会計ハブ・トランザクションを次のオープン期間にスイープ
未解決エラーがある会計ハブ・トランザクションを前の会計期間から次のオープン期間にスイープします。 未解決トランザクションをスイープすると、期間クローズに影響を与えずに、未処理の問題が後続期間に処理されます。 この機能の導入前は、組織はエラーのあるトランザクションを計上せずに元帳期間のクローズに進んでいたため、事後の手動調整が必要になったり、トランザクションのトレーサビリティを失うことがありました。 この機能により、元のトランザクションはトレーサビリティを維持し、エラーが解決され次第、次のオープン期間に処理されます。
この機能では、「無効なトランザクションのパージ」および「未計上トランザクションのパージ」に追加のフィルタ基準が導入され、会計期間単位でのパージも可能になりました。
スイープ・モードで会計ハブ保守プロセスを発行するには、次のステップを使用します
- 前提条件: スイープ・モードを有効にします(「有効化のステップ」を参照)
- 次のパラメータを指定して会計ハブ保守プロセスを発行します。
- 「モード」パラメータの値で「無効なクローズ期間トランザクションのスイープ」を選択します。
- 次のオープン期間にスイープする必要がある無効なトランザクションがある補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
- 「会計期間」で、スイープを実行する必要があるクローズ済前期間を選択します。
- 会計ハブ保守プロセスにより、該当する無効なトランザクションが選択され、GL記帳日ソースの日付値が次のオープン期間の初日に更新されます。 選択されて更新されたトランザクションはレポート出力に含まれ、記録および監査に使用できます。
- 「会計の作成」プロセスを次のオープン期間に対して発行します。
ノート: 「会計期間」パラメータ・リストには、選択した元帳に関連付けられている期間のうち、ステータスが「クローズ」または「永久クローズ」である期間のみが表示されます。
ノート: スイープ・プロセスは選択した元帳に対してのみ実行されます。 セカンダリ元帳が関連付けられている場合、それらの元帳についてはプロセスを明示的に発行する必要があります。
前期間から無効なトランザクションをパージするには
- 前提条件: パージ期間フィルタを有効にします(「有効化のステップ」を参照)
- 次のパラメータを指定して会計ハブ保守プロセスを発行します。
- 「モード」パラメータの値で「無効なトランザクションのパージ」を選択します。
- 削除する必要がある無効なトランザクションがある補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
- 無効なトランザクションを削除する「会計期間」を選択します。
- 無効なトランザクションがプロセスによって削除されます。削除されるのは、指定した元帳および補助元帳アプリケーションで選択した会計期間に該当するトランザクション日を持つトランザクションです。
前期間から未計上トランザクションをパージするには
- 前提条件: パージ期間フィルタを有効にします(「有効化のステップ」を参照)
- 次のパラメータを指定して会計ハブ保守プロセスを発行します。
- 「モード」パラメータの値で「未計上トランザクションのパージ」を選択します。
- 削除する必要がある無効なトランザクションがある補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
- 選択した元帳のすべての未計上トランザクションをパージするには、インバウンド・データ・ファイルを選択します。 このパラメータは、データ・ファイルを再処理する必要がある場合に使用します。
- 特定の期間の未計上トランザクションをパージするには、会計期間を選択します。 このパラメータは、前期間の未計上トランザクションを会計処理する必要がなくなった場合に使用します。
- 未計上トランザクションがプロセスによって削除されます。削除されるのは、指定した元帳および補助元帳アプリケーションで選択した会計期間に該当するトランザクション日を持つトランザクションです。
ノート: 無効および未計上トランザクションをパージする会計期間は慎重に選択してください。 このモードでは、期間ステータスに関係なく会計期間を指定できます。
- 元のトランザクションのトレーサビリティと粒度の維持に役立ちます。
- データ・ハイジーンおよび会計データの保守を可能にします。
- 期間クローズに影響を与えずに、企業がエラーの根本原因を解決できるようにします。
有効化のステップ
無効なクローズ期間トランザクションのスイープを有効にするには
- 「標準参照の管理」タスクにナビゲートします。
- 参照タイプ"ORA_ERP_CONTROLLED_CONFIG"を検索します。
- 参照コード"XLA_37210435"を作成します。
- 「内容」に「Sweep Invalid closed period transactions」と入力します。
有効になると、パラメータ「会計期間: 自」が有効になります。
ノート: スイープ・モードが有効になっていない場合でも、「モード」パラメータに「無効なクローズ期間トランザクションのスイープ」が表示されますが、機能を有効にしないかぎりスイープは実行されません。
無効および未計上トランザクションの期間単位のパージを有効にするには
- 「標準参照の管理」タスクにナビゲートします。
- 参照タイプ"ORA_ERP_CONTROLLED_CONFIG"を検索します。
- 参照コード"XLA_37237653"を作成します。
- 「内容」に「Purge Invalid and Unaccounted Transactions By Period」と入力します。
有効になると、追加のパラメータ「会計期間」が有効になります。
ヒントと考慮事項
考慮事項
- これは、複数期間会計仕訳ではサポートされていません。
- 見越会計仕訳の逆仕訳の場合、GL記帳日ソースは変更されません。