Oracle® Enterprise Manager Plug-in for Oracle Unified Directoryユーザーズ・ガイド 13c リリース1 (13.1.1.1.0) E72557-01 |
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Enterprise Manager Plug-in for Oracle Unified Directoryは、Oracle Unified Directory (OUD)インスタンスの監視をサポートするために、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13 cの機能を拡張したものです。
この章は次の項で構成されています。
OUDは、次の3つのモードのいずれかで機能します。
LDAPディレクトリ・サーバー・インスタンス(データを格納する場合に使用します)。
LDAPプロキシ・サーバー・インスタンス(この場合、サーバーは、クライアントとディレクトリ・サーバーまたはデータが格納されているサーバーとの間のインタフェースとして機能します)。
OUDとOracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE)との間のレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンス。
Enterprise Manager Plug-in for OUDは、各OUDインストール・モードまたはタイプごとに1つの合計3つのターゲット・タイプを含むアーカイブとして提供されます。(ダウンロード情報は、「プラグインのデプロイ」を参照。) 監視する必要のあるOUDインスタンスのタイプに対応するプラグインをインストールします。
Enterprise Manager Plug-in for OUDの13.1.1.1.0リリースでは、次のターゲットを監視できます。
ディレクトリ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.2.0以上
プロキシ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.2.0以上
レプリケーション・ゲートウェイ・ターゲット・インスタンスについては、Oracle Unified Directory 11.1.2.2.0以上
Enterprise Manager Plug-in for OUDバージョン11gリリース2 (11.1.2.1.0) (正式名はOracle System Monitoring Plug-in for OUD for Enterprise Manager 11g Grid Control)は、http://www.oracle.com/technetwork/oem/downloads/unified-directory-514420.html
で入手できます。
My Oracle Support
で、Enterprise Manager Plug-In for Oracle Unified Directoryの動作保証マトリックスを参照してください。
動作保証マトリックスには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品の情報が記載されています。
Enterprise Manager Cloud Control 13c (13.1.0.0.0)以上を最新のバンドル・パッチと一緒にインストールします。Oracle Management ServiceとOracle Management Agentがインストールされていることを確認します。Oracle Management AgentインスタンスとOUDインスタンスを同じホストにインストールすることをお薦めします。
詳細は、http://docs.oracle.com/en/
にあるEnterprise Manager Cloud Control 13cのドキュメントを参照してください。
Oracle Management AgentがOracle Enterprise Manager Serverと通信し、データをアップロードできることを確認します。たとえば、エージェントの「可用性」は「稼働中」であり、「最新ロード時間」に最新の日付/タイムスタンプが表示され、「最新ロード時間」が定期的に更新される必要があります。Oracle Management Agentのインストールと構成の詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
この項では、プラグインをデプロイするために必要となる主要な手順を示します。多くの手順において、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』ですでに説明されている手順を使用するように指示されます。
Plug-in for OUDをデプロイするには、次の手順を実行します。
プラグインをインポートします。
第1.2.1項「プラグイン・アーカイブのインポート」を参照してください。
プラグインをデプロイします。
第1.2.3項「プラグインのデプロイ」を参照してください。
Oracle Management Agentにプラグインのターゲット・インスタンスを作成します。
第1.2.4項「監視するターゲットの追加」を参照してください。
手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「プラグインのダウンロード」を参照してください。
