Redwoodの見積UI

Oracle CPQ 24Bでは、Redwoodの「見積リスト」ページが導入され、ユーザー・エクスペリエンスが向上し、他のOracle製品との整合性が高まりました。Oracle CPQ 25A以降では、再設計されたRedwoodの見積UIをお客様が有効にすることもできます。Redwoodの見積UIでは、既存機能のサポートに加えて、次のようなユーザビリティが追加されています:

  • 見積明細に簡単にアクセスするための、ナビゲーションとユーザー・インタフェースの向上

  • ユーザーの満足度を高め、トレーニング時間を短縮するためのデザインの簡素化と最新化

  • 見積プロセスを合理化するための、頻繁に使用する処理へのクイック・アクセス

明細品目グリッド

新しいRedwoodの「製品と価格設定」ビューでは、スプレッドシートに似た使い慣れたインタフェースと機能が明細品目グリッドで提供されています。このインタフェースには、次のユーザー機能が用意されています:

  • 1回のクリックで明細品目の編集にすばやくアクセスできるので、更新プロセスが合理化されます。

  • 詳細かつ強力なフィルタリング・オプションにより、様々な基準に基づいて特定の明細品目を迅速に見つけることができます。

  • 明細品目データがスクロール時に動的にロードされるので、大きなデータセットでも高速パフォーマンスが維持されます。

製品検索

新しい「製品の追加」処理では、部品とモデル、部品表、お気に入りを、統合された1つのページから見積に追加できます。

見積承認フロー

新しいRedwoodの見積UIにより、見積承認プロセスも合理化されます。営業ユーザーは、「通知」ショートカットを使用して、ナビゲートしやすい単一の自分の承認検索から、承認待ちおよび完了済のすべての承認にすばやくアクセスできます。承認品目には、明確な表示インジケータ、ステータス更新、および承認プロセスの完全な監査証跡が、承認理由や否認理由とともに表示されます。

電子署名グリッドのサポート

Redwoodの見積UIの見積では、電子署名グリッド機能がサポートされています。この機能により、ユーザーが見積インタフェース内で文書に電子署名できるので、見積プロセスを合理化して、全体的な効率を向上できます。

視覚化のオンデマンド表示

Redwoodの見積UIでは、必要に応じて視覚化を追加して表示することもできます。この機能は、Redwood UIの原則に準拠した適応性の高いユーザー中心のエクスペリエンスで、シンプルなデータ解釈、実用性の高いインサイトを効率的に提供します。この機能により、次のことができます:

  • 視覚化の追加: 関連するデータおよび視覚化タイプを選択することで、チャート、グラフまたはダッシュボードをワークフローにシームレスに統合します。

  • オンデマンド・レンダリング:必要なときのみに視覚化を生成および表示することにより、システム・パフォーマンスを最適化するとともに、すっきりしたインタフェースで表示します。

  • 状況に即したインサイトの強化: タスクに関連したデータに集中できる機能が提供されるので、わかりやすさと意思決定が向上します。

Redwoodの見積UIにより、事前定義済の構成可能なマイルストンのガイダンスと追跡を使用して、シンプルで見つけやすい見積エクスペリエンスが営業ユーザーに提供されます。コンテキスト内のガイド付き販売、製品選択、および改善された検索とフィルタリング機能により、重要な情報にすばやくアクセスできます。

有効化のステップ

Oracle CPQ更新25Aで、この機能の一般提供が始まったときに、Oracle CPQ管理のオンライン・ヘルプを参照してください。

ヒントと考慮事項

新しいお客様サイトの場合、Oracle CPQ 25Aでは、見積リスト・レイアウトおよびトランザクション/見積レイアウトUIに対して次のデフォルトのコマース・プロセスが設定されています:

  • 見積リスト・レイアウト: 使用可能なオプションはRedwoodのみです

  • トランザクション/見積レイアウトUI:

    • 標準プロセスの場合、Redwoodのトランザクション/見積レイアウトUIオプションがオーダー優先度1で有効になっています(JETおよびレガシー・オプションは使用可能ですが、有効になっていません)

    • 空白プロセスの場合、すべてのトランザクション/見積レイアウトUIオプションを、Redwood、JET、レガシーの順序で使用できます

既存のお客様の場合、Oracle CPQ 25Aでは、見積リスト・レイアウトおよびトランザクション/見積レイアウトUIに対して、次のコマース・プロセスの更新が導入されています:

  • 「Redwood」の見積リスト・レイアウト・オプションを、既存のコマース・プロセスで使用できます。Redwoodオプションは自動的には有効になりません。CPQ管理者オンライン・ヘルプ > 「コマース」 > 「トランザクション・リスト」 > 「Redwoodの見積リスト - RedwoodリストUI使用可能」を参照してください。

  • 新しい標準プロセスの場合、オーダー優先度1でRedwoodオプションが有効になっています(JETおよびレガシー・オプションは使用可能ですが、有効になっていません)

  • 新しい空白プロセスの場合、すべてのレイアウト・オプションを、Redwood、JET、レガシーの順序で使用できます

  • クローニングされたコマース・プロセスでは、元のプロセスで選択した見積リスト・レイアウトおよびトランザクション/見積レイアウトUIオプションが保持されます。