Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用 12c (12.2.1) E69998-01 |
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この付録では、共通のWebLogic Server JMXデータ・ソースへのアクセスを取得するために、収集対象メトリックのポリシー式で使用できるWLDFに付属するBeanおよび関数のリファレンスを提供します。
この付録の内容は次のとおりです。
WLDFでは、収集対象メトリックのポリシー式で使用できる次のBeanが提供されます。
clusterRuntime
Beanは、ドメインのアクティブ・クラスタの統計に対するクラスタ全体のアクセスを提供します。
属性
名前 | 説明 |
---|---|
clusters |
クラスタ名をキーとして、ドメイン内のアクティブ・クラスタ・オブジェクトを表すBeanのマップを提供します。 |
name |
クラスタの名前。 |
メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
query |
オブジェクト名パターンおよび属性式に基づいて、MBean属性値のセットの問合せを実行します。
パラメータ:
戻り値: 指定したObjectNameパターンおよび属性式に一致する値のセットを返します。これらの結果は、値のメモリー内履歴を維持するためにwls:extract関数に提供できます。 |
getClusters |
ドメイン内のアクティブ・クラスタ・オブジェクトを表すBeanのマップを提供します。
戻り値: |
domainRuntime
Beanは、ドメイン・ランタイムMBeanサーバーに登録されたMBeanへのアクセスを提供します。
属性
名前 | 説明 |
---|---|
domain |
ドメイン・ランタイムMBeanサーバーのルートDomainRuntimeMBean 。 |
name |
Bean名。 |
serverRuntimes |
ドメインのアクティブなServerRuntimeMBean インスタンスの配列を返します。
タイプ: |
メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
query |
オブジェクト名パターンおよび属性式に基づいて、MBean属性値のセットの問合せを実行します。
パラメータ:
戻り値: 指定したオブジェクト名パターンおよび属性式に一致する値のセットを返します。これらの結果は、値のメモリー内履歴を維持するためにwls:extract関数に提供できます。 |
query |
ドメイン・ランタイムMBeanサーバー内のターゲットのセットに対してJMX問合せを実行します。
パラメータ:
戻り値: 指定したターゲット名全体を対象として、指定したオブジェクト名パターンおよび属性式に一致する値のセットを返します。 ターゲット名には、ドメインの有効なWebLogic Serverインスタンスまたはクラスタを指定できます。 これらの結果は、値のメモリー内履歴を維持するためにwls:extract関数に提供できます。 |
lookupServerRuntime |
指定されたサーバー・インスタンスのServerRuntimeMBean を返します(指定がない場合はnull を返します)。
パラメータ:
戻り値: 指定したオブジェクト名パターンおよび属性式に一致する値を返します。 |
instrumentationEvent
Beanは、インストゥルメンテーション・ポリシー式のインストゥルメンテーション・イベント・フィールドへのアクセスを提供します。
log
Beanは、ログ・ポリシー式のログ・イベント・フィールドへのアクセスを提供します。
partition
Beanは、パーティション・スコープ・メトリックを取得するための便利なメカニズムです。このBeanを使用できるのは、このBeanがスコープ指定されている同じパーティションにデプロイされた診断システム・モジュールで構成されたポリシーのみです。
属性
名前 | 説明 |
---|---|
ID |
指定されたパーティションに関連付けられたグローバル一意識別子。 |
root |
パーティションのPartitionMBean 構成ルート。これは、WebLogic ServerランタイムMBeanサーバーに登録された読取り専用のPartitionMBean であることに注意してください。
タイプ: |
runtime |
診断システム・モジュールがデプロイされているパーティションのPartitionRuntimeMBean ルート。
タイプ: |
メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
query |
パーティション名でフィルタされた、パーティション・スコープのJMX問合せを発行します。
パラメータ:
戻り値: |
platform
Beanは、JVMのプラットフォームMBeanサーバーを通じて公開されたMBeanから値を取得します。(WebLogic Serverでは、デフォルトで、WebLogicランタイムMBeanを格納するためにJVMのプラットフォームMBeanサーバーを使用します。したがって、プラットフォームMBeanサーバーは、1つのサーバー・インスタンス上にあるプラットフォームMXBean、WebLogicランタイムMBean、およびWebLogic構成MBeanへのアクセスを提供します。)
属性
名前 | 説明 |
---|---|
name |