12.1.0.1.0または12.1.0.2.0から13.1.1.1.0へアップグレードする手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のOracle Management Serviceにデプロイされたプラグインのアップグレードに関する項とOracle Management Agentにデプロイされたプラグインのアップグレードに関する項を参照してください。
監視するターゲットとなるOracle Unified Directoryインスタンスにプラグインをデプロイします。手順の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のOracle Management Serviceへのプラグインのデプロイに関する項を参照してください。
これで、ターゲット・インスタンスを作成できるようになりました。
次の手順に従って、1つ以上のエージェントにEnterprise Manager Plug-in for OUDのターゲット・インスタンスを作成します。OUDインスタンスごとに1つのターゲット・インスタンスを作成する必要があります。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」→「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
「ターゲットの追加」ページで、「ターゲット監視プロパティを指定してターゲットを宣言的に追加」オプションを選択します。
「ターゲット・タイプ」と、プラグインをデプロイしたエージェントの一覧を選択します。
「手動追加」をクリックします。
「OUDインスタンス・プロパティの追加」ページで、次の値を入力します。
OUD資格証明
「ディレクトリ・サーバーのユーザー名」フィールドと「パスワード」フィールドに、サーバー・インスタンスにバインドするためにエージェントによって使用されるユーザー名とパスワードを入力します。パスワードが適切なフィールドに入力されていることを確認します。
プロパティ
「管理ポート」フィールドに、ターゲット・サーバー・インスタンスの管理ポートを入力します。
「ディレクトリ・サーバー・ホスト」フィールドに、ターゲット・サーバー・インスタンスの完全修飾ドメイン名を入力します。レプリケートされたサーバーの場合は、レプリケーションの構成時に使用したものと同じホスト名を入力する必要があります。
「すべて信頼」フィールドは、デフォルトでTRUEに設定されます。この設定は、サーバー(レプリケーションの場合は複数のサーバー)により提示されるすべての証明書が自動的に受け付けられることを意味します。異なる動作を指定する必要がある場合は、この設定を変更します。
(オプション)「すべて信頼」フィールドのデフォルト設定を変更した場合、「トラスト・ストア・パス」フィールドにパスを入力します。
エージェントはこのパスに配置されているトラスト・ストアを使用して、サーバーにより提示される管理コネクタの証明書を検証します。このパスに対する読取り権限がエージェントに付与されている必要があります(また、このパスは、エージェントがアクセス可能なファイル・システムに配置されている必要があります)。トラスト・ストアには、管理コネクタ証明書の公開鍵が格納されている必要があります。公開鍵はJKS形式で格納し、パスワードで保護しないでください。
「OK」をクリックします。
この章の内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Plug-in for Oracle Unified Directoryは、Oracle Unified Directoryインスタンスの情報メトリックとパフォーマンス・メトリックを収集および表示します。
OUDインスタンスのホームページに移動するには、次の手順を実行します。
Oracle Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」を選択します。
「ホスト」ページが表示されます。
上部のメニュー・バーにある「すべてのターゲット」をクリックします。
OUDターゲット・インスタンスの名前を選択します。
ターゲット・インスタンスの「ホーム」ページが表示されます。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに表示される監視情報は、選択されているOracle Unified Directoryインスタンス・タイプ、つまりディレクトリ・サーバー・インスタンス、プロキシ・サーバー・インスタンス、レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスにより異なります。表1-1に、OUDインスタンス・タイプごとに入手できる情報のサマリーを示します。
表1-1 Enterprise Manager Plug-inを通して入手できる監視データ
情報 | ディレクトリ | プロキシ | レプリケーションGW |
---|---|---|---|
一般情報 |
可 |
可 |
可 |
JVMリソース |
可 |
可 |
可 |
接続 |
可 |
可 |
- |
管理コネクタ |
可 |
可 |
可 |
接続ハンドラ |
可 |
可 |
- |
操作 |
可 |
可 |
可 |
レプリケーション情報 |
可 |
- |
可 |
バックエンド/データベース |
可 |
可 |
- |
内部リソース/キャッシュ/workqueue |
可 |
可 |
- |
グローバル索引カタログ |
- |
可 |
- |
分散/パーティション |
- |
可 |
- |
データ・ソース/接続プール |
