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Oracle® Fusion Middleware Cloud ControlでのOracle WebLogic Serverの管理
12c (12.2.1)
E70058-01
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1 WebLogic Serverドメイン

Oracle WebLogic Server管理ドメインとは、Oracle WebLogic Serverリソースの論理的に関連したグループです。

ドメインには管理サーバーという特別なOracle WebLogic Serverインスタンスが含まれており、ドメイン内のすべてのリソースがそこで一元的に構成および管理されます。通常、ドメインは、管理対象サーバーというOracle WebLogic Serverインスタンスも含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、Webサービスおよびその他のリソースは管理対象サーバーに配置し、アプリケーション・サーバーは構成および管理にのみ使用します。

1.1 ドメインの構成

この項では、ドメインを構成する方法について説明します。この項には、次の項目が含まれます。

1.1.1 一般設定の構成

ドメインの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

    「一般設定」ページでは、現在のドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスに適用される次のような管理オプションを構成できます。

    • 管理ポートの有効化

    • 管理ポート

    • 本番モード

    • Exalogic最適化の有効化

    • クラスタ制約の有効化

    • 内部アプリケーションのオンデマンド使用

    • Oracle Guardian Agentの有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「拡張」を展開してこのドメインの詳細設定を定義します。

  4. 「保存」をクリックします。

1.1.1.1 ドメイン全体の管理ポートの構成

始める前に:

管理ポートが受け入れるのは、サーバー管理者による認証が必要なポートを経由したセキュアなSSLトラフィックおよびすべての接続のみです。こうした特徴があるため、管理ポートを有効にするとドメインには次のような制限が課せられます。

  • ドメイン内の管理サーバーとすべての管理対象サーバーについて、SSLプロトコルをサポートするように構成する必要があります。

  • 管理サーバーを含むドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスで、同時に管理ポートを有効化または無効化します。


注意:

管理ポートを、管理対象サーバー上で動的に有効化することはできません。各管理対象サーバーを停止し、管理ポートを有効化し、その後、再起動する必要があります。

WebLogic Serverは、ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスで使用するSSL管理ポートを有効化するオプションを備えています。管理ポートを使用することをお薦めします。管理ポートには次の3つの機能があります。

  • 通信ではSSLが使用されるため、管理トラフィック(管理者パスワードなどが含まれる)の安全性が高くなります。

  • これにより、STANDBY状態のサーバー・インスタンスを起動できます。

  • ドメイン内でアプリケーションのトラフィックから管理トラフィックを分離できるようになります。

ドメインの管理ポートを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「管理ポートの有効化」チェック・ボックスを選択して、このドメインのSSL管理ポートを有効にします。

  5. 「管理ポート」フィールドに、ドメイン内のサーバー・インスタンスが管理ポートとして使用するSSLポート番号を入力します。個々のサーバー・インスタンスの管理ポート割当ては、「一般設定」ページの「拡張」オプション部分をオーバーライドできます。

  6. 「保存」をクリックします。

終了後:

ドメイン内のすべての管理対象サーバー・インスタンスを起動します。管理サーバーを再起動する必要はありません。

1.1.1.2 ドメイン構成ファイルのアーカイブ

保持されるアーカイブ・ファイルの数を構成するには:

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「拡張」を展開し、「構成アーカイブの有効化」チェック・ボックスを選択します。

  5. 「アーカイブ構成数」フィールドに、保持するアーカイブ・ファイルの数を入力します。

  6. 「保存」をクリックします。

1.1.1.3 本番モードへの変更

ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスは、開発モードまたは本番モードのいずれかで実行されます。一般的に、本番モードの場合には、より多くのセキュリティ機能を構成する必要があります。

ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスが本番モードで実行されるように構成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「本番モード」チェック・ボックスを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

  6. 現在実行中のサーバー・インスタンスを停止します。

  7. ドメインのstartWebLogicスクリプトを起動します。管理サーバーが新しいモードで起動されます。

  8. ドメインに管理対象サーバーがある場合は、管理対象サーバーを起動します。

1.1.2 ドメインのJTA設定の構成

ドメインのJava Transaction API (JTA)を構成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Java Transaction API (JTA)」を選択します。

    「JTA」ページでは、ドメインの次のようなJTA構成設定を定義できます。

    • タイムアウト

    • 破棄タイムアウト

    • beforeCompletionの反復上限

    • 最大トランザクション数

    • 一意名の最大数

    • チェックポイント間隔

    • ヒューリスティックの無視

    • リソース登録解除の猶予期間

    • XA呼出しの並列実行

    • 2フェーズ・コミットの有効化

    • 密結合トランザクションの有効化

    • クラスタ全体の回復の有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「拡張」を展開してこのドメインの詳細設定を定義します。

  4. 「保存」をクリックします。

1.1.3 デフォルトのJPA永続性プロバイダの構成

persistence.xmlファイルの各永続性エントリで使用するJava永続性API (JPA)永続性プロバイダを指定できます。ただし、永続性プロバイダが指定されていない場合、ドメイン全体のデフォルト・プロバイダが使用されます。

デフォルト・プロバイダを変更しても、すでにデプロイされているアプリケーションには影響しません。サーバー・インスタンスを再起動したとき、またはアプリケーションを手動で再デプロイしたときに、設定は有効になります。

ドメイン内でデフォルトJPAプロバイダを指定するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Java Persistence API (JPA)」を選択します。

    「JPA」ページでは、「デフォルトJPAプロバイダ」メニューからJPAプロバイダを選択することで、ドメインのJPA構成を定義できます。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

1.1.4 ドメインのEJBの構成

ドメインでEJBを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「EJB」を選択します。

    「EJB」ページでは、ドメイン全体の次のようなEJB構成設定を定義できます。

    • Javaコンパイラ

    • Javaコンパイラへの付加オプション(前)

    • Javaコンパイラへの付加オプション(後)

    • rmic追加オプション

    • 生成されるEJBCソース・ファイルを保持

    • 生成の強制

    • 一時ディレクトリ

    • ejbc追加オプション

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

1.1.5 ドメインのWebアプリケーションの構成

ドメインでWebアプリケーションを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Webアプリケーション」を選択します。

    「Webアプリケーション」ページでは、ドメイン全体のWebアプリケーションの次のような構成設定を定義できます。

    • 再ログインの有効化

    • すべてのロールを許可

    • ディスパッチされたリクエストのフィルタ

    • オーバーロード保護の有効化

    • X-Powered-Byヘッダー

    • MIMEマッピング・ファイル

    • オプティミスティックなシリアライゼーション

    • nameのリクエスト時間値のエラー

    • クライアント証明書プロキシの有効化

    • HTTPトレース・サポートの有効化

    • WebLogicプラグインの有効化

    • 認証Cookieの有効化

    • 認証時にセッションIDを変更

    • WAPの有効化

    • POSTタイムアウト

    • 最大POSTタイムアウト

    • 最大POSTサイズ

    • ワーク・コンテキストの伝播を有効化

    • P3Pヘッダーの値

    • JSPコンパイラの下位互換性

    • アーカイブ化された実際のパスを有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

1.1.6 ドメイン・ノートの作成

ドメイン構成のノートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ようこそページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順に選択します。

  2. 「ターゲット」表でWebLogicドメインを選択します。求められた場合は、WebLogicドメインにログインするためのユーザー資格証明を入力します。

  3. 「WebLogicドメイン」メニューから「管理」を選択し、「ノート」を選択します。

  4. 「ノート」ページでノートを入力します。

  5. 「保存」をクリックします。

詳細は、構成オプションを参照してください。