PK
X3Hoa, mimetypeapplication/epub+zipPK X3H META-INF/container.xml
Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド
リリース12c (12.1.0.3.0)
B69446-04(原本部品番号:E62429-03)
2015年8月
このドキュメントでは、まずEnterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateの概要を説明し、次に、このプラグインでサポートされるリリースの詳細、プラグインのデプロイの前提条件、さらに、Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateのOracle GoldenGateを構成するための手順を説明します。次の項目で構成されています。
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateは、Oracle Enterprise Manager (EM) Cloud Controlを機能拡張してOracle GoldenGateプロセスのモニタリングおよび管理をサポートします。Cloud Control環境にデプロイすることで、次の機能を使用できるようになります。
現在のOracle GoldenGateメトリックと履歴傾向を視覚的に監視します。
しきい値に違反したときに自動的にアラートおよびインシデントを生成します。
各プロセスを開始および停止します。
既存の構成ファイルを変更します。
エラー・ログ、レポート・ファイルおよび破棄ファイルを表示します。
特権プラグイン機能のユーザー・アクセスを監査します。
このセクションの内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降およびOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cエージェント以降のインスタンスの両方が実行できる、すべてのプラットフォームのモニタリングをサポートします。
Oracle GoldenGateエージェントにはEnterprise Managerエージェントへのローカルな依存性があります。そのため、Oracle GoldenGate用のシステム監視プラグインは、次のプラットフォームではサポートされません。
HP NonStop
IBM System z
IBM z/OS
IBM i (AS400)
詳細は、My Oracle Supportの「動作保証」タブを参照してください。
https://support.oracle.com
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateは、次の製品リリースをサポートしています。
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4.0)以降。
サポートされるOracle GoldenGateバージョンは次のとおりです。
Oracle GoldenGate Monitor Agent 12c (12.1.3.0.3)以降が必須であり、起動、停止、強制終了および編集機能をサポートするために必要な最低バージョンです。
Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.1)。
Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.0)。
Oracle GoldenGate 11g リリース2 (11.2.1.0.10)以降。
コア以外のOracle GoldenGateのサポート。デフォルト・バージョン以外の特定のバージョン(たとえば、バージョン11.2.1.0.23)のOracle GoldenGateを使用する場合、次に示すように、feature_version.xml
ファイルの各<Feature>
要素に<MinOGGCoreVersion>
を追加します。
<Document> <VersionCacheResetSchedule> <Interval>1</Interval> <TimeUnit>Hour</TimeUnit> </VersionCacheResetSchedule> <FeatureList> <Feature> <FeatureName>ExecuteCommands</FeatureName> <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion> <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion> <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion> </Feature> <Feature> <FeatureName>ViewLogs</FeatureName> <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion> <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion> <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion> </Feature> <Feature> <FeatureName>ViewEditConfig</FeatureName> <MinPluginOMSVersion>12.1.0.4.0</MinPluginOMSVersion> <MinPluginEMAgentVersion>.0</MinPluginEMAgentVersion> <MinOGGCoreVersion>11.2.1.0.23</MinOGGCoreVersion> </Feature> </FeatureList> </Document>
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateをデプロイし使用する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
次のものをインストールおよび実行する必要があります。
Enterprise Manager Cloud Controlによるモニタリングをサポートするためには、Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.1)以降またはOracle GoldenGate 11gリリース11.2.1.0.17以降。
注意: Oracle Enterprise ManagerではOracle GoldenGateリリース11.1.1以前のモニタリングはサポートされていません。 |
Oracle GoldenGate Monitor Agent 12c (12.1.3.0.4)以降。選択したインストール場所は、このドキュメント内ではOGG_AGENT_ORA_HOME
と示します。この場所は、必ずしもOracle GoldenGate 12cのインストール場所とは限りません。
Oracle Enterprise Manager (OEM) Cloud Control 12c リリース4 (12.1.0.4.0)以降(Oracle Management ServiceとOracle Managementエージェント)。
