この章では、Oracle GoldenGate Monitorによって取得される属性(モニタリング・ポイントとも呼ばれる)について説明します。メトリックは、ExtractとReplicatターゲットの両方に適用されます。Oracle GoldenGate Monitorについて報告される属性は次のとおりです。
ExtractまたはReplicatによって最も最近ディスクに記録されたチェックポイントの複合表現を表示します。値は、チェックポイントが記録された直後、メトリックの公開時にモニターしているエージェントによって取得されます。
Extractは読取りおよび書込みチェックポイントを作成し、Replicatは読取りチェックポイントのみ作成します。複合チェックポイント位置内の各チェックポイントは、トランザクション・ログまたは証跡(プロセス、および読取りチェックポイントか書込みチェックポイントかに応じて異なる)内のレコードのRBA(相対バイト・アドレス)およびレコードが含まれているログまたは証跡ファイルの順序番号で構成されます。複数のデータ・ソース・ログ・ファイルに一連の読取りチェックポイントがあったり(Oracle Real Application ClusterのExtractなど)、複数の証跡ファイルを持つExtract構成などのように複数の書込みチェックポイントがある場合があります。
受け入れられる値: 異なるデータベースでは、ログ内のレコードの位置に異なる表現が使用されます。したがって、チェックポイント位置は数値ではなく、UTF8でエンコードされたテキスト文字列として公開されます。チェックポイント位置内の各チェックポイントについて、次の情報が、GGSCI SEND
group-name
STATUS
コマンドで返されるのと同じ形式で表示されます。
RBA(相対バイト・アドレス)の値
ファイル順序番号
タイムスタンプ
インスタンス、取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
Oracle GoldenGate Monitorサーバーが、Oracle GoldenGateインスタンス内で実行されているOracle GoldenGate Monitorエージェントに接続できるかどうかを表示します。
受け入れられる値: ConnectedまたはDisconnected
メトリックが最後に報告されて以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDELETE
操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
メトリックが最後に報告されて以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDISCARD操作の数を表示します。レコードは、プロセスに関連付けられている破棄ファイルに書き込まれます。
受け入れられる値: 正の整数。
最後のサンプル時間以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理された、実行されたデータ定義言語(DDL)操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル時間以降、無視されたデータ操作言語(DML)操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理されたDML INSERT
操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理された操作の数(1秒当たり)を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理された操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理された行フェッチの試行数を表示します。トランザクション・ログ内の情報が不完全であるか、情報がない場合、ときどきフェッチを行って行の値を取得する必要があります。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスが完了できなかった行フェッチの数を表示します。トランザクション・ログ内の情報が不完全であるか、情報がない場合、ときどきフェッチを行って行の値を取得する必要があります。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたTTRUNCATE
操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたUPDATE
(主キーの更新を含む)操作の数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスがデータ・ソース(トランザクション・ログまたは証跡ファイル)の入力の終わりに達したかどうかを表示します。
受け入れられる値: TRUE
(ファイルの終わり)またはFALSE
インスタンスに有効です。
選択されたOracle GoldenGateインスタンスが表すOracle GoldenGateのバージョンを示します。
受け入れられる値: X.x.x(メジャー、マイナーおよびメンテナンス・バージョン・レベル)。11.1.1など。
取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
選択されたプロセスに関連付けられているプロセス・グループの名前を表示します。プロセス・グループは論理識別子で、特定のプロセス・タイプのインスタンスに関連付けられているチェックポイント・ファイル、パラメータ・ファイルおよび他のファイルも含まれます。
受け入れられる値: GGSCIでADD EXTRACT
またはADD REPLICAT
を発行したときに指定されたグループの英数字の名前(oggext
など)
ホストに有効です。
ナビゲーション・ツリーまたはダイアグラム・ビューで選択されているホスト・システムの名前を表示します。
受け入れられる値: ホストの完全修飾DNS名またはIPアドレス
Last Operation TimestampとLast Processed Timestampの時間の差を表示します。このメトリックは、Oracle GoldenGateプロセスとそのデータ・ソースの真のラグを表します。このラグ値は、GGSCIコマンドSEND
group
GETLAG
から返される値と一致します。
受け入れられる値: 秒単位のラグ時間
Oracle GoldenGateプロセスによって最後のチェックポイントが書き込まれた時間を表示します。
受け入れられる値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}の書式の日時の値(01/14/2013 09:36:32 AMなど)
トランザクション・ログに記録されている、操作がデータ・ソースでコミットされた時間を表示します。
受け入れられる値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}の書式の日時の値(01/14/2013 09:36:32 AMなど)
有効なレコードが、選択されたOracle GoldenGateプロセスに返された時間を表示します。Extractの場合、コンテナ・トランザクションのコミット後、レコードの処理時にこの時間値は割り当てられます(レコードがトランザクション・ログから読み取られたときではありません)。データ・ポンプまたはReplicatの場合、証跡内のトランザクションはすべてコミットされていることがわかっているため、この値はすぐに返されます。
受け入れられる値: MM/DD/YYYY HH:MM:SS {AM | PM}の書式の日時の値(01/14/2013 09:36:32 AMなど)
インスタンスに有効です。
インスタンスのManagerプロセスがローカル・システムで実行されているポートを表示します。デフォルト・ポート番号は7809ですが、別のポートがこのManagerに指定されている場合もあります。ポートは、Managerパラメータ・ファイルを表示するか、GGSCIでINFO MANAGER
コマンドを発行して(Managerが稼働している場合)特定できます。
受け入れられる値: Managerパラメータ・ファイルで指定されている、Managerプロセスのポート番号。
取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたINSERT
