このセクションでは、samu
オペレータコマンドの詳細サマリーをアルファベット順に一覧表示します。
a
(アーカイバステータス画面を表示する)a
コマンドは、Archiver status
画面を開き、現在のアーカイバアクティビティーを表示します。
パラメータを指定せずに発行すると、a
コマンドは、すべてのファイルシステムのアーカイバステータスを表示します。ファイルシステムの名前を指定してコマンドを発行すると、指定されたファイルシステムのみのステータスを表示します。
Ctrl-B
(ˆb
)ファイルシステムを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ファイルシステムを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)アーカイブコピーを 1 つ下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)アーカイブコピーを 1 つ上に移動します。
Ctrl-J
(ˆj
)サイズの 2 進数単位と 10 進数単位を切り替えます。
次の例は、典型的なアーカイバステータス画面を示しています。アーカイバはアイドル状態です。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Idle sam-arfind: samqfs1 mounted at /export/samqfs1 Files waiting to start 32 schedule 0 archiving 0 Monitoring file system activity.
次の例は、同じファイルシステムを示していますが、アーカイバがアクティブにアーカイブ処理中です。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: samqfs1 mounted at /export/samqfs1 Files waiting to start 149 schedule 0 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: samqfs1.archset1.1.83 li.VOL119 Copying file /export/samqfs1/2014/data/A00876.dat
画面には、すべての Oracle HSM ファイルシステムのステータス情報がファイルシステム名およびマウントポイント別に一覧表示されます。詳細表示のフィールドの説明を次に示します。
sam-archiverd
sam-archiverd
フィールドは、変更されたファイルをバックアップメディアへコピーするソフトウェアコンポーネントである Oracle HSM アーカイバデーモンの現在のステータスを表示します。
Idle
は、Oracle HSM がアーカイブ可能ファイルを待機していることを表します
Archiving
は、Oracle HSM がファイルをアーカイブストレージへコピーしていることを表します。
Waiting for resources
は、Oracle HSM がファイルをアーカイブストレージにコピー可能であるが、ドライブが使用可能になるかボリュームがマウントされるまで待機していることを表します。
その他の各種メッセージはエラーを表します。
sam-arfind
sam-arfind
フィールドは、ファイルシステムをモニターしてアーカイブ候補を探すソフトウェアコンポーネントによって報告された最新の結果を表示します。結果には次のものが含まれます。
Oracle HSM ファイルシステムに割り当てた名前 (この例では samqfs1
)
Oracle HSM ファイルシステムのマウントポイントディレクトリ (この例では /export/samqfs1
)
アーカイブ処理の開始を待機しているアーカイブ可能ファイルの数 (Files waiting to start
) (この例では 32
)
アーカイブ処理のスケジュールで現在アーカイブ可能ファイルの数 (schedule
) (この例では 0
)
現在アーカイブ処理中であるアーカイブ可能ファイルの数 (archiving
) (この例では 0
)。
sam-arcopy
sam-arcopy
フィールドは、アーカイブ可能ファイルをアーカイブメディアへコピーするソフトウェアコンポーネントによって報告された現在のアクティビティーを示します。次の情報を報告します。
ファイルシステムの名前 (この例では samqfs1
)
アーカイブリクエストファイル内のファイルは、同じアーカイブセットのメンバーであるため、同じアーカイブ特性および要件を共有します。ファイル名は、コピーディレクティブ (指定されたメディア上のファイルをコピーおよび保持する条件を設定するアーカイブルール) の名前と、アーカイバによって設定される順序番号で構成されます。
アーカイブセットの名前 (この例では archset1
)
現在のコピーのコピー番号 (この例では 1
)
順序番号 (この例では 83
)
現在のコピーを格納するために使用されているメディアボリュームのボリュームシリアル番号 (この例では VOL119
)。
現在コピーされているファイルのパスおよびファイル名 (この例では /export/samqfs1/2014/data/A00876.dat
)。
abr
(アプリケーションベースの回復を有効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して、abr
コマンドを発行すると、Oracle Real Application Cluster (RAC) は、Solaris Volume Manager ミラー化ボリュームで非同期入出力を使用する Oracle HSM ファイルシステムに格納されたデータベースの回復を処理するために、Solaris Volume Manager のアプリケーションベースの回復機能を利用できるようになります。
デフォルトで、ABR は有効です。
次の例では、ファミリセットデバイス 20
で ABR を有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:abr 20
add
(マウントされているファイルシステムに装置を追加する)Oracle HSM 装置の順序番号を設定して発行すると、add
コマンドは、対応するファイルシステムを更新し、mcf
(Oracle HSM マスター構成ファイル) 内のファミリセット定義に追加され、samd
config
コマンドで設定されたディスクデバイスを使用できるようにします。
remove
(データを移動し、装置をファイルシステムから削除する)を参照してください。
たとえば、追加のディスクスライスをファイルシステムファミリセット qfs1
に追加する必要があるとします。まず、スライス /dev/dsk/c5t8d0s3
を Oracle HSM 装置の順序番号 13
として識別する行を /etc/opt/SUNWsamfs/mcf
ファイルに追加します (選択された装置番号は、Oracle HSM システム内で一意である必要があります)。
root@solaris:~# vi /etc/opt/SUNWsamfs/mcf ... # Section 1: File Systems # # Equipment Equipment Equipment Family Device Additional # Identifier Ordinal Type Set State Parameters # ----------------- --------- --------- -------------- ----- ---------- qfs1 10 ma qfs1 on /dev/dsk/c5t8d0s0 11 mm qfs1 on /dev/dsk/c5t8d0s1 12 md qfs1 on /dev/dsk/c5t8d0s3 13 md qfs1 on :wq root@solaris:~#
次に、実行中の Oracle HSM デーモンを再構成して、ファイル内の変更を組み込みます。
root@solaris:~# samd config
この時点で、File systems
画面には、装置が off
であり、そのために使用可能でないことが示されます。そのため、新しいスライスのユーザー割り当て Oracle HSM 装置番号を付けて add
コマンドを入力します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on qfs1 -----2---r- 80% 70% mm 11 on /dev/dsk/c5t8d0s0 md 12 on /dev/dsk/c5t8d0s1 md 13 off /dev/dsk/c5t8d0s3 : command:add 13
デバイスの状態が on
に変化します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on qfs1 -----2---r- 80% 70% mm 11 on /dev/dsk/c5t8d0s0 md 12 on /dev/dsk/c5t8d0s1 md 13 on /dev/dsk/c5t8d0s3
alloc
(デバイスのストレージ割り当てを有効にする)Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、alloc
コマンドは、指定されたデータデバイスでストレージ割り当てを開始します。noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする)を参照してください。
次の例では、ディスクデバイス 14
でストレージ割り当てを開始します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 noalloc /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:alloc 14
デバイスの状態が on
に変化します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0
aplease
(共有ファイルシステムの追加リースの有効期限を設定する)データを共有ファイルに追加する前に、ホストはファイルへの排他アクセスが付与される追加リースをリクエストし、取得する必要があります。aplease
コマンドは、指定されたデバイスでこのリースが有効である秒数を定義します。追加操作を完了する前に指定の時間が経過した場合、ホストはリースを再取得して続行する必要があります。
指定される秒数は、[15-600
] の範囲である必要があります。デフォルトは 30
秒です。
関連情報については、rdlease
(共有ファイルシステムの読み取りリース時間を設定する)、wrlease
(共有ファイルシステムの書き込みリース時間を設定する)、および lease_timeo
(共有ファイルシステムの未使用リースのタイムアウトを設定する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で追加リース時間を 2 分 (120
秒) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:aplease 800 120
aridle
(アーカイブ処理を正常に停止する)aridle
コマンドは、次の論理ポイント (たとえば現在のアーカイブ tar
ファイルの末尾) でアーカイブ処理を停止します。通常、このコマンドは中断が必要なメンテナンス (ファイルシステムのアンマウント、拡張、縮小など) に先立って使用されます。アーカイブ処理は arrun
コマンドが入力されるまで非アクティブなままになります。
パラメータを指定せずに入力すると、aridle
は、すべてのアーカイバアクティビティーを停止します。
dk
パラメータを指定して入力すると、aridle
は、ディスクメディアへのすべてのアーカイブ処理を停止します。
rm
パラメータを指定して入力すると、aridle
は、リムーバブルメディア (テープなど) へのすべてのアーカイブ処理を停止します。
fs.
パラメータおよびファイルシステム名を指定して入力すると、aridle
は、指定されたファイルシステムでのすべてのアーカイバアクティビティーを停止します。
最初の例では、aridle
はすべてのアーカイブ処理を停止します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:aridle
aridle
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンは arrun
コマンドが入力されるまで Idle
になります。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Idle sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Waiting for :arrun
2 番目の例では、aridle
は sam1
ファイルシステムのみのアーカイブ処理を停止します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:aridle fs.sam1
aridle
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンはファイルシステムディレクティブ fs.sam1
を指定して arrun
コマンドを入力するまで Waiting...
になります。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Waiting for :arrun fs.sam1 sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Waiting for :arrun fs.sam1
3 番目の例では、aridle
はディスクへのアーカイブ処理を停止します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:aridle dk
aridle
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンは dk
(ディスク) ディレクティブを指定して arrun
コマンドを入力するまで Waiting...
になります。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Waiting for :arrun dk sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Waiting for :arrun dk
arrerun
(中断なしでアーカイバを再開する)arrerun
コマンドは、進行中の操作を中断せずに、アーカイブ処理を再開します。アーカイバデーモンは再開し、進行中のすべての作業が回復されます。arrerun
を arrestart
(中断してアーカイバを再開する) と比較してください。
この例では、arrerun
はアーカイブ処理を再開し、進行中のすべての作業を回復します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:arrerun
arrestart
(中断してアーカイバを再開する)arrestart
コマンドは、アーカイバの状態に関係なく、アーカイバを停止してから再開します。このコマンドを arrerun
(中断なしでアーカイバを再開する) と比較します。
arrestart
は慎重に使用してください。操作をただちに停止するため、コピー操作を完了できなかった場合、繰り返し実行する必要があります。そのため、アーカイブメディアの領域を浪費することになります。
arrmarchreq
(アーカイブリクエストを削除する)ファイルシステム名、およびアーカイブリクエストファイル名とワイルドカードのいずれかを指定して発行すると、arrmarchreq
コマンドは指定されたアーカイブリクエストを削除します。
アーカイブリクエストファイル名は、コピーディレクティブ (指定されたメディア上のファイルをコピーおよび保持する条件を設定するアーカイブルール) の名前と、アーカイバによって設定される順序番号で構成されます。
最初の例では、arrmarchreq
はアーカイブリクエストファイル data0.1.83
を sam1
ファイルシステムから削除します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Idle sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 0 archiving 0 Monitoring file system activity. : command:arrmarchreq sam1.data0.1.83
2 番目の例では、arrmarchreq
はすべてのアーカイブリクエストファイルを sam1
ファイルシステムから削除します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Idle sam-arfind: sam2 mounted at /sam2 Files waiting to start 0 schedule 0 archiving 0 Monitoring file system activity. : command:arrmarchreq sam2.*
arrun
(アーカイブ処理を開始する)arrun
コマンドは、アーカイブ処理を開始します。
パラメータを指定せずに入力すると、arrun
は、すべてのアーカイバアクティビティーを開始します。
dk
パラメータを指定して入力すると、arrun
は、ディスクメディアへのアーカイブ処理を開始します。
rm
パラメータを指定して入力すると、arrun
は、リムーバブルメディアへのアーカイブ処理を開始します。
fs.
パラメータおよびファイルシステム名を指定して入力すると、arrun
は、指定されたファイルシステムでのアーカイバアクティビティーを開始します。
最初の例では、arrun
はすべてのアーカイブ処理を開始します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Idle sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Waiting for :arrun : command:arrun
arrun
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンはアーカイブ処理を再開します (Archiving
)。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename
2 番目の例では、arrun
は sam1
ファイルシステムでアーカイブ処理を開始します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Waiting for :arrun fs.sam1 sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Waiting for :arrun fs.sam1 : command:arrun fs.sam1
arrun
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンはファイルシステム sam1
のアーカイブ処理を再開します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename
3 番目の例では、arrun
はディスクメディアへのアーカイブ処理を開始します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Waiting for :arrun dk sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 : command:arrun dk
arrun
コマンドが入力されると、アーカイバデーモンはディスクへのアーカイブ処理を再開します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename
arscan
(ファイルシステムでアーカイブ解除ファイルをスキャンする)Oracle HSM ファイルシステム名を指定して発行すると、arscan
コマンドは指定されたファイルシステムでアーカイブ解除ファイルをスキャンします。
ファイルシステム名以外のパラメータを指定せずに入力すると、arscan
は、指定されたファイルシステム内のすべてのディレクトリを再帰的にスキャンします。
ファイルシステム名およびディレクトリを指定して入力すると、arscan
は指定されたディレクトリから開始して、指定されたファイルシステム内のすべてのディレクトリを再帰的にスキャンします。
ファイルシステム名および .inodes
キーワードを指定して入力すると、arscan
はその .inodes
ファイルをスキャンします。ファイルシステム内のほとんどのファイルがアーカイブ済みの場合、これはディレクトリをスキャンするよりも高速です。
その他のパラメータとともに秒数を表す整数を入力すると、指定された秒数だけスキャンが遅延します。
arstop
(すべてのアーカイブ処理をすぐに停止する)arstop
コマンドはアーカイブ処理をすぐに停止します。
パラメータを指定せずに入力すると、arstop
は、すべてのアーカイバアクティビティーを停止します。
dk
パラメータを指定して入力すると、arstop
は、ディスクメディアへのアーカイブ処理を停止します。
rm
パラメータを指定して入力すると、arstop
は、リムーバブルメディアへのアーカイブ処理を停止します。
fs.
パラメータおよびファイルシステム名を指定して入力すると、arstop
は、指定されたファイルシステムでのアーカイバアクティビティーを停止します。
最初の例では、arstop
はすべてのアーカイブ処理を停止します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:arstop
2 番目の例では、arstop
コマンドはファイルシステム sam1
でのアーカイブ処理を停止します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:arstop fs.sam1
artrace
(アーカイバのトレースを実行する)artrace
コマンドは、アーカイブのトレースを開始します。
トレースでは、アーカイバアクティビティーの詳細ログを /var/opt/SUNWsamfs/trace/
サブディレクトリ内の sam-archiverd
ファイルへ書き込みます。
パラメータを指定せずに入力すると、artrace
は、すべてのファイルシステムでのアーカイバアクティビティーをトレースします。
fs.