- |
可 |
- |
監視情報は、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの様々なページに表示されます。これらのページは、OUDターゲット・インスタンスのサブメニューを通してアクセスできます。
表1-1は、OUDディレクトリ・サーバー・インスタンス、OUDプロキシ・サーバー・インスタンス、OUDレプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスのそれぞれのサブメニューを比較しています。すべてのサブメニューに、共通のコマンドとして、「ホーム」、「監視」→、「コントロール」→、「ジョブ・アクティビティ」、「情報パブリッシャ・レポート」、「構成」→、「コンプライアンス」→、「ターゲット設定」→、「ターゲット・サイトマップ」および「ターゲット情報」があります。ただし、それぞれのターゲット・インスタンスで、ターゲット・インスタンス・タイプに応じて異なるハイレベル情報がホームページに表示されます。
表1-1では、次の相違点が強調表示されています。
ディレクトリ・サーバー・インスタンスでは、サブメニューに「パフォーマンス・サマリー」、「リソース使用率」および「レプリケーション概要」のコマンドが表示されます。
プロキシ・サーバー・インスタンスでは、サブメニューに「パフォーマンス・サマリー」、「リソース使用率」および「リモート・サーバー」のコマンドが表示されます。
レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスでは、サブメニューに「リソース使用率」および「レプリケーション概要」のコマンドが表示されます。
すべてのターゲット・タイプで、「監視」→「すべてのメトリック」コマンドをクリックすると、そのターゲット・インスタンスで入手できる監視対象メトリックの完全な一覧が表示されます。表示される情報は、Oracle Unified Directoryインスタンス・タイプにより異なります。
パフォーマンス情報は、情報タイプに応じて平均または割合の値として表示されます。データは、テキストとグラフの両方の形式で表示されます。
数値情報と比較データは、最新のサンプル・データを示します。デフォルトでは、Oracle Management Agentは5分ごとにデータの新しいサンプルを収集します。収集されたデータを表すポイントを使用して、折れ線グラフが描画されます。
アラートが、「監視」→「メトリックと収集設定」ページで構成できる特定のしきい値に基づいて生成されます。
Oracle Unified Directoryのサブメニュー・ページには、監視対象メトリックのサブセットのみが表示されます。「監視」→「すべてのメトリック」コマンドをクリックすると、そのターゲット・インスタンスの監視対象メトリックがすべて表示されます。
たとえば、ディレクトリ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、サーバーで実行された「追加」
、「削除」
、「変更」
、「DNの変更」
、「検索」
、「バインド」
の操作に関する情報が表示されます。「すべてのメトリック」ページには、「パフォーマンス・サマリー」ページでは提供されない各LDAP接続ハンドラに関する操作情報も表示されます。
「すべてのメトリック」ページを表示するには、次の手順を実行します。
Oracle Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」を選択します。
「ホスト」ページが表示されます。
上部のメニュー・バーにある「すべてのターゲット」をクリックします。
ターゲット・インスタンスの名前を選択します。
ターゲット・インスタンスの「ホーム」ページが表示されます。
「ホーム」ページの下部で、「関連リンク」メニューにある「すべてのメトリック」をクリックします。
「すべてのメトリック」ページが表示されます。
メトリックは論理グループにまとめられます。次の図は、「読取り操作情報グループを展開して、「バインド操作数/秒」を選択すると入手できるメトリックを示します。
メトリックの名前をクリックすると、メトリックの詳細が表示されます。図1-3では、過去24時間でのバインド操作数/秒に関する情報を表示するために、「すべてのメトリック」ページから「バインド操作数/秒」メトリックを選択する必要があります。このメトリック専用の新しいページが表示されます。
図1-3には次の統計が表示されます。
最新の既知の値: 0.04
平均値: 0.04
下限値: 0
上限値: 0.05
警告のしきい値: 定義されていません
クリティカルのしきい値: 定義されていません
アラート前の発生: 1
修正処理: なし
グラフは、0.00から0.50の範囲を示すメトリック値の目盛と、24時間にまたがる1時間ごとの間隔を示します。グラフ・データは、午前8時から翌日の午前8時までの時間ごとのアクティビティ・ピークを示します。
「すべてのメトリック」ページでは、特定のメトリックの表示方法を指定できます。また、ターゲット・インスタンスとの間でメトリックを比較することもできます。「データの表示」フィールドを使用すると、監視データを表示する特定の時間を選択できます。1週間以上の時間間隔を指定すると、その期間でのメトリックの最小値、最大値および平均値も表示されます。
メトリックしきい値を使用すると、特定の監視対象メトリックに関してアラートが生成される条件を指定できます。たとえば、読取り操作数/秒のメトリックのしきい値を構成することにより、この値が特定の最大値を超えたときにアラートが生成されるようにすることができます。