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateをデプロイまたはアップグレードする前に、次の場所にあるOEMパッチ20460402を適用する必要があります
モニタリングするOracle GoldenGateインスタンスをホストしている各システムにOracle Managementエージェントをインストールする必要があります。
Oracle GoldenGateがインストールされている各システムにJava SE、JDK 7u85以降がインストールされていることを確認します。Javaのバージョンを確認するには、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。
Shell> java -version
バージョンが表示され、次のようになります。
java version "1.7.0_85" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_85-b18) Java HotSpot(TM) Client VM (build 25.25-b02, mixed mode)
これによって1.7バージョンのJavaが返されない場合は、PATH
環境変数にjava.exe
とjava
が含まれていることを確認します。
Javaの最新バージョンが必要な場合は、次のサイトからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/
Java Development Kit (JDK)またはJava Runtime Environment (JRE)のいずれかをダウンロードできます。
Windows x64プラットフォームの場合、x64版のJDKを使用する必要があります。そうしないと、Enterprise ManagerはJavaエージェントをロードできません。
ソフトウェア・ライブラリを構成するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「ソフトウェア・ライブラリの構成」を参照してください。
製品をインストールする場合、サポートされているハードウェアまたはソフトウェア構成を使用します。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。
次の手順を実行して、使用環境で監視を行う準備ができていることを確認します。
注意: Oracle GoldenGate 11.1.1のインスタンスを監視できるようにLD_LIBRARY_PATH を設定している場合、11.2.1以降のインスタンスを監視する際にはその設定を削除する必要があります。 |
Windowsの場合:
JAVA_HOME
変数を、Javaがインストールされている場所に設定します。
PATH
変数を、Javaがインストールされている場所のjre\bin
に設定します。
. . .;%JAVA_HOME%\jre\bin
Oracle SolarisおよびLinuxの場合:
JAVA_HOME
環境変数を、Javaがインストールされている場所に設定します。
PATH
環境変数を、Javaがインストールされている場所のjre\bin
ディレクトリに設定します。
次に例を示します(bash
シェルを使用)。
export JAVA_HOME=<PATH to JDK installation> export PATH = $PATH:$JAVA_HOME/jre/bin
各Oracle GoldenGateインスタンスに対して、次の操作を行います。
Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに移動し、GLOBALS
パラメータ・ファイルを編集することで、監視を有効にします。
Shell> ./ggsci GGSCI> EDIT PARAMS ./GLOBALS
ENABLEMONITORING
パラメータをGLOBALS
パラメータに追加し、ファイルを保存します。Oracle GoldenGateインスタンスの構成後にマネージャを起動すると、パラメータがアクティブになります。
「Oracle Walletの作成」の手順に従って、パスワードを保存するOracle Walletを作成します。
「Oracle Enterprise Managerで実行するためのOracle GoldenGateの構成」の手順に従って、Oracle Enterprise Managerによる監視用にOracle GoldenGateインスタンスを構成します。
「Oracle GoldenGateインスタンスの開始」の手順に従って、次の操作を行います。
監視データの格納に使用されるデータベースを作成します。
Oracle Managementエージェントに渡すモニタリング・データを収集するOracle GoldenGateエージェントを起動します。
プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンラインとは、Enterprise Manager Storeへのインターネット接続がある環境のことです。オフラインとは、インターネット接続のない環境のことです。プラグインのダウンロードの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「プラグインのダウンロード」を参照してください。
プラグインをOracle Management Services (OMS)インスタンスにグラフィカル・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースでデプロイできます。グラフィカル・インタフェース・モードでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と、該当する場合は停止時間が短くなります。プラグインをデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「プラグインの管理」を参照してください。
プラグインを手動でダウンロードした場合、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlにプラグインをインポートする必要があります。
「ダウンロード」ページからEnterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/goldengate/downloads/
「Management Pack for Oracle GoldenGate」セクションにあります。
Enterprise Managerコマンドライン(EM CLI)ユーティリティを設定します。「設定」メニューの「コマンドライン・インタフェース」をクリックします。Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースのダウンロード・ページに説明されている手順に従います。
プラグイン・アーカイブをインポートします。
emcli login -username=<your user ID> -password=<password> emcli sync emcli import_update -file=<path to *.opar file you downloaded>