パラメータおよびファイルシステム名を指定して入力すると、artrace
は指定されたファイルシステムでのアーカイバアクティビティーをトレースします。
最初の例では、artrace
はすべてのファイルシステムに対するアーカイバのトレースを開始します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:artrace
2 番目の例では、artrace
コマンドはファイルシステム sam1
に対するアーカイバのトレースを開始します。
Archiver Status samu version time date sam-archiverd: Archiving sam-arfind: sam1 mounted at /sam1 Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. sam-arcopy: sam1.copy-directive.sequence-number vol-ser Copying file path/filename : command:artrace fs.sam1
atime
(ファイルシステムのアクセス時間の更新を構成する)ディスクファミリセットデバイス -1
、0
、または 1
の Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、atime
コマンドは対応するファイルシステム内のファイルについてアクセス時間属性が更新される方法とタイミングを制御します。
値 0
(ゼロ) を設定すると、キャッシュが有効になり、アクセス時間の更新の書き込みが最大 1 分遅延します。アクセス時間の更新がただちにディスクへ書き込まれるのは、Oracle HSM ファイルシステムの使用状況が低位境界値を上回ったとき、アクセス時間の変更が作成時間 (ctime
) または変更時間 (mtime
) の更新と同時に発生したとき、またはファイルシステムがアンマウントされたときに限られます。この設定によりディスク入出力が低減し、その結果、パフォーマンスが向上します。
値 1
に設定すると、ファイルがアクセスされるとすぐにディスク上のアクセス時間が更新されます。これによりディスク入出力が増加し、そのためパフォーマンスが低下します。
値 -1
を設定するか noatime
コマンドを実行すると、アクセス時間の更新が無効になります。アクセス時間が重要ではない場合、これによって入出力が大幅に削減され、パフォーマンスが向上する可能性があります。ただし、POSIX 規格では、ファイルにアクセス時間のマークを付けることが要求されています。Oracle HSM ファイルシステムのアーカイブ処理ではこの設定を使用しないでください。
デフォルト値は 0
(キャッシュおよび遅延書き込みが有効) です。
詳細は、mount_samfs
および stat
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、キャッシュを無効にし、ファミリセットデバイス 100
でディスクへのアクセス時間の即時更新を強制します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command:atime 100 1
audit
(ライブラリまたはライブラリスロットを監査する)ロボットライブラリの Oracle HSM 装置の順序番号、およびオプションでスロット識別子を指定して発行すると、audit
コマンドにより指定された自動ライブラリがボリュームをマウントし、ボリュームシリアル番号 (VSN) を読み取り、ライブラリカタログを再構築します。指定した場合、スロットは使用中であり、メディアによって物理的に占有されている必要があります。
指定したスロットにテープカートリッジが含まれる場合は、-e
パラメータを使用して、データの終わり (EOD) をスキップし、使用可能な領域を判断するように監査に通知します。ただし、このプロセスは中断不可能であり、完了までに数時間かかることがあります。
指定されたスロットに両面光磁気カートリッジが含まれる場合は、目的の面を 1
または 2
で識別します。面が指定されない場合は、両方の面が監査されます。
詳細は、auditslot(1M)
、mount_samfs
、および stat
のマニュアルページを参照してください。
:audit equipment-number :audit equipment-number:slot :audit -e equipment-number:slot :audit equipment-number:slot:side :audit -e equipment-number:slot:side
次の例では、Oracle HSM 装置の順序番号が 900
であるロボットライブラリのスロット 17
を監査します。
Robot VSN catalog by slot : eq 900 samu version time date count 32 slot access time count use flags ty vsn 0 2013/07/02 12:53 3 96% -il-o-b----f li VOL001 1 2013/07/02 12:53 2 98% -il-o-b----f li VOL002 2 2013/07/02 12:52 1 86% -il-o-b----f li VOL003 3 2013/07/02 12:52 1 95% -il-o-b----f li VOL004 4 2013/07/02 12:51 1 79% -il-o-b----- li VOL005 5 2013/07/02 12:45 0 14% -ilEo-b----f li VOL006 MEDIA ERROR 6 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL007 7 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL008 8 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL009 9 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL010 10 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL011 11 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL012 12 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL013 13 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL014 14 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL015 15 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL016 16 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL017 17 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL018 18 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL019 19 none 50 0% -il-oCb----- li CLN020 : command: audit 900:17
c
(デバイス構成画面を表示する)c
コマンドは、すべてのデバイス名および装置の順序番号を一覧表示する Device configuration
画面を開きます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
次の例は、デバイス構成画面を示します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 SL8500 ti 101 down /dev/rmt/0cbn 100 SL8500 ti 102 down /dev/rmt/1cbn 100 SL8500 ti 103 down /dev/rmt/2cbn 100 SL8500 hy 104 on historian 104
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM デバイスタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
フィールドは、デバイスのユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
state
state
フィールドは、デバイスの現在の動作状態を表示し、次のいずれかを含む場合があります。
on
は、デバイスが使用可能であることを表します。
ro
は、デバイスが読み取り専用であることを表します。
off
は、デバイスが使用可能ではないことを表します。
down
は、デバイスがメンテナンスのみ可能であることを表します。
idle
は、デバイスがすでに進行中の操作を完了しているものの、新しい接続を受け付けていないことを表します。
noalloc
は、このデバイスでこれ以上ストレージを割り当てられないことを表します。管理者が noalloc
コマンドを実行しました (noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする)を参照)。noalloc
状態は、管理者が alloc
コマンドを発行するまで続きます (alloc
(デバイスのストレージ割り当てを有効にする)を参照)。
device_name
device_name
フィールドは、デバイスのパスおよびファイル名を表示します。
この例では、ファミリセット装置タイプ sk
はネットワーク接続ライブラリへの Oracle StorageTek ACSLS インタフェースを示します。そのため、デバイス名はライブラリのパラメータファイル SL8500_T10K_parms
へのパスです。ネットワーク接続ライブラリおよびパラメータファイルの詳細は、mcf
のマニュアルページを参照してください。
fs
fs
フィールドは、デバイスが含まれるファミリセットの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
family_set
family_set
フィールドは、デバイスが含まれる Oracle HSM ファミリセットのユーザー割り当ての名前を表示します。ファミリセットは、Oracle HSM コンポーネントと関連付けられた装置、たとえば Oracle HSM ファイルシステムと関連付けられたディスクデバイスのグループ、アーカイブ処理と関連付けられたテープライブラリなどを表します。
clear
(リムーバブルストレージボリュームのロードリクエストをクリアする)ボリュームシリアル番号 (VSN)、およびオプションでインデックス値を指定して発行すると、clear
コマンドは指定された VSN に対する保留中のロードリクエストを取り消し、Removable media load requests
画面から VSN に対する参照をクリアし、ボリュームのマウントを待機しているプロセスを中止します。
オプションで、画面上の VSN に対応する行のインデックス列を指定できます。
詳細は、p
(リムーバブルメディアロードリクエスト画面を表示する)および load
(カートリッジをドライブにロードする)を参照してください。
d
(デーモントレースコントロール画面を表示する)d
コマンドは、defaults.conf
ファイルでの指定に従って、Oracle HSM が現在トレースしているイベントを表示する Daemon trace controls
画面を開きます。トレースファイルの有効化の詳細は、defaults.conf
のマニュアルページを参照してください。
次の例は、トレースファイル情報を示しています。トレース対象のデーモンに関する情報、トレースファイルのパス、トレース対象イベント、トレースファイルのサイズと経過時間に関する情報などが表示されます。
Daemon trace controls samu version time date sam-amld /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-amld cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0 sam-archiverd /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-archiverd cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0 sam-catserverd /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-catserverd cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0 sam-fsd /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-fsd cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0 sam-rftd /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-rftd cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0 sam-recycler /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-recycler cust err fatal misc proc debug date size 10 age 0
def_retention
(デフォルトの WORM 保存期間を設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号および時間間隔を指定して発行すると、def_retention
コマンドは保存期間が指定されていない WORM 対応ファイルのデフォルト保存期間を指定された時間間隔に変更します。
WORM (Write Once Read Many) ファイルのデータおよびパスは、保存期間が経過するまで変更または削除できません。保存期間は、3 つの方法のうちのいずれかで指定します。
ファイルの削除または変更を禁止することを示すには、文字列 permanent
または 0
を入力します。
間隔を年数、日数、時間数、分数で指定するには、次の形式で文字列を入力します
[YEARSy][DAYSd][HOURSh][MINUTESm]
YEARS
は指定する年数 (該当する場合)、MONTHS
は指定する月数 (該当する場合)、DAYS
は指定する日数 (該当する場合)、HOURS
は指定する時間数 (該当する場合)、および MINUTES
は指定する分数 (該当する場合) です。たとえば、5y3d1h4m
は 5 年 3 日 1 時間 4 分を指定し、10y
は 10 年を指定し、60d12h
は 60 日 12 時間を指定します。
分数で保存を指定するには、[1-2147483647
] の範囲の整数を入力します。
変更しない場合、WORM ファイルのデフォルトの保存期間は 43,200
分 (30 日) です。
WORM オプションの追加情報は、mount_samfs
および sam_worm
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、装置の順序番号 10
(ファイルシステム samfs1
) に格納されている WORM ファイルのデフォルトの保存期間を 7
年に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on samfs1 m----2----d 90% 70% /samfs1 mm 11 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 12 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 13 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 14 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command:def_retention 10 7y
devlog
(デバイスのロギングオプションを設定する)デバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびイベントロギングオプションのスペース区切りリストを指定して発行すると、devlog
コマンドは指定されたデバイスのロギングを構成します。
次のキーワードの 1 つ以上を使用して、イベントロギングオプションを指定します。
all
は、すべてのイベントを記録します。
none
は、ロギングを無効にします。
default
は、デフォルトのロギング設定を復元します。
detail
は、操作の進行状況を追跡するのに役立つイベントを記録します。
err
は、エラーメッセージを記録します。
label
は、ラベル付け操作を記録します。
mig
は、移行ツールキットメッセージを記録します。
msg
は、スレッドおよびプロセスの通信を記録します。
retry
は、デバイス操作の再試行を記録します。
syserr
は、システムライブラリエラーを記録します。
time
は、デバイス操作の時間を記録します。
module
は、ログメッセージにモジュール名およびソース行を含めます。
event
はログメッセージ内のメッセージにイベント名を含めます。
date
はメッセージにイベント日付を含めます。
-
keyword
(上記のキーワードのいずれかの前にマイナス記号) は、そのキーワードを現在のロギング指定から削除します。
デフォルトのロギング指定は err retry syserr date
です。追加情報は、samset
のマニュアルページを参照してください。
dio_rd_consec
(連続する直接読み取り数を制限する)dio_rd_consec
コマンドは、Oracle HSM が直接入出力を使用して実行する、dio_rd_form_min
または dio_rd_ill_min
よりも大きい連続読み取り数を指定します。
デフォルト値は 0
で、入出力サイズに基づく直接読み取りを無効にし、Oracle HSM は dio_rd_form_min
または dio_rd_ill_min
を無視します。
詳細は、dio_rd_form_min
(境界割り当てされた直接入出力読み取りのサイズを設定する)および dio_szero
(直接入出力時にスパースファイルの未初期化領域をゼロ化する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の整形式の直接読み取りの最小サイズを 16
に設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_rd_consec 100 16
dio_rd_form_min
(境界割り当てされた直接入出力読み取りのサイズを設定する)dio_rd_form_min
コマンドは、指定されたキロバイト数を、Oracle HSM が指定されたファミリセットディスクデバイス上の境界割り当てされたデータを読み取るときにページ入出力から直接入出力へ自動的に切り替えるための最小サイズにします (スイッチ入出力を参照)。
デフォルト値は 256
K バイトです。値を 0
に設定すると、境界割り当てされたデータを読み取る際にスイッチ入出力を無効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の整形式の直接読み取りの最小サイズを 1024
K バイトに設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_rd_form_min 100 1024
dio_rd_ill_min
(境界割り当てされていない直接入出力読み取りのサイズを設定する)dio_rd_ill_min
コマンドは、指定されたキロバイト数を、Oracle HSM が指定されたファミリセットディスクデバイス上の境界割り当てされていないデータを読み取るときにページ入出力から直接入出力へ自動的に切り替えるための最小サイズにします (スイッチ入出力を参照)。
デフォルト値は 0
K バイトであり、境界割り当てされていないデータを読み取る際にスイッチ入出力を無効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の不正形式の直接読み取りの最小サイズを 4096
K バイトに設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_rd_form_min 100 4096
dio_szero
(直接入出力時にスパースファイルの未初期化領域をゼロ化する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、dio_szero
コマンドはページ入出力によるスパースファイルの処理と同様の方法で、指定されたデバイスに対する直接入出力によってスパースファイルが処理されるようにします。未初期化領域は領域がアクセスされるとゼロ化されます。スパースファイルは、ページ入出力の場合と同様に動作します。このため、スパースファイルを直接書き込むときのパフォーマンスが低下します。
デフォルトは nodio_szero
(直接 I/O でスパースファイルの未初期化領域をゼロ化しない) です。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
上のスパースファイルをゼロ化します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_szero 100
dio_wr_consec
(連続する直接書き込み数を制限する)dio_wr_consec
コマンドは、Oracle HSM が直接入出力を使用して実行する、dio_wr_form_min
または dio_wr_ill_min
よりも大きい連続書き込み数を指定します。
デフォルト値は 0
で、入出力サイズに基づく直接書き込みを無効にし、Oracle HSM は dio_wr_form_min
または dio_wr_ill_min
を無視します。
詳細は、dio_wr_form_min
(整形式の直接入出力書き込みのサイズを設定する)および dio_wr_ill_min
(境界割り当てされていない直接入出力書き込みのサイズを設定する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の整形式の直接読み取りの最小サイズを 16
に設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_wr_consec 100 16
dio_wr_form_min
(整形式の直接入出力書き込みのサイズを設定する)dio_wr_form_min
コマンドは、指定されたキロバイト数を、Oracle HSM が指定されたファミリセットディスクデバイスへ境界割り当てされたデータを書き込むときにページ入出力から直接入出力へ自動的に切り替えるための最小サイズにします (スイッチ入出力を参照)。
デフォルト値は 256
K バイトです。値を 0
に設定すると、境界割り当てされたデータを書き込む際にスイッチ入出力を無効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の整形式の直接書き込みの最小サイズを 1024
K バイトに設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_wr_form_min 100 1024
dio_wr_ill_min
(境界割り当てされていない直接入出力書き込みのサイズを設定する)dio_wr_ill_min
コマンドは、指定されたキロバイト数を、Oracle HSM が指定されたファミリセットディスクデバイスへ境界割り当てされていないデータを書き込むときにページ入出力から直接入出力へ自動的に切り替えるための最小サイズにします (スイッチ入出力を参照)。
デフォルト値は 0
K バイトであり、境界割り当てされていないデータを読み取る際にスイッチ入出力を無効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の不正形式の直接書き込みの最小サイズを 4096
K バイトに設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:dio_wr_form_min 100 4096
diskvols
(アーカイブ処理に使用されるディスクボリュームのフラグを設定/クリアする)アーカイブディスクボリューム名、プラスかマイナス、および次に示すいずれかのフラグを指定して発行すると、diskvols
コマンドは指定されたボリュームで指定されたフラグを設定またはクリアします。ハードウェアの問題のトラブルシューティング時には、U
フラグおよび E
フラグの値を変更できます。ただし、残りはそのままにしてください。
l
は、ボリュームにラベルが付けられ、seqnum
ファイルがすでに作成されたことを表します。
r
は、ボリュームがリモートホストで定義されていることを表します。
U
は、ボリュームが使用不可であることを意味します。
R
は、ボリュームが読み取り専用であることを表します。
E
は、ディスクアーカイブディレクトリへの書き込み中にメディアエラーが発生したことを表します。
A は、ボリュームを監査する必要があることを意味します。
F は、ボリュームに空きがないことを意味します。
c は、ボリュームのリサイクルの準備ができたことを意味します。
次の例では、U
(unavailable
) フラグをアーカイブストレージボリューム disk01
に設定します。
Disk volume dictionary samu version time date header version 460 volumes magic 340322 version 9 nkeys 2 ndata 2 index space capacity used flags volume 0 12882411520 12887785472 10291200 ----- disk01 1 6443827200 6443892736 70656 ----- disk02 clients magic 340322 version 9 nkeys 1 ndata 1 : command:diskvols disk01 +U
フラグが設定されます。
Disk volume dictionary samu version time date header version 460 volumes magic 340322 version 9 nkeys 2 ndata 2 index space capacity used flags volume 0 12882411520 12887785472 10291200 --U-- disk01 1 6443827200 6443892736 70656 ----- disk02 clients magic 340322 version 9 nkeys 1 ndata 1
dmr
(ソフトウェアミラーの指定されたミラー読み取りを有効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、dmr
コマンドは、Solaris Volume Manager ミラー化ボリュームで非同期入出力を使用する Oracle HSM ファイルシステムにデータベースが格納されているときに、Solaris Volume Manager の指定されたミラー読み取り機能を Oracle Real Application Cluster (RAC) が利用できるようにします。nodmr
(ソフトウェアミラーの指定されたミラー読み取りを無効にする)を参照してください。
デフォルトで、DMR は有効です。
次の例では、ファミリセットデバイス 20
で DMR を有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:dmr 10
dtrace
(Oracle HSM デーモンのトレースを有効化/構成する)Oracle HSM デーモン指定子とキーワード on
か off
、または変数名と値を指定して発行すると、dtrace
コマンドは、トレース情報がトレースファイルに書き込まれる方法を制御します。
キーワード all
(すべての Oracle HSM デーモンの場合) または特定デーモンの名前を使用してデーモンを指定します。有効なデーモン名には、sam-archiverd
、sam-catserverd
、sam-fsd
、sam-rftd
、sam-recycler
、sam-sharefsd
、sam-stagerd
、sam-serverd
、sam-clientd
、および fsmgmt
が含まれます。
指定されたデーモンのトレースを有効にするには、on
キーワードを使用します。
指定されたデーモンのトレースを無効にするには、off
キーワードを使用します。
指定されたデーモンのトレースプロセスを制御するには、変数名と値を使用します。変数は、構文 daemon-specifier
.
variable value
を使用して設定します。
:dtrace daemon-specifier on :dtrace daemon-specifier off :dtrace daemon-specifier.file path-filename :dtrace daemon-specifier.options option_name1 option_name2 -option_name3 ...
