サーバーのディスク・コントローラには、書込みパフォーマンスを高速化するバッテリ・バックアップ付きの書込みキャッシュがあります。48時間以上の停電のためにキャッシュされたデータをバッテリで保護できない程度にバッテリの充電容量が低下した場合、書込みキャッシュは無効化され、ディスク・コントローラはライトスルー・モードに切り替わります。この結果、書込みパフォーマンスは低下しますが、データは失われません。バッテリの充電が不十分の場合、温度が高い場合、およびバッテリを交換する必要がある場合、サーバーによってアラートが生成されます。
バッテリの充電容量は時間の経過とともに低下し、バッテリの平均寿命は稼働温度に反比例します。Oracle Big Data Applianceラックのバッテリが最悪の状況にある場合の平均寿命は、次のとおりです。
吸気口周辺温度 | バッテリ寿命 |
---|---|
< 摂氏25度(華氏77度) |
3年 |
< 摂氏32度(華氏90度) |
2年 |
ディスク・コントローラのバッテリの充電容量が最低限のしきい値を下回った場合、オラクル社が追加料金なしで問題のあるバッテリを交換します。Oracle Premier Support for Systemsの一環として、オラクル社では、予測される寿命の最後に到達する前に、ベスト・エフォート基準に従ってOracle Big Data Applianceラックのバッテリを事前に交換するよう努力しています。