メトリックしきい値を構成するには、次の手順を実行します。
「ターゲット・インスタンス」メニューの「ホーム」ページから、「監視」→「メトリックと収集設定」に移動します。
デフォルトでは、しきい値が定義されているメトリックの一覧が表示されます。図1-4を参照してください。
「表示」リストで、「すべてのメトリック」を選択します。
スクロール・ダウンして、しきい値を設定するメトリックを見つけます。
値を「警告のしきい値」列に入力して、警告アラートを受信するポイントを指定します。
値を「クリティカルのしきい値」列に入力して、クリティカル・アラートを受信するポイントを指定します。
メトリックの収集スケジュールを変更するには、次の手順を実行します。
「収集スケジュール」列で既存の値をクリックします。
必要に応じて収集設定を編集します。
メトリックが警告のしきい値またはクリティカルのしきい値に到達した場合に実行される修正動作を指定するには、次の手順を実行します。
「編集」アイコンをクリックします。
「監視対象オブジェクト」ペインで、「編集」をクリックします。
「修正処理」ペインで、修正処理を指定するしきい値の隣にある「追加」をクリックします。
修正処理の追加ウィザードの手順に従います。
「メトリックと収集設定」ページで、「OK」をクリックして変更を保存します。
図1-4は、ディレクトリ・サーバー・ターゲット・インスタンスの「すべてのメトリック」ビューを示しています。このビューには、「メトリック」と「収集されたその他のアイテム」の2つのタブがあります。「メトリック」タブでは、このディレクトリ・サーバー・インスタンスについて収集されたメトリックを一覧する表が示されます。各メトリックについて、「比較演算子」、「警告のしきい値」、「クリティカルのしきい値」、「修正処理」、「収集スケジュール」の値が報告されることがあります。
メトリックの設定を再構成するには、行の末尾にある「編集」アイコンをクリックします。
ディレクトリ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページは、サーバー・インスタンスに関する、次の基本的な情報を提供します。
ディレクトリ・サーバー・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロール、LDAPサーバーでレプリケーションが有効かどうかの表示が含まれます。
サーバーの可用性
LDAPサーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、操作当たりの平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。
構成されている接尾辞の一覧と、接尾辞ごとに、そのDN、接尾辞内のエントリ・カウントおよび接尾辞がレプリケートされているかどうか
構成されている接続ハンドラの一覧と、各接続ハンドラの名前とタイプ(LDAP、SNMP、JMXなど)、リスニング・ポート番号、接続ハンドラが有効かどうかの表示、接続ハンドラ上の操作当たりの平均経過時間(ミリ秒)および最後の収集以降の操作数/秒
折れ線グラフを使用して次のメトリックを示すパフォーマンス概要
サーバーの起動以降の完了した操作数/秒と最後の収集以降の完了した操作数/秒
サーバーの起動以降の操作当たりの経過時間と最後の収集以降の操作当たりの経過時間
起動以降の接続数/秒と最後の収集以降の接続数/秒
CPU使用率
さらに、「ホーム」ページには、監視対象サーバー・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。
OUDディレクトリ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。
サーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。
秒当たりの完了した操作数と失敗した操作数の比率を表す円グラフ
読取りと書込みの操作タイプごとに操作数/秒を表す2つの棒グラフ
操作タイプごとの操作数/秒と関連する経過時間
OUDディレクトリ・サーバーの「リソースのサマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。
Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)などのVM情報
ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ
JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ
Berkeley DB JEバージョン、バックエンド数、ディレクトリ・サーバーのエントリ・カウントの合計数
各バックエンドについて、所有エントリ数、DBキャッシュの現在のサイズ、空きディスク領域を表す棒グラフ
workqueueのバックログ内にある現在のリクエスト、リクエスト・バックログのピーク、拒否されたリクエスト、workqueueの構成済容量
キュー内のリクエスト数を表す折れ線グラフ
エントリ・キャッシュのヒット数、エントリ・キャッシュの試行回数、キャッシュされたエントリ、キャッシュ・ヒット率、ヒット数/秒と試行数/秒を表す折れ線グラフ
OUDディレクトリ・サーバーの「レプリケーション概要」ページには、次のメトリックが表示されます。
管理ポート
レプリケーションが有効にされたレプリケーション・ポート、欠落している変更、最も古い欠落している変更、レプリケーションの遅延、受信された更新/秒、送信された更新/秒、信頼できない変更/秒
