表形式スケジュール・データ表示のパフォーマンスの強化
この機能により、データ・グリッドを使用する拡張ユーザー・エクスペリエンス・コンポーネントがデプロイされ、より効率的なデータのフィルタリングおよび一括編集によって表形式のビューが改善されます。 これにより、スケジュール分析が高速化され、全体的なスケジューリング・サイクル時間が短縮されます。
スケジュール分析中、生産スケジューラではガント・チャートと様々な表形式のスケジュール・データの両方がガント・チャートの下に表示されます。 ガント・チャートと表の接続と、ペギング・リンクのビジュアライゼーションおよび様々なハイライト機能により、スケジューラではスケジュールとスケジュール内の様々なデータ要素間の関係を把握できます。
たとえば、作業手配リストで行を選択すると、ガント・チャートの対応する作業オーダー工程も選択され、その逆も同様です。 作業オーダー表の行を選択すると、ガント内の対応する工程が強調表示され、手持在庫、需要またはインバウンド供給の表の行を選択すると、それぞれのレコードにペグされた工程が強調表示されます。 逆に、ガント・チャートで工程を選択し、作業オーダー、手持在庫、需要またはインバウンド供給の表の上にあるガント・チャート選択によるフィルタ処理をアクティブ化すると、表のレコードが対応するレコードのみにフィルタされます。
生産スケジューラは、スケジュール分析中に得られた様々なインサイトを活用して、手動スケジューリングによってスケジュールを操作します。 たとえば、ガント・チャートでドラッグ・アンド・ドロップするか、作業手配リストで再順序付けします。 さらに、生産スケジューラは、作業オーダーまたは作業オーダー工程の特定のプロパティを変更して、後続の解決およびリリースの処理に影響を与え、ガイドする場合があります。 たとえば、作業オーダー確定ステータス、希望入手日上書き、最早開始日、作業オーダー表のリリース用に選択済フラグ、または作業手配リストのオフロード許可フラグなどがあります。 これらの変更は、表内で1つずつ直接実行することも、サイドドロワーの編集オプションを介して実行することもできます。サイドドロワーでは、多数のレコードを同時に変更できます。
以前は、非常に大規模なスケジュールでは、このような編集や表とガント・チャート間の相互作用が、必要な応答時間より遅くなりました。 この機能改善の一環として、作業手配リストおよび作業オーダー表で、パフォーマンスを大幅に向上させる画面上の様々なコンポーネントおよびデータ・ハンドラが使用されるようになりました。 手持在庫、需要およびインバウンド供給の表の動作は変更されません。
作業手配リストおよび作業オーダー表の使用に対する次のような変更があります:
- 作業手配リストのすべての行を選択するには、固定列ヘッダー「作業オーダー」または「工程」のいずれかをクリックします。 その後、1つの行をクリックすると、その行が選択され、他のすべての行が選択解除されます。
- 作業オーダー表のすべての行を選択するには、固定列ヘッダー「作業オーダー」または「品目」のいずれかをクリックします。 その後、1つの行をクリックすると、その行が選択され、他のすべての行が選択解除されます。
- マウス・クリックで1つの行を選択して、[Ctrl]キーを押しながらマウス・クリックで個々の行を追加し、[Shift]キーを押しながらマウス・クリックで隣接する一連の行を選択します。
作業手配リストまたは作業オーダー表の行の選択。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: サプライ・チェーン・プランニング
ヒントと考慮事項
「表形式スケジュール・データ表示のパフォーマンスの強化」を使用する場合は、その親機能である「生産スケジューリング」にオプト・インする必要があります。 この親機能をすでにオプト・インしている場合、再度オプト・インする必要はありません。
主なリソース
- Redwoodエクスペリエンスの詳細は、https://redwood.oracle.com/を参照してください。
アクセス要件
この機能にアクセスできる権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているRedwoodエクスペリエンス・ユーザーの詳細は、https://redwood.oracle.com/を参照してください:
- 生産スケジュールの編集(MSC_EDIT_PRODUCTION_SCHEDULE_PRIV)
この権限はこの更新より前に使用可能でした。