「カスタム構成ファイルの使用」を選択した場合は、クラスタのプロパティを定義するCoherenceクラスタ構成ファイルの場所を入力します。「参照」をクリックしてファイルの場所に移動できます。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「メンバー」ページで、この管理対象Coherenceクラスタに関連付けるWebLogic Serverクラスタまたは特定の管理対象サーバーを指定できます。
詳細は、構成オプションを参照してください。
スタンドアロンCoherenceクラスタを追加するには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「Coherenceクラスタ」を選択します。
「スタンドアロン」を選択します。
「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されているスタンドアロンCoherenceクラスタに関する情報が表示されます。
「追加」をクリックします。
「スタンドアロン・クラスタの追加」ページで、次のような既存のスタンドアロンCoherenceクラスタの接続プロパティを入力します。
クラスタ名: クラスタ名を入力します。
クラスタ・ポート: クラスタ通信に使用されるポートを入力します。
ノート: クラスタに関する追加情報を入力します。
そのクラスタで認証が必要な場合は、「資格証明」セクションで、有効なユーザー名およびパスワードを入力します。
「管理ノード・ホスト」セクションで、JMX管理が有効になっているクラスタ・ノードのホスト名を入力します。「追加」をクリックして追加のホストを入力します。ホストを削除するには、ホストを選択して「削除」をクリックします。
「追加」をクリックします。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
この項では、スタンドアロン・クラスタ設定を編集する方法を説明します。この項では、次のタスクを取り上げます。
スタンドアロンCoherenceクラスタの一般設定を編集するには:
各テキスト・フィールドを選択して、必要に応じて値を更新します。
「管理ノード・ホスト」セクションで、「追加」をクリックして新しいホストを入力するか、またはホストを選択して「削除」をクリックしてリストからホストを削除します。「ノート」列を使用して、ホストに関する追加情報を入力します。
「保存」をクリックして、変更を保持します。「回復」をクリックすると、変更が破棄されます。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
スタンドアロンCoherenceクラスタのノートを編集するには:
テキスト・フィールドで、必要に応じてテキストを更新します。
「保存」をクリックして、変更を保持します。「回復」をクリックすると、変更が破棄されます。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
この項では、Coherenceクラスタをモニターする方法を説明します。
この項では、次のタスクを取り上げます。
管理対象Coherenceクラスタをモニターするには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「Coherenceクラスタ」を選択します。
「管理対象」を選択します。
「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されている管理対象Coherenceクラスタに関する情報が表示されます。この表は、クラスタの構成方法の概要、およびクラスタの操作のステータスを示しています。
名前
ステータス
ロギング有効
メンバー
カスタム構成ファイル
クラスタリング・モード
トランスポート
セキュリティ・フレームワークの有効化
ユニキャスト・リスニング・ポート
ユニキャスト・ポートの自動調整
マルチキャスト・リスニング・アドレス
マルチキャスト・リスニング・ポート
存続時間
表の各列の詳細は、「構成オプション」を参照してください。
必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。
列: 表に表示されている列を追加または削除します
デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)
ソート: 昇順または降順に列をソートします
並替え: 表示されている列の順序を変更します
例による問合せ
表から、「名前」の列でクラスタを選択し、選択したクラスタの「Coherenceクラスタ・ホームページ」に移動します。このホームページでは、詳細なリソース・パフォーマンス・モニタリングが提供されます。
スタンドアロンCoherenceクラスタをモニターするには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「Coherenceクラスタ」を選択します。
「スタンドアロン」を選択します。
「Coherenceクラスタ」表には、現在のドメイン内で構成されているスタンドアロンCoherenceクラスタに関する情報が表示されます。この表は、接続設定の概要およびクラスタの操作のステータスを示しています。クラスタのリソースおよびパフォーマンス・モニタリングの詳細は、「ターゲット・ナビゲーション」メニューを使用して「Coherenceクラスタ・ホームページ」にアクセスします。
名前
ステータス
クラスタ・ポート
管理ノード・ホスト
ノート
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。
列: 表に表示されている列を追加または削除します
デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)
ソート: 昇順または降順に列をソートします
並替え: 表示されている列の順序を変更します
例による問合せ
表から、「名前」の列でクラスタを選択し、選択したクラスタの接続設定を編集します。
スタンドアロン・クラスタの接続設定の編集の詳細は、「スタンドアロン・クラスタ設定の編集」を参照してください。