Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Server 12.2.1の管理 12c (12.2.1) E69945-01 |
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この章では、仮想ターゲットを作成およびモニターするために実行するタスクについて説明します。仮想ターゲットは、パーティションまたはリソース・グループの実行場所およびそれらへのトラフィックをルーティングする方法(アドレス、プロトコル設定、ターゲット指定など)をカプセル化します。
仮想ターゲットにより、ドメイン・パーティションとグローバル(ドメイン・レベル)ランタイムがターゲットのWebLogic Serverインスタンスの物理属性から分離されるため、アプリケーションがこれらの詳細を認識する必要がなくなります。
WebLogic Serverの仮想ターゲットの詳細は、『WebLogic Server MTの使用』の仮想ターゲットの構成に関する項を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
新しい仮想ターゲットを作成するには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
「作成」をクリックします。
「仮想ターゲットの作成」ページで、新しい仮想ターゲットの一般的な構成設定を定義します。
名前: 新しい仮想ターゲットの名前を入力します
URI接頭辞: この仮想ターゲットがリクエストを処理するオプションのURI接頭辞。たとえば、ホスト名としてwww.example.com、URI接頭辞としてMyApp
を入力した場合、この仮想ターゲットは、www.example.com/MyApp
へのリクエストは処理しますが、www.example.com
やwww.example.com/foo
へのリクエストは処理しません。
「追加」をクリックします。この仮想ターゲットがリクエストを処理するホスト名のリストを入力します。指定するホスト名は、次のように、適切なサーバーまたはロード・バランサに解決されるDNSエントリを持っている必要があります。
パーティションへの接続のロード・バランシングにOracle Traffic Director (OTD)を使用していない場合は、WebLogic Serverクラスタまたは管理対象サーバーの実際のホスト名を指定します。
パーティションへの接続のロード・バランシングにOTDを使用している場合は、OTD経由でアプリケーションにアクセスします。仮想ターゲットに指定したホスト名は、OTD管理サーバーの場所に解決される必要があります。
ホスト名を指定しない場合は、すべての着信リクエストに一致するようにホスト名にワイルドカードを使用するのと同等になります。
リソース・グループにアクセスするためにクライアントが使用するホスト名は、仮想ターゲットで指定したホスト名のいずれかと厳密に一致する必要があります。仮想ターゲットに対しては複数のホスト名を指定できるため、一致を確実にするために、ホストの簡易名と完全修飾名の両方を指定する方が都合のよい場合があります。
「拡張オプション」セクションで、必要に応じて、この仮想ターゲット用のパーティション固有チャネルの参照として使用する、既存のチャネルおよびポート(明示的またはオフセット)の情報を指定します。
『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』のネットワーク・チャネルの理解に関する項で説明しているように、ネットワーク・チャネルは、WebLogic Serverへのネットワーク接続の属性を定義する構成可能なリソースです。WebLogic Serverインスタンスのネットワーク・チャネルは、通信プロトコル、リスニング・アドレス、リスニング・ポートおよびチャネル名という4つの属性の組合せです。
チャネルは、選択したターゲット上に存在し、同じプロトコルを使用して構成されている必要があります。パーティション・チャネルの値を指定する場合は、明示的なポートまたはポート・オフセットのいずれかを指定する必要があります。
次に例を示します。
ホスト名myexample.com
およびURI接頭辞/foo
を含む仮想ターゲットを作成します。
「パーティション・チャネル」フィールドで、パーティション固有チャネルを作成するための参照として使用する既存のチャネルChannel-1
を指定します。
Channel-1
には、127.0.0.1:7002
のリスニング・アドレスとリスニング・ポート、および127.0.0.1:7002
の外部アドレスとリスニング・ポートがあります。
5のポート・オフセットを指定します。リスニング・ポートの場合は7002 +5
の結果となります。
myexample.com
は127.0.0.1に解決される必要があります。
この仮想ターゲットにアクセスするには、myexample.com:7007/foo
を使用します。
同様にChannel-1
を使用する別の仮想ターゲットを作成する場合は、別のポート・オフセット(または明示的なポート)を使用する必要があり、そのようにしないと、ポートの競合が発生します。
すべての場合について、そのまま使用する明示的ポート値、またはオフセットを指定します。そのようにしない場合、ポートが割り当てられず、チャネルが作成および使用されません。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、チャネルを作成します。『WebLogic Server Administration Consoleオンラインヘルプ』のカスタム・ネットワーク・チャネルの構成に関する項を参照してください。
注意: ドメイン・パーティションのロード・バランシングにOTDを使用する場合は、これらの拡張オプションは無視されます。 |
「次」をクリックします。
仮想ターゲットをサーバーまたはクラスタにいずれのターゲットにするかを選択します。
