プラン・データの増分リフレッシュ時の新規プラン・メンバーの完全な履歴データの更新
遅延を最小限に抑えてエンタープライズ・データにアクセスすれば、問題を軽減して、機会を活用しやすくなります。 Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでは、プランのメジャー・データを増分リフレッシュできます。 場合によっては、増分データ更新の間に、プラン・データの構造を変更する場合があります。 そのような例の1つは、製品階層の再分類で、ある製品カテゴリから別の製品カテゴリに品目が移動する場合があります。 このような状況では、以前にプランニング・スコープに含まれなかった品目がプランニング・スコープに含まれるようになる場合があります。 この更新では、プラン・データを増分リフレッシュするときに、新規導入品目の完全な履歴データが利用可能になります。 この機能により、新規プラン・メンバーとその関連履歴データを組み込むためにプランを完全にリフレッシュする必要がなくなるため、プランニング・サイクル時間が短くなります。
22Bで導入された「収集メジャー・データのリフレッシュ」機能では、プランの特定のメジャーまたはメジャーのサブセットのデータを、プランを再実行しなくてもリフレッシュできるようになりました。 このリフレッシュを実行するには、「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」という名前のスケジュール済プロセスを使用します。
24Dでは、「プランのマスター・データの増分リフレッシュ」という機能が導入されました。この機能では、プランに対して追加または削除されたメンバーに関連するマスター・データを増分リフレッシュできるようにして、プランの既存のメンバーのメジャー・データをリフレッシュする機能を拡張できるようにしました。 プランに追加されたメンバーについては、「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブの「現在のデータでリフレッシュ」オプションを選択して実行した最後の実行以降、または「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの最後の実行以降に収集されたメジャー・データにリフレッシュの対象が制限されていました。
25Aでは、この機能をさらに拡張して、最後のプラン実行以降、または「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの最後の実行以降に収集されたメジャー・データだけでなく、メンバーがプランに追加されたときに収集されたすべてのメジャー・データをリフレッシュできるようにしました。
この機能により、既存の製品が再分類されたため、以前にスコープに含まれていなかったメンバーがプラン・スコープに含まれるようになるシナリオに対処できます。 この機能を使用すると、その製品の完全な履歴需要および他の収集済メジャー・データがプランに追加されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- メジャー・データの完全リフレッシュは、メジャーが格納されているレベルに収集済データがある、プランに追加されたメンバーに対してのみ実行されます。 集計レベルで収集済のメジャー・データはリフレッシュされません。
- 完全リフレッシュは、製品ディメンションおよび組織ディメンションがあるメジャーに対してのみサポートされています。 これらのディメンションがないメジャーは24Dの場合と同様に処理され、「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブの「現在のデータでリフレッシュ」オプションを選択して実行した最後の実行以降、または「メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成」というスケジュール済プロセスの最後の実行以降のデータが増分的にロードされます。
- リフレッシュの時間範囲は、プランのパラメータに基づきます。 履歴データは、プランの「プラン・オプション」ページの「需要」タブから開く「需要: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「需要履歴日数」フィールドの値に基づいてリフレッシュされます。 将来のデータは、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブの「プラン範囲日数」フィールドの値に基づいてリフレッシュされます。
- この機能を使用できるのは、需要プランおよびセールス・アンド・オペレーションズ・プランのみです。
主なリソース
- 準備トレーニングの「収集メジャー・データのリフレッシュ」(更新22B)
- 準備トレーニングの「プランのマスター・データの増分リフレッシュ」(更新24D)
アクセス要件
この権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
- スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
この権限はこの更新より前に使用可能でした。