file
file
変数は、パスまたはファイル名の値を取ります。
all.file
path-filename
は、トレースファイル path-filename
を保持するディレクトリを指定します。
デフォルトで、トレースファイルは /var/opt/SUNWsamfs/trace
にあります。
daemon-name
.file
path-filename
は、トレースファイル path-filename
を指定します。
デフォルトで、トレースファイルにはトレースするデーモンの名前が付けられます。
options
options
変数は、トレースオプション、トレースされるイベント、またはトレース出力に含める要素のスペース区切りリストを取ります。オプションの選択を解除するには、マイナス記号をオプションに付けて使用します (-
option_name
)。
事前定義されたイベントタイプは、cust
、err
、fatal
、misc
、proc
、および rft
です。メッセージ要素 program[pid]
および time
は常に含まれ、選択解除できません。
オプションのイベントには次のものが含まれます。
none
は、すべてのイベントタイプを除外します。
all
は、有用なほとんどのイベントを含みます (cust
、err
、fatal
、ipc
、misc
、proc
、および rft
)。
alloc
は、メモリー割り当てイベントを含みます。
cust
は、カスタマー通知 syslog および notify ファイルメッセージを含みます。
err
は、致命的でないプログラムエラーを含みます。
fatal
は、致命的な syslog メッセージを含みます。
files
は、ファイルアクションを含みます。
rft
は、ファイル転送イベントを含みます。
ipc
は、プロセス間通信を含みます。
misc
は、その他、またはカテゴリ分けできないイベントを含みます。
oprmsg
は、オペレータメッセージを含みます。
proc
は、プロセスの開始および完了です。
queue
は、変更があったときのアーカイバキューコンテンツです。
オプションのメッセージ要素には、次のものが含まれます。
date
は、メッセージに日付を含みます (時間は常に含まれます)。
module
は、メッセージにソースファイル名および行番号を含みます。
type
は、メッセージにイベントタイプを含みます。
age
age
変数は、トレースファイルのローテーション間隔を指定された値に設定します (トレースファイルをローテーションすることで、そのサイズを管理可能な制限内のサイズに維持します)。age
の値は、2 分より長い秒数、分数、時間数、日数、週数、または年数に設定します。
値が 2 分以下であると、トレースファイルのローテーションが無効になります。
size
size
変数は、トレースファイルのローテーションが発生するファイルサイズを設定します。size
の値は、単位を指定するいずれかの接頭辞 (b
はバイト、k
はキロバイト、M
はメガバイト、G
はギガバイト、T
はテラバイト) を付けた整数として設定します。
次の例では、致命的ではないエラーを sam-archiverd
トレースファイルから除外し、イベントの日付、およびエラーが発生したソースファイルと行番号を各トレースファイルエントリに含みます。
Help information page 1/15 samu version time date Displays: a Archiver status w Pending stage queue c Device configuration C Memory d Daemon trace controls D Disk volume dictionary f File systems F Optical disk label g Shared clients I Inode h Help information J Preview shared memory l Usage information K Kernel statistics m Mass storage status L Shared memory tables n Staging status M Shared memory o Optical disk status N File system parameters p Removable media load requests P Active Services r Removable media R SAM-Remote s Device status S Sector data t Tape drive status T SCSI sense data u Staging queue U Device table v Robot catalog : command:dtrace sam-archiverd.options -err date module
export
(リムーバブルメディアをロボットライブラリのメールボックスに移動する)ロボットライブラリの Oracle HSM 装置の順序番号、およびスロット識別子を指定して発行すると、export
コマンドは指定されたスロット内にあるカートリッジをメールボックスに移動します。指定した場合、スロットは使用中であり、メディアによって物理的に占有されている必要があります。スロットに両面光磁気カートリッジが格納されており、面が指定されない場合は、両方の面が監査されます。
Oracle HSM メディアタイプ識別子およびカートリッジのボリュームシリアル番号 (VSN) を指定して発行すると、export
コマンドは指定されたカートリッジをメールボックスに移動します。
指定された装置の順序番号が StorageTek ネットワーク接続ライブラリを示す場合、-f
パラメータはカートリッジをライブラリのカートリッジアクセスポート (CAP) にエクスポートし、Oracle HSM カタログを更新します。CAPID
パラメータはライブラリパラメータファイルで定義する必要があります。詳細は、stk
のマニュアルページを参照してください。
指定された装置の順序番号がその他のネットワーク接続ライブラリを示す場合、export
コマンドで Oracle HSM カタログを更新しますが、カートリッジの物理的な移動はライブラリの制御ソフトウェアのままです。
import
(リムーバブルメディアをメールボックスからロボットライブラリに移動する)も参照してください。
デフォルトで、エクスポートされるボリュームは Oracle HSM のヒストリアンによって追跡されます。ヒストリアンは、ライブラリ内に存在しなくなったボリュームのステージングおよびアーカイブリクエストを処理できる仮想ライブラリとして機能します。オペレータは、必要なカートリッジをインポートしてロードリクエストに対応することができます。ヒストリアン自体からカートリッジをエクスポートすると、エクスポートされるカートリッジのすべての情報が削除されます。このカートリッジ上のボリュームに関する情報は失われます。詳細は、historian
のマニュアルページを参照してください。
:export equipment-number:slot :export -f equipment-number:slot :export media-type.vsn :export -f media-type.vsn
次の例でコマンドの 1 番目の形式では、Oracle HSM 装置の順序番号が 900
であるロボットライブラリのスロット 1
のコンテンツをエクスポートします。2 番目の形式では、VSN が VOL004
である LTO カートリッジをエクスポートします。
Robot VSN catalog by slot : eq 900 samu version time date count 32 slot access time count use flags ty vsn 0 2013/07/02 12:53 3 96% -il-o-b----f li VOL001 1 2013/07/02 12:53 2 98% -il-o-b----f li VOL002 2 2013/07/02 12:52 1 86% -il-o-b----f li VOL003 3 2013/07/02 12:52 1 95% -il-o-b----f li VOL004 ... : command:export 900:1 ... command:export li.VOL004
f
(ファイルシステム画面を表示する)f
コマンドは、File systems
画面を開き、Oracle HSM ファイルシステムのコンポーネントを表示します。
次の例は、ファイルシステム画面を示しています。メンバードライブは、空白文字 1 つ分インデントされ、そのドライブが属するファイルシステムのすぐ下に表示されます。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ms 10 on sam1 m----2----d 90% 70% /sam1 md 11 on /dev/dsk/c5t8d0s3 md 12 on /dev/dsk/c5t8d0s4 md 13 on /dev/dsk/c5t8d0s5 md 14 on /dev/dsk/c5t8d0s6 md 15 on /dev/dsk/c5t8d0s7 ms 20 on sam2 m----2----d 90% 70% /sam2 md 21 on /dev/dsk/c5t9d0s3 md 22 on /dev/dsk/c5t9d0s4 md 23 on /dev/dsk/c5t9d0s5 md 24 on /dev/dsk/c5t9d0s6 md 25 on /dev/dsk/c5t9d0s7 ma 30 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 31 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 32 on /dev/dsk/c5t10d0s1 ma 40 on qfs2 m----2----d 90% 70% /qfs2 mm 41 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 42 on /dev/dsk/c5t11d0s1 ma 50 on qfs3 m----2---r- 90% 70% /qfs3 mm 51 on /dev/dsk/c5t12d0s0 mr 52 on /dev/dsk/c5t12d0s1 ma 60 on qfs4 m----2---r- 90% 70% /qfs4 mm 61 on /dev/dsk/c5t13d0s0 mr 62 on /dev/dsk/c5t13d0s1 ma 100 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 server mm 101 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 102 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 110 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 server mm 111 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 112 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM デバイスタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
フィールドは、デバイスのユーザー割り当ての Oracle HSM 装置番号を表示します。
state
state
フィールドは、デバイスの現在の動作状態を表示します。
on
は、デバイスが使用可能であることを表します。
ro
は、デバイスが読み取り専用であることを表します。
off
は、デバイスが使用可能ではないことを表します。
down
は、デバイスがメンテナンスのみ可能であることを表します。
idle
は、デバイスがすでに進行中の操作を完了しているものの、新しい接続を受け付けていないことを表します。
noalloc
は、このデバイスでこれ以上ストレージを割り当てられないことを表します。管理者が noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする) コマンドを実行しました。noalloc
状態は、管理者が alloc
(デバイスのストレージ割り当てを有効にする) コマンドを発行するまで続きます。
device_name
device_name
フィールドは、デバイスのパスおよびファイル名を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなファイルシステム属性の値を表す、11 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 11) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | m---------- |
位置 1 の小文字の m は、ファイルシステムがマウントされていることを表します。 |
1 | M---------- |
位置 1 の大文字の m は、ファイルシステムがマウント処理中であることを表します。 |
2 | -u--------- |
位置 2 の小文字の u は、ファイルシステムがアンマウント処理中であることを表します。 |
3 | --A-------- |
位置 3 の大文字の A は、データがアーカイブ (ニアラインまたはオフラインストレージへコピー) 処理中であることを表します。 |
4 | ---R------- |
位置 4 の大文字の R は、新規ファイル用の領域を空けるために、すでにアーカイブされているデータがオンラインディスクストレージから解放処理中であることを表します。 |
5 | ----S------ |
位置 5 の大文字の S は、すでに解放されているデータがステージング (アーカイブメディアからオンラインディスクストレージへコピー) 中であることを表します。 |
6 | -----1----- |
位置 6 の数字 1 は、これがバージョン 1 のファイルシステムであることを表します。 |
6 | -----2----- |
位置 6 の数字 2 は、これがバージョン 2 のファイルシステムであることを表します。 |
7 | ------c---- |
位置 7 の小文字の c は、これが共有ファイルシステムであることを表します。 |
8 | -------W--- |
位置 8 の大文字の W は、これが単一書き込みファイルシステムであることを表します。 |
9 | --------R-- |
位置 9 の大文字の R は、これが複数読み取りファイルシステムであることを表します。 |
10 | ---------r- |
位置 10 の小文字の r は、ファイルシステムがシングル割り当て mr デバイス上にデータを格納することを表します。 |
11 | ----------d |
位置 11 の小文字の d は、ファイルシステムがデュアル割り当て md デバイス上にデータを格納することを表します。 |
high
high
フィールドは、ファイルシステムの合計容量に対する割合として表されるストレージの利用率しきい値である高位境界値を表示します。利用率が高位境界値を超えると、Oracle HSM は、バックアップメディアにアーカイブされたファイルを、サイズが大きく、使用率の低いファイルから順に削除します。あとでユーザーが削除されたファイルにアクセスすると、Oracle HSM はそのファイルをアーカイブコピーからディスクに復元します。
low
ファイルシステムの合計容量に対する割合として表されるストレージの利用率しきい値である低位境界値。利用率が低位境界値を下回ると、Oracle HSM はディスクからファイルの削除を停止します。低位境界値は、ファイルをディスク上に保持したまま、アーカイブメディアからの過剰なステージングが必要になる状況を回避することによって、新規ファイルのための空きディスク領域維持の必要性とファイルシステムのパフォーマンスのバランスをとります。
mountpoint
ファイルシステムがホストのルートファイルシステムに接続するディレクトリ。
server
複数のホストによって共有されるファイルシステムのメタデータサーバー (MDS) の名前。
flush_behind
(遅延フラッシュパラメータを設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびキロバイト数を指定して発行すると、flush_behind
コマンドは、対応するファイルシステムがダーティー (変更された) キャッシュメモリーページからディスクへ指定されたキロバイト数を非同期に書き込むように構成します。
ファイルがメモリー内で変更されると、遅延フラッシュによって変更は不揮発性ストレージメディアへ迅速に保存されます。プロセスが変更されたデータをキャッシュメモリーページへ書き込むと、遅延クローズに続いてフラッシュ処理が行われ、メインの書き込みプロセスが続行する場合であっても、変更内容をディスクにコピーします。未保存のダーティーキャッシュページは最小限に抑えられるため、ファイルデータの整合性を維持するのに役立ちます。
一方、遅延フラッシュによりオーバーヘッドが増加し、書き込みのパフォーマンスが低下することがあります。データブロックのフラッシュ処理により、そのブロックにおける以降の再書き込みが遅延する場合があります。そのため、遅延フラッシュはデフォルトで無効にされています。
指定値は [0-8192
] K バイトの範囲で設定します (デフォルトの 0
は、遅延フラッシュ機能を無効にします)。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
のステージング遅延フラッシュを 1024
K バイトに設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:flush_behind 100 1024
forcedirectio
(デフォルトで直接入出力を使用する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、forcedirectio
コマンドは指定されたデバイスのすべての入出力操作について直接入出力をデフォルトにします。
ページ入出力がデフォルトです。
詳細は、入出力パフォーマンス調整の目標およびオプションについて、noforcedirectio
(デフォルトで直接入出力を使用しない) コマンド、および directio
、setfa
、sam_setfa
、sam_advise
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
でデフォルトを直接入出力にします。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:forcedirectio 100
force_nfs_async
(強制的に非同期 NFS にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、force_nfs_async
コマンドによって指定されたデバイスは、データがディスクに書き込まれるように NFS (ネットワークファイルシステム) がリクエストした場合でも、Oracle HSM のデフォルトをオーバーライドし、サーバー上の NFS データをキャッシュします。
force_nfs_async
コマンドは、ファイルシステムが NFS サーバーにマウントされ、クライアントが noac
NFS マウントオプション付きでマウントされている場合にのみ有効です。NFS ファイルシステムのマウントの詳細は、mount_nfs
のマニュアルページを参照してください。
注意:
このコマンドを使用する場合は、注意が必要です。サーバーが停止した場合、データが失われることがあります。force_nfs_async
オプションは、NFS プロトコルに違反します。データは NFS サーバーにキャッシュされますが、複数の NFS サーバーがある場合、すぐにはすべてのクライアントで参照できません (複数の NFS サーバーは QFS 共有ファイルシステム内で有効にすることができます)。
次の例では、ファミリセット 100
で force_nfs_async
を設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:force_nfs_async 100
fs
(ファイルシステムの指定)fs
コマンドは、f
(ファイルシステム画面を表示する) および m
(外部ストレージステータス画面を表示する) によって表示されるファイルシステムを指定します。多数のファイルシステムがある場合は、このコマンドにより表示間のページングを回避できます。
g
(共有ファイルシステムクライアントを表示する)g
コマンドは、Shared clients
画面を開き、現在の構成情報を表示します。
パラメータを指定せずに発行すると、a
コマンドは、すべてのファイルシステムのアーカイバステータスを表示します。ファイルシステムの名前を指定してコマンドを発行すると、指定されたファイルシステムのみのステータスを表示します。
Ctrl-I
(ˆI
)省略ビューと詳細ビューを切り替えます。
Ctrl-B
ページを 1 つ戻します。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
ord
ord
フィールドは、Oracle HSM サーバー順序番号を表示します。サーバーの順序番号は、現在アクティブなメタデータサーバーを潜在的なメタデータサーバーおよびクライアントと区別します。
番号 1
は、アクティブなメタデータサーバーを示します。
番号 2
以降は、潜在的なメタデータサーバーを示します。
番号 0
は、クライアントを示します。
hostname
hostname
フィールドは、サーバー、潜在的なサーバー、またはクライアントホストの名前を表示します。
status
status
フィールドは、マウントステータス、ホストタイプ (サーバーまたはクライアント)、ファイルシステムタイプ、および分散入出力 (データムーバー) ステータスを表示します。省略ビューでは、フィールドはビットマスク形式で表示されます。詳細ビューでは、例に示すように展開されます。
config
および conf1
config
および conf1
フィールドは、ファイルシステム構成の詳細を表示します。省略ビューでは、フィールドはビットマスク形式で表示されます。詳細ビューでは、例に示すように展開されます。
flags
flags
フィールドは、マウントステータス (MNT
) やホストタイプ (SVR
または CLI
) など、省略されたテキスト形式のステータス情報を表示します。
次の例では、デフォルトの省略ビューを表示します。
Shared clients samu version time date samsharefs is shared, server is samsharefs-mds, 2 clients 3 max ord hostname seqno nomsgs status config conf1 flags 1 samsharefs-mds 14 0 8091 808540d 4051 0 MNT SVR 2 samsharefs-client1 71 0 a0a1 808540d 4041 0 MNT CLI
この例では、詳細ビューを示します。
Shared clients samu version time date samsharefs is shared, server is samsharefs-mds, 2 clients 3 max ord hostname seqno nomsgs status config conf1 flags 1 samsharefs-mds 14 0 8091 808540d 4051 0 MNT SVR config : CDEVID ARCHIVE_SCAN GFSID OLD_ARCHIVE_FMT " : SYNC_META TRACE SAM_ENABLED SHARED_MO config1 : NFSV4_ACL MD_DEVICES SMALL_DAUS SHARED_FS flags : status : MOUNTED SERVER SAM DATAMOVER last_msg : Wed Jul 2 10:13:50 2014 2 samsharefs-client1 127 0 a0a1 808540d 4041 0 MNT CLI config : CDEVID ARCHIVE_SCAN GFSID OLD_ARCHIVE_FMT " : SYNC_META TRACE SAM_ENABLED SHARED_MO config1 : NFSV4_ACL MD_DEVICES SHARED_FS flags : status : MOUNTED CLIENT SAM SRVR_BYTEREV " : DATAMOVER last_msg : Wed Jul 2 11:09:04 2014
h
(ヘルプ画面を表示する)h
コマンドは、Help information
画面を開きます。ヘルプ画面は、samu
の表示およびコントロールのサマリーを示します。これは、デフォルトでは、コマンド行で samu
コマンドを入力したときにシステムによって提供される最初の表示です。
Ctrl-B
ページを 1 つ戻します。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
全部で 15 個の Oracle HSM ヘルプ画面がありますが、Oracle Hierarchical Storage Manager ソフトウェアがインストールされていない場合、アーカイブ関連の表示は表示されません。
最初の例は、samu
を起動したときにデフォルトで表示される最初のページを示しています。以降のヘルプ画面には、samu
コマンドが表示されます。
Help information page 1/15 samu version time date Displays: a Archiver status w Pending stage queue c Device configuration C Memory d Daemon trace controls D Disk volume dictionary f File systems F Optical disk label h Help information I Inode l Usage information J Preview shared memory m Mass storage status K Kernel statistics n Staging status L Shared memory tables o Optical disk status M Shared memory p Removable media load requests N File system Parameters r Removable media P Active Services s Device status R SAM-Remote t Tape drive status S Sector data u Staging queue T SCSI sense data v Robot catalog U Device table more (ctrl-f)
samu
インタフェース制御のヘルプヘルプの 2 ページ目には、samu
インタフェースを制御するホットキーが表示されます。一部の制御は特定の表示にのみ適用されます。
Help information page 2/15 samu version time date Hot Keys: q Quit : Enter command sp Refresh display ˆf Page display forward ˆb Page display backward ˆd Half-page display forward ˆu Half-page display backward ˆi Show details (selected displays) ˆj Toggle power for size, base 2 or 10 (selected displays) ˆk Advance display format ˆl Refresh display (clear) ˆr Toggle refresh / Search for VSN (v display) % Search for barcode (v display) $ Search for slot (v display) more (ctrl-f)
samu
コマンドプロンプトからの表示制御のヘルプヘルプの 3 ページ目には、表示を制御するものと同じコマンドプロンプトに入力できる表示制御コマンドが表示されます。一部の制御は特定の表示にのみ適用されます。
Help information page 3/15 samu version time date Display control commands: a [filesystem] Archiver status n [media] Staging status p [media] Removable media load requests r [media] Removable media u [media] Staging queue v [eq] Robot catalog w [media] Pending stage queue C address Memory I [inode] Inode J [address] Preview shared memory M [address] Shared memory R [eq] SAM-Remote S [address] Sector data T [eq] SCSI sense data U [eq] Device table more (ctrl-f)
指定されたファイルシステムのアーカイブ表示を参照するには、コマンドプロンプトホットキー :
(コロン) を入力します。次に、samu
コマンドプロンプトで、次に示す a
filesystem-equipment-identifier
を入力します。
... T [eq] SCSI sense data U [eq] Device table more (ctrl-f) Command:a filesystem-equipment-identifier
これで、samu
インタフェースに、指定されたファイルシステムに関する詳細なアーカイブステータスレポートが表示されます。
Archiver status samu version time date sam-archiverd: Waiting for resourcessam-arfind: filesystem-equipment-identifier mounted at /mountpoint-directory Files waiting to start 0 schedule 482 archiving 0 Monitoring file system activity. Examine: noscan Interval: 4m Logfile: /var/opt/SUNWsamfs/archiver.log events 12,138 syscalls 41,537 buffers 2 archive 0 change 3 close 7,961 create 3,927 hwm 29 modify 0 rearchive 0 rename 9 remove 209 unarchive 0 idstat 18,101 opendir 28 getdents 28 cached
ヘルプの 4 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる各種ファイルシステムコマンドが表示されます。
Help information page 4/15 samu version time date File System commands - miscellaneous: stripe eq value Set stripe width suid eq Turn on setuid capability nosuid eq Turn off setuid capability sync_meta eq value Set sync_meta mode atime eq value Set access time (atime) update mode trace eq Turn on file system tracing notrace eq Turn off file system tracing add eq Add eq to mounted file system remove eq Remove eq; copy files to ON eqs release eq Release eq and mark files offline alloc eq Enable allocation on partition noalloc eq Disable allocation on partition def_retention eq interval Set default WORM retention time more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 5 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる Oracle HSM ファイルシステムコマンドが表示されます。