ローカル・レプリケーション・サーバーの欠落している変更数を表す折れ線グラフ
最も古い欠落している変更の経過時間を表す折れ線グラフ
各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に受信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ
各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に送信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ
グローバル・レプリケーション・レポートは、レプリケートされたトポロジ内のすべてのサーバーのサマリーと、トポロジ全体での全体的なレプリケーション・ステータスを提供します。
表1-2は、トポロジ内の各レプリケーション・ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
表1-2 トポロジ内の各ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポート
メトリック | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
ディレクトリ・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。 |
管理ポート: |
ディレクトリ・サーバー・インスタンスの管理ポート。 |
ベースDN |
レプリケーション元のベースDN。 |
エントリ |
ベースDN内にあるエントリ数。 |
レプリケーション・ステータス |
このディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ドメインのステータス。ステータスは次のいずれかになります: レプリケーション進行中。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。レプリケーションが進行しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認が送信されます。確実なモードの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware for Oracle Unified Directory管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2)』を参照してください。 低下。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。ディレクトリ・サーバーにはレプリケーション・サーバーのキューで保留中の変更が多数あるため、レプリケーションは低下モードで動作しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認は送信されません。 初期化中。レプリケーション・サーバーとの接続が確立され、ローカル・バックエンドを初期化するために、新しいデータ・セットがこの接続から受信されます(オンライン・インポート)。 初期化が必要。レプリケーション・サーバーとの接続が、トポロジの他のディレクトリ・サーバーとは異なるデータ・セットで確立されます。レプリケーションは動作しません。トポロジの他のディレクトリ・サーバーを互換性のあるデータ・セットを使用して初期化する必要があるか、またはこのサーバーを他のサーバーと互換性のある別のデータ・セットを使用して初期化する必要があります。 接続していません。ディレクトリ・サーバーは、どのレプリケーション・サーバーとも接続されていません。 |
欠落している変更 |
トポロジ内の1つ以上の他のサーバーで適用済であるが、このサーバーでは依然として欠落している変更の数。 |
最も古い欠落している変更 |
このサーバーにまだ到着していない最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。 |
受信済更新/秒 |
このサーバーで受信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。 |
送信済更新/秒 |
このサーバーで送信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。 |
信頼できない変更/秒 |
信頼されないサーバーで行われたが、まだトポロジにレプリケートされていない変更の秒当たりの平均数。 |
表1-3は、トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
表1-3 トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポート
メトリック | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
レプリケーション・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。 |
レプリケーション・ポート |
レプリケーション・サーバー・インスタンスのレプリケーション・ポート。 |
ベースDN |
レプリケーション元のベースDN。 |
欠落している変更 |
トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。 |
最も古い欠落している変更 |
トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。 |