platform Beanの名前("platform" ) |
メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
query |
オブジェクト名パターンおよび属性式に基づいて、MBean属性値のセットの問合せを実行します。
パラメータ:
戻り値: 指定したオブジェクト名パターンおよび属性式に一致する値のセット。これらの結果は、値のメモリー内履歴を維持するためにwls:extract関数に提供できます。 |
resource
Beanは、診断システム・モジュールのデプロイメント内のBeanおよび状態情報へのアクセスを提供します。アクセスは、同じ診断システム・モジュール内で構成されたポリシーに制限されます。つまり、このBeanは、他の診断システム・モジュールで構成されたポリシーのBeanおよび状態情報へのアクセスを取得できません。このBeanは、ポリシー・チェーンで使用されます。
属性
名前 | 説明 |
---|---|
watches |
同じ診断システム・モジュールのデプロイメント内で現在構成されているポリシーのマップ。 |
runtime
Beanは、WebLogic ServerランタイムMBeanサーバーに登録されたMBeanへのアクセスを提供します。
属性
名前 | 説明 |
---|---|
domain |
ローカルのWebLogic ServerランタイムMBeanサーバーのルートDomainMBean 。
タイプ: |
name |
Bean名。 |
serverRuntime |
ローカルのWebLogic ServerランタイムMBeanサーバーのルートServerRuntimeMBean 。
タイプ: |
メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
query |
オブジェクト名パターンおよび属性式に基づいて、MBean属性値のセットの問合せを実行します。
パラメータ:
戻り値: 指定したオブジェクト名パターンおよび属性式に一致する値のセット。これらの結果は、値のメモリー内履歴を維持するためにwls:extract関数に提供できます。 |
この項では、ポリシー式で使用できるWLDFに付属する関数セットのリファレンスを提供します。
wls:tableChanges
関数は、入力値の表を取得して、入力ベクトルごとに1つある差分ベクトルの出力表を生成します。
この関数は、入力が次のいずれかの場合、IllegalArgumentException
をスローします。
2次元表ではない場合
数値以外の値を含む場合
パラメータ
名前 | 説明 |
---|---|
inputTable |
数値の入力表(各行は、通常、同じメトリック・インスタンスからの時系列の値)。 |
wls:tableAverages
関数は、値の入力表に対して行列縮約を実行し、表の各行の平均を計算して、表の行ごとに1つとなる平均のベクトルを生成します。通常、表の各行は、特定のメトリック・インスタンスからの時系列の値を表します。
この関数は、入力が次のいずれかの場合、IllegalArgumentException
をスローします。
2次元表ではない場合
数値以外の値を含む場合
パラメータ
名前 | 説明 |
---|---|
valuesTable |
数値の入力表(各行は、通常、同じメトリック・インスタンスからの時系列の値)。 |
wls:extract
関数は、指定されたサンプリング・レート・スケジュールおよび時間ウィンドウに基づいて、指定された入力ソースのセットから時系列の表を抽出します。入力ソースには、次のいずれかを使用できます。
JMX Beanのquery()
操作からの出力。例:
wls.runtime.query('com.bea:Type=ServletRuntime,*', 'ExecutionTimeAverage')
String
としてのEL式。例:
wls.runtime.JVMRuntime.heapFreePercent
パラメータ
名前 | 説明 |
---|---|
inputExpression |
サンプリングするBeanメトリック。 |
schedule |
文字列として指定された、時間、分または秒(デフォルト)単位のメトリックのサンプリング・レート。 |
duration |
文字列として指定された、時間、分または秒(デフォルト)単位のメトリックの必要なサンプリング・ウィンドウ |
schedule
およびduration
パラメータは、秒、分または時間単位で指定可能で、次の構文を使用して文字列として指定します。
amount[unit]
前の構文では:
amount
は、整数を表します。
[unit
]は、seconds
、minutes
またはhours
を表します。それぞれ最初の1文字に短縮できます。たとえば、seconds
は、s
に短縮できます。
amount
とunit
の間に空白文字を含めることができます。
たとえば、5秒を指定するには、次のいずれかを使用します。
5seconds
5 sec
5s
5snds
wls:average
関数は、数値の入力値のセットに基づいて平均値を計算します。この関数は、入力ベクトルのスカラー平均(または、入力が空の場合はDouble.NaN
)を返します。入力に数値以外の値が含まれる場合、IllegalArgumentException
がスローされます。
注意: wls:average 関数は、ELに付属するaverage() 演算とは異なります。 |
パラメータ
名前 | 説明 |
---|---|
inputValues |
数値の入力値のベクトル |