プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Fusion Middleware SybaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70109-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

2 Oracle GoldenGateのインストール

この章では、Oracle GoldenGate for Sybaseを初めてインストールする際の手順について説明します。内容は次のとおりです。

次の手順は、Oracle GoldenGateを初めてインストールする場合に実行します。また、Oracle GoldenGateの新規バージョンのベース・リリースをダウンロードする場合のものでもあります。

それ以降のパッチをダウンロードしてベース・リリースにインストールするには、次の場所でMy Oracle Supportの「パッチと更新版」タブにアクセスします。

http://support.oracle.com

Oracle GoldenGateをあるバージョンから別のバージョンにアップグレードするには、次の場所にあるアップグレード手順に従います。

http://docs.oracle.com/goldengate/c1221/gg-winux/index.html

2.1 概要

Oracle GoldenGateをインストールすると、処理の実行および管理に必要なすべてのコンポーネントが(ドライバやライブラリなどの他のベンダー製の必要なコンポーネントを除いて)インストールされ、また、Oracle GoldenGateユーティリティがインストールされます。

2.3 Oracle GoldenGateディストリビューションの理解と入手

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

Oracle WebLogic Server and Coherenceソフトウェアを開発または評価用にダウンロードするには、Oracle Technology Network (OTN)で次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html">>http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html

Oracle Fusion Middleware製品の検索やダウンロードの詳細は、OTNで『Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADMEファイル』を参照してください。

元のテキストは次のとおりです。ファイル名はそのままにしますか。

Oracle GoldenGateを入手するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Technology Networkに移動します。

  2. Oracle GoldenGate 12c (12.2.0.1)リリースを探して、使用中のシステムにZIPファイルをダウンロードします。

2.4 UNIXでの動的ビルドに対するライブラリ・パスの設定

Oracle GoldenGateは共有ライブラリを使用します。UNIXシステム上にOracle GoldenGateをインストールする場合は、GGSCIまたは他のOracle GoldenGateプロセスを実行する前に次のことを行う必要があります。Oracle GoldenGateプログラムを、UNIXシステム上のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリの外側から実行している場合は、次のことを行います。

  • (オプション) Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリをPATH環境変数に追加します。

  • (必須)Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを共有ライブラリの環境変数に追加します。

たとえば、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリが/users/oggである場合、次の表の2番目のコマンドでは、これらの変数が設定されている必要があります。

表2-1 ライブラリ変数が必要なコマンド

コマンド 環境変数にGGライブラリが必要であるか

$ users/ogg > ./ggsci

いいえ

$ users > ./ogg/ggsci

はい


Kornシェルで変数を設定する手順:

PATH=installation_directory:$PATH
export PATH
shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable
export shared_libraries_variable

Bourneシェルで変数を設定する手順:

export PATH=installation_directory:$PATH
export shared_libraries_variable=absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

Cシェルで変数を設定する手順:

setenv PATH installation_directory:$PATH
setenv shared_libraries_variable absolute_path_of_installation_directory:$shared_libraries_variable

説明: shared_libraries_variable表2-2に示す変数のいずれかです。

表2-2 プラットフォームごとのUNIX/Linuxライブラリ・パス変数

プラットフォーム脚注 1  環境変数

IBM AIX

IBM z/OS

LIBPATH

HP-UX

SHLIB_PATH

Sun Solaris

LINUX

LD_LIBRARY_PATH脚注 2


脚注 1 Oracle GoldenGateでは、特定のプラットフォームでご使用のデータベースがサポートされていない場合があります。

脚注 2 32ビットのOracleデータベースが存在する64ビット環境の場合、Oracle GoldenGateでは32ビットのOracleライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります。

export LD_LIBRARY_PATH=/ggs/12.0:$LD_LIBRARY_PATH

注意:

Oracle GoldenGateのプロセスに必要なライブラリを表示するには、そのプロセスを開始する前にldd goldengate_processシェル・コマンドを使用します。なんらかの不足があれば、このコマンドでエラー・メッセージも表示されます。

2.5 LinuxおよびUNIXへのOracle GoldenGateのインストール

次の手順に従って、Oracle GoldenGate for OracleをLinuxシステムまたはUNIXシステムにインストールします。

  1. Oracle GoldenGateのmediapack.zipファイルを、Oracle GoldenGateをインストールするシステムおよびディレクトリに解凍します。

  2. コマンド・シェルを実行します。

  3. ディレクトリを新しいOracle GoldenGateディレクトリに変更します。

  4. Oracle GoldenGateディレクトリからGGSCIプログラムを実行します。

    GGSCI
    
  5. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
    
  6. 次のコマンドを発行してGGSCIを終了します。

    EXIT
    

2.6 WindowsへのOracle GoldenGateのインストール

次の手順に従って、Oracle GoldenGate for OracleをWindowsシステムにインストールします。

2.6.1項「Oracle GoldenGateファイルのインストール」

2.6.2項「カスタムManager名の指定」

2.6.3項「WindowsサービスとしてのManagerのインストール」

2.6.1 Oracle GoldenGateファイルのインストール

  1. WinZipまたは同等の圧縮製品を使用して、ダウンロードしたファイルを解凍します。

  2. Oracle GoldenGateをインストールするドライブ内のフォルダに、バイナリ・モードでファイルを移動します。パスが引用符で囲まれている場合でも、名前に空白が含まれているフォルダにはOracle GoldenGateをインストールしないでください。例:

