Oracle WebLogic Server管理ドメインとは、Oracle WebLogic Serverリソースの論理的に関連したグループです。
ドメインには管理サーバーという特別なOracle WebLogic Serverインスタンスが含まれており、ドメイン内のすべてのリソースがそこで一元的に構成および管理されます。通常、ドメインは、管理対象サーバーというOracle WebLogic Serverインスタンスも含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、Webサービスおよびその他のリソースは管理対象サーバーに配置し、アプリケーション・サーバーは構成および管理にのみ使用します。
この項では、ドメインを構成する方法について説明します。この項には、次の項目が含まれます。
ドメインの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。
「一般設定」ページでは、現在のドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスに適用される次のような管理オプションを構成できます。
管理ポートの有効化
管理ポート
本番モード
Exalogic最適化の有効化
クラスタ制約の有効化
内部アプリケーションのオンデマンド使用
Oracle Guardian Agentの有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのドメインの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
始める前に:
管理ポートが受け入れるのは、サーバー管理者による認証が必要なポートを経由したセキュアなSSLトラフィックおよびすべての接続のみです。こうした特徴があるため、管理ポートを有効にするとドメインには次のような制限が課せられます。
ドメイン内の管理サーバーとすべての管理対象サーバーについて、SSLプロトコルをサポートするように構成する必要があります。
管理サーバーを含むドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスで、同時に管理ポートを有効化または無効化します。
注意: 管理ポートを、管理対象サーバー上で動的に有効化することはできません。各管理対象サーバーを停止し、管理ポートを有効化し、その後、再起動する必要があります。 |
WebLogic Serverは、ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスで使用するSSL管理ポートを有効化するオプションを備えています。管理ポートを使用することをお薦めします。管理ポートには次の3つの機能があります。
通信ではSSLが使用されるため、管理トラフィック(管理者パスワードなどが含まれる)の安全性が高くなります。
これにより、STANDBY
状態のサーバー・インスタンスを起動できます。
ドメイン内でアプリケーションのトラフィックから管理トラフィックを分離できるようになります。
ドメインの管理ポートを有効にするには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。
「管理ポートの有効化」チェック・ボックスを選択して、このドメインのSSL管理ポートを有効にします。
「管理ポート」フィールドに、ドメイン内のサーバー・インスタンスが管理ポートとして使用するSSLポート番号を入力します。個々のサーバー・インスタンスの管理ポート割当ては、「一般設定」ページの「拡張」オプション部分をオーバーライドできます。
「保存」をクリックします。
終了後:
ドメイン内のすべての管理対象サーバー・インスタンスを起動します。管理サーバーを再起動する必要はありません。
保持されるアーカイブ・ファイルの数を構成するには:
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。
「拡張」を展開し、「構成アーカイブの有効化」チェック・ボックスを選択します。
「アーカイブ構成数」フィールドに、保持するアーカイブ・ファイルの数を入力します。
「保存」をクリックします。
ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスは、開発モードまたは本番モードのいずれかで実行されます。一般的に、本番モードの場合には、より多くのセキュリティ機能を構成する必要があります。
ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスが本番モードで実行されるように構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。
「本番モード」チェック・ボックスを選択します。
「保存」をクリックします。
現在実行中のサーバー・インスタンスを停止します。
ドメインのstartWebLogic
スクリプトを起動します。管理サーバーが新しいモードで起動されます。
ドメインに管理対象サーバーがある場合は、管理対象サーバーを起動します。
ドメインのJava Transaction API (JTA)を構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Java Transaction API (JTA)」を選択します。
「JTA」ページでは、ドメインの次のようなJTA構成設定を定義できます。
タイムアウト
破棄タイムアウト
beforeCompletionの反復上限
最大トランザクション数
一意名の最大数
チェックポイント間隔
ヒューリスティックの無視
リソース登録解除の猶予期間
XA呼出しの並列実行
2フェーズ・コミットの有効化
密結合トランザクションの有効化
クラスタ全体の回復の有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
必要に応じて、「拡張」を展開してこのドメインの詳細設定を定義します。
「保存」をクリックします。
persistence.xml
ファイルの各永続性エントリで使用するJava永続性API (JPA)永続性プロバイダを指定できます。ただし、永続性プロバイダが指定されていない場合、ドメイン全体のデフォルト・プロバイダが使用されます。
デフォルト・プロバイダを変更しても、すでにデプロイされているアプリケーションには影響しません。サーバー・インスタンスを再起動したとき、またはアプリケーションを手動で再デプロイしたときに、設定は有効になります。
ドメイン内でデフォルトJPAプロバイダを指定するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Java Persistence API (JPA)」を選択します。
「JPA」ページでは、「デフォルトJPAプロバイダ」メニューからJPAプロバイダを選択することで、ドメインのJPA構成を定義できます。
詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
ドメインでEJBを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「EJB」を選択します。
「EJB」ページでは、ドメイン全体の次のようなEJB構成設定を定義できます。
Javaコンパイラ
Javaコンパイラへの付加オプション(前)
Javaコンパイラへの付加オプション(後)
rmic追加オプション
生成されるEJBCソース・ファイルを保持
生成の強制
一時ディレクトリ
ejbc追加オプション
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
ドメインでWebアプリケーションを構成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Webアプリケーション」を選択します。
「Webアプリケーション」ページでは、ドメイン全体のWebアプリケーションの次のような構成設定を定義できます。
再ログインの有効化
すべてのロールを許可
ディスパッチされたリクエストのフィルタ
オーバーロード保護の有効化
X-Powered-Byヘッダー
MIMEマッピング・ファイル
オプティミスティックなシリアライゼーション
nameのリクエスト時間値のエラー
クライアント証明書プロキシの有効化
HTTPトレース・サポートの有効化
WebLogicプラグインの有効化
認証Cookieの有効化
認証時にセッションIDを変更
WAPの有効化
POSTタイムアウト
最大POSTタイムアウト
最大POSTサイズ
ワーク・コンテキストの伝播を有効化
P3Pヘッダーの値
JSPコンパイラの下位互換性
アーカイブ化された実際のパスを有効化
これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。
「保存」をクリックします。
ドメイン構成のノートを作成するには、次の手順を実行します。
ようこそページで、「ターゲット」、「ミドルウェア」の順に選択します。
「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。
「WebLogicドメイン」メニューから「管理」を選択し、「ノート」を選択します。
「ノート」ページでノートを入力します。
「保存」をクリックします。
詳細は、構成オプションを参照してください。