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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Server Multitenantの使用
12c (12.2.1)
E67376-02
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3 WebLogic Server Multitenant (MT)の構成: 全体像

この章では、WebLogic Server MTの構成の概観について説明します。この章では、適宜追加情報について、Fusion Middleware、CoherenceおよびOracle Traffic Directorのドキュメント・セットおよびオンラインを参照します。

WebLogic Server MTの管理方法

次の4つのツールのいずれかを使用して、WebLogic Server MTを管理できます。

  • Fusion Middleware Control (推奨されるグラフィカル・ユーザー・インタフェース)。

  • WebLogic Server管理コンソール

  • WLST

  • REST

このドキュメントでは、各タスクに関して次のことを示します。

  • 所定のタスクを達成するための主な手順(関連するFusion Middleware Controlオンライン・ヘルプ・トピックへのリンクが含まれます)。

  • WLSTの例

一部のインスタンスでは、Fusion Middleware ControlとWLS管理コンソールで機能の提供方法が異なることがあります。このドキュメントでは、これらのインスタンスを呼び出し、必要に応じてWLS管理コンソール・オンライン・ヘルプへのリンクを記載しています。

WebLogic Server MTの構成: 全体像

この項では、WebLogic Server MTを構成する主要な手順について説明します。

図3-1に示されているWebLogic Server MTの概観を考えてみます。この図は、ドメイン・パーティション、Oracle Traffic Director、WebLogic ServerドメインおよびCoherenceの関係を示しています。

図3-1 WebLogic Server MTの概観

図3-1の説明が続きます
「図3-1 WebLogic Server MTの概観」の説明

図3-1のWebLogic Server MTを構成するには、次のようにします。

  1. 『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』WebLogic Server MT用のOracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールに関する項の説明に従い、MT用のWebLogic Serverをインストールします。


    注意:

    Oracle Traffic Director (OTD)を使用して、パーティションで実行中のアプリケーションへのトラフィックを管理する予定の場合、管理対象サーバーが実行されるリモート・ホスト上の同じパスにWebLogic Serverをインストールする必要があります。新しいライフサイクル管理機能では、管理サーバー・ホストにインストールされたものと同じ相対パスで使用できる必要があるプラグインJARにアクセスする必要があります。

  2. Oracle Traffic Director (OTD)を使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、『Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイド』の説明に従い、コロケート・モードでOTDをインストールします。

    OTDとWebLogic Serverは、(図3-1に示すように)異なるシステム上の異なるOracle_Homeの場所にインストールすることも、単一システム上の同じOracle_Homeにインストールすることもできます。

  3. OTDを使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、構成ウィザードを使用してOTDドメインを作成します。

    Oracle Traffic Director - Restricted JRFテンプレートを使用して、ドメインを作成します。このテンプレートによって、他の必要なテンプレートの多くが自動的に含められます。

  4. 『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項の説明に従い、新しいドメインを作成します。

    『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』WebLogic Server MultitenantのためのOracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールに関する項の説明に従い、Oracle Enterprise Manager - Restricted JRFテンプレートを使用してドメインを作成します。このテンプレートによって、他の必要なテンプレートの多くが自動的に含められます。

  5. WebLogic Serverのライフサイクル・マネージャ機能を使用して、パーティション構成の変更をOTDと調整するには、WLSTを使用して、WebLogic Serverドメインでライフサイクル・マネージャを有効にします。

    edit()
    startEdit()
    cd("/")
    lcmConfig=cmo.getLifecycleManagerConfig();
    lcmConfig.setDeploymentType("admin")
    lcmConfig.setOutOfBandEnabled(true)
    
  6. ドメイン・パーティションで使用する必要があるクラスタおよび管理対象サーバーを作成します。

    Fusion Middleware ControlまたはWLS管理コンソールを使用する場合は、クラスタの作成時にパーティション固有の事項はありません。『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のWebLogicクラスタの設定に関する項を参照してください。

    ただし、WLSTを使用して管理対象サーバーを作成する場合は(手動構成か動的かを問わない)、必要なJRFテンプレートが適用されません。Fusion Middleware Controlでは、ドメインのモニタリングを有効にするために、JRFテンプレートが必要です。

    したがって、WLSTを使用する場合は次のようにします。

    1. WLSTを使用してクラスタまたは管理対象サーバーを作成します。

    2. applyJRFコマンドを使用して、JRFテンプレートを管理対象サーバーに適用します。詳細は、『インフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス』を参照してください。

  7. 「仮想ターゲットの構成」の説明に従い、1つ以上の仮想ターゲットを作成します。

  8. 「リソース・グループ・テンプレートの構成」の説明に従い、リソース・グループ・テンプレート(RGT)を作成して構成します。

  9. オプションで、「アプリケーションのデプロイ」の説明に従い、アプリケーションをリソース・グループ・テンプレートにデプロイします。パーティション固有のデータベース接続がアプリケーションで必要となる場合があります。

  10. 「セキュリティの構成」の説明に従い、新しいセキュリティ・レルムを作成します。

  11. OTDを使用してパーティションへのトラフィックを管理するには、Fusion Middleware Controlを使用してOTDインスタンスを作成します。

  12. 「ドメイン・パーティションの構成」の説明に従い、ドメイン・パーティションを作成します。

  13. 「リソース・オーバーライドの構成」の説明に従い、JDBC接続などのリソースをオーバーライドします。

  14. オプションで、「Coherenceの構成」の説明に従い、Coherenceを構成します。

  15. オプションで、「リソース消費管理の構成」の説明に従い、リソース・マネージャを構成します。

  16. 「パーティションのモニタリングおよびデバッグ」の説明に従い、ドメイン・パーティションをモニターします。