4 VSM 7 ハードウェアの構成の計画

この章では、構成を計画する際の考慮事項について概説します。

VSM 7 構成オプション

VSM 7 は基本ユニットとオプションの容量アップグレードで構成されます。

VSM 7 基本の構成

VSM 7 は基本ユニットとオプションの容量アップグレードで構成されます。基本ユニットは最小構成の VSM 7 で、次が含まれています。

  • 標準の Sun Rack II キャビネット、モデル 1242

  • フルハイト Sun Rack 10 KV AMP (北米または国際)

  • 10GbE Ethernet NIC、FC/FICON HBA、SAS3 HBA、および TDX カードを含む、VSM 7 用に出荷時に事前構成された、特定の構成の Oracle SPARC T7-2 サーバー (x 2)

  • 150T バイトのネイティブ容量を表す、それぞれに 200G バイトフラッシュ SSD (x 5) と 8T バイト SAS HDD ドライブ (x 19) が搭載された、Oracle Storage Drive Enclosure DE3-24C ストレージディスクエンクロージャー (x 2)

  • ネットワーク管理のための高可用性トップオブラック冗長構成の、Oracle Switch ES1-24 10GbE Ethernet スイッチ (x 2)

  • T7-2 FC HBA に取り付けられた SFP (SR または LR のいずれか)

  • 配電盤 (PDU)。VLE50HZ-POWER-Z (x 2) または VLE60HZ-POWER-Z (x 2) (国によって異なる)

ストレージ容量アップグレード

ストレージ容量アップグレードには、基本ユニットの組み立て時に工場で構築される基本容量アップグレードと、現場で設置されるフィールド容量アップグレードがあります。ストレージディスクエンクロージャー (x 2) (150T バイトのネイティブ容量) が搭載された基本ユニットに容量が追加されます。

ストレージ容量アップグレードキットは、2 台のストレージディスクエンクロージャーとしてパッケージングされています。ユニット内に合計 4 台 (375T バイト)、6 台 (600T バイト)、または 8 台 (825T バイト) のストレージディスクエンクロージャーがある場合、最大 3 つのアップグレードキットを VSM 7 基本ユニットに取り付けることができます。

Oracle DE3-24C ストレージディスクエンクロージャーを備えた VSM 7 の容量アップグレード

Oracle DE3-24C ストレージディスクエンクロージャーを備えた VSM 7 では、容量アップグレードキットには、それぞれ 24 台の 8T バイト SAS HDD ドライブが含まれ、フラッシュ SSD は含まれていない 2 台の Oracle DE3-24C ストレージディスクエンクロージャーがあります。

Oracle DE3-24C ストレージディスクエンクロージャーを使用した各 VSM 7 構成で可能なネイティブ容量は次のとおりです。

  • VSM 7 基本ユニット (合計 2 台のストレージディスクエンクロージャー): 150T バイト

  • VSM 7 基本ユニットおよび 1 つの容量アップグレードキット (合計 4 台のストレージディスクエンクロージャー): 375T バイト

  • VSM 7 基本ユニットと 2 つの容量アップグレードキット (合計 6 台のストレージディスクエンクロージャー): 600T バイト

  • VSM 7 基本ユニットと 3 つの容量アップグレードキット (合計 8 台のストレージディスクエンクロージャー): 825T バイト

FC/FICON アップグレード

お客様は、VSM 7 の構築時に FICON ポート用に長波長または短波長のいずれかの SFP を注文できます。これは、8 つの長波長または短波長の SFP が含まれているフィールドアップグレードキットを使用して現場で変更できます。

  • VSM 7 長波長 FC/FICON のフィールドアップグレードオプションには 8 つの単一の LW SFP があります。

  • VSM 7 短波長 FC/FICON フィールドアップグレードオプションには 8 つの単一の SW SFP があります。

構成計画の概要

特定の顧客要件を満たす最適化された VSM 7 システムを設計するには、システムの選定および実装に関与する顧客側の意思決定者と Oracle 担当者との間に緊密な連携が必要になります。より複雑なシステム実装では、Oracle Advanced Customer Services (ACS) グループからの助言が必要になる場合があります。

主要概略アクティビティー

  1. 顧客要件を定義します。

  2. 予算的な制約を評価します。

  3. 定義した要件および制約を基に最適化された VSM 7 システムを設計します。

主要サブタスク

  1. 詳細な構成情報が記載されている VSM 計画スプレッドシートと計画プロセス時に参照用として使用するサンプル構成を参照してください。このスプレッドシートを使用できるのは Oracle VSM Support のアカウントチームです。

  2. 容量要件を見積もり、システム構成を提案します。

  3. 提案する VSM 7 システム構成の概略的な概念図を作成します。

  4. 提案する VSM 7 システム構成の詳細な設計図を作成します。

  5. VSM 7 システムの物理および機能構成計画を主要意思決定者に提示します。

主要参加者

  • 顧客: ネットワーク管理者、データセンターマネージャー

  • Oracle: アカウント担当者、システムサポートスペシャリスト、技術サポートスペシャリスト、システムエンジニア