操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。
注意: 取得構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。 |
受け入れられる値: 正の整数。
取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたUPDATE
(主キーの更新を含む)操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。
注意: 取得構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。 |
受け入れられる値: 正の整数。
取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDELETE
操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。
注意: 取得構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。 |
受け入れられる値: 正の整数。
取得、データ・ポンプ、配信に有効です。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたTRUNCATE
操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。
注意: 取得構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。 |
受け入れられる値: 正の整数。
メッセージに含まれる情報は次のとおりです。
「Component」属性: コンポーネントの名前を表示します。たとえば、ONLEXT / ONLREP
です。
Message code: Oracle GoldenGateエラー・ログのイベント・メッセージの番号。
受け入れられる値: イベント・ログ内のOracle GoldenGateイベント・メッセージの数値コード(OGG-00651など)。
Message Date: Oracle GoldenGateログのイベント・メッセージのタイムスタンプ。
受け入れられる値: YYYY-MM-DD HH:MM:SS(24時間形式)の書式の日時の値
Message Text: Oracle GoldenGateエラー・ログのイベント・メッセージのテキスト。
受け入れられる値: メッセージのテキスト文字列。
取得、データ・ポンプ、配信、インスタンスに有効です。
Oracle GoldenGateエラー・ログのイベント・メッセージのコード番号を表示します。
受け入れられる値: イベント・ログ内のOracle GoldenGateイベント・メッセージの数値コード(OGG-00651など)。
取得、データ・ポンプ、配信、インスタンスに有効です。
Oracle GoldenGateログのイベント・メッセージのタイムスタンプを表示します。
受け入れられる値: YYYY-MM-DD HH:MM:SS(24時間形式)の書式の日時の値
取得、データ・ポンプ、配信、インスタンスに有効です。
Oracle GoldenGateイベント・ログ内のメッセージの重大度を表示します。
受け入れられる値: INFO
、WARNING
、ERROR
取得、データ・ポンプ、配信、インスタンスに有効です。
Oracle GoldenGateエラー・ログのイベント・メッセージのテキストを表示します。
受け入れられる値: メッセージのテキスト文字列
選択されたオブジェクトの名前。
受け入れられる値: Oracle GoldenGate Monitorインタフェースに表示されるオブジェクトの名前。
証跡に有効です。
選択された証跡のパス名を表示します。
受け入れられる値: 2文字の論理名が付加された証跡の相対パス名または完全パス名(dirdat/tr
など)
最後のOracle GoldenGateチェックポイント以降の時間(秒単位)。
作成後、Oracle GoldenGateコンポーネントが起動情報を受信した時間を表示します。
受け入れられる値: マイクロ秒単位の64ビット・ユリウスGMTタイムスタンプ
選択されたOracle GoldenGateプロセスの実行ステータスを表示します。
受け入れられる値: Starting、Running、Stopped、AbendedまたはAborted。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDELETE
操作の合計数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで破棄された操作の合計数を表示します。レコードは、プロセスに関連付けられている破棄ファイルに書き込まれます。
受け入れられる値: 正の整数。
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDDL操作の合計数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
Oracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで無視されたDML操作の合計数を表示します。エラーは「Total Ignores」メトリックに含まれます。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたDML INSERT
操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。注意: Extract構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。
受け入れられる値: 正の整数
最後のサンプル以降、選択されたOracle GoldenGateプロセスによって処理された操作の合計数を表示します。
Total operations = total DML changes (insert, update, delete) + total DDL (table definition changes) + Truncate changes
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスが現在の実行セッションで実行した行フェッチの合計数を表示します。トランザクション・ログ内の情報が不完全であるか、情報がない場合、ときどきフェッチを行って行の値を取得する必要があります。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスが現在の実行セッションで実行できなかった行フェッチの合計数を表示します。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたTRUNCATE
操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。注意: Extract構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。
受け入れられる値: 正の整数
選択されたOracle GoldenGateプロセスによって現在の実行セッションで処理されたUPDATE
(主キーの更新を含む)操作の合計数を表示します。統計には、そのプロセスに対してパラメータ・ファイルで指定されているすべての表を対象に実行された操作の合計が反映されます。注意: Extract構成で表がターゲットにマップされている場合、統計にはすべてのターゲットを対象とした操作の合計が反映されます。
データベースに有効です。
データベースのタイプを表示します。たとえば、Oracle、SQL Serverです。
受け入れられる値: データベースの英数字のブランド名。
データベースに有効です。
データベースのバージョンを表示します。
受け入れられる値: X.x.x(メジャー、マイナーおよびメンテナンス・バージョン・レベル)。11.1.1など。
インスタンスに有効です。
選択されたOracle GoldenGateインスタンスのManager実行可能ファイルを含むディレクトリを表示します。これは、Oracle GoldenGateインストールのホーム・ディレクトリです。
受け入れられる値: ディレクトリの完全パス名。