プラグイン・アーカイブをインポートしたら、Enterprise Manager Cloud Controlにログインし、デプロイを完了します。
「設定」(右上隅)、「拡張性」、「プラグイン」の順にクリックします。
「プラグイン」ページで、「ミドルウェア」フォルダを展開します。
「Oracle GoldenGate」を選択します。「デプロイ先」をクリックし、「Management Server」を選択してデプロイ・プロセスを開始します。
リポジトリSYSパスワードを入力して、「続行」をクリックします。
一連の前提条件システム・チェックが開始されます。各システム・チェックが完了するたびに、「次」をクリックして次のチェックに進みます。
前提チェックが完了したら、「次」、「デプロイ」の順にクリックします。
注意: 通常、デプロイが完了するまで10分程度かかります。その間、接続ユーザーはすべてEnterprise Managerから切断されます。確認ページが表示されますが、プラグインのデプロイの進行中は「ステータスの表示」をクリックすると「このWebページは使用できません」と表示されます。 |
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateデプロイメントのステータスを確認します。10分後、emcli
コマンドを使用してステータスを確認できます。
emcli login -username=<your user ID> -password=<password> emcli sync emcli get_plugin_deployment_status -plugin_id=oracle.fmw.gg -omslocal
注意: -omslocal フラグを有効にしていない場合は、ホストおよび必要なすべての資格証明を指定していることを確認してください。 |
Enterprise Manager Plug-in for Oracle GoldenGateがデプロイされると、Oracle GoldenGate項目がEnterprise Manager Cloud Controlの「ターゲット」の下に表示されます。
次の手順を実行して、Oracle Walletを作成し、Oracle ManagementエージェントがOracle GoldenGateエージェントに接続してメトリック値を受信するために使用するパスワードを追加します。
OGG_AGENT_ORA_HOME
ディレクトリに移動します。
注意: Oracle GoldenGate 12c (12.1.2.0.0)では、ExtractおよびReplicat用のパスワードのOracle Walletへの保存が導入されました。ただし、Oracle GoldenGateコアのレプリケーションとOracle GoldenGate Monitor Agent (JAgent)ウォレットは同じ場所には格納できません。Oracle GoldenGateコアとJAgentがOracle Walletを使用している場合、Oracle GoldenGateコアはデフォルト以外の場所を使用する必要があります。この構成は、GLOBALS パラメータWALLETLOCATION を使用して設定できます。 |
Javaエージェントのみ使用する(Oracle GoldenGate Monitor Serverは使用しない)ことを指定するランタイム引数を使用して、適切なpw_agent_util
スクリプトを実行します。
Windowsでは、コマンド・ラインに移動し、次のように入力します。
Shell> pw_agent_util.bat -jagentonly
UNIXでは、次のコマンドを入力します。
Shell>./pw_agent_util.sh -jagentonly
ウォレットが存在しない場合は、作成されます。
次に、Oracle Enterprise Managerエージェント・パスワードの入力を求められます。
Please create a password for Java Agent:
次に、パスワードの確認を求められます。
Please confirm password for Java Agent:
ウォレットがdirwlt
ディレクトリにすでに存在する場合は、メッセージが返され、ユーティリティが停止します。この状況が発生した場合は、次のいずれかを入力し(このコマンド・オプションでは大文字小文字は区別されません)、ユーティリティを実行してJagentパスワードを作成します。
Windowsでは、コマンド・ラインに移動し、次のように入力します。
Shell> pw_agent_util.bat -updateAgentJMX
UNIXでは、次のコマンドを入力します。
Shell> ./pw_agent_util.sh -updateAgentJMX
ホスト、ポートおよびモニタリング・タイプのプロパティ値を設定して、EMで動作するようにOracle GoldenGateインスタンスを構成する必要があります。
EM用のモニタリングを構成するには、OGG_AGENT_ORA_HOME
ディレクトリに移動し、次の設定でcfg/Config.properties
ファイルを編集します。
監視タイプを決定するプロパティをOracle Enterprise Managerに設定します。
agent.type.enabled=OEM
jagent.rmi.port
プロパティに割り当てるポートが空きで使用可能であることを確認します。
UNIXの場合は、次を実行します。
netstat -anp | grep [port_number]
次に例を示します。
netstat -anp | grep 5559
Windowsの場合は、次を実行します。
netstat -an|findstr [port_number]
次に例を示します。
netstat -an|findstr 5559
Oracle Enterprise ManagerエージェントのRemote Method Invocation (RMI)ポートを設定します。デフォルト値は5559です。
jagent.rmi.port=[port_number]
Jagentのホストを識別するプロパティを設定します。これは、Oracle GoldenGateインスタンスのホストである必要があります。値には名前またはIPアドレスを指定できます。
jagent.host=[Oracle_GoldenGate_host_name]
Jagentのポートを設定します。このプロパティのデフォルトは5555です。
jagent.jmx.port=[port_number]
Jagentへの接続のユーザー名を設定します。
jagent.username=[user_name]
接続のSSL値をfalseに設定します。
jagent.ssl=false
次の手順を使用して、Oracle GoldenGateとOracle GoldenGateエージェントを起動します。この項で使用されているGGSCI
コマンドの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに移動します。
GGSCI
セッションを開始します。
Shell> ./ggsci
監視を有効にしてから今回初めてOracle GoldenGateを起動する場合は、監視データを永続化するデータベースを作成します。