表1-4は、トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
プロキシ・サーバー・インスタンスの「ホーム」ページは、次の基本的な情報を提供します。
プロキシ・サーバー・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロールが含まれます。
サーバーの可用性
LDAPサーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、操作当たりの平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。
構成されている接尾辞の一覧。これにはサーバー・ロール、ネットワーク・グループ、関連するアルゴリズムが含まれます。
構成されている接続ハンドラの一覧。これには、タイプ、ポート番号、接続ハンドラが有効かどうかの表示、操作当たりの平均経過時間(ミリ秒)、最後の収集以降の操作数/秒が含まれます。
リモート・サーバーの一覧。これには、サーバーごとに、名前、ホスト名、ポート番号、SSLポート番号、接尾辞とワークフロー要素、リモート・サーバーのステータス、最後の起動時刻、最後の停止時刻が含まれます。
折れ線グラフを使用したパフォーマンス概要。この折れ線グラフは、完了した操作数、操作の経過時間、接続数、CPU使用率を表します。
さらに、「ホーム」ページには、監視対象サーバー・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。
OUDプロキシ・サーバーの「パフォーマンス・サマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。
サーバーの現在の負荷。これには、操作数/秒、平均経過時間、接続数/秒、現行接続数、接続のピークが含まれます。
秒当たりの完了した操作数と失敗した操作数の比率を表す円グラフ
読取りと書込みの操作ごとに操作数/秒を表す2つの棒グラフ
操作タイプごとの操作数/秒と関連する経過時間
完了した操作数、操作の経過時間、接続数、CPU使用率を表す折れ線グラフ
OUDプロキシ・サーバーの「リソースのサマリー」ページには、次のメトリックが表示されます。
Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)などのJVM情報
ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ
JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ
workqueueのバックログ内にある現在のリクエスト、リクエスト・バックログのピーク、拒否されたリクエスト
キュー内のリクエスト数を表す折れ線グラフ
キャッシュ名、用途、使用済領域
構成されている場合に、グローバル索引キャッシュの使用済領域の量を表す折れ線グラフ
OUDプロキシ・サーバーの「リモート・サーバー」ページには、次のメトリックが表示されます。
リモート・データ・ソースの一覧で、リモート・データ・ソースごとに次のメトリックが表示されます。
名前、ホスト名、ポート番号、SSLポート番号、接尾辞/WFE、ステータス、最後の起動時刻、最後の停止時刻、使用済接続プール、読取り操作数/秒、書込み操作数/秒、サイレント・バインド数/秒
各リモート・サーバーについて、失敗した操作数、中断した操作数、完了した操作数を表す棒グラフ
各リモート・サーバーの読取り操作数を表す棒グラフ
各リモート・サーバーの書込み操作数/秒を表す棒グラフ
各リモート・サーバーについて、失敗した操作の経過時間、中断した操作の経過時間、完了した操作の経過時間を表す棒グラフ
各リモート・サーバーの読取り操作の経過時間を表す棒グラフ
各リモート・サーバーの書込み操作の経過時間/秒を表す棒グラフ
レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスの「ホーム」ページは、次の基本的な情報を提供します。
レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスとその現在のステータスについての一般情報。これには、起動時間、管理ポート、サーバーの完全バージョン、インストールおよびインスタンスのパス、サーバー・ロール、レプリケーションが有効かどうかの表示が含まれます。
サーバーの可用性
構成済接尾辞の一覧。これには、レプリケーション・ステータス、ODSEEに送信された更新/秒、ODSEEから受信された更新/秒、OUDに送信された更新/秒、OUDから受信された更新/秒が含まれます。
折れ線グラフを使用したパフォーマンス概要。これには、ODSEEに送信された更新数/秒、ODSEEから受信された更新数/秒、OUDに送信された更新数/秒、OUDから受信された更新数/秒が含まれます。
さらに、「ホーム」ページには、監視対象レプリケーション・ゲートウェイ・インスタンスにより生成されたアラートも表示されます。
OUDレプリケーション・ゲートウェイの「リソース使用率」ページには、次のメトリックが表示されます。
VM情報: Javaバージョン、Javaホーム、Java Architecture、最大許容メモリー(MB)、合計メモリー(MB)、使用済メモリー(MB)、空きメモリー(MB)
ヒープ内の空きメモリーと使用済メモリーを表す折れ線グラフ
JVMのヒープ以外の使用量(MB)を表す折れ線グラフ
OUDレプリケーション・ゲートウェイの「レプリケーション概要」ページには、次のメトリックが表示されます。
管理ポート
