Oracleのアーカイブ・ログは、Extractの読取りチェックポイントおよび書込みチェックポイントがそのログの最後を過ぎたら、安全に消去できます。Extractは、トランザクションのコミットが終了するまでそのトランザクションを証跡に書き込まないため、すべてのオープン・トランザクションを追跡する必要があります。そのため、Extractでは、各オープン・トランザクションの開始記録が含まれるアーカイブ・ログと、それ以降のすべてのアーカイブ・ログにアクセスする必要があります。
Extractは、新規トランザクションに関する現在のアーカイブ・ログ(読取りチェックポイント)を読み取ると同時に、未コミットのトランザクションが存在する最も古いアーカイブ・ログ内にチェックポイント(リカバリ・チェックポイント)を保持します。
Extractのチェックポイント位置を特定するには、GGSCIで次のコマンドを使用します。
INFO EXTRACT group
, SHOWCH
Input Checkpoint
フィールドに、Extractの起動時に処理を開始した位置が示されます。
Recovery Checkpoint
フィールドに、最も古い未コミット・トランザクションの位置が示されます。
Next Checkpoint
フィールドに、Extractが読取りを行っているREDOログの位置が示されます。
Output Checkpoint
フィールドに、Extractが書込みを行っている位置が示されます。
Recovery Checkpoint
フィールドにリストされている順序番号を取得して、Extractで不要になったすべてのアーカイブ・ログを消去するシェル・スクリプトを記述できます。その番号よりも前のすべてのアーカイブ・ログは、安全に削除できます。