Redwood: Redwoodページを使用した出荷文書ジョブ・セット・ルールの管理

出荷文書ジョブ・セットは、ピック・リリース時または出荷確認時に生成されるレポートのグループです。 たとえば、出荷文書ジョブ・セットには、船荷証券、パッキング・スリップ、コマーシャル・インボイスなど、必要な出荷に関する書類が含まれます。 出荷文書ジョブ・セット・ルールは、正しい出荷文書を生成するためにどの文書ジョブ・セットを選択するかをアプリケーションに指示します。 Redwoodページを使用して、出荷文書ジョブ・セット・ルールを管理できるようになりました。

「出荷文書ジョブ・セット・ルール」タスクには、「設定および保守」作業領域からアクセスできます。

新しい「出荷文書ジョブ・セット・ルール」ページを使用して、次のことができます:

  • 出荷文書ジョブ・セット・ルールを検索および表示します。
  • 適格基準を定義して新しいルールを作成し、出荷がその基準を満たしたときに適用される文書ジョブ・セットを指定します。
  • 既存の出荷文書ジョブ・セット・ルールを更新または削除します。

出荷文書ジョブ・セット・ルール

出荷文書ジョブ・セット・ルール

新しいルールを作成するには、「作成」をクリックします。 ドロワーがオープンし、ここでルール名、摘要および適格基準を指定できます。

ルールは、グループサブグループ演算子および属性の4つ主要コンポーネントで構成されます。

  1. グループは、ルール内の適格条件の集合です。 これにより、出荷が文書ジョブ・セットに対して適格かどうかを定義できます。 各グループは属性に基づく条件で構成され、これらの条件の評価は演算子によって制御されます。 ルールには複数のグループを含めることができ、出荷がすべてのグループの条件を満たす必要があるか、またはいずれか1つのグループを満たす必要があるかは、ルール・レベルの演算子によって決まります。
  2. サブグループは、グループ内の条件のサブセットであり、適格基準をさらに絞り込むのに役立ちます。 グループ内でAND条件のように機能し、グループが満たされているとみなされるためには、複数の条件がめとめて満たされる必要があります。
  3. 演算子は、ルール、グループまたはサブグループ内の条件を評価する方法を決定します。 次のことを定義します:
  • すべての条件が満たされる必要がある(ANDロジック)。
  • いずれかの条件が満たされていればよい(ORロジック)。

演算子は様々なレベルで適用できます:

  • ルール・レベル: すべてのグループが満たされたとき、またはいずれかのグループが満たされたときのどちらが適格とみなされるかを指定します。
  • グループ・レベル: グループ内のすべての条件とグループ内のいずれかの条件の、どちらが満たされている必要があるかを指定します。
  • サブグループ・レベル: グループ・レベルと同様に機能しますが、サブグループ内で適用されます。
  1. 属性は、ルールの内の適格条件を定義するために使用される特定の出荷フィールドです。 使用可能な属性は次のとおりです:
  • 運送業者
  • 顧客
  • 顧客国
  • 顧客出荷先サイト
  • オーダー・タイプ
  • 出荷元組織
  • 出荷先組織
  • 出荷方法

ルールが作成されたら、「文書ジョブ・セット」列の「追加」ハイパーリンクをクリックし、ルールに適用する文書ジョブ・セットを指定します。

例1:

このルールでは、出荷がSeattle Manufacturingという組織から出荷され、かつ所在地が米国内である顧客に出荷されるものかどうかを評価します。 この場合、グループを作成して「出荷元組織」および「顧客国」をそのグループ内の条件として設定します。 「すべて」演算子を使用すると、このルールは両方の条件が満たされた場合にのみ適用されます。 これにより、割り当てられた文書ジョブ・セットに対して出荷が適格となるのはSeattle Manufacturingから出荷され、かつ顧客の所在地が米国内の場合のみとなります。

単一グループが含まれるルール

単一グループが含まれるルール

例2:

このルールでは、出荷がSeattle Manufacturingという組織から出荷され、かつ所在地が米国内または米国領土の1つである顧客に出荷されるものかどうかを評価します。 このためには、グループを作成し、サブグループを使用して国の条件を複数含めます。

  • 「出荷元組織」はSeattle Manufacturingです(グループ・レベルで設定されます)。
  • 出荷の搬送先は米国であるか米国領土の1つです(サブグループを使用して処理されます)。
  • 「いずれか」演算子がサブグループ内で使用されているため、ルールは、「顧客国」が米国または米国領土の1つである場合に適用されますが、「すべて」演算子がグループ・レベルで使用されているため、「出荷元組織」条件が常に満たされる必要があります。

グループおよびサブグループが含まれるルール

グループおよびサブグループが含まれるルール

例3:

グループごとに異なる「顧客国」条件がある複数のグループを使用して、同じルールを構成できます。 ルール・レベルで「いずれか」演算子が使用されているため、出荷の「顧客国」がグループのいずれかに一致している場合にこのルールを適用できます。

複数のグループが含まれるルール

複数のグループが含まれるルール

この機能により、改善されたユーザー経験を使用して、出荷文書ジョブ・セット・ルールをより効率的に管理できます。

これらの機能のデモを次に示します:

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションではなくなった開始バージョン: 更新25D

ヒントおよび考慮事項

  • 出荷が確認されると、「文書ジョブ・セット・ルールおよび出力プリファレンスの適用」スケジュール済プロセスが自動的に送信され、印刷対象の文書ジョブ・セットが決定されます。 機能を使用可能にすると、このプロセスでは、新しい「出荷文書ジョブ・セット・ルール」ページで定義されたルールが使用されます。

新しいページでは「出荷文書ジョブ・セット・ルールの管理」タスクからの既存のルールは保持されないため、手動で再構成する必要があります。 25Dからは、この機能は必須になり、システムでは新しいルールのみが使用されます。 混乱を避けるために、既存のすべてのルールを可能なかぎり早く移行して設定することが重要です。

主なリソース

  • Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

次の職務ロールを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 出荷管理(ORA_WSH_SHIPPING_ADMINISTRATION_DUTY)

この職務ロールは、この更新の前から使用可能でした。