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Oracle® Fusion Middleware DB2 LUWのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70110-01
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2 Oracle GoldenGateのインストール

この章では、Oracle GoldenGateをインストールする方法について説明し、内容は次のとおりです。

ここでは、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合の手順を説明します。また、この手順は、Oracle GoldenGateの新バージョンのベース・リリースをダウンロードするためのものです。

それ以降のパッチをダウンロードしてベース・リリースにインストールするには、次の場所でMy Oracle Supportの「パッチと更新版」タブにアクセスします。

http://support.oracle.com

Oracle GoldenGateをあるバージョンから別のバージョンにアップグレードするには、次のサイトにあるアップグレードの手順に従ってください。

http://docs.oracle.com/goldengate/c1221/gg-winux/index.html

2.1 インストールの概要

ここでは、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合の手順を説明します。また、この手順は、Oracle GoldenGateの新バージョンのベース・リリースをダウンロードするためのものです。

それ以降のパッチをダウンロードしてベース・リリースにインストールするには、次の場所でMy Oracle Supportの「パッチと更新版」タブにアクセスします。

http://support.oracle.com

Oracle GoldenGateをあるバージョンから別のバージョンにアップグレードするには、次のサイトにあるアップグレードの手順に従ってください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/goldengate/index.html

2.2 DB2のインストール・システムの選択

Oracle GoldenGate for DB2 LUWをインストールするには、次の構成のいずれかを使用します。

2.2.1 リモートの取得または配信用のシステムの選択と構成

リモート・インストールでは、ソースまたはターゲットのデータベース・サーバーに対してリモートのサーバーにOracle GoldenGateをインストールします。このサーバーは、DB2 for LUWデータベースに対してOracle GoldenGateでサポートされているLinux、UNIXまたはWindowsプラットフォームです。Oracle GoldenGateのビルドは、インストール・サーバーで実行されているDB2 LUWのバージョンに適合する必要があります。


注意:

データベースがビッグ・エンディアン(AIX)サーバー上で実行され、Oracle GoldenGateキャプチャがリトル・エンディアン(Linux)サーバー上で実行されている場合、リモートの取得はサポートされません。

この構成では、データベースの場所はExtractおよびReplicatに対して透過的です。ExtractはソースDB2 LUWデータベース・サーバーのDB2ログを読み取ることができ、ReplicatはターゲットDB2 LUWサーバーにデータを適用できます。

リモートの取得または配信を構成する手順:

  1. DB2 Connectがインストールされたリモート・サーバーでDB2 for LUWをインストールし、実行します。

  2. 次のDB2コマンドを使用して、DB2ソースまたはターゲット・データベースでリモート・サーバーを登録します。

    catalog tcpip node db2_node_name remote remote_DNS_name
    
  3. 次のDB2コマンドを使用して、リモート・サーバーのDB2 for LUWデータベースでDB2ターゲット・ノードを登録します。

    catalog tcpip node db2_node_name remote remote_DNS_name 
    server remote_port_number
     
    
  4. 次のDB2コマンドを使用して、リモート・サーバーのDB2カタログにDB2ソース・データベースまたはDB2ターゲット・データベースを追加します。

    catalog db database_name as database_alias at node db_node_name
     
    

    注意:

    これらのコマンドの詳細は、IBM DB2 LUWのドキュメントを参照してください。

  5. リモート・サーバーのDB2 LUWデータベースに適したOracle GoldenGateのビルドをダウンロードしてインストールします。2.3項「Oracle GoldenGateディストリビューションの理解と入手」を参照してください。

2.3 Oracle GoldenGateディストリビューションの理解と入手

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

Oracle WebLogic Server and Coherenceソフトウェアを開発または評価用にダウンロードするには、Oracle Technology Network (OTN)で次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html">>http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html

Oracle Fusion Middleware製品の検索やダウンロードの詳細は、OTNでOracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADMEファイルを参照してください。

Oracle GoldenGateを入手するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Technology Networkに移動します。