ドロップダウン・メニューを使用して、この仮想ターゲットを既存のサーバーまたは既存のクラスタのいずれのターゲットにするかを選択できます。
必要に応じて、仮想ターゲットのログ・ファイルの場所を入力します。デフォルトでは、仮想ターゲットのログ・ファイルは、仮想ターゲットに最初にアクセスされたときに、domain-name
/servers/
server-name
/logs/virtualTargets/
virtual-target-name
/access.log
に書き込まれます。
この仮想ターゲットを説明するノートを入力します。
「作成」をクリックします。
2つの仮想ターゲットが同じホスト名、URI接頭辞およびポート番号を持つ場合は、異なるクラスタまたは管理対象サーバーをターゲット指定する必要があります。
注意: 仮想ターゲットは、ホスト名: ""、URI接頭辞: /、明示的ポート: 0、ポート・オフセット: 0として構成しないでください。この構成では、仮想ターゲットがデフォルトHTTPサーバー宛てのすべてのリクエストをインターセプトします。この構成は許可されません。 |
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
リソース・グループまたはパーティションで使用中の仮想ターゲットは削除できません。最初に、リソース・グループまたはパーティションから削除する必要があります。
パーティションで使用中の仮想ターゲットを削除するには、次のようにします。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「ドメイン・パーティション」の順に選択します。
「ドメイン・パーティション」表には、現在のドメイン内で構成されている各パーティションに関する情報が表示されます。
仮想ターゲットを削除するパーティションの隣をクリックします。
「制御」ドロップダウン・メニューから、「停止」を選択してパーティションを停止します。
パーティションを選択します。
「ドメイン・パーティション」メニューから、「管理」、「リソース・グループ」の順に選択します。
削除する仮想ターゲットを参照するリソース・グループを選択します。
「ターゲット」ページを選択します。
削除する仮想ターゲットを選択解除します。
「ドメイン・パーティション」メニューから、「管理」、「使用可能なターゲット」の順に選択します。
削除する仮想ターゲットに「デフォルトとして使用」が設定されている場合は、このコントロールを選択解除します。
削除する仮想ターゲットを選択解除します。
「保存」をクリックします。
「ドメイン・パーティション」メニューから、「制御」、「起動」の順に選択します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
削除する仮想ターゲットの隣をクリックします。この仮想ターゲットがドメイン・パーティションまたはリソース・グループから参照されていない場合に、「削除」コントロールがアクティブになります。
「削除」をクリックします。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
リソース・グループまたはパーティションで使用中の仮想ターゲットは削除できません。最初に、リソース・グループまたはパーティションから削除する必要があります。
ドメイン・レベルのリソース・グループで使用中の仮想ターゲットを削除するには、次のようにします。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「リソース・グループ」を選択します。
「リソース・グループ」表には、現在のドメインで構成された各リソース・グループに関する情報が表示されます。
削除する仮想ターゲットを参照するリソース・グループを選択します。
「ターゲット」ページを選択します。
削除する仮想ターゲットを選択解除します。
「保存」をクリックします。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
削除する仮想ターゲットの隣をクリックします。この仮想ターゲットがリソース・グループから参照されていない場合に、「削除」コントロールがアクティブになります。
「削除」をクリックします。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
ドメイン内に構成されているすべての仮想ターゲットをモニターするには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する次のような情報が表示されます。
名前
ホスト名
URI接頭辞
ターゲット
明示的なポート
ポート・オフセット
パーティション・チャネル
次が使用
ログ・ファイル名
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。
列: 表に表示されている列を追加または削除します
ソート: 昇順または降順に列をソートします
並替え: 表示されている列の順序を変更します
この項では、仮想ターゲットを構成する方法を説明します。
この項では、次のタスクを取り上げます。
仮想ターゲットの一般設定を構成するには:
この仮想ターゲットがドメイン・パーティションによって使用されている場合は、まず、パーティションを停止する必要があります。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「ドメイン・パーティション」の順に選択します。
「ドメイン・パーティション」表には、現在のドメイン内で構成されている各パーティションに関する情報が表示されます。
仮想ターゲットを構成するパーティションの隣をクリックします。
「制御」ドロップダウン・メニューから、「停止」を選択してパーティションを停止します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
「仮想ターゲット」表で、構成する仮想ターゲットを選択します。
「一般」を選択します。
「一般」ページから、仮想ターゲットの次のような一般構成設定を表示および定義できます。