    C:\"Oracle GoldenGate'は有効ではありません。

    C:\Oracle_GoldenGateは有効です。

  3. Oracle GoldenGateフォルダからGGSCIプログラムを実行します。

  4. GGSCIで次のコマンドを発行して、Oracle GoldenGate作業ディレクトリを作成します。

    CREATE SUBDIRS
    
  5. 次のコマンドを発行してGGSCIを終了します。

    EXIT
    

2.6.2 カスタムManager名の指定

次のいずれか一方が当てはまる場合、Managerプロセスのカスタム名を指定する必要があります。

  • デフォルトのGGSMGR以外の名前をManagerに使用します。

  • 複数のManagerプロセスがWindowsサービスとしてこのシステムで実行されています。システム上の各Managerの名前を一意にする必要があります。先に進む前に、すべてのローカルManagerサービスの名前を確認します。

  1. ManagerプログラムがあるディレクトリからGGSCIを実行します。

  2. 次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    

    注意:

    GLOBALSファイルはOracle GoldenGateインストール・ファイルのルートにあるため、このコマンドの./の部分を使用する必要があります。

  3. ファイル内に次の行を追加します。このとき、nameはManagerサービスの1語の名前です。

    MGRSERVNAME name
    
  4. ファイルを保存します。ファイルはGLOBALSという名前で自動的に保存されますが、ファイル拡張子は付きません。このファイルは移動しないでください。Windowsサービスのインストール時とデータ処理時に使用されます。

2.6.3 WindowsサービスとしてのManagerのインストール

デフォルトでは、Managerはサービスとしてインストールされず、ローカルまたはドメイン・アカウントで実行できます。ただし、この方法で実行した場合は、ユーザーがログアウトするとManagerは停止します。Managerは、サービスとしてインストールすると、ユーザー接続とは関係なく操作でき、手動起動に設定することも、システム起動時に起動するように設定することもできます。

  1. (推奨)システム管理者としてログオンします。

  2. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスにcmdと入力します。

  3. サービスとしてインストールするManagerプログラムを含むディレクトリから、次の構文でinstallユーティリティを実行します。

    install option [...]
    

    説明: optionは次のいずれかです。

    表2-3 installオプション

    オプション 説明

    ADDEVENTS

    Oracle GoldenGateのイベントをWindowsのイベント・マネージャに追加します。

    ADDSERVICE

    GLOBALSファイルのMGRSERVNAMEパラメータで指定された名前がある場合はその名前で、そうでない場合はデフォルトのGGSMGRで、Managerをサービスとして追加します。ADDSERVICEは、ローカル・システム・アカウントとして実行されるようにサービスを構成します。このようにすると、サービスをユーザー・ログインやパスワードの変更の影響を受けずに実行できるため、大部分のWindowsアプリケーションの標準です。特定のアカウントとしてManagerを実行するには、USERオプションおよびPASSWORDオプションを使用します。(ユーザー・アカウントは、Windowsコントロール パネルの「サービス」アプレットから「プロパティ」アクションを選択することで変更できることに注意してください。)

    サービスはシステムの起動時に起動するようにインストールされます(AUTOSTARTを参照)。インストール後に起動するには、システムを再起動するか、コントロール パネルの「サービス」アプレットから手動でサービスを起動します。

    AUTOSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスをシステムの起動時に開始するように設定します。MANUALSTARTを使用しないかぎり、これがデフォルトです。

    MANUALSTART

    ADDSERVICEを使用して作成されたサービスを、GGSCI、スクリプトまたは「コントロール パネル」の「サービス」アプレットから手動で開始するように設定します。デフォルトはAUTOSTARTです。

    USER name

    Managerを実行するドメイン・ユーザー・アカウントを指定します。nameについては、HEADQT\GGSMGRなどのようにドメイン名、バックスラッシュおよびユーザー名を入力します。

    デフォルトでは、Managerサービスはローカル・システム・アカウントを使用するようにインストールされます。

    PASSWORD password

    USERに指定されたユーザーのパスワードを指定します。


  4. Windowsのユーザー・アカウント制御(UAC)が有効になっている場合、コンピュータへのプログラムのアクセスを許可または拒否するよう要求されます。「許可」を選択して、installユーティリティを実行できるようにします。

    installユーティリティにより、管理者権限で実行されているローカル・システム・アカウントでManagerサービスがインストールされます。サービスとしてインストールされたManagerを実行している場合、これ以降UACプロンプトが表示されることはありません。


注意:

Managerがサービスとしてインストールされていない場合、ManagerをGGSCIコマンド・プロンプトから起動する際、Managerの権限の強化を確認するUACプロンプトがOracle GoldenGateユーザーに表示されます。他のOracle GoldenGateプログラムの実行でもプロンプトが表示されます。