Help information page 5/15 samu version time date File System commands - SAM: hwm_archive eq Turn on hwm archiver start nohwm_archive eq Turn off hwm archiver start maxpartial eq value Set maximum partial size in kilobytes partial eq value Set size to remain online in kilobytes partial_stage eq value Set partial stage-ahead point in kilobytes stage_flush_behind eq value Set stage flush behind size in kilobytes stage_n_window eq value Set direct stage size in kilobytes thresh eq high low Set high and low release thresholds more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 6 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できるファイルシステム入出力 (I/O) コマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 6/15 samu version time date File System commands - I/O: dio_rd_consec eq value Set number of consecutive dio reads dio_rd_form_min eq value Set size of well-formed dio reads dio_rd_ill_min eq value Set size of ill-formed dio reads dio_wr_consec eq value Set number of consecutive dio writes dio_wr_form_min eq value Set size of well-formed dio writes dio_wr_ill_min eq value Set size of ill-formed dio writes flush_behind eq value Set flush behind value in kilobytes forcedirectio eq Turn on directio mode noforcedirectio eq Turn off directio mode force_nfs_async eq Turn on NFS async noforce_nfs_async eq Turn off NFS async readahead eq value Set maximum readahead in kilobytes writebehind eq value Set maximum writebehind in kilobytes sw_raid eq Turn on software RAID mode nosw_raid eq Turn off software RAID mode wr_throttle eq value Set outstanding write size in kilobytes abr eq Enable Application Based Recovery noabr eq Disable Application Based Recovery dmr eq Enable Directed Mirror Reads20a nodmr eq Disable Directed Mirror Reads
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 7 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる QFS ファイルシステムコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 7/15 samu version time date File System commands - QFS: mm_stripe eq value Set meta stripe width qwrite eq Turn on qwrite mode noqwrite eq Turn off qwrite mode more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 8 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる複数読み取りファイルシステムコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 8/15 samu version time date File System commands - multireader: invalid eq value Set multireader invalidate cache delay refresh_at_eof eq Turn on refresh at eof mode norefresh_at_eof eq Turn off refresh at eof mode more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 9 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる共有ファイルシステムコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 9/15 samu version time date File System commands - shared fs: minoallocsz eq value Set minimum allocation size maxallocsz eq value Set maximum allocation size meta_timeo eq interval Set shared fs meta cache timeout lease_timeo eq interval Set shared fs lease relinquish timeout min_pool eq value Set shared fs minimum threads count mh_write eq Turn on multihost read/write nomh_write eq Turn off multihost read/write aplease eq interval Set append lease time rdlease eq interval Set read lease time wrlease eq interval Set write lease time more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 10 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できる共有デバイスコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 10/15 samu version time date Device commands: devlog eq [option ...] Set device logging options idle eq Idle device off eq Turn off device on eq Turn on device readonly eq Make device read only ro eq Make device read only unavail eq Make device unavailable unload eq Unload device more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 11 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できるロボットコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 11/15 samu version time date Robot commands: audit [-e] eq[:slot[:side]] Audit slot or library import eq Import cartridge from mailbox export [-f] eq:slot Export cartridge to mailbox export [-f] mt.vsn Export cartridge to mailbox load eq:slot[:side] Load cartridge in drive load [-f] mt.vsn Load cartridge in drive priority pid priority Set priority in preview queue more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 12 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できるアーカイバコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 12/15 samu version time date Archiver commands: aridle [dk | rm | fs.fsname] Idle archiving arrerun Soft restart archiver arrestart Restart archiver arrmarchreq fsname.[* | arname] Remove ArchReq(s) arrun [dk | rm | fs.fsname] Start archiving arscan fsname[.dir | ..inodes][int] Scan filesystem arstop [dk | rm | fs.fsname] Stop archiving artrace [fs.fsname] Trace archiver more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 13 ページ目には、samu
コマンドプロンプトに入力できるステージャーコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 13/15 samu version time date Stager commands: stclear mt.vsn Clear stage request stidle Idle staging strun Start staging more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 14 ページ目には、samu
コマンドプロンプトで入力できるステージャーコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 14/15 samu version time date Migration commands: migconfig Config migration migstart Start migration migidle Idle migration migstop Stop migration more (ctrl-f)
個々のコマンドの詳細は、次に示す詳細説明を参照してください。
ヘルプの 15 ページ目には、samu
コマンドプロンプトで入力できるその他のコマンドのサマリーが表示されます。
Help information page 15/15 samu version time date Miscellaneous commands: clear vsn [index] Clear load request dtrace daemon[.variable] value Daemon trace controls fs [filesystem] Select a filesystem name (ex samfs1) mount mountpoint Select a mount point open eq Open device q Exit from samu refresh [interval] Set display refresh interval in seconds read address Read sector from device snap [filename] Snapshot screen to file diskvols volume +flag | -flag Set or clear disk volume flags !shell-command Run command in a shell more (ctrl-f)
次に示すコマンドの詳細は、詳細説明を参照してください。
ヘルプの 15 ページ目には、samu
インタフェースで識別されるメディアタイプコードが一覧表示されます。
Help information page 15/15 samu version time date Media types: all All media types tp tape at Sony AIT tape sa Sony Super AIT tape d2 Ampex DST310 (D2) tape d3 STK SD-3 tape dt 4mm digital tape (DAT) fd Fujitsu M8100 128track tape i7 IBM 3570 tape ib IBM 3590 tape li IBM 3580, Seagate Viper 200 (LTO m2 IBM 3592 tape lt digital linear tape (DLT) se STK 9490 tape sf STK T9940 tape sg STK 9840 tape st STK 3480 tape so Sony DTF tape vt Metrum VHS tape xm Exabyte Mammoth-2 8mm tape xt Exabyte 8mm tape od optical mo 5 1/4 in. erasable optical disk wo 5 1/4 in. WORM optical disk o2 12 in. WORM optical disk
hwm_archive
(高位境界値に達したときにアーカイブ処理を開始する)Oracle HSM ファミリセット装置の順序番号を指定して発行すると、hwm_archive
コマンドは、格納されているファイルの合計サイズが高位境界値 (ファイルシステムに指定された最大領域利用率しきい値) を超えたときに自動的にアーカイブ処理を開始するように、対応するファイルシステムを構成します。nohwm_archive
(高位境界値でアーカイブ処理を開始しない)を参照してください。
次の例では、対応するファイルシステムが総容量の 80%
を超えると自動的にアーカイブ処理を開始するように、ディスクファミリセットデバイス 20
を構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam/sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:hwm_archive 20
idle
(デバイスをアイドル状態にする)idle
コマンドは、Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスへの新規接続をブロックします。すでに進行中の操作は続行します。
次に示す例では、デバイス 103
をアイドル状態にします。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/ libraryB_T10K_parms 100 libraryB ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryB ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryB ti 103 on /dev/rmt/2cbn 100 libraryB hy 104 on historian 104 : command:idle 103
デバイスの状態が idle
に変化します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/ libraryB_T10K_parms 100 libraryB ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryB ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryB ti 103 idle /dev/rmt/2cbn 100 libraryB hy 104 on historian 104
import
(リムーバブルメディアをメールボックスからロボットライブラリに移動する)ロボットライブラリの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、import
コマンドは、メディアをライブラリのメールボックスからライブラリで最初に利用可能なスロットに移動するように、ライブラリに指示します。
export
(リムーバブルメディアをロボットライブラリのメールボックスに移動する)も参照してください。
次の例では、Oracle HSM 装置の順序番号が 900
であるロボットライブラリのメールボックスのコンテンツをインポートします。
Robot VSN catalog by slot : eq 900 samu version time date count 32 slot access time count use flags ty vsn 0 2013/07/02 12:53 3 96% -il-o-b----f li VOL001 1 2013/07/02 12:53 2 98% -il-o-b----f li VOL002 2 2013/07/02 12:52 1 86% -il-o-b----f li VOL003 3 2013/07/02 12:52 1 95% -il-o-b----f li VOL004 4 2013/07/02 12:51 1 79% -il-o-b----- li VOL005 5 2013/07/02 12:45 0 14% -ilEo-b----f li VOL006 MEDIA ERROR ... : command: import 900
invalid
(複数読み取りファイルシステムのキャッシュ無効化遅延を設定する)単一書き込み/複数読み取りファイルシステム内で読み取り専用でマウントされたディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、invalid
コマンドは、ファイルシステムメタデータキャッシュの無効化を指定された秒数だけ遅延するように、単一書き込み/複数読み取りファイルシステムに指示します。ファイルが変更されると、ホストは指定された間隔だけ待機してから、メタデータサーバーの更新をチェックします。
注意:
ゼロ以外の遅延値を設定すると、無効なファイルシステムメタデータがキャッシュされたままになるため、遅延中、ホストの読み取り専用ファイルシステムの現在のビューは、整合性のない状態になる可能性があります。指定される秒数は、[0-60
] の範囲である必要があります。デフォルトは 0
秒です。
次の例では、ファミリセットデバイス 900
でキャッシュ無効化遅延を 30
秒に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 900 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 901 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 902 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 903 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 904 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command:invalid 900 30
l
(使用状況の情報を表示する)l
コマンドは、Usage information
画面を表示します。画面には、ファイルシステムおよび関連するアーカイブストレージについて、ストレージ使用率の統計情報が表示されます。
次の例は、サンプルの使用状況画面を示しています。
Usage information samu version time date hostid = 0xID OS name: SunOS Architecture: SPARC CPUs: 2 (2 online) library 40: capacity 389.3G bytes space 291.1G bytes, usage 25% library 51: capacity 9.5G bytes space 9.5G bytes, usage 0% library 55: capacity 0 bytes space 0 bytes, usage 0% library 56: capacity 10.7G bytes space 10.7G bytes, usage 0% library totals: capacity 409.5G bytes space 311.3G bytes, usage 24% filesystem samfs3: capacity 54.5M bytes space 13.4M bytes, usage 75% filesystem samfs4: capacity 319.5M bytes space 298.0M bytes, usage 7% filesystem samfs7: capacity 96.6M bytes space 69.6M bytes, usage 28% filesystem samfs6: capacity 5.0G bytes space 4.9G bytes, usage 3% filesystem samfs8: capacity 5.0G bytes space 4.9G bytes, usage 2% filesystem totals: capacity 10.5G bytes space 10.2G bytes, usage 3%
lease_timeo
(共有ファイルシステムの未使用リースのタイムアウトを設定する)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号および数値を指定して発行すると、lease_timeo
コマンドは未使用の読み取り、書き込み、および追加リースを対応する共有ファイルシステムが管理する方法を構成します。
数値は [0-15
] の範囲で指定して、指定された秒数だけ未使用のリースを、プロセスで強制的に放棄させます。
数値 -1
を指定すると、未使用リースのタイムアウトを無効にし、aplease
(共有ファイルシステムの追加リースの有効期限を設定する)、rdlease
(共有ファイルシステムの読み取りリース時間を設定する)、および wrlease
(共有ファイルシステムの書き込みリース時間を設定する) で指定された期間いっぱいはプロセスが未使用リースを保持できるようにします。デフォルトは 0
です。
mh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオンにする) が有効な場合、読み取りおよび書き込みリースは放棄されません。
:lease_timeo family-set-equipment-number 0-to-15-seconds :lease_timeo family-set-equipment-number -1
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で共有ファイルシステム shareqfs1
の未使用リースのタイムアウトを 5
秒に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:lease_timeo 800 5
load
(カートリッジをドライブにロードする)load
コマンドは、Oracle HSM 装置の順序番号とスロット位置、または指定された Oracle HSM メディアタイプとボリュームシリアル番号 (VSN) で指定されたドライブに、メディアをロードします。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
次の例では、ボリュームシリアル番号が VOL001
である LTO (li
) をロードします。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 SL8500 li 101 on /dev/rmt/0cbn 100 SL8500 li 102 on /dev/rmt/1cbn 100 SL8500 li 103 on /dev/rmt/2cbn 100 SL8500 hy 104 on historian 104 : command:load li.VOL001
m
(外部ストレージステータス画面を表示する)m
コマンドは、Mass storage status
画面を開きます。画面には、マウントされているファイルシステムおよびそのメンバードライブのステータスが表示されます。
次の例では、メンバードライブは、空白文字 1 つ分インデントされ、そのドライブが属するファイルシステムのすぐ下に表示されます。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ms 10 m----2----d 1% on 68.354G 68.343G 1M 16 90% 70% md 11 1% on 0 13.669G 13.666G md 12 1% on 1 13.669G 13.667G md 13 1% on 2 13.669G 13.667G md 14 1% on 3 13.674G 13.672G md 15 1% on 4 13.674G 13.672G ms 20 m----2----d 1% on 68.354G 68.344G 1M 16 90% 70% md 21 1% on 0 13.669G 13.667G md 22 1% on 1 13.669G 13.667G md 23 1% on 2 13.669G 13.667G md 24 1% on 3 13.674G 13.672G md 25 1% on 4 13.674G 13.672G ma 30 m----2----d 4% on 64.351G 61.917G 1M 16 90% 70% mm 31 1% on 0 4.003G 3.988G [8363840 inodes] md 32 4% on 1 64.351G 61.917G ma 40 m----2----d 1% on 64.351G 64.333G 1M 16 90% 70% mm 41 1% on 0 4.003G 3.997G [8382784 inodes] md 42 1% on 1 64.351G 64.333G
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM デバイスタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
フィールドは、外部ストレージデバイスの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなファイルシステム属性の値を表す、11 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 11) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | m---------- |
位置 1 の小文字の m は、ファイルシステムがマウントされていることを表します。 |
1 | M---------- |
位置 1 の大文字の m は、ファイルシステムがマウント処理中であることを表します。 |
2 | -u--------- |
位置 2 の小文字の u は、ファイルシステムがアンマウント処理中であることを表します。 |
3 | --A-------- |
位置 3 の大文字の A は、データがアーカイブ (ニアラインまたはオフラインストレージへコピー) 処理中であることを表します。 |
4 | ---R------- |
位置 4 の大文字の R は、新規ファイル用の領域を空けるために、すでにアーカイブされているデータがオンラインディスクストレージから解放処理中であることを表します。 |
5 | ----S------ |
位置 5 の大文字の S は、すでに解放されているデータがステージング (アーカイブメディアからオンラインディスクストレージへコピー) 中であることを表します。 |
6 | -----1----- |
位置 6 の数字 1 は、これがバージョン 1 のファイルシステムであることを表します。 |
6 | -----2----- |
位置 6 の数字 2 は、これがバージョン 2 のファイルシステムであることを表します。 |
7 | ------c---- |
位置 7 の小文字の c は、これが共有ファイルシステムであることを表します。 |
8 | -------W--- |
位置 8 の大文字の W は、これが単一書き込みファイルシステムであることを表します。 |
9 | --------R-- |
位置 9 の大文字の R は、これが複数読み取りファイルシステムであることを表します。 |
10 | ---------r- |
位置 10 の小文字の r は、ファイルシステムがシングル割り当て mr デバイス上にデータを格納することを表します。 |
11 | ----------d |
位置 11 の小文字の d は、ファイルシステムがデュアル割り当て md デバイス上にデータを格納することを表します。 |
use
use
フィールドは、使用中のディスク領域の割合を表示します。
state
state
フィールドは、デバイスの現在の動作状態を表示します。
on
は、デバイスが使用可能であることを表します。
ro
は、デバイスが読み取り専用であることを表します。
off
は、デバイスが使用可能ではないことを表します。
down
は、デバイスがメンテナンスのみ可能であることを表します。
idle
は、デバイスがすでに進行中の操作を完了しているものの、新しい接続を受け付けていないことを表します。
noalloc
は、このデバイスでこれ以上ストレージを割り当てられないことを表します。管理者が noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする) コマンドを実行しました。noalloc
状態は、管理者が alloc
(デバイスのストレージ割り当てを有効にする) コマンドを発行するまで続きます。
ord
ord
フィールドは、ユーザー定義の Oracle HSM ファミリセット内にあるデバイスの順序番号を表示します (ファミリセットは、Oracle HSM ファイルシステムと関連付けられたディスクデバイスのグループ、アーカイブ処理と関連付けられたテープライブラリなど、Oracle HSM コンポーネントと関連付けられた装置を表します)。
capacity
capacity
フィールドは、ディスク上の使用に適した領域を 1024 バイト単位のブロック数で表示します。
free
free
フィールドは、空きディスク領域を 1024 バイト単位のブロック数で表示します。
ra
ra
フィールドは、先行読み取りサイズをキロバイト単位で表示します。
part
part
フィールドは、部分ステージングのサイズをキロバイト単位で表示します。
high
high
