Oracle Hierarchical Storage Manager and StorageTek QFS Software の構成が完了したら、構成ファイルおよび関連情報をバックアップして、投資を保護してください。次のタスクを実行します。
次のように進めます。
ファイルシステムホストに root
としてログインします。
root@solaris:~#
Oracle HSM 構成のバックアップコピーのストレージの場所を選択します。ファイルシステムのホストにマウントできる独立したファイルシステムを選択します。
選択したファイルシステムが、どの物理デバイスもアーカイブファイルシステムと共有しないようにしてください。
保護対象のファイルシステムに回復ポイントファイルを格納しないでください。アーカイブファイルシステムもホストしている物理デバイス上にある論理デバイス (パーティションや LUN など) に回復ポイントファイルを格納しないでください。
選択したファイルシステムで、構成情報を保持するディレクトリを作成します。コマンド mkdir
mount-point
/
path
を使用します。ここで、mount-point
は、選択した独立ファイルシステム用のマウントポイント、path
は、選択したディレクトリのパスと名前です。
この例では、独立ファイルシステム /zfs1
にディレクトリ /zfs1/sam_config
を作成しました。
root@solaris:~# mkdir /zfs1/sam_config
samexplorer
の実行およびレポートの安全な格納samexplorer
は、Oracle HSM ソフトウェアとファイルシステムに関する包括的な構成とステータス情報を収集してレポートする診断ツールです。Oracle のサポートサービス担当者は、トラブルシューティング時にこの出力を使用します。そのため、Oracle HSM ソフトウェアとファイルシステムを構成または再構成するたびに samexplorer
のベースラインレポートを作成することをお勧めします。
ファイルシステムのメタデータサーバーホストに root
としてログインします。
この例では、ホスト名は samqfs1mds
です。
[samqfs1mds]root@solaris:~#
バックアップ構成情報が保持されているディレクトリに、samexplorer
レポート用のサブディレクトリを作成します。コマンド mkdir
mount-point
/
path
を使用します。ここで、mount-point
は、選択した独立ファイルシステム用のマウントポイント、path
は、選択したディレクトリのパスと名前です。
この例では、ディレクトリ /zfs1/sam_config/explorer
を作成します。
[samqfs1mds]root@solaris:~# mkdir /zfs1/sam_config/explorer [samqfs1mds]root@solaris:~#
選択したディレクトリに、samexplorer
レポートを作成します。コマンド samexplorer
path/
hostname
.
YYYY
MM
DD
.
hh
mm
z
.tar.gz
を使用します。ここで、path
は選択したディレクトリへのパス、hostname
は Oracle HSM ファイルシステムホストの名前、YYYY
MM
DD
.
hh
mm
z
は日付とタイムスタンプです。
デフォルトのファイル名は /tmp/SAMreport.
hostname
.
YYYY
MM
DD
.
hh
mm
z
.tar.gz
です。
この例では、ディレクトリ /zfs1/sam_config/explorer/
にファイル samhost1.20140130.1659MST.tar.gz
を作成します (次のコマンドは 1 行で入力します。改行はバックスラッシュでエスケープされます)。
[samqfs1mds]root@solaris:~# samexplorer \ /zfs1/sam_config/explorer/samhost1.20140130.1659MST.tar.gz Report name: /zfs1/sam_config/explorer/samhost1.20140130.1659MST.tar.gz Lines per file: 1000 Output format: tar.gz (default) Use -u for unarchived/uncompressed. Please wait............................................. Please wait............................................. Please wait...................................... The following files should now be ftp'ed to your support provider as ftp type binary. /zfs1/sam_config/explorer/samhost1.20140130.1659MST.tar.gz [samqfs1mds]root@solaris:~#
ファイルシステムを大幅に再構成する際は必ず、この手順を繰り返してください。
samexplorer
ユーティリティーは、完全な冗長性のために大部分の Oracle HSM 構成情報を収集しますが、主な構成作業のあとには次の手順を実行してください。
ファイルシステムホストに root
としてログインします。
この例では、ホスト名は samqfs1mds
です。
[samqfs1mds]root@solaris:~#
バックアップ構成情報が保持されているディレクトリに、Oracle HSM 構成の手動バックアップコピー用のサブディレクトリを作成します。コマンド mkdir
mount-point
/
path
を使用します。ここで、mount-point
は、選択した独立ファイルシステム用のマウントポイント、path
は、選択したディレクトリのパスと名前です。
次の例では、アーカイブファイルシステム /hsmqfs1
用の回復ポイントを構成します。そのため、ディレクトリ /zfs1/sam_config/samconfig
を作成しました。
[samqfs1mds]root@solaris:~# mkdir /zfs1/sam_config/samconfig
[samqfs1mds]root@solaris:~#
選択したディレクトリに、現在の Oracle HSM 構成用のサブディレクトリを作成します。コマンド mkdir
mount-point
/
path
/
subdirectory
を使用します。ここで mount-point
は選択した独立ファイルシステム用のマウントポイント、path
/
subdirectory
は選択したディレクトリのパスと名前です。
この例では、日付を使用してサブディレクトリの名前を付けます。
samqfs1mdsroot@solaris:~# mkdir /zfs1/sam_config/samconfig/20140127
[samqfs1mds]root@solaris:~#
構成ファイルを別のファイルシステムにコピーします。
/etc/opt/SUNWsamfs/ mcf archiver.cmd defaults.conf diskvols.conf hosts.family-set-name hosts.family-set-name.local preview.cmd recycler.cmd releaser.cmd rft.cmd samfs.cmd stager.cmd inquiry.conf samremote # SAM-Remote server configuration file family-set-name # SAM-Remote client configuration file network-attached-library # Parameters file scripts/* # Back up all locally modified files
すべてのライブラリカタログデータ (ヒストリアンで保持されているデータを含む) をバックアップします。カタログごとに、コマンド /opt/SUNWsamfs/sbin/dump_cat -V
catalog-file
を使用します。ここで、catalog-file
はカタログファイルのパスと名前です。出力を新しい場所にある dump-file
にリダイレクトします。
この例では、library1
のカタログデータを、NFS でマウントされた個別のファイルシステム zfs1
上のディレクトリにある library1cat.dump
ファイルにダンプします (次のコマンドは 1 行で入力します。改行はバックスラッシュでエスケープされます)。
samqfs1mdsroot@solaris:~# dump_cat -V /var/opt/SUNWsamfs/catalog/library1cat \ > /zfs1/sam_config/20140513/catalogs/library1cat.dump
Oracle HSM のインストールおよび構成中に変更したシステム構成ファイルをコピーします。これには、次が含まれる可能性があります。
/etc/ syslog.conf system vfstab /kernel/drv/ sgen.conf samst.conf samrd.conf sd.conf ssd.conf st.conf /usr/kernel/drv/dst.conf
Oracle HSM 構成の一部として作成したカスタムシェルスクリプトおよび crontab
エントリを選択したサブディレクトリにコピーします。
たとえば、回復ポイントの作成とログのローテーションを管理するために crontab
エントリを作成した場合は、ここでコピーを保存します。
現在インストールされているソフトウェア (Oracle HSM、Solaris、Solaris Cluster (該当する場合) を含む) のリビジョンレベルを記録し、選択したサブディレクトリ内の readme
ファイルに情報のコピーを保存します。
必要になったときにソフトウェアをすばやく復元できるように、選択したサブディレクトリに、ダウンロードした Oracle HSM、Solaris、および Solaris Cluster パッケージのコピーを保存します。
ここで停止します。構成をバックアップして、ファイルシステムを使用する準備ができました。