コマンドラインからのプロジェクトのエクスポート

Windowsのコマンドライン・インタフェースを使用して、プロジェクトをサービスとしてXER形式でエクスポートできます。

Windowsのコマンドライン・インタフェースを使用して、プロジェクトをサービスとしてエクスポートする手順は、次のとおりです。

1. XMLエディタ、またはファイルをXMLファイルとして保存できるプログラムを使用して、エクスポートする1つ以上のプロジェクトを指定したactions.xmlファイルを作成します。

   複数の<action>ノードを含めることで、単一のファイルに複数のアクションを指定できます。

   1つのプロジェクトをエクスポートするサンプルのactions.xmlファイルを次に示します。すべてのタグがファイル内に存在する必要がありますが、次に示すように、一部のタグを空にしてもかまいません。太字の値は、示されているとおりに入力する必要のあるリテラル値です。他の値はサンプルであり、設定によって異なります。

   <actions>

   <action>

   <type>export</type>

   <Projects>

   <ProjectID>Highway Project </ProjectID>

   </Projects>

   <outputFile>C:\HighwayProjectExport.xer</outputFile>

   </action>

   </actions>

   タグ	詳細記述
   <type>	必須。実行するアクションのタイプ。プロジェクトをエクスポートする場合、タイプはexportです。exportには、大文字小文字の区別があることに注意してください。
   <Project ID>	必須。有効なプロジェクトIDを1つ以上指定します。(EPS IDは入力しないでください。)プロジェクトのリストを個別に指定することで、複数のプロジェクトIDを指定できます。次に示すように、1行に1つずつ、個別のタグで指定します。 <ProjectID>Highway Project </ProjectID> <ProjectID>RSCD</ProjectID>
   <outputFile>	必須。有効なパスとファイル名を設定してください(たとえば、C:\HighwayProjectExport.xer)。

   注意:

   actions.xmlファイルに英語以外の文字を含めた場合は、このファイルをUnicodeとして保存し、<actions>タグの前に、XMLエンコード属性を使用して言語を指定します。たとえば、ドイツ語またはフランス語のエンコードを指定する手順は、次のとおりです。

   <?xml version="1.0" encoding="windows-1252"?>

   バッチ・ファイルを使用する場合は、chcpコマンドを使用して、該当する言語エンコードを指定します。国際化の詳細は、Microsoft.comを参照してください。

2. P6 Professionalが実行中の場合は終了します。
3. Windowsコマンド・ライン、バッチ・ファイル、またはコードで、PM.EXEが存在するフォルダから次の形式でコマンドを実行します。

   PM.EXE /username=<name>

   [/password=<name>]

   [/alias=<name>] /actionScript=<path>

   [/logfile=<path>]

   パラメータ	詳細記述
   /username=<name>	必須。P6 Professionalにログインするためのユーザー名です。
   /password=<name>	ユーザー名のパスワードです(ある場合)。
   /alias=<name>	オプション。既存の宛先データベース別名の名前です。別名を指定しないと、最後にアクセスされた別名が使用されます。
   /actionScript=<path>	必須。編集したactions.xmlファイルへの完全なパスです。ファイル名を含める必要があります。
   /logfile=<path>	オプション。処理結果を格納するログ・ファイルを作成する場所の完全なパス。ファイル名を含める必要があります。logfileを設定しない場合、ログ・ファイルのデフォルトの宛先は、PM.exeアプリケーション・フォルダのPrimaveraCmdLineLog.txtになります。

たとえば、次のようになります。

PM.EXE /username=admin

[/password=admin] [/alias=PMDB]

/actionScript=actions.xml

[/logfile=c:\myLog.txt]

値にスペースが含まれる場合は、二重引用符(")で囲みます。

エクスポートの実行が成功すると、終了コード0が返されます。ログ・ファイルにエラーが記録された場合は、0より大きい終了コードが発行されます。このコードは、失敗を示しています。

処理結果は、ログ・ファイルに書き込まれます。また、コマンド・ライン・インタフェースに結果をエコーすることもできます。想定される結果は次のとおりです。

コマンドに必須のパラメータがすべて含まれていない場合は、P6 Professionalが開きます。

注意

• 複数のプロジェクトを1つのXERファイルにエクスポートすると、プロジェクト内のアクティビティの相互関係が保存されます。
• 報告期間パフォーマンス・データが含まれているプロジェクトをエクスポートする場合、そのプロジェクトの値が含まれている報告期間のみエクスポートされます。報告期間辞書のすべての報告期間がエクスポートされるわけではありません。

P6 Professionalデータベースに接続している場合: 「報告期間」ダイアログを参照してください。

• 以前にインポートしたプロジェクトをエクスポートする場合で、データベース内に存在しない外部プロジェクトへの接続がプロジェクトに含まれており、そのプロジェクトのスケジュール計算を行った場合、「プロジェクト間接続を無視」オプションを選択してスケジュール計算が行われていることを確認してください(「上級スケジュール計算オプション」ダイアログ・ボックス)。プロジェクトのスケジュール計算時にこのオプションが選択されている場合、外部アクティビティ日付が保存されます。
• P6 EPPMデータベースに接続している場合: XER形式の使用時にリスク・データはエクスポートされません。