フィールドは、ファイルシステムの高位境界値を表示します。高位境界値は、Oracle HSM がディスクからアーカイブコピーのあるファイルの削除を開始して、新規ファイル用の領域を用意するときのディスク使用率です。
low
low
は、ファイルシステムの低位境界値を表示します。低位境界値は、Oracle HSM が新規ファイル用に十分な領域を解放して、アーカイブされたファイルの削除を停止するときのディスク使用率です。
maxallocsz
(共有ファイルシステムの最大割り当てサイズを設定する)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびキロバイト値を指定して発行すると、maxallocsz
コマンドは、指定された共有ファイルシステムへの書き込みの前に割り当てられる最大キロバイト数を設定します。minallocsz
(共有ファイルシステムの最小割り当てサイズを設定する)を参照してください。
指定される割り当てサイズは、[16-4194304
] の範囲内で 8 の倍数になる必要があります。デフォルト値は、デバイス割り当て単位 (DAU) の 8 倍です。DAU に関する追加情報については、sammkfs
のマニュアルページで -a
オプションの説明を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で最大割り当てを 1024
K バイトに設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:maxallocsz 800 1024
maxpartial
(ファイルシステムの最大部分解放サイズを設定する)Oracle HSM ファミリセットの装置の順序番号およびキロバイト数を指定して発行すると、maxpartial
コマンドは、ファイルが解放されるときにディスクキャッシュ内に保持できるファイルの先頭からの最大バイト数を設定します。
部分開放に指定された大きなファイルは、アーカイブメディアからの再ステージング時にはより迅速に開くことができます。これは、ステージング開始時にはディスク上にファイルの先頭がすでに存在するためです。詳細は、partial
(ファイルシステムのデフォルトの部分解放サイズを設定する)、partial_stage
(ファイルシステムの部分先行ステージングポイントを設定する)、および release
のマニュアルページを参照してください。
指定されるキロバイト値は、[8-2097152
] の範囲の整数である必要があります。デフォルトは 16
K バイトです。
次の例では、部分解放が指定された各ファイルについて、ディスク上に最大 512
K バイトの保持を可能にするように、ディスクファミリセットデバイス 20
を構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam1 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:maxpartial 20 512
meta_timeo
(共有ファイルシステムのメタデータキャッシュのタイムアウトを設定する)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号および秒数を指定して発行すると、meta_timeo
コマンドは、指定されたデバイスのメタデータキャッシュの最大経過時間を指定された値に設定します。ホストは、指定された秒数の間はキャッシュされたファイルシステム属性およびディレクトリデータを使用し、その後はメタデータサーバー (MDS) でチェックしてキャッシュをリフレッシュします。
デフォルトのキャッシュ間隔は、3
秒です。間隔 0
は、メタデータのキャッシュ処理を無効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
上のキャッシュ間隔を 0
秒に設定して、ホストがファイルシステムを使用するときには毎回、事前に MDS とメタデータの整合性をチェックします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:meta_timeo 800 0
mh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオンにする)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、mh_write
コマンドは、複数ホストから同じファイルへの同時読み取り/書き込みを有効にします。
デフォルトでは、共有 Oracle HSM ファイルシステムでは複数ホストからの同時読み取りは可能ですが、書き込みはできません。mh_write
コマンドの結果を元に戻すには、nomh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオフにする) を使用します。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で複数ホストの読み取りを有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:mh_write 800
mh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオンにする)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、mh_write
コマンドは、複数ホストから同じファイルへの同時読み取り/書き込みを有効にします。
デフォルトでは、共有 Oracle HSM ファイルシステムでは複数ホストからの同時読み取りは可能ですが、書き込みはできません。mh_write
コマンドの結果を元に戻すには、nomh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオフにする) を使用します。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で複数ホストの読み取りを有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:mh_write 800
migconfig
(新しいメディアへの移行の構成)migconfig
コマンドは、あるメディアセットから交換用メディアセットへの移行を管理するための手順を提供する migrationd.cmd
ファイルをロードします。
migidle
(新しいメディアへの移行の構成)migidle
コマンドは、次の論理ポイント (現在のアーカイブ tar
ファイルの最後など) でメディア移行を停止します。
migstart
(メディア移行サービスの起動)migstart
コマンドは、メディア移行デーモンを起動します。このデーモンは migrationd.cmd
ファイル内の構成情報を読み取り、プロセスを起動します。
migstop
(メディア移行サービスの停止)migstart
コマンドは、メディア移行デーモンを停止します。
minallocsz
(共有ファイルシステムの最小割り当てサイズを設定する)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびキロバイト値を指定して発行すると、minallocsz
コマンドは、指定された共有ファイルシステムへの書き込みの前に割り当てられる最小キロバイト数を設定します。maxallocsz
(共有ファイルシステムの最大割り当てサイズを設定する)を参照してください。
指定される割り当てサイズは、[16-4194304
] の範囲内で 8 の倍数になる必要があります。デフォルト値は、デバイス割り当て単位 (DAU) の 8 倍です。DAU に関する追加情報については、sammkfs
のマニュアルページで -a
オプションの説明を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で最小割り当てを 512
K バイトに設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:minallocsz 800 512
mm_stripe
(メタデータストライプ幅を設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびストライプあたりのディスク割り当てユニット (DAU) の数を指定して発行すると、mm_stripe
コマンドは、指定した個数の 16K バイトのディスク割り当てユニット (DAU) がメタデータストレージに使用可能な論理装置番号 (LUN) へ書き込まれるように、対応するファイルシステムを構成します。
デフォルト値の 1
DAU は、1 DAU のメタデータを LUN に書き込んでから、別の LUN に切り替えます。0
(ゼロ) 値は、ストライプ化を無効にし、ラウンドロビン方式でメタデータ DAU をメタデータ LUN へ書き込みます。
stripe
(ファイルシステムのストライプ幅を設定する)、および mount_samfs
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 10
でメタデータのストライプ化を無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 /server3 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:mm_stripe 20 0
n
(ステージングステータス画面を表示する)n
コマンドは、Staging status
画面を開きます。画面には、ステージャーのステータスおよび未処理のステージングリクエストのリストが表示されます。
パラメータを指定せずに発行すると、n
コマンドはすべてのメディアタイプについてステージングステータスを表示します。Oracle HSM メディアタイプ識別子を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたメディアタイプについてのみステータスを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
noabr
(アプリケーションベースの回復を無効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して、noabr
コマンドを発行すると、Oracle Real Application Cluster (RAC) は、Solaris Volume Manager ミラー化ボリュームで非同期入出力を使用する Oracle HSM ファイルシステムに格納されたデータベースの回復を処理するために、Solaris Volume Manager のアプリケーションベースの回復機能を利用できなくなります。
デフォルトで、ABR は有効です。abr
(アプリケーションベースの回復を有効にする)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 20
で ABR を無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:noabr 20
noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする)Oracle HSM 装置番号とともに発行された場合、noalloc
コマンドは、管理者が alloc
(デバイスのストレージ割り当てを有効にする) コマンドを発行するまで、指定されたデータデバイスに対するストレージ割り当てを停止します。
次の例では、ディスクデバイス 14
でストレージ割り当てを停止します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam/sam2 server4 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam/sam1 server4 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:noalloc 14
デバイスの状態が noalloc
に変化します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam/sam2 server4 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam/sam1 server4 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 noalloc /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0
noatime
(ファイルシステムのアクセス時間の更新を無効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、noatime
コマンドは対応するファイルシステム上でアクセス時間属性の更新を無効にします。これは、コマンド atime -1
と同等です。atime
(ファイルシステムのアクセス時間の更新を構成する)を参照してください。
アーカイブ処理中の Oracle HSM ファイルシステムでは noatime
コマンドを使用しないでください。
nodio_szero
(直接入出力でスパースファイルの未初期化領域をゼロ化しない)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、nodio_szero
コマンドは、指定されたデバイスに対する直接入出力では、未初期化領域のゼロ化をスキップできるようにします。これにより、スパースファイルを直接書き込むときのパフォーマンスが向上します。
デフォルトは nodio_szero
です。
詳細は、dio_szero
(直接入出力時にスパースファイルの未初期化領域をゼロ化する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
上のスパースファイルでのゼロ化を無効にします。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:nodio_szero 100
nodmr
(ソフトウェアミラーの指定されたミラー読み取りを無効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、dmr
コマンドは、Solaris Volume Manager ミラー化ボリュームで非同期入出力を使用する Oracle HSM ファイルシステムにデータベースが格納されているときに、Solaris Volume Manager の指定されたミラー読み取り機能を Oracle Real Application Cluster (RAC) が利用できないようにします。dmr
(ソフトウェアミラーの指定されたミラー読み取りを有効にする)を参照してください。
デフォルトで、DMR は有効です。
次の例では、ファミリセットデバイス 20
で DMR を無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 ma 10 on sam1 m----2---r- 80% 70% /sam1 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA000009594E1565E8d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CA64E156793d0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B8000114D5400000CAA4E156897d0s0 mr 14 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095B4E1568C8d0s0 mr 15 on /dev/dsk/c0t600A0B8000118ACA0000095D4E156948d0s0 : command:nodmr 20
noforcedirectio
(デフォルトで直接入出力を使用しない)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、noforcedirectio
コマンドは、指定されたデバイスで通常のデフォルトの入出力方式である 直接入出力 に戻します。
詳細は、入出力パフォーマンス調整の目標およびオプションについて、forcedirectio
(デフォルトで直接入出力を使用する) コマンド、および directio
、setfa
、sam_setfa
、sam_advise
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
でデフォルトのページ入出力に戻します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:noforcedirectio 100
noforce_nfs_async
(強制的に非同期 NFS にしない)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、noforce_nfs_async
コマンドによって指定されたデバイスは、データがキャッシュされるように NFS (ネットワークファイルシステム) がリクエストするまで、NFS データをディスクに書き込みます。
次の例では、ファミリセット 100
で noforce_nfs_async
を設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:noforce_nfs_async 100
nohwm_archive
(高位境界値でアーカイブ処理を開始しない)Oracle HSM ファミリセット装置の順序番号を指定して発行すると、nohwm_archive
コマンドは、格納されているファイルの合計サイズが高位境界値 (ファイルシステムに指定された最大領域利用率しきい値) を超えたときに自動的にアーカイブ処理を開始しないように、対応するファイルシステムを構成します。maxpartial
(ファイルシステムの最大部分解放サイズを設定する)を参照してください。
次の例では、対応するファイルシステムが総容量の 80%
を超えた場合に自動的にアーカイブ処理を開始しないように、ディスクファミリセットデバイス 20
を構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:nohwm_archive 20
nomh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオフにする)共有ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を設定して発行すると、nomh_write
コマンドは、複数ホストから同じファイルへの同時読み取り/書き込みを無効にし、指定されたデバイスのデフォルト設定を復元します。
デフォルトでは、共有 Oracle HSM ファイルシステムでは複数ホストからの同時読み取りは可能ですが、書き込みはできません。mh_write
(複数ホストの読み取り/書き込みをオンにする) を実行したあとでデフォルトに復元するには、nomh_write
を使用します。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で複数ホストの読み取りを無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:mh_write 800
norefresh_at_eof
(複数読み取りファイルシステムにおいて EOF でリフレッシュしない)単一書き込み/複数読み取りファイルシステム内で読み取り専用でマウントされたディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、norefresh_at_eof
コマンドは、読み取りバッファーがファイルの終わりを越えたときのファイルサイズ属性の自動更新を無効にします。refresh_at_eof
(複数読み取りファイルシステムにおいて EOF でリフレッシュする)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 900
でファイルサイズ属性の自動リフレッシュを無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 900 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 901 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 902 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 903 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 904 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: norefresh_at_eof 900
noqwrite
(さまざまなスレッドからの同時読み取り/書き込みを無効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、noqwrite
コマンドは、さまざまなスレッドから単一ファイルへの同時読み取り/書き込み操作を無効にします。UNIX 標準では、あるライターがファイルへの排他アクセスを取得すると、ほかのライターやリーダーはファイルが解放されるのを待機する必要があります。
単一ファイルへの同時マルチスレッドの読み取り/書き込みはデータベースアプリケーションでは役に立つことがありますが (qwrite
(さまざまなスレッドからファイルへの同時読み取り/書き込みを有効にする)を参照)、一般的にこの機能は役に立つものや望ましいものではありません。そのため、noqwrite
がデフォルト設定です。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
で、単一ファイルに対する同時読み取り/書き込み操作を無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: noqwrite 100
nosuid
(setuid
の実行が無効の状態でファイルシステムをマウントする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、nosuid
コマンドは、setuid
ファイル属性が無効な状態でファイルシステムをマウントします。setuid
属性 (実行時にユーザー ID を設定する) を使用すると、ファイルシステムユーザーは、一時的に昇格した権限 (ファイルの使用時に要求される可能性のある権限) で実行可能ファイルを実行できます。
詳細は、suid
(setuid
の実行が有効の状態でファイルシステムをマウントする)、および mount
のマニュアルページを参照してください。
デフォルトは suid
であり、setuid
属性が有効の状態でファイルシステムをマウントします。
次の例では、setuid
属性が無効の状態で、ファミリセットデバイス 100
上のファイルシステムをマウントします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: nosuid 100
nosw_raid
(ソフトウェア RAID モードをオフにする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、nosw_raid
コマンドは、指定されたデバイスでソフトウェア RAID モードを無効にし、Oracle HSM のデフォルトを復元します。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
のソフトウェア RAID モードを無効にします。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:nosw_raid 100
notrace
(ファイルシステムのトレースを無効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、notrace
コマンドは対応するファイルシステムのトレースを無効にします。
デフォルトは trace
(有効) です。
ファイルシステムのトレースの詳細は、trace
(ファイルシステムのトレースを有効にする)、および defaults.conf
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
でファイルシステムのトレースを無効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: notrace 100
o
(光学ディスクステータス画面を表示する)o
コマンドは、Optical disk status
画面を開きます。画面には、環境内で構成されているすべての光学ディスクドライブのステータスが表示されます。
Ctrl-K
(ˆk
)選択する (手動、自動ライブラリ、両方、優先順位)
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
次の例は、光ディスクドライブステータスの表示を示しています。
Optical disk status samu version time date ty eq status act use state vsn mo 35 --l---wo-r 1 29% ready OPD004
次の表は、この表示のフィールドの説明を示しています。
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM メディアタイプを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
フィールドは、光学ディスクドライブの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなリムーバブルメディアデバイス属性の値を表す、10 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 10) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | s--------- |
位置 1 の小文字の s は、メディアがスキャン中であることを表します。 |
1 | m--------- |
位置 1 の小文字の m は、自動ライブラリが動作中であることを表します。 |
1 | M--------- |
位置 1 の大文字の M は、デバイスが保守モードであることを表します。 |
2 | -E-------- |
位置 2 の大文字の E は、スキャン中にデバイスで回復不可能なエラーが発生したことを表します。 |
2 | -a-------- |
位置 2 の小文字の a は、デバイスが監査モードであることを表します。 |
3 | --l------- |
位置 3 の小文字の l は、メディアにラベルが付いていることを表します。 |
3 | --L------- |
位置 3 の大文字の L は、メディアにラベルを付けていることを表します |
3 | --N------- |
位置 3 の大文字の N は、メディアが外部である (Oracle HSM アーカイブに含まれない) ことを表します。 |
4 | ---I------ |
位置 4 の大文字の I は、デバイスがアイドル状態であり、新規接続に使用できないことを表します。ただし、すでに進行中の操作は完了するまで続行されます。 |
4 | ---A------ |
位置 4 の大文字の A は、デバイスでオペレータの確認が必要であることを表します。 |
5 | ----C----- |
位置 5 の大文字の C は、デバイスでクリーニングが必要であることを表します。 |
5 | ----U----- |
位置 5 の大文字の U は、アンロードがリクエストされたことを表します。 |
6 | -----R---- |
位置 6 の大文字の R は、デバイスが予約されていることを表します。 |
7 | ------w--- |
位置 7 の小文字の w は、プロセスがメディアに書き込み中であることを表します。 |
8 | -------o-- |
位置 8 の小文字の o は、デバイスがオープンであることを表します。 |
9 | --------P- |
位置 9 の大文字の P は、デバイスがテープボリュームの位置を設定中であることを表します。 |
9 | --------F- |
テープライブラリの場合、位置 9 の大文字の F は、すべてのストレージスロットが占有されていることを表します。
ドライブの場合、位置 9 の大文字の |
10 | ---------R |
位置 10 の大文字の R は、デバイスが動作可能であり、メディアが読み取り専用であることを表します。 |
10 | ---------r |
位置 10 の小文字の r は、デバイスが起動し、動作可能であることを表します。 |
10 | ---------p |
位置 10 の小文字の p は、デバイスが存在することを表します。 |
10 | ---------W |
位置 10 の大文字の W は、デバイスが書き込み保護されていることを表します。 |
act
act
フィールドは、アクティビティーカウントを表示します。
use
use
フィールドは、使用されているカートリッジ領域の割合を表示します。
state
state
フィールドは、光学ディスクドライブの現在の動作状態を表示します。
ready
は、デバイスがオンであり、メディアがロードされていることを表します。
notrdy
は、デバイスがオンであるものの、メディアがロードされていないことを表します。
idle
は、デバイスがすでに進行中の操作を完了しているものの、新しい接続を受け付けていないことを表します。
off
デバイスが使用可能ではありません。
down
は、デバイスがメンテナンスのみ可能であることを表します。
vsn
vsn
フィールドは、メディアボリュームに割り当てられているボリュームシリアル番号、またはボリュームにラベルが付けられていない場合はキーワード nolabel
を表示します。
off
(デバイスをオフにする)off
コマンドは、Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスをオフラインに設定します。すべての操作は停止します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 on /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104 : command:off 103
デバイスの状態が off
に変化します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 off /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104
on
(デバイスをオンにする)デバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、on
コマンドは、Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスをオンラインにします。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 off /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104 : command:on 103
デバイスの状態が on
に変化します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 on /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104
open
(読み取り用にディスクストレージデバイスを開く)ディスクデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、open
コマンドは、read
(ディスクストレージデバイスでセクターを読み取る) コマンド用にデバイスを開きます。
次の例では、デバイス 23
を開きます。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam/sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:open 23
画面がセクター 0
から始まるディスクセクター表示に切り替わります。
