Oracle Exadataプラグインでは、Oracle Enterprise ManagerでExadata Database Machineの統合ビューを使用でき、すべてのハードウェア・コンポーネントとその物理的な場所、およびステータスを示す統合ビューが提供されます。
この章では、次のリリース・サマリーでOracle Exadataプラグインによって提供される重要な機能および拡張について説明します。
Oracle Exadataプラグイン・リリース13.1.0.1.0には、次の機能領域に実装された様々なバグ修正と拡張が含まれています。
Oracleが新しいハードウェアおよびソフトウェアをリリースする際には、新製品に対応するようにOracle Exadataプラグインが更新、テストおよび認証されます。ハードウェアおよびソフトウェアのサポートの詳細は、第1章の「Oracle Exadata Database Machineでサポートされているハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。
Oracle Exadataプラグイン・リリース13.1.0.1.0では、次のハードウェアおよびソフトウェアをサポートしています。
X5-8。
プロビジョニングでは、仮想マシン(VM)、Oracle Database (DB)、グリッド・インフラストラクチャ、仮想化されたExadata上のASMなど、反復可能で信頼性があり、自動かつ無人のスケジューリングされたRACクラスタの一括デプロイメントが行われます。
Exadataプラグインの仮想化プロビジョニング機能により、次を実現できます。
VM、Oracle Database(DB)、グリッド・インフラストラクチャおよびASMを含むRACクラスタの作成および削除。
DBを含むVM、グリッド・インフラストラクチャおよびASMの追加または削除によるRACクラスタのスケール・アップおよびスケール・ダウン。
詳細は、「Exadata仮想化プロビジョニング」を参照してください。
Exadataプラグインにより、Exadataフラッシュ・キャッシュをサポートする次の機能が提供されます。
X5の「Extreme Flash」構成の監視:
強化されたデータベース・マシン構成図。
ディスク障害用の強化されたインシデント詳細ページ。
強化された容量レポート、I/Oリソース管理(IORM)およびパフォーマンス・チャート。
フラッシュI/Oリソースの監視および管理:
フラッシュ・キャッシュ領域の使用状況の監視。
フラッシュIORMの管理。
セルおよびグリッドのホームページおよびパフォーマンス・ページでの新しいチャート。
フラッシュ用のI/Oリソースの消費およびパフォーマンスの監視。
Exadataプラグインは、すべてのExadata Database Machineコンポーネントについて、改善された監視詳細を提供するように強化されています。その詳細は次のとおりです。
ILOM概要の詳細およびヘルス・ステータス。
構成図の更新によるExadata Database Machine内部にまで拡張されたビュー:
フォトリアリスティックなハードウェアの表示。このビューから、管理者はハードウェアを眼で確認し、エラーとツールの関連付けができます(断続的エラーとExadataパフォーマンスなど)。
追加のCPUの詳細およびステータスが表示される論理ビュー。
エネルギー・ビュー。
ネットワークの接続性。
サービス・プロセッサ(SP)の構成。
新規のシステム・インフラストラクチャ・サーバーのターゲット・タイプの追加。
Exadataプラグインにより、次のようなExadataスタック全体をサポートする追加のパッチ適用機能がサポートされています。
計算ノード: ファームウェアおよびオペレーティング・システム(OS)。
Exadata Storage Serverセル: ファームウェアおよびセル・ソフトウェア。
インフィニバンド・ネットワーク: スイッチのファームウェア。
四半期フル・スタック・ダウンロード・パッチ(QFSDP)が四半期ごとにリリースされます。プライマリ・コンポーネントは次のとおりです。
データベース(データベース、クラスタウェア)。
Exadata Storage Server、インフィニバンド・スイッチおよびPDUを含むインフラストラクチャ。
Exadataシステムのパッチは次のとおりです。
メンテナンスのステータスおよびニーズの包括的な概要。
四半期フル・スタック・パッチの推奨によるプロアクティブなパッチ。
パッチの自動ダウンロード、ローリング・モードまたは非ローリング・モードのいずれかでのパッチ適用機能のサポート。
実行をスケジュールする機能。
ステータス更新のプロアクティブな通知。
リアルタイム更新のステップ・レベル粒度でのステータス・トラッキング。
ログ監視および集計、事前にパッケージ化されているログ・ダンプでサポートされている問題のクイック・ファイリングのサポート。
詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle® Enterprise Managerライフサイクル・マネージメント管理者ガイド』のExadata Storage Serverの更新に関する項およびExadataインフィニバンド・スイッチの更新に関する項。
My Oracle SupportのExadata Database MachineおよびExadata Storage Serverのサポートされているバージョン(ドキュメントID 888828.1)。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=888828.1
ORAchk/EXAchkユーティリティにより、Oracle DatabaseおよびExadata Database Machine内の様々なレイヤーに渡る最も重要な問題がプロアクティブにスキャンされます。ORAchk/EXAchkユーティリティと統合されたExadataプラグインでは、Enterprise Manager Cloud Controlを介して次の機能が提供されます。
Enterprise Manager内でのインストール、設定、アップグレードおよびORAchkユーティリティのスケジュール。
Enterprise Managerのコンプライアンス標準違反など、ORAchk/EXAchkのすべての結果の表示。
ORAchk/EXAchkのベスト・プラクティスの確認および実装。
ORAchk/EXAchkユーティリティにより、次のようなチェックおよびアラートの包括的なリストが提供されます。
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ORAchkプラグインの詳細は、ORAchkヘルス・チェック・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
Oracle Auto Service Request (ASR)により、一般的なハードウェア・コンポーネントに障害が発生した場合の自動ケース生成が提供されます。ASRは、一般的なハードウェア・コンポーネントの障害に関してOracleカスタマ・サポート・センターと連絡をとる必要をなくし、電話連絡の必要回数と電話に必要な時間全体を削減することで、迅速に問題を解決できるように設計されています。
Exadataのプラグインでは、Oracle ASRを統合することにより次の利点が提供されます。
Exadata Database MachineのASR機能の有効化。サービス・リクエスト(SR)の自動作成およびEnterprise ManagerのSR番号の更新。
emcli
コマンドを使用した迅速なインストールおよびデプロイ。
Enterprise Managerのインシデント・マネージャ内で表示されるASRインシデントの追加。
ASRで動作保証済のすべてのエンジニアド・システムで機能。
Enterprise Managerでは、次の3つの障害テレメトリ・タイプが認識されます。
統合ライトアウト・マネージャ(ILOM): サービス・プロセッサ(SP)からの障害情報、電源および環境、CPU、およびメモリー障害情報の提供。
Exadata検出イベント(HALRT): Oracle Exadata Database Machine内のディスク、フラッシュおよびPCIカードの故障検出率の提供。
障害管理アーキテクチャ(FMA): ホストからのCPUおよびメモリー障害の情報の提供。
Enterprise ManagerでのOracle ASRの使用方法の詳細は、『資産の管理とモニタリングのためのOracle Auto Service Request (ASR)ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle ASRの製品の詳細は、http://oracle.com/asr
を参照してください。