レプリケーションが有効にされたレプリケーション・ポート、欠落している変更、最も古い欠落している変更、レプリケーションの遅延、受信された更新/秒、送信された更新/秒、信頼できない変更/秒
ローカル・レプリケーション・サーバーの欠落している変更数を表す折れ線グラフ
最も古い欠落している変更の経過時間を表す折れ線グラフ
各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に受信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ
各ドメインについて、このレプリケーション・ドメイン用に送信されたレプリケーション更新の平均数/秒を表す折れ線グラフ
グローバル・レプリケーション・レポートは、レプリケートされたトポロジ内のすべてのサーバーのサマリーと、トポロジ全体での全体的なレプリケーション・ステータスを提供します。
表1-5は、トポロジ内の各レプリケーション・ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
表1-5 トポロジ内の各ドメイン用のグローバル・レプリケーション・レポート
メトリック | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
ディレクトリ・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。 |
管理ポート: |
ディレクトリ・サーバー・インスタンスの管理ポート。 |
ベースDN |
レプリケーション元のベースDN。 |
エントリ |
ベースDN内にあるエントリ数。 |
レプリケーション・ステータス |
このディレクトリ・サーバーのレプリケーション・ドメインのステータス。ステータスは次のいずれかになります: レプリケーション進行中。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。レプリケーションが進行しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認が送信されます。確実なモードの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware for Oracle Unified Directory管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2)』を参照してください。 低下。レプリケーション・サーバーへの接続は、正しいデータ・セットで確立されます。ディレクトリ・サーバーにはレプリケーション・サーバーのキューで保留中の変更が多数あるため、レプリケーションは低下モードで動作しています。確実なモードを使用すると、このディレクトリ・サーバーからの確認は送信されません。 初期化中。レプリケーション・サーバーとの接続が確立され、ローカル・バックエンドを初期化するために、新しいデータ・セットがこの接続から受信されます(オンライン・インポート)。 初期化が必要。レプリケーション・サーバーとの接続が、トポロジの他のディレクトリ・サーバーとは異なるデータ・セットで確立されます。レプリケーションは動作しません。トポロジの他のディレクトリ・サーバーを互換性のあるデータ・セットを使用して初期化する必要があるか、またはこのサーバーを他のサーバーと互換性のある別のデータ・セットを使用して初期化する必要があります。 接続していません。ディレクトリ・サーバーは、どのレプリケーション・サーバーとも接続されていません。 |
欠落している変更 |
トポロジ内の1つ以上の他のサーバーで適用済であるが、このサーバーでは依然として欠落している変更の数。 |
最も古い欠落している変更 |
このサーバーにまだ到着していない最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。 |
受信済更新/秒 |
このサーバーで受信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。 |
送信済更新/秒 |
このサーバーで送信されたレプリケーション更新の秒当たりの平均数。 |
信頼できない変更/秒 |
信頼されないサーバーで行われたが、まだトポロジにレプリケートされていない変更の秒当たりの平均数。 |
表1-6は、トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
表1-6 トポロジ内の各レプリケーション・サーバー用のグローバル・レプリケーション・レポート
メトリック | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
レプリケーション・サーバー・インスタンスが稼働しているホストの名前。 |
レプリケーション・ポート |
レプリケーション・サーバー・インスタンスのレプリケーション・ポート。 |
ベースDN |
レプリケーション元のベースDN。 |
欠落している変更 |
トポロジ内のいずれかのサーバーで依然としてリプレイが必要な変更の数。 |
最も古い欠落している変更 |
トポロジ内のいずれかのサーバーからの最も古い欠落している変更の経過時間(秒)。 |
表1-7は、トポロジ全体用のグローバル・レプリケーション・レポートでレポートされるメトリックを概説しています。
Cloud Controlでは、エンタープライズ全体のすべての管理対象ターゲットに関する情報が収集されます。収集された構成情報はHTTPまたはHTTPSを介して定期的に管理リポジトリに送られるため、Cloud Controlによってエンタープライズ全体の最新の構成情報にアクセスすることができます。