Sector: 00000000 (0) raw samu version time date 00000000 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000010 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000020 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000030 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000040 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000050 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000060 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000070 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ ...
p
(リムーバブルメディアロードリクエスト画面を表示する)p
コマンドは、Removable media load requests
画面を開きます。画面には、リムーバブルメディアに対する保留中のロードリクエストに関する情報が表示されます。4 つの異なる画面形式を使用できます。
ユーザーでソートされた、手動と自動の両方のライブラリリクエスト
優先順位でソートされた、手動と自動の両方のライブラリリクエスト。
手動のリクエストのみ
自動ライブラリリクエストのみ。
パラメータを指定せずに発行すると、p
コマンドはすべてのメディアタイプについてロードリクエストを表示します。Oracle HSM メディアタイプ識別子を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたメディアタイプについてのみロードリクエストを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-K
(ˆk
)別の表示形式に切り替えます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
次の例は、リムーバブルメディアのロードリクエストの表示を示しています。
Removable media load requests all both samu version time date count: 1 index type pid user rb flags wait count vsn 0 li 15533 root 150 W--f--- 0:00 VOL002
index
index
フィールドは、対応するリクエストのプレビュー表における位置を表示します。
type
type
フィールドは、リムーバブルメディアに割り当てられているメディアタイプコードを表示します。
pid
pid
フィールドは、UNIX プロセス識別子を表示します。プロセス識別子 1 は、NFS アクセスを示します。
user
user
フィールドは、ロードをリクエストしているユーザーに割り当てられた名前を表示します。
priority
priority
フィールドは、リクエストがほかのリクエストよりも優先される程度を表示します。
rb
rb
フィールドは、リクエストされた VSN が存在する自動ライブラリの、ユーザーに割り当てられた装置の順序番号を表示します。
flags
flags
フィールドは、各文字位置がリクエストのプロパティーの値を表す、7 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 7) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置のフラグコードの定義を示しています。
位置 |
フラグ |
意味 |
---|---|---|
1 | W------ |
位置 1 の大文字の W は、書き込みアクセスがリクエストされたことを表します。 |
2 | -b----- |
位置 2 の小文字の b は、リクエストがビジー状態であることを表します。 |
3 | --C---- |
位置 3 の大文字の C は、VSN のリクエストがクリアされたことを表します。 |
4 | ---f--- |
位置 4 の小文字の f は、ファイルシステムアクセスがリクエストされたことを表します。 |
5 | ----N-- |
位置 5 の大文字の N は、リクエストされたメディアが Oracle HSM ファイルシステムの外部であることを表します。 |
6 | -----S- |
位置 6 の大文字の S は、両面光学メディアボリュームの裏面がマウントされていることを表します。 |
7 | ------s |
位置 7 の小文字の s は、ファイルがリムーバブルメディアからファイルシステムにステージングされることを表します。 |
wait
wait
フィールドは、マウントリクエストが受信されてからの経過時間を表示します。
count
count
フィールドは、ファイルがステージング中である場合に、この VSN に対するリクエストの数を表示します。
vsn
vsn
フィールドは、リムーバブルメディアボリュームのボリュームシリアル名を表示します。
partial
(ファイルシステムのデフォルトの部分解放サイズを設定する)Oracle HSM ファミリセットの装置の順序番号およびキロバイト数を指定して発行すると、partial
コマンドは、ファイルが解放されるときにディスクキャッシュ内に保持できるファイルの先頭からのデフォルトバイト数を設定します。
部分開放に指定された大きなファイルは、アーカイブメディアからの再ステージング時にはより迅速に開くことができます。これは、ステージング開始時にはディスク上にファイルの先頭がすでに存在するためです。ユーザーは、部分解放用にファイルをマークするときにサイズを指定することで、ファイル単位でデフォルトをオーバーライドできます。詳細は、maxpartial
(ファイルシステムの最大部分解放サイズを設定する)、partial_stage
(ファイルシステムの部分先行ステージングポイントを設定する)、および release
のマニュアルページを参照してください。
指定されるキロバイト値は、[8-
maximumpartial
] の範囲の整数値にする必要があります (maximumpartial
は maxpartial
コマンドによって設定される値です)。デフォルトは 16
K バイトです。
次の例では、部分解放が指定された各ファイルについてディスク上に 256
K バイトを保持するように、ディスクファミリセットデバイス 20
を構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:partial 20 256
partial_stage
(ファイルシステムの部分先行ステージングポイントを設定する)Oracle HSM ファミリセットの装置の順序番号およびキロバイト数を指定して発行すると、partial_stage
コマンドは、部分解放用に指定されたファイルの一部ではなくその全体がディスクにステージングされる場合のファイルオフセットを定義します。
大きいファイルを部分ステージングすると、アーカイブメディアからディスクキャッシュへ完全にステージングする前にファイルを開くことができるため、ユーザーはデータにさらに迅速にアクセスできます。ただし、ファイルを開き始めるのに十分なデータがキャッシュ内にある場合、部分ステージングにそれ以上の利点はありません。詳細は、maxpartial
(ファイルシステムの最大部分解放サイズを設定する)、partial
(ファイルシステムのデフォルトの部分解放サイズを設定する)、および release
のマニュアルページを参照してください。
指定されるキロバイト値は、[8-
maximumpartial
] の範囲の整数値にする必要があります (maximumpartial
は maxpartial
コマンドによって設定される値です)。デフォルトは、partial
コマンドで設定された値です。
次の例では、ディスクファミリセットデバイス 20
の部分先行ステージングポイントを 5124
K バイト (5M バイト) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam2 mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:partial_stage 20 5124
priority
(ロードリクエストプレビューキュー内の優先順位を設定する)ロードリクエストのプロセス識別子 (pid
) および整数値を指定して発行すると、priority
コマンドは待機ジョブのリスト内の指定された位置にロードリクエストを移動します。p
(リムーバブルメディアロードリクエスト画面を表示する) コマンドで一覧表示されたいずれかのロードリクエストの pid
を指定します。目的の優先順位を整数で指定します。0
(ゼロ) は先頭 (最高の優先度) です。
次の例では、pid
が 17708
(ボリューム VOL202
) であるロードリクエストに優先順位 0
を指定します。
Removable media load requests all both samu version time date count: 4 index type pid user rb flags wait count vsn 0 li 13850 root 900 W--f--- 0:42 VOL002 1 li 15533 root 900 ---f--- 0:28 VOL001 2 li 17708 root 900 ---f--- 0:28 VOL202 3 li 19937 root 900 ---f--- 0:05 VOL015 : command:priority 17708 0
新しい優先順位により、pid
17708
はキューの 3 番目 (index 2
) から 1 番目 (index 0
) に移動します。
index type pid user rb flags wait count vsn 0 li 17708 root 900 ---f--- 0:28 VOL202 1 li 15533 root 900 ---f--- 0:28 VOL001 2 li 15533 root 900 ---f--- 0:28 VOL001 3 li 19937 root 900 ---f--- 0:05 VOL015
qwrite
(さまざまなスレッドからファイルへの同時読み取り/書き込みを有効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、qwrite
コマンドは、さまざまなスレッドから単一ファイルへの同時読み取り/書き込み操作を有効にします。
同じファイルに対して同時に複数のトランザクションを処理するデータベースおよびその他のアプリケーションの場合、ドライブレベルで複数のリクエストをキューに入れるため、同時読み取り/書き込みによって入出力パフォーマンスが向上します。
デフォルトは noqwrite
(さまざまなスレッドからの同時読み取り/書き込みを無効にする) です。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
で、単一ファイルに対する同時読み取り/書き込み操作を有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: qwrite 100
r
(リムーバブルメディアステータス画面を表示する)r
コマンドは、Removable media status
画面を開きます。画面には、テープドライブなどリムーバブルメディアデバイスでのアクティビティーが表示されます。特定のデバイスタイプ、またはすべてのテープ装置などのデバイスファミリをモニターできます。
パラメータを指定せずに発行すると、r
コマンドはすべてのリムーバブルメディアデバイスについてステータスを表示します。Oracle HSM メディアタイプ識別子を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたメディアタイプについてのみステータスを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
次の例は、リムーバブルメディアステータスの表示を示しています。
Removable media status: all samu version time date ty eq status act use state vsn li 150 --l------r 0 63% ready VOL004
次の表は、この表示のフィールドの説明を示しています。
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM メディアタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
フィールドは、外部ストレージデバイスの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなリムーバブルメディアデバイス属性の値を表す、10 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 10) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | s--------- |
位置 1 の小文字の s は、メディアがスキャン中であることを表します。 |
1 | m--------- |
位置 1 の小文字の m は、自動ライブラリが動作中であることを表します。 |
1 | M--------- |
位置 1 の大文字の M は、デバイスが保守モードであることを表します。 |
2 | -E-------- |
位置 2 の大文字の E は、スキャン中にデバイスで回復不可能なエラーが発生したことを表します。 |
2 | -a-------- |
位置 2 の小文字の a は、デバイスが監査モードであることを表します。 |
3 | --l------- |
位置 3 の小文字の l は、メディアにラベルが付いていることを表します。 |
3 | --L------- |
位置 3 の大文字の L は、メディアにラベルを付けていることを表します |
3 | --N------- |
位置 3 の大文字の N は、メディアが外部である (Oracle HSM アーカイブに含まれない) ことを表します。 |
4 | ---I------ |
位置 4 の大文字の I は、デバイスがアイドル状態であり、新規接続に使用できないことを表します。ただし、すでに進行中の操作は完了するまで続行されます。 |
4 | ---A------ |
位置 4 の大文字の A は、デバイスでオペレータの確認が必要であることを表します。 |
5 | ----C----- |
位置 5 の大文字の C は、デバイスでクリーニングが必要であることを表します。 |
5 | ----U----- |
位置 5 の大文字の U は、アンロードがリクエストされたことを表します。 |
6 | -----R---- |
位置 6 の大文字の R は、デバイスが予約されていることを表します。 |
7 | ------w--- |
位置 7 の小文字の w は、プロセスがメディアに書き込み中であることを表します。 |
8 | -------o-- |
位置 8 の小文字の o は、デバイスがオープンであることを表します。 |
9 | --------P- |
位置 9 の大文字の P は、デバイスがテープボリュームの位置を設定中であることを表します。 |
9 | --------F- |
テープライブラリの場合、位置 9 の大文字の F は、すべてのストレージスロットが占有されていることを表します。
ドライブの場合、位置 9 の大文字の |
10 | ---------R |
位置 10 の大文字の R は、デバイスが動作可能であり、メディアが読み取り専用であることを表します。 |
10 | ---------r |
位置 10 の小文字の r は、デバイスが起動し、動作可能であることを表します。 |
10 | ---------p |
位置 10 の小文字の p は、デバイスが存在することを表します。 |
10 | ---------W |
位置 10 の大文字の W は、デバイスが書き込み保護されていることを表します。 |
rdlease
(共有ファイルシステムの読み取りリース時間を設定する)共有ファイルを読み取る前に、ホストはファイルへの排他アクセスが付与される読み取りリースをリクエストし、取得する必要があります。rdlease
コマンドは、指定されたデバイスでこのリースが有効である秒数を定義します。読み取り操作を完了する前に指定の時間が経過した場合、ホストはリースを再取得して続行する必要があります。
指定される秒数は、[15-600
] の範囲である必要があります。デフォルトは 30
秒です。
関連情報については、aplease
(共有ファイルシステムの追加リースの有効期限を設定する)、wrlease
(共有ファイルシステムの書き込みリース時間を設定する)、および lease_timeo
(共有ファイルシステムの未使用リースのタイムアウトを設定する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で読み取りリース時間を 2 分 (120
秒) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:rdlease 800 120
read
(ディスクストレージデバイスでセクターを読み取る)事前に開いてあるディスクデバイス上の 16 進数のセクターアドレスを指定して発行すると、read
コマンドは、指定されたアドレスで始まるディスクセクターを表示します。
open
(読み取り用にディスクストレージデバイスを開く)も参照してください。
次の例では、デバイス 23
をセクター 1f4
(500) から読み取ります。
Sector: 00000000 (0) raw samu version time date 00000000 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000010 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000020 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000030 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000040 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000050 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000060 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 00000070 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ ... : command:read 1f4
セクター 1f4
からのディスクセクターを表示する画面:
Sector: 000001f4 (500) raw samu version time date 00000000 0a01c1c1 e39ce073 8e00e319 39e80195 ..AAc.`s..c.9h.. 00000010 a40cd199 bfd5285f ba1509f9 41c03820 $.Q.?U(_:..yA@8 00000020 90780583 7f78825b 9fa0a58b 4a519c5d .x...x.[. %.JQ.] 00000030 d2774afa bb256497 569bd2fb b775ddf2 RwJz;%d.V.R{7u]r 00000040 ba5cd1b7 2a56d93d 6e9dafab ba8b5e56 :\Q7*VY=n./+:.ˆV 00000050 d5686a5b 334d1f96 70060ec1 b46483c8 Uhj[3M..p..A4d.H 00000060 190339e7 3ce3e5e7 a702ff00 9394528c ..9g<ceg'.....R. 00000070 4c9f3990 6dc05c1e b907e6dd 918e14e4 L.9.m@\.9.f]...d ...
readahead
(最大先行読み取りパラメータを設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、readahead
コマンドは、デバイスがメモリーに読み取る最小連続バイト数を指定します。適切に構成されている場合、先行読み取りによってディスク入出力が低減し、サイズのより大きい連続した情報ブロックがメモリーでただちに利用可能になるため、ファイルシステムのパフォーマンスが向上します。
先行読み取り値は、[1-8192]
K バイトの範囲で指定します。デフォルトは 1024
K バイト (1M バイト) です。
readahead
ディレクティブを samfs.cmd
ファイルで設定することもできます。詳細は、samfs.cmd
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の先行読み取り値を 1
M バイト (1024
K バイト) に設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 128K 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:readahead 100 1024
先行読み取り値が 1M バイトに変化します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T
readonly
| ro
(デバイスを読み取り専用にする)readonly
または ro
コマンドは、読み取り専用属性を Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスに適用します。
次の例では、デバイス 12
を読み取り専用にします。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 10 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 11 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 12 1% on 1 1.817T 1.817T mr 13 1% on 2 1.817T 1.817T mr 14 1% on 3 1.817T 1.817T mr 15 1% on 4 1.817T 1.817T : command:readonly 12
refresh
(samu
表示の自動リフレッシュ間隔を設定する)秒数を指定して発行すると、refresh
コマンドは、指定された秒数の経過後に画面をリフレッシュするように samu
を構成します。
次の例では、20
秒ごとに表示をリフレッシュするように samu
を構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 900 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 901 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 902 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 903 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 904 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: refresh 20
refresh_at_eof
(複数読み取りファイルシステムにおいて EOF でリフレッシュする)単一書き込み/複数読み取りファイルシステム内で読み取り専用でマウントされたディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、refresh_at_eof
コマンドは、読み取りバッファーがファイルの終わりを越えたときにファイルサイズ属性の更新を強制的に実行します。norefresh_at_eof
(複数読み取りファイルシステムにおいて EOF でリフレッシュしない)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 900
でファイルサイズ属性の自動リフレッシュを有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 900 on qfs1 m----2--R-d 90% 70% /qfs1 mm 901 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 902 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 903 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 904 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: refresh_at_eof 900
release
(アーカイブされたデータファイルを解放し、デバイスでの割り当てを無効にする)Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、release
コマンドは、デバイスに格納されたすべてのアーカイブされたファイル (このようにしないと部分解放に指定されるファイルに関連付けられたすべての領域を含む) を解放し、指定されたデバイスを off
にします。
release
コマンドは、指定されたデバイスを noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする) 状態に設定し、sam-fsd
デーモンにサブプロセス sam-shrink
を実行させます。sam-shrink
プロセスは指定されたデバイス上にあるすべてのアーカイブされたファイルを offline
状態にするため、データはアーカイブメディアからのみ利用できます。プロセスが正常に完了すると、指定されたデバイスは off
状態のままになります。プロセスがアーカイブされていないファイルやアーカイブ中、またはアーカイブからディスクへステージング中のファイルを検出すると、プロセスは失敗し、指定された装置は noalloc
状態のままになります。
解放プロセスには、膨大な時間がかかることがあります。進行状況は、samu
や /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-shrink
ファイル、および /etc/opt/SUNWsamfs/shrink.cmd
で構成されたログファイル (該当する場合) でモニターします。
remove
(データを移動し、装置をファイルシステムから削除する) と release
のどちらも、データを失うことなくディスクデバイスをファミリセットから取り出すことでファイルシステムを縮小します。remove
コマンドの場合、指定されたデバイスを解放する前にセット内で残りのディスクデバイス上のファイルを連結する必要があるため、両者には違いがあります。release
コマンドはそうではなく、アーカイブ中のファイルシステムですべてのデータがリムーバブルメディア上にすでに複製されています。関連情報については、add
(マウントされているファイルシステムに装置を追加する)、remove
(データを移動し、装置をファイルシステムから削除する)、および sam-shrink
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ディスクスライス /dev/dsk/c5t8d0s8
上のすべてのファイルを解放し、ファミリセット samfs4
を縮小します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on samfs4 -----2---r- 80% 70% mm 21 on /dev/dsk/c5t8d0s6 md 22 on /dev/dsk/c5t8d0s7 md 23 on /dev/dsk/c5t8d0s8 : command:release 23
デバイスの状態が noalloc
に変化します。
md 23 noalloc /dev/dsk/c5t8d0s8
最後に、プロセスが正常に完了したら、デバイスの状態が off
に変化します。
md 23 off /dev/dsk/c5t8d0s8
remove
(データを移動し、装置をファイルシステムから削除する)Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、remove
コマンドは、指定されたデバイスからファイルシステムの残りのデバイスへデータを移動してから、指定されたデバイスを off
にします。
remove
コマンドは、指定されたデバイスを noalloc
(デバイスのストレージ割り当てを無効にする) 状態に設定し、sam-fsd
デーモンにサブプロセス sam-shrink
を実行させて実際の作業を処理します。sam-shrink
プロセスは、指定された装置からファイルシステムのその他の on
ストレージデバイスにデータを移動します (指定された装置がストライプグループの場合は、デバイス数が同じ別のストライプグループが必要です)。プロセスが正常に完了すると、指定されたデバイスは off
状態のままになります。何らかの理由でデータを移動できなかった場合、その装置は削除されず、noalloc
状態のままになります。
削除プロセスには、膨大な時間がかかることがあります。進行状況は、samu
や /var/opt/SUNWsamfs/trace/sam-shrink
ファイル、および /etc/opt/SUNWsamfs/shrink.cmd
で構成されたログファイル (該当する場合) でモニターします。
release
(アーカイブされたデータファイルを解放し、デバイスでの割り当てを無効にする) と remove
のどちらも、データを失うことなくディスクデバイスをファミリセットから取り出すことでファイルシステムを縮小します。remove
コマンドの場合、指定されたデバイスを解放する前にセット内で残りのディスクデバイス上のファイルを連結する必要があるため、両者には違いがあります。release
コマンドはそうではなく、アーカイブ中のファイルシステムですべてのデータがリムーバブルメディア上にすでに複製されています。関連情報については、add
(マウントされているファイルシステムに装置を追加する)、および sam-shrink
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ディスクスライス /dev/dsk/c5t8d0s3
からすべてのファイルを移動し、ファミリセット qfs1
を縮小します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on qfs1 -----2---r- 80% 70% mm 11 on /dev/dsk/c5t8d0s0 md 12 on /dev/dsk/c5t8d0s1 md 13 on /dev/dsk/c5t8d0s3 : command:remove 13
デバイスの状態が noalloc
に変化します。
md 13 noalloc /dev/dsk/c5t8d0s3
最後に、プロセスが正常に完了したら、デバイスの状態が off
に変化します。
md 13 off /dev/dsk/c5t8d0s3
s
(デバイスステータス画面を表示する)s
コマンドは、Device status
画面を開きます。画面には、環境内で構成されているすべての装置のステータスが表示されます。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
次の例は、デバイスステータスの表示を示しています。
Device status samu version time date ty eq state device_name fs status sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/dcstkconf 100 m--------r stk_dismount / (2275) 0, volser VOL073 sg 120 on /dev/rmt/2cbn 100 ---------p sg 130 on /dev/rmt/5cbn 100 --l----o-r Ready for data transfer sg 140 on /dev/rmt/6cbn 100 ---------p sg 150 on /dev/rmt/4cbn 100 ---------p hy 151 on historian 151 ----------
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM メディアタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
