排出ファクタおよび排出フィールドの小数点精度の構成
「サステナビリティ・アクティビティ」および「排出ファクタ・マッピング」ページで排出ファクタ、メジャーおよび排出量を表示するための小数点精度を構成するために、2つの新しいプロファイル・オプション「簡約小数精度」および「拡張小数精度」が導入されました。 これらのプロファイル・オプションを使用して、データに最適な小数点精度を設定し、理解と読みやすさを向上させます。
これらの新しいプロファイル・オプションは、次のように検索できます:
- 「設定および保守」作業領域で、「サステナビリティ・プロファイル・オプションの管理」タスクに移動します:
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理、製品管理または調達
- 機能領域: サステナビリティ
- 「サステナビリティ・プロファイル・オプションの管理」ページで、「検索」をクリックします。
- 検索結果から、次の表に示すプロファイル・オプションを検索して選択します:
プロファイル・オプションの詳細
プロファイル・オプション・コード | プロファイル表示名 | 摘要 | プロファイル・レベル | デフォルトのプロファイル値 |
---|---|---|---|---|
ORA_SUS_CONDENSED_DECIMAL_PRECISION | 簡約小数精度 | 比較的低い精度を必要とする属性の小数表示を制御します。 これらの属性には、「サステナビリティ・アクティビティ」ページの「メジャー」、「CO2換算」および「合計CO2換算」があります。 | サイト | 5 |
ORA_SUS_EXPANDED_DECIMAL_PRECISION | 拡張小数精度 | 比較的高い精度を必要とする属性の小数表示を制御します。 これらの属性には、アプリケーションの様々なページの「ファクタ」と「排出」が含まれます。 | サイト | 5 |
デフォルトでは、これらのプロファイル・オプションの値は5
に設定されています。 この値は、それぞれ高精度または低精度のどちらが必要かによって増減できます。 簡約オプションは、比較的低い精度を必要とするの属性(「メジャー」、「CO2換算」、「合計CO2換算」など)の小数表示に適しています。 一方、拡張オプションは、高精度を必要とする「ファクタ」や「排出」などの属性に最適です。 これを次の例に示します:
「簡約小数精度」プロファイル・オプションの値を2に設定し、「拡張小数精度」プロファイル・オプションの値をデフォルト値の5のままにするとします。 次の表およびスクリーンショットは、これら2つのプロファイル・オプションが、ユーザー・インタフェースで構成された小数点精度をどのように反映するかを示しています。一部の値には高精度が必要で、他の値には低精度が必要です。
A. サステナビリティ・アクティビティの表とスクリーンショット
A1. 「サステナビリティ・アクティビティ」ページ
次の表に、「サステナビリティ・アクティビティ」ページで小数点精度を制御するために使用するプロファイル・オプションを示します:
属性 | プロファイル・オプション |
---|---|
合計CO2換算 |
簡約小数精度 |
「合計CO2換算」列に簡約精度値を表示する「サステナビリティ・アクティビティ」ページ
A2. 「アクティビティ詳細」ページ
次の表に、「アクティビティ詳細」ページで小数点精度を制御するために使用するプロファイル・オプションを示します:
セクション | 属性 | プロファイル・オプション |
---|---|---|
メジャー |
メジャー |
簡約小数精度 |
排出 | メジャー | 簡約小数精度 |
排出 | ファクタ | 拡張小数精度 |
排出 | 排出 | 拡張小数精度 |
排出 | CO2e |
簡約小数精度 |
排出 | 合計CO2換算 | 簡約小数精度 |
簡約精度および拡張精度の値のフィールドが表示された「アクティビティ詳細」ページ
A3. サステナビリティ・アクティビティの詳細ページに表示される「排出ファクタ・マッピング詳細」
次の表に、「排出ファクタ・マッピング詳細」ドロワーの小数点精度を制御するために使用するプロファイル・オプションを示します:
属性 |
プロファイル・オプション |
---|---|
ファクタ |
拡張小数精度 |
サステナビリティ・アクティビティの詳細ページに表示される「排出ファクタ・マッピング詳細」
B. 排出ファクタ・マッピングの表およびスクリーンショット
B1. 「排出ファクタ・マッピング」ページ
次の表に、「排出ファクタ・マッピング」ページで小数点精度の制御に使用するプロファイル・オプションを示します:
属性 |
プロファイル・オプション |
---|---|
ファクタ |
拡張小数精度 |
「ファクタ」列に拡張精度値を表示する「排出ファクタ・マッピング」ページ
B2. 「排出ファクタ・マッピング詳細」ドロワー
次の表に、「排出ファクタ・マッピング詳細」ドロワーで小数点精度を制御するために使用するプロファイル・オプションを示します:
属性 |
プロファイル・オプション |
---|---|
ファクタ |
拡張小数精度 |
「ファクタ」フィールドに拡張精度値を表示する「排出ファクタ・マッピング詳細」ドロワー
ノート: 構成された小数点精度は、データを表示する場合にのみ適用されます。 アクティビティまたは排出ファクタ・マッピングの作成または編集中に、入力した値が表示され、端数処理なしで保存されます。 排出計算でも使用可能な精度が完全に使用され、端数処理された値は使用されません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
- 小数点精度設定がユーザー・インタフェース(UI)表示に読取り専用モードで適用されると、値は構成済の精度に基づいて端数処理され、切り捨てられません。
- 特定の属性に適用される小数プロファイル・オプションは固定されています。
- 行間の比較が必要な表レイアウトに表示される値(「サステナビリティ・アクティビティ」ページの「合計CO2換算」列の値など)の場合、Oracle Sustainabilityではゼロ埋込みを使用して小数部が表示されます(25,301.00キログラムなど)。 これにより比較が容易になります。 このような比較が不要な場合、小数部は必要な場合にのみ表示されます(25,301キログラムなど)。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud Sustainability: Sustainabilityを開始する方法のプレイブックを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
-
Oracle Fusion Cloud Applications: アプリケーションの実装ガイドのプロファイル・オプションの概要を参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、「サステナビリティ・アクティビティ」作業領域にアクセスできます:
- サステナビリティ・アクティビティ作業領域の表示(SUS_VIEW_SUSTAINABILITY_WORKAREA_PRIV)
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、サステナビリティ・アクティビティを検索できます:
- サステナビリティ・アクティビティの検索(SUS_SEARCH_ACTIVITIES_PRIV)
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、アクティビティの転記および取消処理を除き、サステナビリティ・アクティビティを管理できます:
- サステナビリティ・アクティビティの管理(SUS_MANAGE_ACTIVITIES_PRIV)
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、サステナビリティ・アクティビティを表示できます:
- サステナビリティ・アクティビティの表示(SUS_VIEW_ACTIVITIES_PRIV)
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、排出ファクタ・マッピングを管理できます:
- 排出ファクタ・マッピングの管理(SUS_MANAGE_EMISSION_FACTORS_PRIV)
次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、排出ファクタ・マッピングを表示できます:
- 排出ファクタ・マッピングの管理(SUS_VIEW_EMISSION_FACTORS_PRIV)
これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。