WebLogic Serverクラスタは、同時に動作し、連携して高度なスケーラビリティと信頼性を実現する複数のWebLogic Serverサーバー・インスタンスで構成されます。
クライアントでは、1つのクラスタが、1つのWebLogic Serverインスタンスのように認識されます。クラスタを構成する複数のサーバー・インスタンスは同じマシン上で実行することも、複数のマシンに配置することもできます。クラスタの能力は、既存のマシン上のクラスタにサーバー・インスタンスを追加することによって強化できます。また、新たにサーバー・インスタンスを配置するためのマシンをクラスタに追加することもできます。クラスタ内の各サーバー・インスタンスでは、同一バージョンのWebLogic Serverを実行する必要があります。
この項では、クラスタを構成する方法について説明します。この項には、次の項目が含まれます。
クラスタの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。
「一般設定」ページでは、次のようなクラスタの一般設定を定義できます。
名前
デフォルトのロード・アルゴリズム
クラスタ・アドレス
クラスタ・アドレス内のサーバー数
トランザクション・アフィニティの有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのクラスタの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
クラスタのJTAを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「Java Transaction API (JTA)」を選択します。
「Java Transaction API (JTA)」ページでは、次のようなクラスタのJTA設定を定義できます。
タイムアウト
破棄タイムアウト
beforeCompletionの反復上限
最大トランザクション数
一意名の最大数
チェックポイント間隔
ヒューリスティックの無視
リソース登録解除の猶予期間
XA呼出しの並列実行
2フェーズ・コミットの有効化
密結合トランザクションの有効化
クラスタ全体の回復の有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのクラスタの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
クラスタではメッセージングを使用して、セッション、ロード・バランシングとフェイルオーバー、JMSおよびその他の情報をクラスタのメンバー間で共有します。ユニキャストまたはマルチキャスト・メッセージを使用できます。マルチキャストは、複数のアプリケーションが指定されたIPアドレスとポート番号にサブスクライブしてメッセージをリスニングできるようにする単純なブロードキャスト技術ですが、ハードウェアの構成とサポートが必要です。ユニキャストには、これらの要件がありません。
クラスタのメッセージングを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「メッセージング」を選択します。
「メッセージング」ページでは、クラスタの次のようなメッセージング設定を定義できます。
メッセージング・モード
ユニキャスト・ブロードキャスト・チャネル
マルチキャスト・アドレス
マルチキャスト・ポート
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのクラスタの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
クラスタ内のサーバー・インスタンスを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「サーバー」を選択します。
「サーバー」ページでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスの次のような設定を定義できます。
サーバー・テンプレート
サーバーの最大数
サーバー名の接頭辞
計算済みリスニング・ポートの有効化
計算済みマシン関連付けの有効化
マシン名マッチング式
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
クラスタのレプリケーションを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「レプリケーション」を選択します。
「レプリケーション」ページでは、次の設定を含め、クラスタにわたってWebLogic ServerがHTTPセッション状態をレプリケートする方法を構成できます。
クラスタ間レプリケーションのタイプ
リモート・クラスタ・アドレス
レプリケーション・チャネル
セッション永続性に使用するデータ・ソース
停止時にセッションを保持
セキュア・レプリケーションの有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのクラスタの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
クラスタ・サーバーで障害が発生すると、ノード・マネージャは、サーバー・インスタンスとそのサービスを別のマシンで自動的に再起動できます。ノード・マネージャが移行可能サーバーを再起動できるマシンと、サーバー移行時に使用されるデータソースを指定できます。
クラスタ内のサーバーの移行を構成するには:
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「移行」を選択します。
「移行」ページでは、次のようなクラスタの移行に関連した設定を指定できます。
移行可能サーバーの候補マシン
移行基準
自動移行に使用するデータ・ソース
自動移行表名
メンバー停止検出の有効化
メンバー検出タイムアウト
リーダー・ハートビート期間
移行の追加試行回数
移行の試行間の休止時間