は、外部ストレージデバイスの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
state
state
フィールドは、デバイスの現在の動作状態を表示します。
device_name
device_name
フィールドは、デバイスのパスを表示します。ファイルシステム装置の場合は、ファイルシステム名。
fs
fs
フィールドは、デバイスが属するファミリセットのユーザー割り当ての Oracle HSM 装置番号を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなリムーバブルメディアデバイス属性の値を表す、10 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 10) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | s--------- |
位置 1 の小文字の s は、メディアがスキャン中であることを表します。 |
1 | m--------- |
位置 1 の小文字の m は、自動ライブラリが動作中であることを表します。 |
1 | M--------- |
位置 1 の大文字の M は、デバイスが保守モードであることを表します。 |
2 | -E-------- |
位置 2 の大文字の E は、スキャン中にデバイスで回復不可能なエラーが発生したことを表します。 |
2 | -a-------- |
位置 2 の小文字の a は、デバイスが監査モードであることを表します。 |
3 | --l------- |
位置 3 の小文字の l は、メディアにラベルが付いていることを表します。 |
3 | --L------- |
位置 3 の大文字の L は、メディアにラベルを付けていることを表します |
3 | --N------- |
位置 3 の大文字の N は、メディアが外部である (Oracle HSM アーカイブに含まれない) ことを表します。 |
4 | ---I------ |
位置 4 の大文字の I は、デバイスがアイドル状態であり、新規接続に使用できないことを表します。ただし、すでに進行中の操作は完了するまで続行されます。 |
4 | ---A------ |
位置 4 の大文字の A は、デバイスでオペレータの確認が必要であることを表します。 |
5 | ----C----- |
位置 5 の大文字の C は、デバイスでクリーニングが必要であることを表します。 |
5 | ----U----- |
位置 5 の大文字の U は、アンロードがリクエストされたことを表します。 |
6 | -----R---- |
位置 6 の大文字の R は、デバイスが予約されていることを表します。 |
7 | ------w--- |
位置 7 の小文字の w は、プロセスがメディアに書き込み中であることを表します。 |
8 | -------o-- |
位置 8 の小文字の o は、デバイスがオープンであることを表します。 |
9 | --------P- |
位置 9 の大文字の P は、デバイスがテープボリュームの位置を設定中であることを表します。 |
9 | --------F- |
テープライブラリの場合、位置 9 の大文字の F は、すべてのストレージスロットが占有されていることを表します。
ドライブの場合、位置 9 の大文字の |
10 | ---------R |
位置 10 の大文字の R は、デバイスが動作可能であり、メディアが読み取り専用であることを表します。 |
10 | ---------r |
位置 10 の小文字の r は、デバイスが起動し、動作可能であることを表します。 |
10 | ---------p |
位置 10 の小文字の p は、デバイスが存在することを表します。 |
10 | ---------W |
位置 10 の大文字の W は、デバイスが書き込み保護されていることを表します。 |
snap
(現在の画面のスナップショットをファイルに保存する)ファイルのパスと名前を指定して発行すると、snap
コマンドは、現在の画面を指定された名前でテキストファイルとして保存します。
次の例では、File systems
画面のスナップショットをファイル /export/home/samadmin/filsysscrn.txt
に保存します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:snap /export/home/samadmin/filsysscrn.txt
stage_flush_behind
(ステージング遅延フラッシュサイズを設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびキロバイト数を指定して発行すると、stage_flush_behind
コマンドは、対応するファイルシステムがダーティー (変更された) ステージングメモリーページからディスクへ指定のキロバイト数で非同期に書き込むように構成します。
ステージングされたファイルがアーカイブメディアからメモリーへコピーされると、ステージングされたデータが遅延フラッシュによってファイルシステムの不揮発性プライマリディスクキャッシュへ迅速に保存されます。ステージング中、未保存のダーティーキャッシュページは最小限に抑えられるため、ファイルデータの整合性の維持に役立ちます。
一方、遅延フラッシュによりオーバーヘッドが増加し、入出力のパフォーマンスが低下することがあります。データブロックのフラッシュ処理により、そのブロックにおける以降の再書き込みが遅延する場合があります。そのため、遅延フラッシュはデフォルトで無効にされています。
指定値は [0-8192
] K バイトの範囲で設定します。ここでデフォルトの 0
は、遅延フラッシュ機能を無効にします。
次の例では、ディスクファミリセットデバイス 20
の stage_flush_behind
を 5124
K バイト (5M バイト) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:stage_flush_behind 20 5124
stage_n_window
(アーカイブメディアから直接読み取るためのバッファーのサイズを設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびキロバイト数を設定して発行すると、stage_n_window
コマンドは、ディスクへ自動的にステージングしないように構成されている対応するファイルシステムからファイルを読み取るときに Oracle HSM が使用するバッファーのサイズを設定します。Oracle HSM は、そのようなファイルを指定のキロバイト単位でアーカイブメディアからメモリーへ直接読み取ります。
キロバイト数は、[64-2097152
] の範囲で指定します。デフォルトは 8192
K バイトです。
次の例では、ディスクファミリセットデバイス 20
の stage_n_window
を 16384
K バイト (16M バイト) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 20 on sam2 -----2---r- 80% 70% mm 21 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 22 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 23 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:stage_n_window 20 16384
stclear
(ステージングリクエストをクリアする)Oracle HSM メディアタイプ識別子およびリムーバブルメディアカートリッジのボリュームシリアル番号 (VSN) を指定して入力すると、stclear
コマンドは、対応するステージングリクエストをステージングキューから削除します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
この例では、stclear
は VSN が VOL001
である LTO (li
) ボリュームのステージングリクエストをステージングキューからクリアします。
Staging queue by media type: all samu version time date ty length fseq ino position offset vsn li 451.611k 20 1030 207cc 473 VOL001 li 341.676k 20 1031 207cc 7fc VOL002 li 419.861k 20 1032 207cc aa9 VOL003 li 384.760k 20 1033 207cc df2 VOL004 li 263.475k 20 1034 207cc 10f5 VOL005 li 452.901k 20 1035 207cc 1305 VOL006 li 404.598k 20 1036 207cc 1690 VOL007 : command:stclear li.VOL001
LTO (li
) ボリューム VOL001
のステージングリクエストがステージングキューからクリアされました。
Staging queue by media type: all samu version time date ty length fseq ino position offset vsn li 341.676k 20 1031 207cc 7fc VOL002 li 419.861k 20 1032 207cc aa9 VOL003 li 384.760k 20 1033 207cc df2 VOL004 li 263.475k 20 1034 207cc 10f5 VOL005 li 452.901k 20 1035 207cc 1305 VOL006 li 404.598k 20 1036 207cc 1690 VOL007
stidle
(できるだけ早くステージングを停止する)stidle
コマンドは、現在のステージング操作の完了直後にステージャーをアイドル状態にします。
この例で、stidle
はステージングをアイドル状態にします。
Staging queue by media type: all samu version time date ty length fseq ino position offset vsn li 451.611k 20 1030 207cc 473 VOL001 li 341.676k 20 1031 207cc 7fc VOL002 li 419.861k 20 1032 207cc aa9 VOL003 li 384.760k 20 1033 207cc df2 VOL004 li 263.475k 20 1034 207cc 10f5 VOL005 li 452.901k 20 1035 207cc 1305 VOL006 li 404.598k 20 1036 207cc 1690 VOL007 : command:stidle
stripe
(ファイルシステムのストライプ幅を設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびディスク割り当てユニット (DAU) の数を指定して発行すると、stripe
コマンドは、指定された個数の DAU をデータストレージに使用可能な論理装置番号 (LUN) へ書き込むように、対応するファイルシステムを構成します。
DAU の個数は [0-255
] の範囲で指定します。ここで、0
(ゼロ) 値はストライプ化を無効にし、ラウンドロビン方式で DAU を LUN へ書き込みます。
ms
装置タイプのファイルシステム、およびストライプ化されたグループ装置 (g
XXX
) を含まない ma
タイプのファイルシステムの場合、デフォルト値は 1
DAU で、最小 DAU サイズは 128K バイトになります。共有ファイルシステム、およびストライプ化グループを含む ma
ファイルシステムの場合、デフォルトは 0
です。
また、ファイルシステムに不一致のストライプ化グループが含まれる場合、システムはストライプ幅を自動的に 0
に設定します。
ファイルシステムタイプの詳細は、mcf
のマニュアルページ、および mm_stripe
(メタデータストライプ幅を設定する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 10
でデータのストライプ化を 2 つの DAU に変更します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 10 on sam2 -----2---r- 80% 70% /sam/sam2 mm 11 on /dev/dsk/c0t600A0B800026B6F000001F0F4CCFF833d0s0 mr 12 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E584000021864C4943AAd0s0 mr 13 on /dev/dsk/c0t600A0B800026E5840000218B4CBD9C4Ed0s0 : command:stripe 20 2
strun
(ステージングを開始する)strun
コマンドは、ステージャーを開始します。
この例で、strun
はステージングを開始します。
Staging queue by media type: all samu version time date ty length fseq ino position offset vsn li 451.611k 20 1030 207cc 473 VOL001 li 341.676k 20 1031 207cc 7fc VOL002 li 419.861k 20 1032 207cc aa9 VOL003 li 384.760k 20 1033 207cc df2 VOL004 li 263.475k 20 1034 207cc 10f5 VOL005 li 452.901k 20 1035 207cc 1305 VOL006 li 404.598k 20 1036 207cc 1690 VOL007 : command:strun
suid
(setuid
の実行が有効の状態でファイルシステムをマウントする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、suid
コマンドは、setuid
属性が有効な状態でファイルシステムをマウントします。setuid
属性 (実行時にユーザー ID を設定する) を使用すると、ファイルシステムユーザーは、一時的に昇格した権限 (ファイルの使用時に要求される可能性のある権限) で実行可能ファイルを実行できます。
詳細は、nosuid
(setuid
の実行が無効の状態でファイルシステムをマウントする)、および mount
のマニュアルページを参照してください。
デフォルトは suid
であり、setuid
属性が有効の状態でファイルシステムをマウントします。
次の例では、setuid
属性が有効の状態で、ファミリセットデバイス 100
上のファイルシステムをマウントします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: suid 100
sw_raid
(ソフトウェア RAID モードをオンにする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、sw_raid
コマンドは、指定されたデバイスでソフトウェア RAID モードを有効にします。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
のソフトウェア RAID モードを有効にします。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:sw_raid 100
sync_meta
(ファイルシステムメタデータを同期する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号およびブール値 (0
は no、1
は yes) を指定して発行すると、sync_meta
コマンドは、変更されるたびにメタデータをディスクに書き込むかどうかを決定します。0
(no) 値は、メタデータの変更を書き込む前にバッファーにキャッシュするようにファイルシステムを構成します。これにより、物理入出力の量が低減し、入出力の効率性が向上し、その結果、全体のパフォーマンスが向上します。1
(yes) 値は、メタデータの変更をただちにディスクへ書き込むようにOracle HSM を構成します。この場合、データの整合性を最大限に確保するため、パフォーマンスが犠牲になります。
共有されていない、または複数読み取りとしてマウントされていない Oracle HSM ファイルシステムの場合、デフォルトは 0
です。共有および複数読み取りファイルシステムの場合、デフォルトは 1
です。共有ファイルシステムがフェイルオーバー用に構成されている場合、値は 1
にする必要があります。
次の例では、メタデータを同期して最大限のデータ整合性を得るように、ファミリセットデバイス 100
上のファイルシステムを構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on / dev/dsk/c5t11d0s1 : command: sync_meta 100 1
2 番目の例では、メタデータの変更をキャッシュして最高のパフォーマンスを得るように、ファミリセットデバイス 200
上のファイルシステムを構成します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 200 on qfs2 m----2----d 90% 70% /qfs2 mm 201 on /dev/dsk/c5t10d0s3 md 202 on /dev/dsk/c5t10d0s4 md 203 on /dev/dsk/c5t11d0s3 md 204 on /dev/dsk/c5t11d0s4 : command: sync_meta 200 0
t
(テープドライブステータス画面を表示する)t
コマンドは、Tape drive status
画面を開きます。画面には、環境内で構成されているすべてのテープドライブのステータス情報が表示されます。
次の例は、テープドライブステータスの表示を示しています。
Tape drive status samu version time date ty eq status act use state vsn sg 120 ---------p 0 0% notrdy sg 130 ---------p 0 0% notrdy sg 140 ---------p 0 0% down drive set down due to ACS reported state sg 150 --l------r 0 41% ready VOL014
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM メディアタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
は、外部ストレージデバイスの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
status
status
フィールドは、各文字位置がさまざまなリムーバブルメディアデバイス属性の値を表す、10 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 10) へと番号が付いています。次の表は、ステータス文字列の各位置の状態コードの定義を示しています。
位置 |
値 |
意味 |
---|---|---|
1 | s--------- |
位置 1 の小文字の s は、メディアがスキャンされていることを表します。 |
1 | m--------- |
位置 1 の小文字の m は、自動ライブラリが動作中であることを表します。 |
1 | M--------- |
位置 1 の大文字の M は、デバイスが保守モードにあることを表します。 |
2 | -E-------- |
位置 2 の大文字の E は、スキャン中にデバイスで回復不可能なエラーが発生したことを表します。 |
2 | -a-------- |
位置 2 の小文字の a は、デバイスが監査モードにあることを表します。 |
3 | --l------- |
位置 3 の小文字の l は、メディアにラベルが付いていることを表します。 |
3 | --L------- |
位置 3 の大文字の L は、メディアにラベルが付けられていることを表します。 |
3 | --N------- |
位置 3 の大文字の N は、メディアが外部である (Oracle HSM アーカイブの一部ではない) ことを表します。 |
4 | ---I------ |
位置 4 の大文字の I は、デバイスがアイドル状態であり、新しい接続には使用できないことを表します。ただし、すでに進行中の操作は完了するまで続行されます。 |
4 | ---A------ |
位置 4 の大文字の A は、デバイスにオペレータの注意が必要であることを表します。 |
5 | ----C----- |
位置 5 の大文字の C は、デバイスにクリーニングが必要であることを表します。 |
5 | ----U----- |
位置 5 の大文字の U は、アンロードが要求されたことを表します。 |
6 | -----R---- |
位置 6 の大文字の R は、デバイスが予約されていることを表します。 |
7 | ------w--- |
位置 7 の小文字の w は、プロセスがメディアに書き込んでいることを表します。 |
8 | -------o-- |
位置 8 の小文字の o は、デバイスが開いていることを表します。 |
9 | --------P- |
位置 9 の大文字の P は、デバイスがテープボリュームの位置を設定していることを表します。 |
9 | --------F- |
テープライブラリの場合、位置 9 の大文字の F は、すべてのストレージスロットが占有されていることを表します。
ドライブの場合、位置 9 の大文字の |
9 | --------X- |
ドライブの場合、位置 9 の大文字の X は、サーバーリソースを消費することなく、ファイルがある Oracle StorageTek T10000D から別の Oracle StorageTek T10000D にアクティブに移行していることを表します。コピーは xcopy-eod (データの終わり) モードで作成されています。コピーはソースボリューム上の最初の有効なファイルから開始されており、ドライブがテープ上のデータの終わり (EOD) マークに達するまで続行されます。 |
9 | --------x- |
ドライブの場合、位置 9 の小文字の x は、サーバーリソースを消費することなく、ファイルがある Oracle StorageTek T10000D から別の Oracle StorageTek T10000D にアクティブに移行していることを表します。コピーは xcopy モードで作成されています。コピーはソーステープ上の最初の有効なファイルから開始されており、すべてのファイルがコピーされるまで続行されます。 |
10 | ---------R |
位置 10 の大文字の R は、デバイスが準備できており、メディアが読み取り専用であることを表します。 |
10 | ---------r |
位置 10 の小文字の r は、デバイスが起動し、準備できていることを表します。 |
10 | ---------p |
位置 10 の小文字の p は、デバイスが存在することを表します。 |
10 | ---------W |
位置 10 の大文字の W は、デバイスが書き込み保護されていることを表します。 |
act
status
フィールドは、アクティビティーカウントを表示します。
use
use
フィールドは、使用されているカートリッジ領域の割合を表示します。
state
state
フィールドは、デバイスの現在の動作状態を表示します。有効なデバイス状態には次のものがあります。
on
は、デバイスが使用可能であることを表します。
ro
は、デバイスが読み取り専用であることを表します。
off
は、デバイスが使用可能ではないことを表します。
down
は、デバイスがメンテナンスのみ可能であることを表します。
idle
は、デバイスがすでに進行中の操作を完了しているものの、新しい接続を受け付けていないことを表します。
noalloc
は、このデバイスでこれ以上ストレージを割り当てられないことを表します。管理者が noalloc
eq
コマンドを実行しました (eq
はデバイスの装置の順序番号)。noalloc
状態は、管理者が alloc
eq
コマンドを発行するまで続きます。
vsn
vsn
フィールドは、メディアボリュームに割り当てられているボリュームシリアル番号、ボリュームにラベルが付けられていない場合はキーワード nolabel
、またはボリュームがロードされていないかデバイスが off
の場合は空白を表示します。
thresh
(高位および低位境界値を設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号および 2 つの割合を指定して発行すると、thresh
(threshold) コマンドは、対応するファイルシステムの最高および最低境界値を定義します。
高位境界値は、Oracle HSM リリーサプロセスが、新規ファイル用の領域を用意するため、ディスクからアーカイブされた (バックアップされた) ファイルの削除を開始するときのディスク使用率です。低位境界値は、Oracle HSM リリーサが新規ファイル用に十分な領域を解放して、ディスクからアーカイブされたファイルの削除を停止するときのディスク使用率です。適切に構成されている場合、これら 2 つのパラメータによって可能な最大個数のファイルをディスクで利用可能なままにする一方で、新規ファイル用およびサイズが大きくなったファイル用に十分な領域を維持するため、過剰なステージングアクティビティーを最小限に抑えながらパフォーマンスや容量を最大限に高められます。
各境界値には、[0-100
] の範囲の整数値を指定します。最高は 80
%、最低は 70
% が一般的な設定です。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の sam1
ファイルシステムについて高位および低位境界値を 80
% および 70
% に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on sam1 m----2----d 90% 60% /sam1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: thresh 100 80 70
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on sam1 m----2----d 80% 70% /sam1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1
trace
(ファイルシステムのトレースを有効にする)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、trace
コマンドは対応するファイルシステムのトレースを有効にします。
デフォルトは trace
(有効) です。
ファイルシステムのトレースの詳細は、notrace
(ファイルシステムのトレースを無効にする)、および defaults.conf
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
でファイルシステムのトレースを有効にします。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 100 on qfs1 m----2----d 90% 70% /qfs1 mm 101 on /dev/dsk/c5t10d0s0 md 102 on /dev/dsk/c5t10d0s1 md 103 on /dev/dsk/c5t11d0s0 md 104 on /dev/dsk/c5t11d0s1 : command: trace 100
u
(ステージングキュー画面を表示する)u
コマンドは、Staging queue
画面を開きます。画面には、ステージングキュー内のすべてのファイルが表示されます。
パラメータを指定せずに発行すると、u
コマンドはすべてのメディアについてステージングキューを表示します。Oracle HSM メディアタイプ識別子を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたメディアタイプについてのみステージングキューを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
Ctrl-K
(ˆk
)各エントリの 2 行目にパスを表示する
次の例は、書き込み待ち行列の表示を示しています。
Staging queue by media type: all samu version time date ty length fseq ino position offset vsn li 451.611k 20 1030 207cc 473 VOL001 li 341.676k 20 1031 207cc 7fc VOL002 li 419.861k 20 1032 207cc aa9 VOL003 li 384.760k 20 1033 207cc df2 VOL004 li 263.475k 20 1034 207cc 10f5 VOL005 li 452.901k 20 1035 207cc 1305 VOL006 li 404.598k 20 1036 207cc 1690 VOL007
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM デバイスタイプを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
length
length
フィールドは、ファイルの長さをキロバイト単位で表示します。
fseq
fseq
フィールドは、ファイルシステムのユーザーに割り当てられた装置の順序番号を表示します
ino
ino
フィールドは、ステージング中のファイルの i ノード番号を表示します。
position
position
フィールドは、指定されたメディアボリューム上のアーカイブファイルの位置を表示します。
offset
offset
フィールドは、ステージング中のファイルの位置をアーカイブファイルの先頭から相対的に表示します。
vsn
vsn
フィールドは、メディアボリュームに割り当てられているボリュームシリアル番号、ボリュームにラベルが付けられていない場合はキーワード nolabel
、またはボリュームがロードされていないかボリュームが off
のデバイスにロードされている場合は空白を表示します。
unavail
(デバイスを Oracle HSM で利用不可にする)unavail
コマンドは、特定の Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスを Oracle HSM が利用できないようにします。
このコマンドは、障害回復時にファイルシステム復元のためにメディアをロードするなど、ドライブをほかの用途に予約するときに便利です。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 on /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104 : command:unavail 103
デバイスの状態が unavail
に変化します。
Device configuration: samu version time date ty eq state device_name fs family_set sk 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL8500_T10K_parms 100 libraryA ti 101 on /dev/rmt/0cbn 100 libraryA ti 102 on /dev/rmt/1cbn 100 libraryA ti 103 unavail /dev/rmt/2cbn 100 libraryA hy 104 on historian 104
unload
(ドライブをアンロードする)unload
コマンドは、Oracle HSM 装置の順序番号で指定されたデバイスにマウントされたメディアをアンロードします。デバイスにマガジンが搭載されている場合は、このコマンドによってマウント済みのカートリッジがアンロードされ、マガジンがイジェクトされます。load
(カートリッジをドライブにロードする)を参照してください。