名前
URI接頭辞
ホスト名
「ホスト名」フィールドの「追加」をクリックしてホスト名を入力して、新しいホスト名を追加できます。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「拡張オプション」セクションで、必要に応じて、この仮想ターゲット用のパーティション固有チャネルの参照として使用する、既存のチャネルおよびポート(明示的またはオフセット)の情報を指定します。
『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』のネットワーク・チャネルの理解に関する項で説明しているように、ネットワーク・チャネルは、WebLogic Serverへのネットワーク接続の属性を定義する構成可能なリソースです。WebLogic Serverインスタンスのネットワーク・チャネルは、通信プロトコル、リスニング・アドレス、リスニング・ポートおよびチャネル名という4つの属性の組合せです。
チャネルは、選択したターゲット上に存在し、同じプロトコルを使用して構成されている必要があります。パーティション・チャネルの値を指定する場合は、明示的なポートまたはポート・オフセットのいずれかを指定する必要があります。
次に例を示します。
ホスト名myexample.com
およびURI接頭辞/foo
を含む仮想ターゲットを作成します。
「パーティション・チャネル」フィールドで、パーティション固有チャネルを作成するための参照として使用する既存のチャネルChannel-1
を指定します。
Channel-1
には、127.0.0.1:7002
のリスニング・アドレスとリスニング・ポート、および127.0.0.1:7002
の外部アドレスとリスニング・ポートがあります。
5のポート・オフセットを指定します。リスニング・ポートの場合は7002 +5
の結果となります。
myexample.com
は127.0.0.1に解決される必要があります。
この仮想ターゲットにアクセスするには、myexample.com:7007/foo
を使用します。
同様にChannel-1
を使用する別の仮想ターゲットを作成する場合は、別のポート・オフセット(または明示的なポート)を使用する必要があり、そのようにしないと、ポートの競合が発生します。
すべての場合について、そのまま使用する明示的ポート値、またはオフセットを指定します。そのようにしない場合、ポートが割り当てられず、チャネルが作成および使用されません。
WebLogic Server管理コンソールを使用して、チャネルを作成します。『WebLogic Server Administration Consoleオンラインヘルプ』のカスタム・ネットワーク・チャネルの構成に関する項を参照してください。
注意: ドメイン・パーティションのロード・バランシングにOTDを使用する場合は、これらの拡張オプションは無視されます。 |
「保存」をクリックします。
この仮想ターゲットがドメイン・パーティションによって使用されている場合は、パーティションを起動する必要があります。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「ドメイン・パーティション」の順に選択します。
「ドメイン・パーティション」表には、現在のドメイン内で構成されている各パーティションに関する情報が表示されます。
仮想ターゲットを構成したパーティションの隣をクリックします。
「制御」ドロップダウン・メニューから、「起動」を選択してパーティションを起動します。
仮想ターゲットのターゲットを選択するには:
この仮想ターゲットがドメイン・パーティションによって使用されている場合は、まず、パーティションを停止する必要があります。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「ドメイン・パーティション」の順に選択します。
「ドメイン・パーティション」表には、現在のドメイン内で構成されている各パーティションに関する情報が表示されます。
仮想ターゲットを構成するパーティションの隣をクリックします。
「制御」ドロップダウン・メニューから、「停止」を選択してパーティションを停止します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
「仮想ターゲット」表で、構成する仮想ターゲットを選択します。
「ターゲット」を選択します。
仮想ターゲットをサーバーまたはクラスタにいずれのターゲットにするかを選択します。
ドロップダウン・メニューを使用して、この仮想ターゲットを既存のサーバーまたは既存のクラスタのいずれのターゲットにするかを選択できます。
詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
この仮想ターゲットがドメイン・パーティションによって使用されている場合は、パーティションを再起動する必要があります。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「ドメイン・パーティション」の順に選択します。
「ドメイン・パーティション」表には、現在のドメイン内で構成されている各パーティションに関する情報が表示されます。
仮想ターゲットを構成したパーティションの隣をクリックします。
「制御」ドロップダウン・メニューから、「起動」を選択してパーティションを起動します。
仮想ターゲットのノートを作成するには:
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「環境」、「仮想ターゲット」の順に選択します。
「仮想ターゲット」表には、現在のドメイン内で構成されている各仮想ターゲットに関する情報が表示されます。
「仮想ターゲット」表で、構成する仮想ターゲットを選択します。
「ノート」を選択します。
「ノート」ページでノートを入力します。
詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。