短期的な需要の急増に対応するための一時カンバン・カードの実装

時間の制約があるとき、たとえばプロトタイプやテストに関連するプロジェクトのときや、その他の突然発生する不測の事態が起きたときに、資材の補充を消費レートに基づいて繰返し行う通常の方法のかわりに一時的に補充することが必要になる場合があります。 プル順序の定義を拡張して、需要の増加に対応するための一時カンバン・カードを追加できるようになりました。 また、一時カンバン・カードに対する補充の最大数または取消日を設定することもできます。 カンバン・カードと同様に、一時カンバン・カードのソースは内部と外部の両方にすることができ、大箱への添付として印刷することもできます。また、ライフサイクルを通して供給ステータスを順に更新することによって補充プロセスの中で新規、フル、空または処理中のどれであるかを示すことができます。 最大補充番号と取消日のいずれかに達すると、その一時カンバン・カードは次の補充時に取り消されます。

一時カンバン・カード生成

プル順序とは異なるサイズでの一時カンバン・カードの生成

プル順序ページでの一時カンバンを表すアイコン

「プル順序」ページ上の「一時」列のチェック・マークは一時カンバン・カードを示す

一時カードを使用すると、在庫マネージャは在庫欠品や過剰在庫を発生させるリスクなしで短期的な需要急増に対処できます。

これらの機能のデモを次に示します:

有効化のステップ

この機能を有効または無効にするには、次のステップを実行します:

  1. 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
  1. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_WIS_KANBAN_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
  1. 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「Y」または「N」に設定します。 このプロファイル・オプションのデフォルト値は「N」です。
  • Y = 機能を有効にします
  • N = 機能を無効にします
  1. 「保存してクローズ」をクリックします。 プロファイル値の変更は、ユーザーが次回サインインしたときに反映されます。

カンバンを使用可能にするプロファイル

カンバンを使用可能にするプロファイル

カンバン・カードを生成するには、次の手順で在庫組織パラメータを設定する必要があります:

  1. 「設定および保守」作業領域で、「在庫組織の管理」タスクを検索および選択します。
  2. 「在庫組織の管理」ページで、必要な在庫組織を検索します。
  3. 検索結果の中から必要な行を選択し、「組織パラメータの管理」処理をクリックします。
  4. 「在庫組織パラメータの管理」ページの「一般」タブで、「カンバン」セクション内の属性「カード・プリフィクス」および「カード開始番号」の値を入力します。

カンバンに関する在庫組織パラメータ

カンバンに関する在庫組織パラメータ

ヒントおよび考慮事項

  • 一般的に、一時カンバン・カードは1回かぎりの補充のために作成されます。 ただし、最大補充サイクル数または取消日を指定することもできます。
  • 一時カンバン・カードの作成には、組織間、組織内、生産、サプライヤを含め、任意のプル順序ソース・タイプを使用できます。
  • 取消済の一時カンバン・カードを再利用するには、最大補充数または取消日を再設定します。
  • 永続カンバン・カードと一時カンバン・カードとの間の変換は行うことができません。

主なリソース

  • 「短期的な需要の急増に対応するための一時カンバン・カードの実装」のデモを視聴します。
  • Oracle Fusion Cloud SCM: Manufacturingの使用ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
  • Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

次の権限およびコードを含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:

  • 権限 :
    • プル順序の管理(WIS_MANAGE_PULL_SEQUENCES _PRIV)
    • カンバン・カードの管理(WIS_MANAGE_KANBAN_CARDS_PRIV)

これらの権限は、25Aから使用できます。

  • ガイド付きジャーニ : ロール・コード
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ読取り専用(Role Code ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEYS_RO)
    • RESTサービスの使用 - ガイド付きジャーニ応答(Role Code ORA_PER_REST_SERVICE_ACCESS_GUIDED_JOURNEY_RESPONSES)

これらのロールは、この更新の前から使用可能でした。