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
この項では、シングルトン・サービスを構成および制御する方法について説明します。
この項には、次の項目が含まれます。
クラスタのシングルトン・サービスの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「シングルトン・サービス」を選択します。
「シングルトン・サービス」表で、構成するシングルトン・サービスを選択します。
「構成」を選択し、「一般」を選択します。
「一般」ページでは、このシングルトン・サービスのクラスの関連付けの次のような設定を定義できます。
名前
クラス名
移行の追加試行回数
試行間のスリープ時間
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
クラスタのシングルトン・サービスの移行を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「シングルトン・サービス」を選択します。
「シングルトン・サービス」表で、構成するシングルトン・サービスを選択します。
「構成」を選択し、「移行」を選択します。
「移行」ページでは、このシングルトン・サービスの次のような移行設定を定義できます。
名前
ユーザーの優先サーバー
控えの候補サーバー
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
シングルトン・サービスのノートを作成するには:
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「シングルトン・サービス」を選択します。
「シングルトン・サービス」表で、構成するシングルトン・サービスを選択します。
「ノート」を選択します。
「ノート」ページでノートを入力します。
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
ジョブ・スケジューリングでは、Java CommonJタイマーをクラスタに対応させ、特定のサーバー・インスタンスに依存せずにクラスタ内の任意の場所で定期的にジョブを実行できます。
クラスタ内でジョブ・スケジューリングを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「スケジューリング」を選択します。
「スケジューリング」ページでは、クラスタ内のサーバー間で情報を共有する方法を指定する構成設定を定義できます。
「ジョブ・スケジューラのデータ・ソース」フィールドで、使用するデータソースを選択します。
「ジョブ・スケジューラ表名」フィールドに、ジョブ・スケジューラでアクティブとなっているタイマーの格納に使用する表名を入力します。
「保存」をクリックします。
詳細は、構成オプションを参照してください。
クラスタのオーバーロードを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「オーバーロード」を選択します。
「オーバーロード」ページでは、オーバーロードまたは障害時に、このクラスタ内のWebLogic Serverインスタンスがどのように対応するかを制御する、クラスタ全体のデフォルトを構成できます。定義できる設定は、次のとおりです。
ワーク・マネージャの共有容量
障害時のアクション
危機的状況のアクション
空きメモリー比率の最大しきい値
空きメモリー比率の最小しきい値
スタック・スレッド最大時間
スタック・スレッド数
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
WebLogic Serverには、自己ヘルス・モニタリング機能が備わっており、この機能を使用することでWebLogic Serverドメイン内にあるサーバーの信頼性や可用性を向上させることができます。各サーバー・インスタンス内の選択されたサブシステムは、サブシステムに固有の条件に基づいて自身のヘルス・ステータスをモニターします。
クラスタのヘルス・モニタリング特性を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「ヘルス・モニタリング」を選択します。
「ヘルス・モニタリング」ページでは、このクラスタの次のようなヘルス・モニタリング特性を構成できます。
クラスタ間通信リンクのヘルス・チェック間隔
ヘルス・チェック間隔
分離までのヘルス・チェック待機回数
分離までの猶予期間
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
クラスタのHTTP設定を構成するには:
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「HTTP」を選択します。
「HTTP」ページでは、このクラスタの次のようなHTTP設定を定義できます。
フロントエンド・ホスト
フロントエンドHTTPポート
フロントエンドHTTPSポート
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
クラスタのCoherence設定を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「Coherence」を選択します。
「Coherence」ページでは、このクラスタに使用するCoherenceクラスタを選択し、次のような設定を定義できます。
ローカル記憶域有効
Coherence Webローカル・ストレージの有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
クラスタ構成のノートを作成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、構成するクラスタを選択します。
「WebLogicクラスタ」メニューから「管理」を選択し、「ノート」を選択します。
「ノート」ページでノートを入力します。
「保存」をクリックします。
詳細は、構成オプションを参照してください。