Device status samu version time date ty eq state device_name fs status sn 100 on /etc/opt/SUNWsamfs/dcstkconf 100 m--------r empty li 101 on /dev/rmt/2cbn 100 ---------p empty li 102 on /dev/rmt/5cbn 100 ---------p empty li 103 on /dev/rmt/6cbn 100 --l------r idle li 104 on /dev/rmt/4cbn 100 ---------p empty hy 151 on historian 151 ---------- : command:unload 103
v
(ロボット VSN カタログ画面を表示する)v
コマンドは、Robot VSN catalog
画面を開きます。画面には、指定された自動ライブラリに格納されたすべてのメディアボリュームについてカタログ情報が一覧表示されます。
パラメータを指定せずに発行すると、v
コマンドはすべてのライブラリについてカタログを表示します。ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたデバイスのみのボリュームカタログを表示します。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)次のカタログに移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)前のカタログに移動します。
Ctrl-I
(ˆi
)エントリごとに 2 行ずつ、詳細情報を表示します。Ctrl-I
を 1 回押すと、時間とバーコードが表示されます。Ctrl-I
をもう一度押すと、2 行目にボリューム予約が表示されます。
1
ライブラリスロットでエントリをソートします。
2
カウントでエントリをソートします。
3
使用割合でエントリをソートします。
4
ボリュームシリアル番号 (VSN) でエントリをソートします。
5
アクセス時間でエントリをソートします。
6
バーコードでエントリをソートします。
7
ラベル時間でエントリをソートします。
Ctrl-K
(ˆk
)上記に列挙したソート方法を切り替えます。
/
指定されたボリュームシリアル番号 (VSN) を検索し、見つかった場合は、対応するレコードをリストの先頭に表示します。
%
指定されたバーコードを検索し、見つかった場合は、対応するレコードをリストの先頭に表示します。
$
指定されたスロット番号を検索し、見つかった場合は、対応するレコードをリストの先頭に表示します。
次の例は、スロットでソートされた自動ライブラリカタログ表示を示しています。
Robot VSN catalog by slot : eq 900 samu version time date count 32 slot access time count use flags ty vsn 0 2013/07/02 12:53 3 96% -il-o-b----f li VOL001 1 2013/07/02 12:53 2 98% -il-o-b----f li VOL002 2 2013/07/02 12:52 1 86% -il-o-b----f li VOL003 3 2013/07/02 12:52 1 95% -il-o-b----f li VOL004 4 2013/07/02 12:51 1 79% -il-o-b----- li VOL005 5 2013/07/02 12:45 0 14% -ilEo-b----f li VOL006 MEDIA ERROR 6 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL007 7 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL008 8 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL009 9 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL010 10 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL011 11 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL012 12 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL013 13 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL014 14 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL015 15 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL016 16 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL017 17 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL018 18 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL019 19 none 50 0% -il-oCb----- li CLN020
次の例は、使用された各ボリュームの割合でソートされた同じ画面を示しています。
Robot VSN catalog by % used : eq 900 samu version time date count 32 slot access time count use flags ty vsn 1 2013/07/02 12:53 2 98% -il-o-b----f li VOL002 0 2013/07/02 12:53 3 96% -il-o-b----f li VOL001 3 2013/07/02 12:52 1 95% -il-o-b----f li VOL004 2 2013/07/02 12:52 1 86% -il-o-b----f li VOL003 4 2013/07/02 12:51 1 79% -il-o-b----- li VOL005 5 2013/07/02 12:45 0 14% -ilEo-b----f li VOL006 MEDIA ERROR 12 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL013 13 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL014 14 2013/07/02 12:49 0 0% -il-o-b----- li VOL015 15 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL016 16 2013/07/02 12:50 0 0% -il-o-b----- li VOL017 17 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL018 19 none 50 0% -il-oCb----- li CLN020 6 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL007 7 2013/07/02 12:46 0 0% -il-o-b----- li VOL008 8 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL009 9 2013/07/02 12:47 0 0% -il-o-b----- li VOL010 10 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL011 11 2013/07/02 12:48 0 0% -il-o-b----- li VOL012 18 2013/07/02 12:51 0 0% -il-o-b----- li VOL019
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM メディアタイプを表示します。デバイスタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
eq
eq
は、外部ストレージデバイスの、ユーザーに割り当てられた Oracle HSM 装置の順序番号を表示します。
count
count
フィールドは、最後の監査操作以降のこのボリュームへのアクセス数を表示します。
slot
slot
フィールドは、ロボットライブラリ内のストレージセルを識別するスロット番号を表示します。
access time
access time
フィールドは、ボリュームが最後にアクセスされたときの日付と時間を表示します。
use
use
フィールドは、使用されているカートリッジ領域の割合を表示します。
flags
flags
フィールドは、各文字位置がカタログエントリの属性を表す、12 文字の文字列を表示します。文字の位置は左 (位置 1) から右 (位置 12) へと番号が付いています。場合によっては、1 つのフィールドに複数のフラグが表示され、あるフラグがほかのフラグをオーバーライドすることがあります。
次の表は、文字列の各位置のフラグコードの定義を示しています。
位置 |
フラグ |
意味 |
---|---|---|
1 | A----------- |
位置 1 の大文字の A は、対応するライブラリスロットのボリュームで監査が必要であることを表します。 |
2 | -i---------- |
位置 2 の小文字の i は、対応するライブラリスロットが使用中であることを表します。 |
3 | --l--------- |
位置 3 の小文字の l は、対応するライブラリスロットのボリュームにラベルが付いていることを表します。 |
3 | --N--------- |
位置 3 の大文字の N は、対応するライブラリスロットのボリュームにラベルが付いていないか、Oracle HSM ファイルシステムの外部であることを表します。 |
4 | ---E-------- |
位置 4 の大文字の E は、対応するボリュームにアクセスするときにメディアエラーが発生したことを表します。 |
5 | ----o------- |
位置 5 の小文字の o は、対応するライブラリスロットがボリュームに占有されていることを表します。 |
6 | -----C------ |
位置 6 の大文字の C は、対応するライブラリスロットがクリーニングテープに占有されていることを表します。 |
6 | -----p------ |
位置 6 の小文字の p は、対応するライブラリスロットが優先度の高いボリュームに占有されていることを表します。 |
7 | ------b----- |
位置 7 の小文字の b は、対応するライブラリスロットのボリュームにバーコードが付いていることを表します。 |
8 | -------W---- |
位置 8 の大文字の W は、対応するライブラリスロットのボリュームがカートリッジの物理スイッチによって書き込み保護されていることを表します。 |
9 | --------R--- |
位置 9 の大文字の R は、対応するライブラリスロットのボリュームが論理的に読み取り専用であることを表します。 |
10 | ---------c-- |
位置 10 の小文字の c は、対応するライブラリスロットのボリュームがリサイクル対象として選択されていることを表します。 |
11 | ----------d- |
位置 11 の小文字の d は、対応するライブラリスロットのボリュームに重複したボリュームシリアル番号が付いていることを表します。 |
11 | ----------D- |
位置 11 の大文字の D は、対応するライブラリスロット内のボリュームが移行の宛先ボリュームであることを表します。 |
11 | ----------e- |
位置 11 の小文字の e は、対応するライブラリスロット内のボリュームがエラーのために新しいメディアへの移行に失敗したことを表します。 |
11 | ----------m- |
位置 11 の小文字の m は、対応するライブラリスロット内のボリュームが新しいメディアに移行されたことを表します。 |
11 | ----------S- |
位置 11 の大文字の S は、対応するライブラリスロット内のボリュームが移行のソースボリュームであることを表します。 |
11 | ----------U- |
位置 11 の大文字の U は、対応するライブラリスロットに存在するはずのボリュームが利用不可であることを表します。 |
12 | -----------f |
位置 11 の小文字の f は、対応するライブラリスロットのボリュームに空きがないことをアーカイバが検出したことを表します。 |
12 | -----------X |
位置 11 の大文字の X は、対応するライブラリスロットがエクスポートスロットであることを表します。 |
vsn
vsn
フィールドは、メディアに割り当てられているボリュームシリアル番号、ボリュームにラベルが付けられていない場合はキーワード nolabel
、またはボリュームがロードされていないかデバイスが off
の場合は空白を表示します。
LVTime
LVTime
フィールドは、テープ全体が最後に検証された日付と時間を表示します。
LVPos
LVPos
フィールドは、最後の検証が取り消された位置を表示します。
w
(保留中ステージングキュー画面を表示する)w
コマンドは、Pending stage queue
画面を開きます。画面には、現在ディスクで利用可能ではなく、現在ロードされていないリムーバブルメディアボリュームからのステージングが必要なファイルのリクエストが表示されます。
パラメータを指定せずに発行すると、w
コマンドはすべてのメディアタイプについてキューに入っているステージングリクエストを表示します。Oracle HSM メディアタイプ識別子を指定してコマンドを発行すると、コマンドは、指定されたメディアタイプについてのみ保留中ステージングリクエストを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
Ctrl-K
(ˆk
)各エントリの 2 行目にパスを表示する
次の例は、すべてのメディアタイプについて保留中ステージングキュー画面を示しています。13 個のリクエストされたファイルが、ロードを待機している 1 つのボリューム上にあります。
Pending stage queue by media type: all samu version time date volumes 1 files 13 ty length fseq ino position offset vsn li 1.383M 1 42 3a786 271b VOL002 li 1.479M 1 56 3a786 5139 VOL002 li 1018.406k 1 60 3a786 6550 VOL002 li 1.VOLM 1 65 3a786 7475 VOL002 li 1.528M 1 80 3a786 99be VOL002 li 1.763M 1 92 3a786 ce57 VOL002 li 1.749M 1 123 3a786 11ece VOL002 li 556.559k 1 157 3a786 1532f VOL002 li 658.970k 1 186 3a786 17705 VOL002 li 863.380k 1 251 3a786 1dd58 VOL002 li 1.268M 1 281 3a786 1f2b7 VOL002 li 1.797M 1 324 3a786 23dfa VOL002 li 1.144M 1 401 3a786 2bb6d VOL002
ty
ty
フィールドは、Oracle HSM デバイスタイプを表示します。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
length
length
フィールドは、ファイルの長さをキロバイト単位で表示します。
fseq
fseq
フィールドは、ファイルシステムのユーザーに割り当てられた装置の順序番号を表示します
ino
ino
フィールドは、リクエストされたデータファイルの i ノード番号を表示します。
position
position
フィールドは、必要なアーカイブファイルが開始するメディア上の位置を表示します。
offset
offset
フィールドは、要求されたデータファイルの開始位置をアーカイブファイルの position
と相対的に表示します。
vsn
vsn
フィールドは、メディアに割り当てられているボリュームシリアル番号、ボリュームにラベルが付けられていない場合はキーワード nolabel
、またはボリュームがロードされていないかデバイスが off
の場合は空白を表示します。
wr_throttle
(未処理書き込みの最大サイズを設定する)wr_throttle
コマンドは、指定された装置の順序番号で指定される Oracle HSM ディスクファミリセットデバイスへ書き込む前に、1 つのファイルがメモリーに保持しておくことができるデータ量を制限します。抑制により、未処理書き込みが過剰なメモリーを消費しないようにします。
デフォルトのデータ量はシステムメモリーの 5% であり、キロバイト数で表されます。
:wr_throttle eq value
eq
には、ファイルシステムのユーザー割り当て Oracle HSM 装置の順序番号を指定します。
value
には、キロバイト単位の整数を指定します。value=0
の場合は、制限がありません。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の wr_throttle
値を 838656
K バイト (819M バイト) に設定します。これはホストシステムで利用可能な 16G バイトのメモリーの 5% です。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:wr_throttle 100 838656
writebehind
(遅延書き込みパラメータを設定する)ディスクファミリセットデバイスの Oracle HSM 装置の順序番号を指定して発行すると、writebehind
コマンドは、デバイスがデータをディスクへ書き込む前にメモリーにキャッシュする必要がある最大バイト数を指定します。適切に構成されている場合、遅延書き込みによってよりサイズの大きい、連続したブロックとして情報を書き込むため、ファイルシステムのパフォーマンスが向上します。
遅延書き込み値は、[1-8192
]K バイトの範囲で指定します。デフォルトは 512
K バイトです。
writebehind
ディレクティブを samfs.cmd
ファイルで設定することもできます。詳細は、samfs.cmd
のマニュアルページを参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 100
の遅延書き込み値を 1024
K バイト (1M バイト) に設定します。
Mass storage status samu version time date ty eq status use state ord capacity free ra part high low ma 100 m----2---r- 1% on 7.270T 7.270T 1M 16 80% 70% mm 110 1% on 0 465.253G 465.231G [975661056 inodes] mr 120 1% on 1 1.817T 1.817T mr 130 1% on 2 1.817T 1.817T mr 140 1% on 3 1.817T 1.817T mr 150 1% on 4 1.817T 1.817T : command:writebehind 100 1024
wrlease
(共有ファイルシステムの書き込みリース時間を設定する)データを共有ファイルに書き込む前に、ホストはファイルへの排他アクセスが付与される書き込みリースをリクエストし、取得する必要があります。wrlease
コマンドは、指定されたデバイスでこのリースが有効である秒数を定義します。書き込み操作を完了する前に指定の時間が経過した場合、ホストはリースを再取得して続行する必要があります。
指定される秒数は、[15-600
] の範囲である必要があります。デフォルトは 30
秒です。
関連情報については、aplease
(共有ファイルシステムの追加リースの有効期限を設定する)、rdlease
(共有ファイルシステムの読み取りリース時間を設定する)、および lease_timeo
(共有ファイルシステムの未使用リースのタイムアウトを設定する)を参照してください。
次の例では、ファミリセットデバイス 800
で書き込みリース時間を 2 分 (120
秒) に設定します。
File systems samu version time date ty eq state device_name status high low mountpoint server ma 800 on shareqfs1 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs1 mm 801 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s0 mr 802 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s1 ma 810 on shareqfs2 m----2c--r- 80% 70% /shareqfs2 mm 811 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s6 mr 812 on /dev/dsk/c6t50020F2300004655d0s7 : command:wrlease 800 120
x
(現在の移行ステータスの表示)x コマンドは、Migration status
画面を表示します。この画面には移行デーモンの現在の状態が表示され、現在アクティブな移行 (存在する場合) の進行状況のサマリービューが示されます。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
Ctrl-I
(ˆi
)エントリごとに 2 行ずつ、詳細情報を表示します。
次の例は、移行が進行している間の移行ステータス画面を示しています。
Migration status samu version time date Source Vsns - wait: 0 fsscan: 0 copy: 1 update ino: 0 log: 0 done: 0 Status: Run source dest cmod perc status li VOL002 li VOL012 s 24% 0x00000230 blocks read
次の例は、移行がほぼ完了しているときの、ˆi
オプションによって表示される詳細情報を示しています。展開された表示は、5 つのすべてのアーカイブコピーが完了し、合計サイズが 10G バイトであり、移行コピープロセスがアーカイブ (tar) ファイルヘッダーをチェックしており、これまでに 1 つのファイルヘッダーがチェックされたことを示しています。
Migration status samu version time date Source Vsns - wait: 0 fsscan: 0 copy: 1 update ino: 0 log: 0 done: 0 Status: Run source dest cmod perc status bytes copied/total Copies:total copied tarchecked updated logged li VOL002 li VOL0012 - 100% Validating tar header on li.000040 10.00G/10.00G 5 5 1 0 0
Source
Vsns
Source
Vsns
フィールドには、ファイルの移行元のテープボリュームの統計が一覧表示されます。Source
Vsns
フィールドには、次のサブフィールドがあります。
wait
処理を待っているボリュームの数。
fsscan
アーカイブファイルコピーが引き続きファイルシステムの i ノードと照合されているボリュームの数。
copy
現在新しいメディアにコピーされているボリュームの数。
update ino
ファイルシステムの i ノードが、移行されたアーカイブファイルの新しい場所を反映するように更新されたボリュームの数。
log
作成されたボリューム移行ログの数。
done
交換用メディアに完全にコピーされたボリュームの数。
Status
status
フィールドには、移行デーモンの現在のステータスが表示されます。Stop
、Idle
、または Run
。
source
source
フィールドは、コピーされている各ボリュームを識別します。ボリュームは、メディアタイプとボリュームシリアル番号 (VSN) によって識別されます。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
dest
dest
フィールドは、データがコピーされている先の各ボリュームを識別します。ボリュームは、メディアタイプとボリュームシリアル番号 (VSN) によって識別されます。
cmod
cmod
フィールドには、次のいずれかのコピーモードが表示されます。
-
コピーはまだ開始されていません。
X
コピーは、Oracle StorageTek T10000D 拡張コピー機能の xcopy-eod
(データの終わり) モードを使用して作成されています。サーバーリソースを消費することなく、ファイルがドライブからドライブにコピーされます。コピーはソースボリューム上の最初の有効なファイルから開始され、ドライブがテープ上のデータの終わり (EOD) マークに達するまで続行されます。
x
コピーは、Oracle StorageTek T10000D 拡張コピー機能の xcopy
モードを使用して作成されています。サーバーリソースを消費することなく、ファイルがドライブからドライブにコピーされます。コピーはソーステープ上の最初の有効なファイルから開始され、すべてのファイルがコピーされるまで続行されます。
s
コピーは、server-copy モードで作成されています。データはソースボリュームからファイルシステムサーバー上のバッファーに読み取られてから、宛先ボリュームに書き込まれます。
c
コピーは、server-copy モードで作成されています。このとき、サーバーはソースボリュームのブロックサイズを宛先ボリュームに必要なテープブロックサイズに変換します。
perc
perc
フィールドには、新しいメディアにコピーされたソースボリュームの割合 (%) が表示されます。
status
status
フィールドには、ソースから読み取られたテープブロックの数や、ボリュームがドライブにロードされている事実などの、コピーの進行状況に関する追加情報が表示されます。
y
(VSN ごとのボリュームの移行の一覧表示)y
コマンドは、Migration vsn list
画面を表示します。この画面からは、移行の進行状況をボリュームごとに詳細に追跡できます。
この画面では、次の制御キーを使用できます。
Ctrl-B
(ˆb
)ページを 1 つ戻します。
Ctrl-F
(ˆf
)ページを 1 つ進めます。
Ctrl-D
(ˆd
)ページを下に移動します。
Ctrl-U
(ˆu
)ページを上に移動します。
Ctrl-I
(ˆi
)エントリごとに 2 行ずつ、詳細情報を表示します。
次の例は、移行ボリュームシリアル番号 (VSN) 画面を示しています。LTO (li
) ボリューム VOL001
の内容は、LTO ボリューム VOL112
への移行を完了しました。
Migration vsn list samu version time date Status: Run Vsns:2 src:1 dest:1 maxcopy:2 ord m ty vsn start time end time status Inodes done/tot bytes 0 S li VOL001 10/16 12:12 10/16 12:14 complete 35023/35023 12.00G 0 D li VOL112 10/16 12:12 10/16 12:14 avail 12.00G
次の例は、ˆi
オプションによって表示される詳細情報を示しています。ここで、移行コピープロセスはソースボリューム VOL040
上のアーカイブファイル (tar) ヘッダーをチェックしており、アーカイブファイルヘッダーをチェックする前に宛先ボリューム VOL142
の位置を設定しています。
Migration vsn list samu version time date Status: Run Vsns:2 src:1 dest:1 maxcopy:1 ord m ty vsn start time end time status Inodes done/tot bytes detail 0 S li VOL040 11/15 17:17 none tar_check 0/5 10.00G Validating tar header on li.VOL040 0 D li VOL142 11/15 17:17 none tar_check 10.00G Validating tar header, positioning to 0x61897
Status
status
フィールドには、移行デーモンの現在のステータスが表示されます。Stop
、Idle
、または Run
。
Vsns
Vsns
フィールドには、現在の移行に関与しているテープボリュームの数が一覧表示されます。
src
src
フィールドには、新しいメディアにコピーされるテープボリュームの総数が一覧表示されます。
dest
dest
フィールドには、新しいメディアにコピーされるテープボリュームの総数が一覧表示されます。
maxcopy
maxcopy
フィールドには、どの時点においても作成できるコピーの最大数が表示されます。この値は、migrationd.cmd
ファイルで指定します。
ord
ord
(順序) フィールドには、対応する移行ディレクティブが migration.cmd
ファイル内で占有する位置が一覧表示されます。
m
m
フィールドは、対応するボリュームが移行で果たす役割を示します。S
(ソース) または D
(宛先) のどちらか。
ty
ty
フィールドには、対応するボリュームが書き込まれたメディアのタイプを識別する 2 文字のコードが一覧表示されます。メディアタイプ識別子は、付録A および mcf
のマニュアルページに記載されています。
vsn
vsn
フィールドには、対応するボリュームに割り当てられたボリュームシリアル番号が一覧表示されます。VSN は、ロボットライブラリ内のメディアを一意に識別する 6 文字の英数字コードです。
start
time
start
time
フィールドには、各コピー操作が開始された月、日、時間、および分が一覧表示されます。
end
time
end
time
フィールドには、各コピー操作が終了した月、日、時間、および分が一覧表示されます。
status
status フィールドには、対応するボリュームの現在のコピー状態が一覧表示されます。値には次が含まれる可能性があります。
avail
は、宛先ボリュームに追加のコピーのための空き領域があることを表します。
complete
は、ソースボリュームが正常にコピーされたことを表します。
copy
は、ソースボリュームが宛先ボリュームにコピーされていることを表します。
copy_wait
は、ソースボリュームがコピーの開始を待機していることを表します。
error
は、ソースボリュームをコピーできなかったことを表します。
fs_scan_wait
は、ソースボリュームがスケジュールされており、コピーの開始を待機していることを表します。
fs_scan
は、移行プロセスがファイルシステムをスキャンしていることを表します。
log
は、ロギングが進行中であることを表します。
sched_wait
は、ソースボリュームがスケジュールされており、コピーの開始を待機していることを表します。
update_inode
は、対応する i ノードが更新されていることを表します。
inodes
done/tot
inodes
done/tot
フィールドには、対応するファイルコピーの新しい場所によって更新された i ノードの数と、コピー操作を完了するために更新する必要のある i ノードの総数が一覧表示されます。
bytes
bytes
フィールドには、転送されたデータの量が一覧表示されます。単位が指定されていない場合、一覧表示される値はバイト単位になります。それ以外の場合は、K バイトを示す k
、M バイトを示す M
、G バイトを示す G
、T バイトを示す T
、ペタバイトを示す P
、またはエクサバイトを示す E
を使用して単位を指定できます。