Cloud Controlを使用すると、OUDターゲットを含む管理対象ターゲットについて収集された構成情報の表示、保存、追跡、比較および検索を行うことができます。
『Oracle Enterprise Managerライフサイクル・マネージメント管理者ガイド』の「構成情報の管理」を参照してください。
「ターゲットの構成」ブラウザを使用して、OUDターゲットの最新構成データまたは保存済構成データを表示できます。また、比較や履歴などの構成機能にもアクセスできます。
OUDターゲットの最新構成データまたは保存済構成データを表示するには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから、「すべてのターゲット」をクリックします。
返されたターゲットの表の、OUDターゲットの行を右クリックします。
ポップアップ・メニューで「構成」を選択し、「最新収集」または「保存済」を選択します。
「保存済」を選択した場合は、保存済構成の表で参照する構成を選択して、「表示」を選択します。
ブラウザが開き、選択したターゲットの(最新または保存済の)構成データが表示されます。
注意: 「最新収集」と「保存済」の選択肢は「構成」メニューにあり、OUDターゲットのホームページの左上に表示されます。 |
ブラウザには次のOUD構成ファイルが表示されます。
config/config.ldif
config/java.properties
config/admin-backend.ldif
OUDターゲットの構成ファイルの他にグローバル構成データも表示されます。
Enterprise Manager Plug-in for OUDをアンインストールするには、次の手順を実行します。
プラグインのすべてのターゲット・インスタンスを削除します。
詳細は、第1.5.1項「プラグインのターゲット・インスタンスの削除」を参照してください。
プラグインをアンデプロイします。
詳細は、第1.5.2項「プラグインのアンデプロイ」を参照してください。
プラグインをアンデプロイする前に、プラグインのターゲット・インスタンスをすべて削除する必要があります。たとえば、OUDインスタンスが3つあり、2つのインスタンスが1つのエージェントにデプロイされ、3つ目のインスタンスが2つ目のエージェントにデプロイされている場合、次の手順を実行する必要があります。
エージェント1のインスタンス1 (ターゲット・インスタンス)を削除します。
エージェント1のインスタンス2 (2つ目のターゲット・インスタンス)を削除します。
エージェント2のインスタンス3 (3つ目のターゲット・インスタンス)を削除します。
その後でOracle Enterprise Manager Cloud Controlからプラグインをアンデプロイできます。
次のプロシージャに従うことにより、ターゲット・インスタンスを削除できます。ターゲット・インスタンスを削除すると、すべての対応するデータ(すでに収集済の監視データ)も削除されることに注意する必要があります。
削除するプラグインのターゲット・インスタンスごとに、次の手順を実行します。
Oracle Enterprise Managerのホームページのナビゲーション・バーで、ターゲットを選択します。
「ホスト」ページが表示されます。
「ホスト」ページで「すべてのターゲット」を選択します。
「すべてのターゲット」ページには、Oracle Enterprise Manager Cloud Control内にあるホスト、エージェント、データベース、ディレクトリ・サーバーなどのすべてのターゲットが一覧表示されます。
ターゲット・インスタンスの名前は、「名前」列に表示されます。
「ターゲット設定」→「ターゲットの削除」をクリックして、ターゲット・インスタンスの名前を選択します。
「削除」をクリックします。
「target_instance_name (OUDディレクトリ・サーバー、OUDプロキシ・サーバーまたはOUDレプリケーション・ゲートウェイ)の削除が選択されました。」というメッセージが表示されます。続行しますか。」
「はい」をクリックします。確認メッセージが表示されます。
これで、ターゲット・インスタンスが削除されました。これらの手順を繰り返して、Enterprise Manager Plug-in for OUDのすべてのターゲット・インスタンスを削除します。
プラグインのすべてのターゲット・インスタンスを削除したら、次の項で説明しているように、プラグインをOracle Enterprise Manager Cloud Controlからアンデプロイして削除できます。
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の次の項の詳細説明に従います。
Oracle Management Serviceからのプラグインのアンデプロイに関する項
Oracle Management Agentからのプラグインのアンデプロイに関する項
次の制限事項が、3つのサーバー・タイプごとに生成されるJVMリソース・レポートに適用されます。
「CPU使用率」グラフは、次の条件が満たされる場合のみ利用できます。
ターゲット・インスタンスは、インスタンスが登録されているManagement Agentと同じホストで稼働している
ターゲット・インスタンスとManagement Agentは、同じアクセス権限を使用して稼働している
「ヒープ以外の使用量」グラフは正確ではありません(レポートされるメトリックは正しくありません)。
Oracle Management AgentがHP-UXシステム上で稼働している場合、OUDインスタンスは、70文字以下のパスにインストールする必要があります。