  2. Oracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)リリースを探して、使用中のシステムにZIPファイルをダウンロードします。

2.4 UNIXでの動的ビルドに対するライブラリ・パスの設定

Oracle GoldenGateでは、共有ライブラリを使用します。Oracle GoldenGateをUNIXシステムにインストールする場合、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行する前に、必ず次のことを確認してください。

Oracle GoldenGateプログラムを、UNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリの外から実行する場合は、次の操作を実行します。

  • (オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを、PATH環境変数に追加します。

  • (必須) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを、共有ライブラリ環境変数に追加します。

たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/oggの場合、次の例の2つ目のコマンドではこれらの変数が設定されている必要があります。

コマンド 環境変数にGGライブラリが必要か
$ users/ogg > ./ggsci いいえ
$ users > ./ogg/ggsci はい

Kornシェルで環境変数を設定する場合

PATH=installation_directory:$PATH
export PATH
shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable
export shared_libraries_variable

Bourneシェルで環境変数を設定する場合

export PATH=installation_directory:$PATH
export shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

Cシェルで変数を設定する場合

setenv PATH installation_directory:$PATH
setenv shared_libraries_variable absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

shared_libraries_variable表2-1に示す変数のいずれかです。

表2-1 プラットフォームごとのUNIX/Linuxライブラリ・パス変数

プラットフォーム 環境変数

IBM AIX

LIBPATH

HP-UX

SHLIB_PATH

Sun Solaris

Linux

LD_LIBRARY_PATH


次に、Bourneシェルで変数を設定する方法の例を示します。

export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/11.0:$LD_LIBRARY_PATH

注意:

Oracle GoldenGateプロセスに必要なライブラリを表示するには、プロセスを開始する前にldd goldengate_processシェル・コマンドを使用します。このコマンドでは、欠落しているライブラリに関するエラー・メッセージも表示されます。

2.5 LinuxおよびUNIX上でのOracle GoldenGateのインストール

LinuxおよびUNIXシステムにOracle GoldenGate for Oracleをインストールするには、次の手順に従います。

2.5.1 Oracle GoldenGateファイルのインストール

Oracle GoldenGateのファイルをインストールする手順:

  1. Oracle GoldenGateインストール・ファイルを、Oracle GoldenGateをインストールするシステムおよびディレクトリに抽出します。

  2. コマンド・シェルを実行します。

  3. ディレクトリを新規Oracle GoldenGateディレクトリに変更します。

  4. Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIプログラムを実行します。

    GGSCI
     
    
  5. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
     
    
  6. 次のコマンドを発行して、GGSCIを終了します。

    EXIT
     
    

2.6 WindowsへのOracle GoldenGateのインストール

WindowsシステムにOracle GoldenGate for Oracleをインストールするには、次の手順に従います。

2.6.1 Oracle GoldenGateファイルのインストール

Oracle GoldenGateのファイルをインストールする手順:

  1. WinZipまたは同等の圧縮ソフトを使用して、ダウンロードしたファイルを解凍します。

  2. バイナリ・モードのファイルを、Oracle GoldenGateをインストールするドライブのフォルダに移動します。パスが引用符で囲まれている場合でも、名前に空白が含まれているフォルダにはOracle GoldenGateをインストールしないでください。例:

    C:\"Oracle GoldenGate" is not valid.
    
    C:\Oracle_GoldenGate is valid.
    
  3. Oracle GoldenGateフォルダからGGSCIプログラムを実行します。

  4. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
    
  5. 次のコマンドを発行して、GGSCIを終了します。

    EXIT
    

2.6.2 カスタムManager名の指定

次のいずれかに該当する場合は、Managerプロセスにカスタム名を指定する必要があります。

  • デフォルトのGGSMGR以外のManager名を使用します。

  • 複数のManagerプロセスがWindowsサービスとしてこのシステムで実行されています。システム上の各Managerに一意の名前が必要です。先に進む前に、すべてのローカルManagerサービスの名前を確認します。

カスタムManager名を指定する手順:

