不動産サブリース

指定のビジネス・ユニットによってリースされた不動産に対してオペレーティング・サブリース契約を作成します。サブリースの詳細には、リースの条件、不動産詳細、パーティ、請求スケジュール、サブリース関連オプション、権利および義務が含まれます。アクティブ化プロセスによってサブリース予約トランザクションが生成され、請求および定期経過勘定処理でサブリースが有効になります。

次のスクリーンショットは、サブリースを作成および管理するプロセスを示しています。

「リースの作成」ページ

「資産の作成」ページ

「支払の作成」ページ

スケジュール

リースを検証し、スケジュールを生成します。スケジュールには、すべてのリース支払およびリース収益および非リース収益の定期償却が含まれます。リースをアクティブ化する前に、「スケジュール」タブを使用してスケジュールを表示します。

予定ページ

アクティブ化

サブリース契約をアクティブ化し、リース作成プロセスを完了します。アクティブ化プロセスによってリース記帳トランザクションが生成され、請求および定期経過勘定処理でリースが有効になります。アクティブな契約は読取り専用モードで表示できます。資産および支払レベルでの支払および償却の詳細レポートは、契約のアクティブ化後に使用できます。

リース詳細レポート

リース収益認識

IFRS16、ASC842および日本のGAAPに従って、各期間でサブリース収益を認識します。リース管理者がリースを作成すると、収益認識スケジュールが自動的に生成されます。オペレーティング・サブリースの場合、収益は収益認識期間に均等に分散されます。リース収益認識プロセスでは、見越資産残高を減らすトランザクションが作成され、スケジュールに従って収益が認識されます。

未収収益

サブリース請求書処理

「収益リース支払」プロセスを使用して売掛/未収金でサブリース請求書を自動的に作成し、サブリースに含まれる賃借料およびその他の金額を転借人に請求します。「収益リース支払の処理」プロセスでは、次のことができます:

支払の振替を、1つのリースのみ、特定の日付範囲内の支払、特定の顧客および請求先サイト、支払タイプおよび支払目的に制限します。
リース・プロセスの一環として売掛/未収金請求書インポートを起動します。
支払を保留にしてから保留をリリースします。

請求書番号は、売掛/未収金への支払インタフェース後および「リース支払タイ・バックの処理」プロセスの実行後に、サブリースの「スケジュール」タブで使用できます。処理が必要な例外は、「リース会計」ダッシュボードで使用できます。

売掛/未収金請求書番号参照のある支払予定

サブリース修正

支払金額や契約条件の変更など、サブリース契約の修正を実行します。契約に対する修正は、更新バージョンの契約の作成、契約の計上済トランザクションおよび残高の修正ならびに変更の監査の保守を伴います。さらに、非財務変更を実行し、計上済トランザクションおよび残高の修正を必要としない属性を更新します。

修正の作成ページ

サブリースのリース終了処理

リース終了処理アクティビティ(リース・オプションの執行または取消またはサブリースの終了)を執行します。リース・オプションを執行し、オプションによって付与される権利を自動的に有効化して、リースを短縮または延長します。将来執行される予定がないリース・オプションを取り消します。転貸人または転借人がリースを早期に破棄する必要がある場合、リースをすべてまたは一部終了します。いずれの場合も、契約は自動的に修正され、請求、収益認識および会計残高が調整され、変更の監査が維持されます。リース失効を処理して、終了したサブリース契約をクローズします。

リース終了の作成ページ

ビジネス上の利点は次のとおりです:

実用的なユーザー・インタフェースを通じて、単一のリポジトリでサブリース情報が標準化されます。
IFRS第16号、ASC第842号および日本のGAAPリース会計への準拠が確保されます。
サブリースの自動リース・プロセスにより、生産性が向上し、エラーのリスクが軽減されます。
Oracle Receivablesモジュールとの自動統合により、転借人への請求および回収の労力が削減されます。
合理化されたサブリース修正と終了により、業務効率を向上させます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 財務オプションでなくなるバージョン: 更新25B

ヒントと考慮事項

ヘッド・リースで資産のサブリースを作成するには:

ヘッド・リースで「サブリースの許可」オプションを選択する必要があります。
プロパティをヘッド・リースの資産に関連付ける必要があります。

リース詳細ページ

資産詳細ページ

主なリソース

この機能は、Oracle Cloud Customer Connectのアイデア・ラボ: アイデア596830から実装されました

アクセス要件

この機能を設定および使用するための新しいロールまたはアクセス権限は必要ありません。