計画オーダーの「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」属性の尊重

オーダー・モディファイアには、供給と需要のバランスを取るときに、プランニング・プロセスに課される供給数量の制約を指定します。工程歩留や減損など、指定した要因によって、需要を満たすために最初に製造しようとした数量より供給数量が少なくなる場合があります。その場合は、オーダー・モディファイアを開始数量または使用可能数量のどちらかに適用して、ダウンストリームの需要を満たすように指定すると便利です。以前は、プランニングのシミュレーション・セットを使用して設定した品目属性によって、この柔軟性が実現されていました。この更新では、「製品情報管理」作業領域に指定する「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」属性が供給プランニング・プロセスで尊重されます。これにより、オーダー・モディファイア属性を保守する記録システムでこの属性も保守できるので、データ保守の負担が軽減されます。

特定の品目については、固定オーダー数量、固定供給日数および固定ロット・サイズ乗数のオーダー・モディファイアを開始数量またはオーダー数量のいずれかに適用できます。これは、品目プランニング仕様の「製品情報管理」作業領域にある「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」属性を使用して行います。

「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」フィールド

「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」フィールド

この属性に使用できる値は3つあります:

  • 空白 – 品目表の属性値は、収集後に更新されません。品目表、またはプランが参照するシミュレーション・セット内の属性値が空白の場合、オーダー・モディファイアはオーダー数量に適用されます。
  • いいえ – 品目表の属性値が「いいえ」に設定されている場合は、品目表に指定されているオーダー・モディファイアがオーダー数量に適用されます。
  • はい – 品目表の属性値が「はい」に設定されている場合は、品目表に指定されているオーダー・モディファイアが開始数量に適用されます。

「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」属性は使用可能で、「品目」ページと品目シミュレーション・ページの両方で編集できます。

「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」列

「開始数量へのオーダー・モディファイアの適用」列

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

アクセス要件

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • サプライ・チェーン・プランナ(ORA_MSC_SUPPLY_CHAIN_PLANNER_JOB)
  • 資材プランナ(ORA_MSC_MATERIALS_PLANNER_JOB)

これらの権限は、この更新の前から使用可能でした。