  1. ManagerプログラムがあるディレクトリからGGSCIを実行します。

  2. 次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    注意:

    GLOBALSファイルはOracle GoldenGateインストール・ファイルのルートにあるため、このコマンドの./部分を使用する必要があります。

  3. ファイルで次の行を追加します。nameには、Managerサービスの1語の名前を使用します。

    MGRSERVNAME name
    
  4. ファイルを保存します。ファイルはGLOBALSという名前で自動的に保存されますが、ファイル拡張子は付きません。このファイルは移動しないでください。Windowsサービスのインストール時とデータ処理時に使用されます。

2.6.3 WindowsサービスとしてのManagerのインストール

デフォルトでは、Managerはサービスとしてインストールされず、ローカルまたはドメイン・アカウントで実行できます。ただし、このように実行すると、Managerはユーザーがログアウトすると停止します。Managerをサービスとしてインストールすれば、ユーザー接続と無関係にManagerを操作でき、手動で起動するように構成することも、システム起動時に起動するように構成することもできます。

WindowsサービスとしてManagerをインストールする手順:

  1. (推奨)システム管理者としてログオンします。

  2. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスでcmdと入力します。

  3. サービスとしてインストールするManagerプログラムを含むディレクトリから、次の構文でINSTALLユーティリティを実行します。

    install option [...]
    

    optionは次のいずれかです。

    表2-2 INSTALLユーティリティ・オプション

    オプション 説明

    ADDEVENTS

    Oracle GoldenGateイベントをWindowsのイベント・マネージャに追加します。

    ADDSERVICE

    存在する場合はGLOBALSファイルのMGRSERVNAMEパラメータに指定されている名前、またはデフォルトのGGSMGRで、Managerをサービスとして追加します。ユーザーのログインとパスワードの変更に関係なくサービスを実行できるため、ADDSERVICEは、ローカル・システム・アカウント(ほとんどのWindowsアプリケーションの標準)で実行するようにサービスを構成します。Managerを特定のアカウントで実行するには、USERオプションとPASSWORDオプションを使用します。脚注 1

    サービスはシステムの起動時に起動するようにインストールされます(AUTOSTARTを参照)。インストール後に起動するには、システムを再起動するか、コントロール パネルの「サービス」アプレットから手動で起動します。

    AUTOSTART

    ADDSERVICEで作成したサービスがシステムの起動時に起動されるよう設定します。MANUALSTARTを使用する場合以外は、これがデフォルトです。

    MANUALSTART

    ADDSERVICEで作成したサービスを、GGSCI、スクリプトまたはコントロール パネルの「サービス」アプレットを使用して手動で起動するよう設定します。デフォルトはAUTOSTARTです。

    USER name

    Managerを実行するドメイン・ユーザー・アカウントを指定します。nameには、ドメイン名とバック・スラッシュとユーザー名を使用します(たとえば、HEADQT\GGSMGRなどです)。

    デフォルトでは、ManagerサービスはLocal Systemアカウントを使用するようインストールされます。

    PASSWORD password

    USERで指定されたユーザーのパスワードを指定します。


    脚注 1 ユーザー・アカウントは、Windowsコントロール パネルのサービス・アプレットからプロパティ・アクションを選択することで変更できます。

  4. Windowsのユーザー・アカウント制御(UAC)が有効になっている場合、コンピュータへのプログラムのアクセスを許可または拒否するよう要求されます。「許可」を選択すると、INSTALLユーティリティを実行できます。

    INSTALLユーティリティにより、管理者権限で実行されているローカル・システム・アカウントでManagerサービスがインストールされます。Managerがサービスとしてインストールされれば、Managerの実行時にそれ以上UACプロンプトは表示されません。


注意:

Managerがサービスとしてインストールされていない場合、Oracle GoldenGateユーザーがManagerをGGSCIコマンド・プロンプトから起動する際、Managerの権限を高めるかどうか確認するUACプロンプトが表示されます。他のOracle GoldenGateプログラムを実行してもプロンプトが返されます。